小説 - 新刊(1ヶ月以内)作品一覧

  • 出張シェフはお見通し 九条都子の謎解きレシピ
    NEW
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    作曲家ロッシーニにまつわるフルコース、母の快気祝いにぴったりなご馳走、婚活パーティーが盛り上がるメニュー……依頼人からの要望に完璧に応えつつ、そこで起こる様々なトラブルまで、料理と洞察力で解決してしまう出張シェフ・九条都子。行く先々で“いけず”を許さず問題に切り込んでいくが、強気な彼女もまた、切ない過去を持っていて――。美味しいご飯と九条都子の京都弁が光る、ハートフルストーリー。
  • リリカルなリリック
    続巻入荷
    5.0
    全3巻1,320~1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小説家・音楽プロデューサー:中村 航と D4DJキャラクターデザイン:やちぇ が贈る リリカルリリィの短編小説集 ※電子版には音源ダウンロードカードはつきません。
  • 妻の温泉
    NEW
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    家業の理髪店で理髪師として出発し、石田波郷門下で句作の道へ。その後、横光利一に師事して小説を書き始め、55年に本書が直木賞候補作となる。選考会では小島政二郎から「ホンモノのリズムが打っている」と絶賛されるが、他の選考委員から「エッセイではないか」「自然すぎる」と批判され、落選。しかしその文章が放つ独特なユーモアと哀感が多くの読者を魅了しつづけ、「名文家」として根強いファンを持つ。「氏の筆の巧妙な幻術に引っかかって(中略)一々事実であると鵜呑みにしないよう」(山本健吉「跋」)ご用心のうえ、この「不世出の作家」が編み出す小説の醍醐味をご堪能あれ。
  • 終わりの歌が聴こえる
    NEW
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    人気絶頂のさなかで逝った天才ギタリストの「伝説の死」。コカイン所持で逮捕された男の暴露によって、十九年ぶりに、その死の真相を二人の刑事が再捜査することとなった。事故死か殺人か――被疑者に浮上したのは、同じバンドの元メンバーで今はソロでブレイクしている木宮保だった。音、絆、女、薬……狂騒の旋律に搔き消された慟哭の真実とは?
  • 横浜大戦争
    続巻入荷
    4.0
    1~3巻880~950円 (税込)
    横浜の神々のバトルロワイアル!? 第4回神奈川本大賞受賞の超絶エンターテインメント長篇登場。 ランドマークタワーの68階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。 横浜の“中心”を決めるべく、それぞれの区を司る“土地神”たちが、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。 大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹。 それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族。 横浜中心部を司る中・西の姉弟などななど。 舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている……。 巻末にはイラストによる「神々名鑑」も。 前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。 ※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • あなたの代わりに読みました 政治から文学まで、意識高めの150冊
    NEW
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    1巻1,899円 (税込)
    10年間、あなたの代わりに読んできました。政治家本から文学まで、話題書150冊の「肝の1文」を並べてみたら、いまの日本に至るまでの進歩、退歩、あし踏みが見えてくる。「週刊朝日」連載の「今週の名言奇言」を再編集・再構成した一冊。
  • にわか名探偵~ワトソン力~
    NEW
    -
    1巻1,870円 (税込)
    映画館で人気のないゾンビ映画を観ていた警視庁捜査一課の刑事、和戸宋志。終幕後に照明が点くと観客の一人が殺されていた。おまけに扉に細工されて出られない。困惑に包まれる中、和戸は感じていた。その場に居合わせた者たちの推理力を飛躍的に高める能力、「ワトソン力」が発動しつつあることを……。そしてにぎやかな推理合戦の幕が上がる! 日本推理作家協会賞受賞作家が贈る、謎解きの楽しさ100%の連作ミステリ!
  • 産医お信なぞとき帖
    NEW
    -
    亡き夫の理想を継いで、卓越した腕で助産と日常の医療を手掛ける女医、お信。ある日、宮田という大物産医が不在だったため、容体が急変した大店の妻の出産に代理で携わることに。無事出産を終え、胸を撫でおろしたものの、その数日後、宮田が殺されてしまい、嫌疑がお信にかけられてしまう……。お信が巻き込まれる陰謀、そして産医として直面する生と死のドラマを描く時代医療ミステリー。文庫オリジナル。
  • おいしい給食 Road to イカメシ
    NEW
    -
    一九八九年函館。 数学教師の甘利田幸男は《給食道》におけるライバルと戦っていた。彼の名は粒来ケン。教室のストーブを駆使し、様々なアレンジを加える生徒だ。 甘利田と粒来は、忍川中を「給食完食」のモデル校とすべく乗り込んできた等々力町長に対峙する中で、新たな関係を築くことに。 そしてついに念願の「イカメシ」給食に出会い――!? 我食らう、ゆえに我あり! 空前絶後の給食スペクタクルコメディ。
  • 余命一年と宣告された君と、消えたいと願う僕が出会った話
    NEW
    4.0
    高校二年生の青野悠人は、姉を虫喰い病――新型アルツハイマー病とも言われる、睡眠中に脳内にある言葉が破壊され、それに関する記憶を失うという不治の病――で亡くして以来、希死念慮を抱いていた。 毎晩、死ぬ方法を考えつつ彷徨していると、公園で何度か同じクラスの古河桜良を見かけることがあった。他人に興味を持たず、いつも教室でイヤホンをしている桜良だが、ある夜、悠人は彼女の涙を見てしまう。その後、悠人は自殺を決行するも生き残ってしまい、退院の前日、病院で桜良に出会って……。桜良のある重大な秘密を知った悠人は――? 眠るたびに記憶を失ってしまうという桜良と死を願う悠人。期限あるふたりが、切ないけれど愛しい日々を紡ぐ「よめぼく」シリーズ最新作!
