作品一覧

  • 「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―(新潮新書)
    3.7
    1巻990円 (税込)
    挑発的な物言い、過剰なエビデンス主義、旧来の規範の軽視――とかく相手を「論破」することを是とし、かつ煽る「ひろゆき氏的な思想」が若者たちを魅了している。しかし、その行き着く先にあるのは、SNSでの誹謗中傷、過激YouTuberに外食テロ、FIREブームなど、現代特有の社会問題の数々である。ニーチェや三島由紀夫ら先人の思想をもとに、この危うい思考スタイルを乗り越える道を示す。
  • デジタル教育という幻想
    3.3
    教育のデジタル化を目指すGIGAスクール構想が、教室に混乱をもたらしている。現場を置き去りにする教育改革の是非を問う。
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)
    3.4
    「国会議員や芸能人はゴムのマスクをかぶったゴム人間ばかり」「トランプ大統領率いる光の銀河連合が闇の政府と戦っている」etc.こんなトンデモ話、いったい誰が信じるのか。普通の人ならそう考えるが、SNS上では想像を超えるほど多くの人々が妄説を発信し続けている。かつての怪しげな新興宗教と違い、実体を伴わないからこそ恐ろしい、ネット世界のデマ、陰謀論、カルトの脅威を徹底分析。
  • 入試改革はなぜ狂って見えるか
    3.9
    1巻825円 (税込)
    強引に推進された大学入学共通テストは受験生やその家族をさんざん振り回したあげく、制度の欠陥や無理のあるスケジュールに批判が集中、想定した形での導入は断念された。大学受験はいわば理想の教育の体現である。けれど教育の理想像は人それぞれ。このため原理主義的に先鋭化しがちで、思想的な対立が起こりやすい。さらに今回は入試問題の現状を把握していない論者による、高校生や大学生に対する事実誤認に基づいた荒唐無稽な主張も少なくなかった。大学入試改革議論の混乱に惑わされないための視点を考える。
  • 空気が支配する国(新潮新書)
    4.0
    1巻792円 (税込)
    “それ”はいつの間にか場を支配し、事が決まっていく。その圧力に抗うことは困難だ。日本では法よりも総理大臣よりも上位に立つ存在、それが「空気」である。あの戦争の時も、コロナ禍においても、国家、国民を支配したのは「空気」だった。なぜそうなるのか。メディアやネットはどう作用しているか。息苦しさを打ち破る手立てはあるのか。豊富な事例から得体の知れぬものの正体をロジカルかつ鮮明に解き明かす。
  • ネトウヨとパヨク(新潮新書)
    3.8
    1巻836円 (税込)
    「すべて中韓の陰謀だ」「いや諸悪の根源は現政権だ」――無知に気付かず、自らの正義を疑わず、対話を拒否し、ひたすら他者を攻撃する。ネット上で日常的な光景となった罵り合いの主役が、ネトウヨとパヨクだ。時に世論をも動かす彼らの影響は、今や中高生にまで及びつつある。眩暈(めまい)のするようなおかしな論理や、無尽蔵のエネルギーはどこから生まれるのか。行動原理や心理を読み解き、建設的な議論への道を探る。
  • 「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    タイトルで損をしているのでは。期待せずに読み進めたけれど非常に良い内容だった。新潮新書でこういう良書が出るとは。

    0
    2024年12月05日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    スマホ教の危険性や特徴が客観的に書かれていた。
    今の時代、インターネットの危険性や使用する際の心得みたいな授業があるらしい。私たちの時代にはもちろんそんな授業はなかった。
    リアルな世界で築けなかった関係がネットの世界では簡単に形成されてしまう。
    ネットは便利だけど、あくまでも手段にとどめて
    リアルな世界での自分を充実させることが重要だと思った。

    0
    2022年12月23日
  • 入試改革はなぜ狂って見えるか

    Posted by ブクログ

    入試改革は狂っている。ではなく、狂っているように見えるというところがポイントです。この本によるとゆとり教育も長所はあったようです。詳しくは内容を読みましょう。一番共感したのは提言などをまとめた文章がとってもわかりづらいのは参加している委員すべての意見をまとめるからそのようになると言うところです。まさに公務員的。そして教育は誰もが受けたものなので、誰もが持論を持っている。そんなところもいろんな意見が噴出する原因なだと。入試改革をする委員が入試の事や科目のことすらまるでわかっていないと言うのも、的を得ている思いました。やっぱり塾の先生はいろいろ考えているなと思います。

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    2022年01月15日
  • 入試改革はなぜ狂って見えるか

    Posted by ブクログ

    ゆとり教育は間違っていた、入試制度は不平等だ、など、とにかく批判されやすい教育制度。


    この本では、主に大学入試の現場、すなわち大学入試は全てにおいて、知識の確認テストばかりであるのか、それに対して改善をしようと試みる大学が、どのような試験制度を設けているのかについて取り上げられている。


    また、各試験のメリット・デメリットもあげられており、共通試験が、「共通」であるがために、制度改革をすることが難しい理由をわかりやすく説明している点で、コンパクトにまとまっており、タイトルの、「狂ってみえる入試改革」が少しずつ自分の中で氷解した。


    延々に解決する見込みのなさそうな「教育改革」。分かりや

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    2021年12月18日
  • デジタル教育という幻想

    Posted by ブクログ

    タブレット導入に関わる、生徒指導上の問題はどの学校でも起きているが、その対策として、禁止や強制閲覧ができないことになっている問題点をキチンと述べている。多様な指導法の一つであるべきタブレット活躍が、前提となることに警鐘を鳴らす意味でも筆者の主張は明確である。

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    2024年04月22日

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