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鎌倉にジャズの灯をともしたピアニスト・松谷穣。彼は由比ヶ浜の小さな米軍クラブ「リビエラ」を振り出しにピアニスト、歌手として戦後のジャズ界を渡り歩く。藝大時代の友人・藤山一郎の伴奏をつとめ、後の米国アカデミー賞女優・ナンシー梅木を見出すなど、周囲にはいつもきら星の才能があった。やがて50代の転機を迎え、黎明期の歌謡界へ。キャンディーズ、山口百恵、堺正章、太田裕美らスターの卵たちは穣に歌のレッスンを受ける。優しすぎる人柄ゆえか裏方を愛したからか、活躍ぶりを知られてこなかった松谷穣の人生に光をあて、ジャズからポップスへと続く戦後音楽シーンの深層に迫る。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年03月27日
敵性音楽が禁止されていた戦争が終わり、進駐軍がやってきたとたん、各地に米軍用のジャズクラブができて、バンドマンをかき集めるためのドタバタが始まり、教会でオルガンを弾いているだけで楽譜を読めるだろうとトロンボーン吹きにされた人もいたとか。松谷穣さんはそんな時期から鎌倉でピアニストとして活動を始める。ピ...続きを読む
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