  • ロシア文学の教室
    NEW
    -
    「ロシア文学の教室」から小説の世界へワープ――異色の体験型・文学教室! 青春小説にして異色のロシア文学入門! 「この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とは何かを考えます」 山を思わせる初老の教授が、学生たちをいっぷう変わった「体験型」の授業へといざなう。 小説を読み出すと没頭して周りが見えなくなる湯浦葵(ゆうら・あおい)、 中性的でミステリアス、洞察力の光る新名翠(にいな・みどり)、発言に躊躇のない天才型の入谷陸(いりや・りく)。「ユーラ、ニーナ、イリヤ」と呼ばれる三人が参加する授業で取り上げられるのは、ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』、ドストエフスキー『白夜』、トルストイ『復活』など才能が花開いた19世紀のロシア文学だ。 社会とはなにか、愛とはなにか? この戦争の時代を考えるよすがをロシア文学者・翻訳者の著者が真摯に描く 「ロシア文学の教室」。 【取り上げる作品】 ニコライ・ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』 アレクサンドル・プーシキン『盗賊の兄弟』と抒情詩 フョードル・ドストエフスキー『白夜』 アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』 ミハイル・レーモンルトフ『悪魔』 イワン・ゴンチャロフ『オブローモフ』 イワン・ツルゲーネフ『父と子』 ニコライ・ネクラ―ソフ『ロシヤは誰に住みよいか』 アントン・チェーホフ『初期短編集』 マクシム・ゴーリキー『どん底』 フセーヴォロド・ガルシン「アッタレーア・プリンケプス」 レフ・トルストイ『復活』
  • 女神のサラダ
    NEW
    -
    激務で心身ともに疲れ果てた沙帆は、東京の会社を辞め、群馬県の農園に転職。しかし“一流企業”への就職を喜んだ両親に言い出せずにいる。ある日、社長から思いがけない言葉をかけられ……。(「夜明けのレタス 群馬県昭和村・高樹農園」) 三流私大女子学生、シングルマザー、農家の嫁、女社長……。それぞれに事情を抱えながら、農業を通じて、泣きながら笑いながら、成長し変化を遂げていく8人の女性の姿を描いた短編集。
  • 雨と短銃
    NEW
    -
    慶応元年、倒幕を志す坂本龍馬の仲介により薩摩藩と長州藩は協約を結ばんとしていたが、一件の凶事が締結を阻む。上洛していた薩摩藩士が稲荷神社の境内で長州藩士を斬りつけ、行方を晦ませたというのだ。このままでは協約の協議の決裂は必定、倒幕の志も水泡に帰す。事態を憂慮した龍馬の依頼で、若き尾張藩の公用人・鹿野師光が捜査に乗り出す。果たして下手人は、どのようにして目撃者の眼前で逃げ場のない鳥居道から姿を消したのか。後世に語り継がれる歴史の転換点の裏で起きた不可能犯罪に、名もなき藩士が挑む。破格の評価を受けた『刀と傘』の前日を描いた長編時代本格推理。/解説=縄田一男
  • 幻想小説とは何か
    NEW
    -
    没後50年、「幻想と怪奇」ジャンルの小説や戯曲を手がけ、批評やエッセイでも幻想文学を称揚した、三島由紀夫の関連小品を精選。
  • くろねこカフェのおやつ 午後三時の蜂蜜トースト
    続巻入荷
    4.0
    1~2巻726~770円 (税込)
    海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。 寡黙な男性店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。 それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、 葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。 人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。 そんなある日、担当した故人から、おやつの招待状が届き……。 切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
  • 中華飲酒詩選
    NEW
    -
    陶淵明、李白、白楽天。無類の酒好きで知られる詩壇の巨匠が残した名詩の数々。同じく酒を愛した中国文学者である著者が「酒徒が酔余の朗詠に供する」ために、三人を中心に周代から唐代の酒にまつわる詩を厳選、原文・直訳・意訳ともに紹介する。琥珀色の酒を好むなら李白「客中作」を、緑色なら白楽天「薔薇正開、春酒初熟」を、紅色なら李賀「将進酒」を、白色なら徐寅「白酒両瓶送崔侍御」を吟ぜられよ――。 解説・中村喬
  • 女豹刑事(デカ) 雪爆(スノウボムズ)
    続巻入荷
    -
    1~2巻770円 (税込)
    特殊任務のためハバナを訪れた公安部特殊捜査課の佐倉芽衣子は、急遽東京に呼び戻された。青森に新設された芸術大学の女性講師が失踪したのだという。大学にはロシアと通じての不穏な動きがあり、潜入し内情を探るというのが新たな任務だ。そんななか、女性講師のかつての所属先で火災が発生! 従業員がひとり交通事故で死亡した。いったい何が――? 閉塞感でいっぱいの現代に放つ、破天荒で荒唐無稽な娯楽アクション小説!
  • 風の王国(1) 落日の渤海
    続巻入荷
    4.0
    1~6巻733~796円 (税込)
    延喜十八年(九一八年)夏、東日流国(現在の青森県)。東日流の人間として育てられてきた宇鉄明秀は自分の出生の謎を解き明かすために、海を隔てた渤海国へ向かう。十七年前に赤ん坊だった自分を東日流のに連れてきたのは誰なのか? 命がけの船旅を経て、やがて明秀は渤海の港町・麗津に辿り着くのだが……。幻の王国・渤海を舞台に繰り広げられる、侵略と戦争、恋と陰謀。壮大なスケールで描く、大長篇伝奇ロマン小説の開幕!
