無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
強引に推進された大学入学共通テストは受験生やその家族をさんざん振り回したあげく、制度の欠陥や無理のあるスケジュールに批判が集中、想定した形での導入は断念された。大学受験はいわば理想の教育の体現である。けれど教育の理想像は人それぞれ。このため原理主義的に先鋭化しがちで、思想的な対立が起こりやすい。さらに今回は入試問題の現状を把握していない論者による、高校生や大学生に対する事実誤認に基づいた荒唐無稽な主張も少なくなかった。大学入試改革議論の混乱に惑わされないための視点を考える。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年01月15日
入試改革は狂っている。ではなく、狂っているように見えるというところがポイントです。この本によるとゆとり教育も長所はあったようです。詳しくは内容を読みましょう。一番共感したのは提言などをまとめた文章がとってもわかりづらいのは参加している委員すべての意見をまとめるからそのようになると言うところです。まさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月18日
ゆとり教育は間違っていた、入試制度は不平等だ、など、とにかく批判されやすい教育制度。
この本では、主に大学入試の現場、すなわち大学入試は全てにおいて、知識の確認テストばかりであるのか、それに対して改善をしようと試みる大学が、どのような試験制度を設けているのかについて取り上げられている。
また...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月11日
塾の主宰者でもある著者の入試改革への評価だ。
そも審議会はマクロ的な発想で改革論議を進めているけど、受験する現場はミクロ的な対応をしていくわけで、乖離してること甚だしい。ま、受験生のために改革してるわけじゃないからね。だからこそ現場からは改革がトンチンカンなものに見える。実は「知識偏重の弊害」って昔...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月23日
教育現場の人々や当事者が平易に理解でき、また最低限認識すべき情勢がまとまっている。受験産業の提供する「攻略法」により産み出される「平易な難問」というキメラ(第1章)、他大学のオープンキャンパスの模擬講義を丸パクリしてAO合格(第2章)、「多面的評価」で精神的に問題を抱える受験生は体よく排除され、再チ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月04日
本書は「入試改革」を主としているが、教育に関する政策や改革は、なぜ見切り発車の感があるのかが、少し理解できた。
「知識偏重」とされる大学入試を改革するために、共通テストの記述式問題の導入、英語の民間試験導入を試みたが、なぜ断念に至ったのか?
教育改革の歴史を紐解くと、同じような内容が言葉を変えて何...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月21日
<目次>
第1章 大学入試の現場
第2章 推薦入試の表と裏
第3章 奇妙な入試改革
第4章 こうして改革は失敗した
第5章 多面的な評価を多面的に評価する
終章 どうして入試改革は狂って見えるのか
<内容>
さまざまな障害を持つ生徒が増えた今、著者の言うように、「公平性」「平等性」と...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。