インスタの広告で見つけた一冊です。
表紙とタイトルに惹かれて購入しました。
帯は、
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マリリン・モンローは境界性パーソナリティー障害、
アンディ・ウォーホルはためこみ症、
ダイアナ妃は過食症で、リンカーンはうつ病……だった?
華やかな功績の裏にあっ
...続きを読むた、
生きづらさ。
歴史上の人物を、現代医学のレンズを通して追う。
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当時は診断名がつかなかった行動や苦悩が、
現代医学で診ると本当は病名がつくのではと、
偉人達のエピソードを交えて、
言動の背景には、
病が隠されていたのでは、と語っています。
冒頭に書かれているように、
レッテルを貼ることにもなりかねない、
という懸念も確かにありますが、
限られた資料等のなかで導き出すことと、
私にとっては歴史上の人物(ある意味フィクション)が
実は人間味があって、弱さがあって、
苦悩し葛藤していたことに、何だか親近感が湧きました。
ダイアナ妃は運命に翻弄され、
読んでいて胸が苦しくなりましたし、
ベティフォードは2011年まで生きていた方で、
なんで知らなかったんだろう、と思います。
本書を読むまで知らなかったけど、
読んだら忘れられないのは、
ハワードヒューズ(強迫性障害)
ジョージガーシュウィン(ADHD)です。
二人ともタイプは違うけど、印象的でした。
ひとりはとにかく苦しくて狂気と恐怖、
ひとりはとにかく忙しくて陽気な印象です。
翻訳の本て、個人的に好き嫌いというか、読みやすい読みにくいがあるのです。
本書は、著者も訳者も登場する人たちに対しての愛情、好意のようなものを感じて、読み進める手が止まりませんでした。
伝記になっていたり、歴史の教科書に出てくるような人で、イメージしかなかった人たちが、本当に人間として生きていたんだ、と思わせてくれる一冊です。