  • ビッグ・ボウの殺人
    NEW
    -
    冬のロンドンのボウ地区で、ある朝、下宿屋を営むドラブダンプ夫人は戦慄の光景を目にした。喉を切られた下宿人の遺体が見つかったのだ。殺人かも知れず、有力容疑者を前に、ロンドン警視庁の敏腕刑事と元刑事が事件の解明に奔走する。本書は「密室ミステリの父」の手になる傑作中の傑作。ディクスン・カーも江戸川乱歩も「一大トリックを十分に書きこなしている古典」として絶賛している。
  • 対談集 六人の橋本治
    NEW
    -
    1巻1,100円 (税込)
    橋本治の多彩な仕事について、各界の第一人者と語り合う。六つの対話から、稀有な作家の全貌が浮かび上がる対談集。 「短篇小説」高橋源一郎/『ひらがな日本美術史』浅田彰/『小林秀雄の恵み』茂木健一郎/『窯変源氏物語』三田村雅子/『双調平家物語』田中貴子/「広告批評」天野祐吉/『リア家の人々』宮沢章夫(文庫版特典)
  • 戯作・誕生殺人事件
    NEW
    -
    東京から北関東へ移住した、ミステリ作家の牧薩次とキリコ夫妻。高齢出産を決意したキリコは、地元の中学生・美祢に住み込みで手伝いをしてもらうことに。やがて臨月間近の秋祭の日、キリコにボールペンで手書きされた生原稿が手渡される。担当の助産師の息子が書いた時代ミステリ作品らしい。それが、キリコたちに新たな事件をもたらすことになろうとは――。折しも薩次は北京に出張中、キリコは大きなお腹を抱え難事件に挑む。台風19号の来襲、そして陣痛、さらに牧家を狙う怪しい影……。〈ポテトとスーパー〉シリーズ最終巻。/解説=青崎有吾
  • 台北プライベートアイ
    NEW
    -
    邦訳版もミステリー文学賞をダブル受賞! 劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。 にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。 監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は? 探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。 台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞などを受賞。フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。 2021年に邦訳が刊行されると日本でも話題を呼び、2022年には第13回翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)のダブル受賞を果たした。 ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • すたこらさっさっさ
    NEW
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    1巻1,100円 (税込)
    梅田という地には、祈りと願いが込められている。 祈りは座敷わらしとして、広場の片隅に棲む。 菅原道真からはじまる梅田の歴史は、阪急を創設した小林一三、紀伊國屋書店をつくった田辺茂一へ受け継がれた。 令和のいま、茂一の座敷わらしが、大阪らしい予想外の展開を繰り広げているのを見ている。 祖祖母、父、娘の三代と、運命の縁でつながった人たちが、大阪梅田、西成、京都祇園を舞台に、虚実入り交じって描かれる、ちょっとあったかくて、良い物語。
  • マリーナ バルセロナの亡霊たち
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    ある日の放課後。寄宿学校に通う15歳のオスカルは、荒廃した城館に迷い込み、そこに住む少女マリーナと親しくなった。彼女に導かれ人知れぬ墓地を訪れると、黒い蝶が彫られた墓碑に赤いバラを添える貴婦人の姿が。好奇心で後を追うオスカルとマリーナ。しかしその先には霧の都バルセロナの覗いてはならない秘密が隠されていた――。物語の魔術師とも呼ばれるスペインの巨匠、カルロス・ルイス・サフォンが描く幻想と怪奇に満ちた幻の初期作。後に続く「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作の原点!
  • いちまい酒場
    NEW
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    累計25万部『珈琲屋の人々』シリーズ著者が描く、 酒場“人情”小説。 串揚げか味噌おでん、漬物、酒。 千円「いちまいセット」と、人々の物語に。 あなたの心が温まる。 ひとときの安らぎを求めて、酒場『いっぱい』に、 今宵も客がふらりとやってくる。 西武新宿駅に近い裏通り。酒場『いっぱい』には、店主室井諒三自慢の「いちまいセット」――千円でビールか焼酎、串揚げ四本か味噌おでん、漬物の小鉢がつく――と、ひとときの安らぎを求めて今夜もふらりと客がやってくる。 しみじみ心温まる人間ドラマに定評のある著者が描く酒場人情小説。 〈文庫オリジナル〉
  • 下の階にはツキノワグマが住んでいる
    NEW
    5.0
    【電子版巻末には水川雅也先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 住んでいた賃貸マンションで火事があり、急遽引っ越すことになった頑張り屋の社会人・ゆり子が紹介されたのは、 「築35年・動物入居可能」の物件だった。 階下に住むのは、胸の三日月模様が印象的な、人(?)の好いツキノワグマ。 誰かとコーヒーを飲むのが大好きで、はちみつケーキが大好きで、ヒグマさんのビールが大好きで、お鍋が大好きで、 冬眠の前にはクリスマス・お正月・バレンタインの贈り物などを一通り済ませてから眠りにつく。 そんなのんびりとしたクマと日々を過ごすうち、ゆり子の少し疲れた心は優しくほぐされていく。 そして彼女はいつしか、ずっと背を向けていた母と向き合ってみようと自然と思えるようになり――。
  • 月刊 ココア共和国 2024年5月号
    NEW
