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RADWIMPS初の公式ノンフィクション。
「本当のことじゃないと、届かない」と洋次郎は度々語っていた。
でもこんなに何でも赤裸々に歌ってしまって、大丈夫なんだろうか?
レコード会社の社員として「化け物みたいに圧倒的なアーティスト」を探していた著者は、CDショップの試聴機で横浜の高校生バンドと出会う。
イントロもなく突然始まった歌を聴いた瞬間、新しい風が吹いてきたように感じた。
「ついに見つけた! ここにいたのか!やっと出会えた!」
10代の少年だった彼らは、2006年に発売されたメジャーデビューアルバム『RADWIMPS 3 無人島に持っていき忘れた一枚』、『RADWIMPS 4 おかずのごはん』の2枚で熱狂的なファンを獲得。「大人が知らない社会現象」を巻き起こすことに。一方で表現者として恐るべきスピードで進化を遂げていく野田洋次郎とメンバーとの間には見えない亀裂が生まれ、名曲が誕生するごとにドラマが起こっていた。
“すごいバンド”になるために、変わり続けることを選んだ4人の若者達の歓喜と苦悩の日々。すべてを見守っていた著者が克明に描いた公式ノンフィクション。
巻末には野田洋次郎による書き下ろし原稿を掲載。
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Posted by ブクログ
中学2年生の夏に聴いたRADWIMPSの「ふたりごと」の衝撃や感動は、今でも色褪せない。
19歳。ついさっきまで高校生だったRADWIMPSの4人が、良き伴侶的存在のマネージャーなべさんに出会い、「僕」と「君」の一対一の世界を表現し続けた青春の日々、製作の苦悩と大人へなる過程が綴られている。RADWIMPSとマネージャーなべさんの出逢いの話。
なべさんの恋ですね、これは。
ピチピチして、作為や打算のない、真っ直ぐできれいな音楽。タイトルも曲も感情のすべてが入りきらず、溢れて零れ落ちている。やっと理想のアーティストに出会えた!
僕がもしもRADWIMPSと仕事をする幸運に恵まれたら。。
でも他のレコード会社と契約していたらどうしよう。。 と希望と妄想を膨らませる姿は、恋そのもの。
RADWIMPSは表現者としての「業」を背負い、傷つきながらも何かを生み出そうともがき続けてきた。「僕」と「君」の一対一の世界を究極まで突き詰めた結果、RADWIMPS4~おかずのごはん~という頂点に達したのだ。洋次郎の恋は終わり、「大切な彼女に好きだと叫ぶ装置」としてのRADWIMPSは役目を終えた。
それでもなお、「地上で唯一出会える神様」を失った後も、「自分」や「世界」に向き合い、次の段階へと進む。この進化の先にあるのは、モネの「睡蓮」のような、百年後も残るアルバムを作るという決意である。その過程で多くの葛藤や傷つきがあったが、結果として「バンドを諦めない」という夢が打ち砕かれる中、アルバム『アルトコロニーの定理』が生まれた。
少年だった4人は大人になり、一度変質したものは元には戻らない。それでも新しい形を模索し、進化を続ける姿が、RADWIMPSの本質を物語っている。
1曲1曲、1アルバム1アルバムを聴き返しながら、その背後にある想いや苦労、葛藤を感じ取ることをお勧めしたい。
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