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近代哲学の最高峰をいまこそ読み直す! 「形而上学の不可能性」の原理とは? 「アンチノミー」「カテゴリー」「物自体」とは何か――。 近代社会における知の全地平を見渡すうえで必読の一書をわかりやすく平らげる。「超解読」シリーズ第二弾! 【目次】 まえがき 1 先験的原理論 第一部門 先験的感性論 第二部門 先験的論理学 第一部 先験的分析論 第二部 先験的弁証論 2 先験的方法論 あとがき
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Posted by ブクログ
こんなにわかりやすい哲学書を読んだのは初めて。西洋哲学はとかく用語が難解で挫折してしまうのだが、著者の絶妙な言い換えでスッと理解できるようになっている。 自分なりの理解としては、カントの功績は「哲学の限界」を示したことにあると思う。人間の認識能力を所与の条件として、人間が考えても仕方のないことが何か...続きを読む?を割と明確に示している。「それを言ったら形而上学に意味なんてあるの?」という気もするのだが、アプリオリという概念と合わせて人間の認識とはそういうものだ、という論理で貫かれていて清々しい。未だに「考えても仕方のないこと」に取り組んでいる哲学者が少なくないとのことだが、それもどこまでも原因を遡及していく理性の本性ということか。これではカントも浮かばれまい。
原典に即した解説で、原典を直接読んで苦労した者としては非常にわかりやすかった。このような本がほかにも出ると嬉しい。
読んで良かった。単純に面白いと思えた。筆者に感謝。 「人間は、『感性』で現象を知覚し、『悟性』でその知覚したものを綜合して、そのものを判断し、『理性』で推理する」 「アンチノミー」の議論が一番グッと来た。
今までに読んだカントの入門書の中では最も分かりやすく読みごたえがありました。竹田青嗣は丁寧に、かつ平易に読み下してくれるので一般人には助かります。読んでよかったと思える一冊。
これを読んでも『純粋理性批判』は難解だ。原著の訳本を読んでも理解がいまいちであったが、本書の章末解説のおかげで、多少は、物言いと論理展開が見えてきたように感じる。次は『完全読解』のほうに挑戦するかな。
11/06/20。 現代思想は、反哲学であることからスタート。コントしかり、マルクスしかり、ヴィトゲンシュタインしかり。
新書なので、講談社メチエから出てる「完全解読」よりは読みやすいと思う。翻訳書は途中で挫折したので、これを参考にもう一回トライ。
4つのアンチノミーの詳細な解説。感性と時間の関係、ヒュームとの比較など(110ページあたり)はけっこうおもしろかった。 それと理性の実践としての「純粋理性」というふうに感じたのだけど、やっぱりこの著者は「実践」方面のかたなのね。
カントの『純粋理性批判』の内容を著者がわかりやすく語りなおし、随所で補足説明をおこなっている入門書です。 本書の解説でとくに優れているように思ったのは、弁証論の難解な叙述を思いきった仕方で整理し、独断的な形而上学に対する批判の意義を明確にしている点でした。同じ新書サイズの入門書としては、国際的に高...続きを読むい評価を受けているカント研究者の石川文康による『カント入門』(ちくま新書)という優れた入門書がありますが、本書はよりカント自身の議論につきしたがうかたちで、弁証論の議論の流れをたどっています。 一方、前半の感性論や論理学に関しては、やや問題があるのではないかという気がします。著者は、カントの批判哲学が独断的な形而上学への批判であることについて明瞭に語っており、人間の認識能力によって「物自体」を認識することはできず、「現象界」という経験的世界を認識することしかできないという点に評価のポイントを置いているように見えます。しかし他方で、カントの批判哲学のもつ超越論的な批判としての意義を十分に説明していないのではないかと感じます。カントの超越論的哲学が経験の可能性の条件を問うことを可能にしたという点を見落としては、その意義を十分な仕方で把握したとはいえず、ともすれば認識の成立する心理的なプロセスを解明したものと誤解される余地があるように思いました。
「感性」2つの形式性⇒空間、時間 「悟性」4つのカテゴリー⇒量、質、関係、様態 「理性」3つの理念⇒魂、世界、神
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超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』
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竹田青嗣
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