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    皆さんからの投稿詩がメインディッシュ。詩壇の最前線にいるゲストも登場。素敵な詩をたっぷり楽しめます。 毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。 今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、竹井紫乙、吉岡幸一、木崎善夫、能美政通、真土もく、藤野栞、滝本政博、伊藤テル、腹巻さしみの11名。投稿詩傑作集として45名、佳作集には90名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。 【目次】 今月の1行 - 三日月李衣 ★月刊ココア共和国目次 木崎善夫 - 亜細亜の片隅で 能美政通 - き 真土もく - マルチバース 藤野 栞 - 第二章にて 滝本政博 - オセロゲーム 竹井紫乙 - だから何なの 吉岡幸一 - 私は蜜柑を食べた 佐々木貴子 - 純粋病棟 秋吉久美子 - 投稿詩人たちへ いがらしみきお - メッセージ 吉岡幸一 - 雨蛙 メンデルソン三保 - マルリランカリ にし - 102mm屈折式鏡筒 空蝉 - ちこちゃん 紺野 真 - 春のゆめ 小高功太 - 同級生の二宮君の読みたい本 加藤万結子 - ホヤ 松たけ子 - わたしのおねえちゃん 高山京子 - おっちゃん 械冬弱虫 - 三十二、三あるいは四のいかすみへ 魚谷 明 - インタビュー 野良丈二 - 海を走る電車 椿堂義明 - 春風と少女 金森さかな - ちょっとふしぎ いがらしみきお - ちゃいむ 伊藤テル - アカペラLIVE 腹巻さしみ - 新しい収納様式 トウソクジン - 現代4コマ まほろばしじみ - 天使と悪魔 小林椰子 - 口内炎 佐々木貴子 - テスト 太田原豊 - 三輪車 楸 眞弥 - 小麦の匂いのする君へ 川嶋ゆーじ - 未知との遭遇 繭中舞百合 - にんぎょう 髙田良一 - 生きている骨 宮原真希 - 床 他 【著者】 秋亜綺羅 1951年生。詩人。宮城県仙台市在住。詩集『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』『透明海岸から鳥の島まで』『ひよこの空想力飛行ゲーム』『十二歳の少年は十七歳になった』。詩の絵本『ひらめきと、ときめきと。』(柏木美奈子共著)。エッセイ集『言葉で世界を裏返せ!』。第22回丸山豊記念現代詩賞受賞。「ココア共和国」 主宰。YS賞選考委員。 佐々木貴子 1970年生。詩人。宮城県仙台市在住。「詩とファンタジー」大賞受賞、第26回「詩と思想新人賞」受賞。第7回「びーぐるの新人」。詩集『嘘の天ぷら』で第30回歴程新鋭賞受賞。「ココア共和国」 編集。YS賞選考委員。 秋吉久美子 1954年生。俳優、歌手、詩人。静岡県富士宮市出身。徳島県日和佐町(現・美波町)、福島県いわき市育ち。『十六歳の戦争』『赤ちょうちん』『妹』など主演多数。アジア映画祭主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、モナコ国際映画祭主演女優賞など受賞多数。映画、TVで活躍中。詩集に『いない いない ばあ』『C・U next tuesday』など。秋吉久美子賞選考委員。 いがらしみきお 1955年生。漫画家。宮城県出身。1979年に雑誌『エロジェニカ』に投稿した「80,その状況」で漫画家デビュー。その後、4コマ漫画『ネ暗トピア』が大ブレイク。『あんたが悪いっ』で日本漫画家協会優秀賞、『ぼのぼの』で講談社漫画賞、『忍ペンまん丸』で小学館漫画賞など受賞多数。『BUGが出る』『かむろば村へ』『I』など人気作多数。いがらしみきお賞選考委員。
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙
    続巻入荷
    3.8
    1~11巻750~850円 (税込)
    長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です!
  • ブリザード・フラワー
    NEW
    -
    老朽化した警察拳銃を新しいものに交換することとなり、廃棄処分のため移送されていた拳銃百四〇挺と実弾千四百発が何者かに強奪された。犯人はその拳銃に弾丸を装塡し無作為にばら撒いた。「お役に立つと思います」というメモとともに。そして都内では重大犯罪や自殺が頻発し始めた。厳重警戒体制下におかれた東京、「警視庁の祟り女神」と呼ばれる組織犯罪対策部の氷見麻里子はバディの越石渉とともに奪われた拳銃を追う……。警察小説シーンに新たなヒロイン登場!
  • 書棚の番人
    NEW
    3.0
    ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者による、書店を舞台としたミステリー。書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本を見つけて驚く。それは十七年前に女子中学生が惨殺された事件で、正和の同級生が起こしたものだった。しかも正和は共犯と疑われたのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、慟哭のミステリー。『書店員と二つの罪』を改題。
  • 夕闇通り商店街 コハク妖菓子店
    続巻入荷
    3.8
    1~3巻836~858円 (税込)
    神社の境内の先に、突然見えてくるのは「夕闇商店街」。 そこは幽世と現世の境目にある、あやかしたちが営む商店街。現世との境界があいまいになったときに、心が不安定な人間が導かれたように訪れるのだという。 眉目秀麗な店主がいとなむ『コハク妖菓子店』には、いっぷう変わった名前のお菓子が並び、迷い込んだ人間たちはついお菓子を手にしてしまうのだが――
  • ガラスの壁
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    都内でも一等地といわれる渋谷区松濤。 商社に勤める夫の和智高広と二人暮らしの絢子は、行きつけのブティックを出て拾った現金入りの封筒を持ち帰ったことから、見知らぬ男に拉致され複数の男から陵辱される。その最中、なぜか男は高広についての情報を事細かく訊いてきた。不感症だった絢子が急に淫乱になったことに不審を抱いた高広だったが、これは大きな陰謀の発端にすぎなかった。 新興宗教から北海道をめぐる国際問題へと、波乱の渦が大きくなっていく――。
  • マロン・グラッセみたいな恋
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    和菓子屋を営む小倉家は三姉妹の娘がいた。結婚に踏み切れずにいる長女あずき24歳、不倫の恋に悩む次女アン20歳、そして初恋に躍らせる三女しるこ16歳。三人三様、様々な思いをかかえている多感な時期だ。ただ、そこにはいつも娘たちを見守る父膳哉と母マロンがいた。ある日三姉妹は母マロンから両親の反対を押し切って結婚した事実を聞き、仲の良い夫婦に色々な悩みがあったこと知る。そんな幸せ家族小倉家のそれぞれの恋愛模様を描いたハートウォーミングな小説。
  • 忌み子の姫は夜明けを請う 四ツ国黎明譚
    NEW
    -
    第11回ネット小説大賞受賞作! 二百年前、謎の霧により陽も月も失った四ツ国。金冥国の公女・暁華(ぎょうか)は、「霊胎姫(れいたいき)」なるものを探す命で国を追放されてしまう。その旅路で再会したのは、かつて禁忌の宮で幽閉されていた青年・俊耿(しゅんこう)。暁華は彼の変わらぬ美貌に驚きながらも共に旅することを提案。永劫の夜、跋扈する夢魔、そして運命に抗う旅がはじまる……!
  • 小説 野性時代 第212号 2021年7月号
    続巻入荷
    -
    【発表】 第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 【読み切り】 彩瀬まる──ひかるほし 主婦の自分には決して与えられない夫の勲章を見て、タカの胸に違和感が芽生える。 重松 清──かぞえきれない星の、その次の星 前篇 気がつくと、ぼくは夜の砂漠にいた。 星空の下、出会った「おじさん」と話したのは……。 古内一絵──背負う女―山亭ミアキス― 心に悩みを抱える人が迷い込む、不思議な山亭。 謎めいた従業員の正体に迫る、ダークファンタジー! 【新連載】 西條奈加――隠居おてだま 楽隠居生活を送るはずが、八面六臂の忙しさに陥った徳兵衛。 直木賞作家の名作『隠居すごろく』待望の続編! 【連載】 下村敦史――ロスト・スピーシーズ 佐藤亜紀――喜べ、幸なる魂よ   上田秀人――継ぐ者 早見和真――八月の母   薬丸 岳――最後の祈り   小池真理子――アナベル・リイ 馳 星周――月の王 最終回 角田光代――明日も一日きみを見てる   コラム「告白します」 珠川こおり BOOK REVIEW 物語は。 芦沢 央『神の悪手』
  • 奇譚の街 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    NEW
    -
    浅見家のお手伝い、吉田須美子は、買い物に行った商店街で通りすがりにメモを拾い、落とし主に渡そうとする。何気なく目に入った文字は、「牛蒡モチ、下瀬三平」。不思議なメモもあるものだと思っていたが、メモの落とし主と再会、謎解きを頼まれてしまう。小松原育代は安請け合いしているが、昔の文通相手からの手紙の謎なんて、解けるのだろうか……!? みんなが幸せになるご近所ミステリー!
  • 堤中納言物語
    NEW
    3.3
    作者・編者ともに不詳、ミステリアスでユーモアに溢れる日本最古の短篇物語集『堤中納言物語』。中島京子による名訳により生き生きと蘇る「可笑しみ」を堪能できる10篇を収録。
  • クロワッサン学習塾
    続巻入荷
    3.6
    1~2巻750~800円 (税込)
    元教員のパン屋さんが無料塾を開く! 小学校の教員を辞め、実家のパン屋で働く三吾は、店でみかける少女が気にかかっていた。彼にはかつての教え子への後悔もあって……。
  • その意図は見えなくて
    NEW
    -
    学年の人気者が立候補した生徒会選挙で集まった白票、未解決のままだった部室荒らしの犯人、陸上部の合宿中に消えた少し変わった部員――八津丘高校で起こる「謎」を前に、生徒たちはどうする? 謎が解けても、僕たちの日常は解決しないことがある。思春期の嫉妬や羨望、葛藤を抱えた高校生の姿を描いた青春ミステリー。第42回小説推理新人賞受賞作を収録した連作短篇集。解説・千街晶之
  • うろうろ舟~瓢仙ゆめがたり~
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    数寄者相手に嘘偽りない怪談を売る『お伽屋』を生業にする銀次。ある夜、依頼を受けて、真夜中の川面に幽玄のように現れるという物売りの舟を待っていた。そこに現れたのは、もののけが見えるという酔狂な隠居の瓢仙。すっかり彼の物言いに巻き込まれ――(表題作)。奇妙な縁でつながった二人が江戸の不可思議な噂や事件にかかわっていく! 霜島けいが新たに描く、痛快な新シリーズ第一弾!
  • P+D BOOKS 散るを別れと
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    -
    小説と伝記を融合させた珠玉の3作品。 「自分はむろんのこと、読者にもすこしは楽しんでもらえるような伝記文学の方法はないものかと考えた末にたどり着いたのが、想像や空想も挿入できる小説と伝記のドッキングというスタイルであった。」(あとがきに代えてより) 「日本近代文学史上に巨大な足跡を印した永井荷風の文学的開眼に決定的な影響をあたえた」井上唖々の足跡をたどり墨田川界隈を訪ねる「夜の烏」、悪妻といわれたラフカディオ ハーン夫人・小泉節子の真実に迫る「残りの雪」、パロディ精神にあふれる批評や小説で名を成したものの貧しさから抜けられず、「本日を以て目出度死去仕候」という新聞広告を出して生涯を閉じた斎藤緑雨を描いた「散るを別れと」――。  いずれも事実を丹念に追いつつ、小説仕立てにして想像の羽を大胆に広げる構成で、読む者を魅了する。
  • シェイクスピアの記憶
    NEW
    -
    分身,夢,不死,記憶などのテーマが,先行諸作品とは異なるかたちで変奏される,端正で緊密な文体によるボルヘス最後の短篇集.本邦初訳の表題作のほか,「一九八三年八月二十五日」「青い虎」「パラケルススの薔薇」を収録.二十世紀文学の巨匠が後世にのこしてくれた,躊躇なく《ボルヘスの遺言》とよぶべき四つの珠玉.

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  • 若い君が教えてくれたこと
    NEW
    -
    1巻539円 (税込)
    経済的な理由から、新聞奨学生として大学に通う和男。ほとんど休みがない朝晩の配達、チラシの折り込み、そして集金……。体力的につらくても、自分には決して負けまいと奮闘する姿を見守る心優しき人達、ユニークな同僚達、そして和男が抱くほのかな恋心の行方など、誰もが大切に胸にしまっている「あの頃」の日々か甦ってくるドラマです。何かに行き詰った時読みたい1冊。
  • 書店ガール
    続巻入荷
    3.8
    1~7巻640~660円 (税込)
    吉祥寺にある書店のアラフォー副店長理子は、はねっかえりの部下亜紀の扱いに手を焼いていた。協調性がなく、恋愛も自由奔放。仕事でも好き勝手な提案ばかり。一方の亜紀も、ダメ出しばかりする「頭の固い上司」の理子に猛反発。そんなある日、店にとんでもない危機が……。書店を舞台とした人間ドラマを軽妙に描くお仕事エンタテインメント。本好き、書店好き必読! 『ブックストア・ウォーズ』を改題。
  • (真)夏の夜の夢 七五調訳シェイクスピアシリーズ〈10〉
    NEW
    -
    1巻495円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この作品の原題はA Midsummer Night’s Dream である。「真夏」、即ち、夏至の日。一年中で一番昼が長い6月24日の前夜である。6月は真夏ではないし、クライマックスの結婚式と余興の日は、夏至の日なのか五月祭なのか曖昧であるが、この婚礼の日は、妖精たちに守られて、男女は結ばれ、新しい生命を生み出し、植物も大きく育つ季節である。真夏の「真」を取るべきだという訳者も現れ、『夏の夜の夢』という題になっているものもある。私の作品は折衷案として『(真)夏の夜の夢』としてある。この作品に登場するのは善良な妖精の王と女王であり、悪戯好きの妖精である。筋立ての中心になるのは、妖精の悪戯による2カップルの青年貴族の恋愛沙汰と、職人たちの劇中劇とそのリハーサル中の喜劇的な人物のロバへの変身である。場面の多くは、「魔法の森」で繰り広げられ、とても面白く作劇されていて楽しめる作品である。
  • 青の中へ
    NEW
    -
    1巻1,320円 (税込)
    大切なあなたに、とっておきの「青」を。 調色師の紫衣は、ステンドグラス作家の父が生前作りたくても作れなかった「青色のガラス」を求めていた。 そんな中、出張で訪れたドイツのシュテファン教会で、とある青年と運命の出会いを果たす。 急速に惹かれ合う二人だったが、彼には重大な秘密があった―― 家族の絆や運命の糸が絡み合い、時を越えて再び交差するとき、世界は青で満たされる。 人間の心の機微を繊細な言葉で紡ぐ、愛と成長の物語。

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  • ヒットラーの遺産
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    -
    ヒットラーが最後の夢を託した幻の秘密兵器とは? マスコミ世界の暗部を遊弋(ゆうよく)する二人の男が嗅ぎつけた奇怪な噂、謎の追及と共に浮び上がる現代史の深い亀裂を描く表題作。異国の夜、ファドの調べを背に、長い尾を曳いて消えた二つの星の物語「暗いはしけ」。他に「暑い長い夏」「怨念コマソン館」「双面のヤヌス」。
  • 夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第1話 世界を壊すケーキ(1)
    続巻入荷
    -
    現世と異界の境界に存在し、妖怪変化や幽霊が集まってくる「乞骨(こうぼね)商店街」を舞台にした新シリーズ。 現世と異界の境界に存在する「乞骨(こうぼね)商店街」。常世の国へ向かうためのターミナルには、妖怪変化や幽霊から神々まで生身の人間以外の者が行き交うところだ。この商店街にある洋菓子店「睡蓮堂」を舞台にファンタジー・新シリーズがスタート。
  • 蝕む悪意
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    -
    全1巻330円 (税込)
    【あらすじ】 辰海和也(たつみかずなり)は、世間を賑わせている生成AI・AI Chatをゴーストライターにして小説家の道を順調に歩んでいたはずだった。 ある時自身の小説がSNSに無断で盗用されていたことに気付く。一つの綻びをきっかけに泥沼に嵌っていく和也。生成AIを使いあらゆる悪事に手を染めていく。 一方、生成AI画像を表紙に起用した秋津川賞作家・庚午真衣(こうごまい)は画家の戌亥絵美(いぬいえみ)に著作権侵害で提訴されていた。 果たして彼らの運命の行く末は――。 ※本作は蓮見セイの個人誌作品の電子書籍版となります。
  • I am…
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    -
    1巻1,567円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私は 私は私を見たことがない。しかし、私は確かに私の中でお前として存在するのだ。 お前は私だ。しかし、決して私と同一の私ではない。では、この私は――。 存在、価値、感覚、天地万物に鋭く切り込む奇警な作品集。

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  • アオハルロック宣言! クラスの問題児はギター男子!?
    NEW
    -
    私、宮原優佳(みやはらゆうか)。進学校の私立きら星学園に入学したんだけど、いつしか「まじめな優等生の委員長」と呼ばれるようになって……まだ友達はできないままなんだ。そんな中、学年一の問題児で、クラスメイトの柏木隼人くん(なんと、金髪なの!)の面倒を見るように先生から頼まれて…!? ある日、職員室で、柏木くんがギターバッグを抱えて大あばれ!? 「誰にも見せていない自分がいる」すべての人に贈る、想いを叫ぶ!! アオハルロック・ストーリー!!
  • 紅嵐×渡雲
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    -
    1巻539円 (税込)
    学園ドラマ+心霊ファンタジー+思春期恋愛もの=至高のエンターテインメント。小さい頃から「本来見えないらしいモノ」が見える特異体質を持っていた「僕」こと笙太と、中年幽霊キワさんが紡ぎだす摩訶不思議なお話。普通に学園生活をおくっていたが、笙太のクラスメートの話がきっかけで、2人(!?)は思わぬ事件に巻き込まれ――そして意外な結末を迎える!
  • あじろ
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    -
    1巻2,145円 (税込)
    新橋の立ち呑み居酒屋「あじろ」 頑固な店主と美味しいモツ煮と雑な雰囲気。最高の人情酒場で起きた悲劇とは!? 「あじろ」の常連でマドンナだった真由美さんが、突然失踪してまう。常連の和歌子がライターをしている週刊誌編集部に「真由美はパパ活ビジネスに手を染めている」とう謎の投書が寄せられる。毎日お店に通っていた真由美はしばらく姿を見せていない。心配した常連客と店主が彼女を捜し始めると、その美貌と笑顔からは計り知れない邪悪な一面が見えてくる。 偽りの職業、パパ活斡旋、恐喝……和歌子は彼女の本性を知って逡巡するのだが、やがて真由美は殺されていたことがわかり、あじろに不穏な空気が漂いだした。犯人は常連客の誰かなのか。平和で楽しいはずの酒場の人間関係に何があったのか。 大藪春彦賞作家の鬼才が描く、人情と愛情の居酒屋サスペンス!
  • あなたと私の十代 団塊ギャング
    NEW
    -
    1巻880円 (税込)
    時代は令和へと変わり、団塊世代の若いころもとうとう歴史になった。良くも悪くもエネルギッシュで変化に富んだ時代──昭和。子どもたちは狭い世界の中でせめぎ合い、戦いつつ生きてきた。「私」には苛烈ないじめが襲い掛かり……一人の少女の目を通して描き出す、懐かしい時代の物語。団塊世代には懐かしく、他の世代には当時の世相を実感できる、読み応えある一冊。
  • アラゴン詩集
    NEW
    -
    アラゴンはフランスの詩人・小説家。パリ大学医学部卒。第1次大戦後のダダイスム・シュルレアリスム運動の推進者であったが、モロッコの植民地独立運動弾圧に反対して共産党に入党。第2次大戦中はレジスタンス運動に加わった。この詩集は多彩なアラゴンの詩を時代を追って集めてある。巻末には訳者による詳細な解説を付した。
  • アルバムより
    NEW
    -
    秘められた慈愛の綻(ほころ)び 〈アルバムより〉鄭清群が死んだ。鄭清群は父親に劣らぬ人物として、戦争終結工作にかつぎ出されたのだ。鄭が誰の要請でうごこうとしたのか、私は知らない。私は家に帰って、二十数年前、はじめて鄭清群に会ったときのことを思い出していた。私は政治的通訳ではなく、神戸で三日間、休息する鄭清群の身辺雑事の通訳であった。 私は古いアルバムをとり出した。「一九三八年初夏」と書かれたページに、三枚の写真が貼ってあった。むかって左端に私。隣りに上海からついてきた李姓の専門護衛。中央に鄭清群。その右隣は鄭清群をかつぎ出した現役少佐・牛田。すこし離れて不安そうな面もちの鄭家の女中阿鳳が写っている。鄭清群の父親は暗殺され、母親も早くに失くしていた。彼を育てたのは阿鳳であった。 神戸で新たに坂井という日本人が護衛に加わった。頰に傷のある、ガニ股の男だ。 アルバムの中段の写真には新聞記者の古河と坂井が加わって七人が写っていた。 さらにアルバムの下段には、古河の撮った鄭清群と私の二人だけの写真があった。写真の鄭清群の目は光りを失っていた。 事件が起きた。神戸から参加した護衛・坂井が殺されたのだ。六甲の旧家の堅牢な邸宅は完全に密室状態だった。事件は公にはされなかった。いったい誰が? 何故の殺人だったのか? ■手軽に読む尚文社「電子書籍」 陳舜臣 歴史推理『九雷渓』『大南営』『梨の花』ほか。
  • ある日、突然、妻が消えた(前編)
    続巻入荷
    -
    1~2巻275円 (税込)
    龍雅興信所を訪れた男は、一週間前から行方不明になっている妻を探してほしいと話す。通常、妻が出奔する際は浮気である場合が多い。しかし依頼者は、妻の浮気を黙認しているという。その理由を問いただすと――。本格ミステリーの前編、お楽しみください。

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  • あわら温泉物語
    NEW
    -
    1巻1,567円 (税込)
    度重なる地震や大火から、北陸の人々は必ず立ち上がってきた――。 明治時代から続く福井県の名湯での実話を基にした、悲運からの再生奮闘劇! 青く晴れた日、大きな赤がすべてを飲み込み、その旅館には2つのシンボルだけが残った。 日本一の泉源数を誇るが故に、それぞれの旅館が独立していて助け合うことの少なかった温泉街。 「このままではいけない」それに気づいた人々が、老舗旅館の焼失を機についに動きだした。一人は社長、一人は議員、一人は女将として……。 地元の未来を思う気持ちが重なって作る、新しい”あわら”の形とは。

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  • 石狩少女
    NEW
    4.0
    明治末の北海道札幌、主人公・野村悠紀子は、文学を愛し、空を眺めることやリンゴ畑に出かけることが好きな女学生。彼女は人から多くの関心を持たれる一方で、偏見、勝手な噂、男子学生からの執着、決められた結婚、家族の無理解などに悩む。そんななか内地の親戚の家に行くことになるが…。北海道の自然も美しい、著者の半生を反映した1940年刊行の傑作少女小説。
  • 美しい夜
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    -
    1巻1,705円 (税込)
    高校生の晴野(はるや)は部屋を出られない。胸がどきどきして苦しくなるからだ。 そのせいで学校にも行けず、ひとけのない夜にだけ外に出る生活。 奔放な母親は再婚した義父と暮らしており、連絡は途絶えがちになっている。 母親の記憶は、見知らぬ男からの暴力と二重写しだった。 ある夜、コンビニからの帰り、晴野は同級生の美夜子(みやこ)と出会う。 「悪い人間になりたい」という彼女は、そのわりに、飲酒も喫煙も、 万引きも暴力も「犯罪だから駄目だよ」と言う。 そして晴野は美夜子と、まるで子供の遊びのような、無邪気な夜の時 間を重ねていく。しかし夏のある日、彼は彼女の「秘密」に気づき……。 「魔法のiらんど大賞2022」小説大賞<文芸総合部門>特別賞 優しく美しい言葉で紡がれる、胸を打つ青春純愛小説。
  • 梅と水仙
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    -
    佐倉藩士として生まれた津田仙は、幕府通詞として福沢諭吉らとともにアメリカへ派遣されるなど将来を目されたものの、幕府瓦解後は農村改革を夢見るにとどまっていた。黒田清隆のもとで働く中、女子留学生を渡米させる計画を聞いた仙は、わずか6歳の娘・梅子を推薦する。日本初の女子留学生として、最年少で渡米した梅子だったが、17歳で帰国した時、彼女は日本語さえ忘れていた――。日米の文化の違いや周囲との軋轢、父との葛藤に悩みながら、女子教育のために直向きに歩みを進めた津田梅子の生涯を描いた感動作。
  • えびす亭異聞シリーズ どしゃぶりの雨の中で
    続巻入荷
    -
    1~3巻275円 (税込)
    土砂降りの雨の中で、男は雨宿りしようと思い、路地にある店に入ろうとした。すると、そんな男に声をかけた女性がいた。女性に「えびす亭」を知らないかと聞かれた男は、ちょうど自分が入ろうとした店であることに気付き、その店を教えようとしたが、その店は、とても女性が一人で入れるような店ではなかった。仕方なく男は、その女性と共に店に入り――。場末の立ち飲み屋が変える人生がある。これはそんな物語だ。

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  • オブローモフの夢
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    -
    役所勤めもやめ、怠惰な日々を日々を送る青年貴族オブローモフ。朝、目覚めても起き上がる気力も湧かない彼が微睡むうちに見る夢を綴った「オブローモフの夢」。長編『オブローモフ』完成の十年前に発表され、作品全体の土台となったこの一章を独立させて文庫化した。全編の抄訳付き。行動力ゼロ、気力なし、決断力ゼロ。それでも(だからこそ)ロシアン文学史上ナンバーワンの「愛されキャラ」であるオブローモフとは何者か?
  • 思い出遊び
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    -
    どこにでもある日常から、見落としがちな家族間に流れる優しい時間のワンシーンや、自立してゆく子供に対する複雑な心境などを切り取り、平明な言葉で、韻律、押韻、リフレーンを駆使して、当たり前と思い込んでいる風景や気づかずに通り過ぎる生活の一こまを感受性豊かに詠った詩集。/「行ってらっしゃい」と言う私 なんでだろう?/スヤスヤ寝顔を見ていると ありがとうが溢れ出す。
  • 終わりなき夜に少女は
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    -
    アラバマ州グレイス。連続少女失踪事件が解決されないまま、サマーという少女が失踪した。双子の妹レインは、姉の失踪に疑念を抱く。サマーが私を置いていくはずがない。だが、レインが姉の足取りを追うにつれ見えてきたのは、彼女の知らないサマーの姿だった。
  • 女の子たち風船爆弾をつくる
    NEW
    -
    少女たちの知られざる戦争体験 日露戦争30周年に日本が沸いた春、その女の子たちは小学校に上がった。 できたばかりの東京宝塚劇場の、華やかな少女歌劇団の公演に、彼女たちは夢中になった。 彼女たちはウールのフリル付きの大きすぎるワンピースを着る、市電の走る大通りをスキップでわたる、家族でクリスマスのお祝いをする。 しかし、少しずつでも確実に聞こえ始めたのは戦争の足音。 冬のある日、軍服に軍刀と銃を持った兵隊が学校にやってきて、反乱軍が街を占拠したことを告げる。 やがて、戦争が始まり、彼女たちの生活は少しずつ変わっていく。 来るはずのオリンピックは来ず、憧れていた制服は国民服に取ってかわられ、夏休みには勤労奉仕をすることになった。 それでも毎年、春は来て、彼女たちはひとつ大人になる。 ある時、彼女たちは東京宝塚劇場に集められる。 いや、ここはもはや劇場ではない、中外火工品株式会社日比谷第一工場だ。 彼女たちは今日からここで風船爆弾を作るのだ……。 膨大な記録や取材から掬い上げた無数の「彼女たちの声」を、ポエティックな長篇に織り上げた意欲作。
  • 女は同じ物語
    NEW
    -
    城代家老の子息・広一郎の女嫌いは、許婚者に見向きもしないほどの徹底ぶり。ある日、家庭内で絶対的権力を持つ母のさしがねで、紀伊という侍女をつけられて――。ユーモアたっぷりに女性の主導の恋を描いた「女は同じ物語」をはじめ、藩を捨て、浪人となり裏長屋に安住の地を求めた信兵衛の人情味溢れる生き方を描いた「人情裏長屋」など、「人間の持つ愛憎、苦悩、悲哀、妬心、人情などの、感情の全てが描かれている」(今井絵美子・巻末エッセイより)周五郎作品から、名作全五篇を精選。文庫オリジナル。(編・解説/竹添敦子)
  • 改訂版 編集長の些末な事件ファイル1 奇妙な絵画
    続巻入荷
    -
    1~64巻275円 (税込)
    ある日突然、井森の元を訪ねてきた一人の女性に「叔父の作品を観てほしい」と頼まれる。さして絵画に詳しくない井森はその申し出を断ろうとするが、たっての希望でその女性の家を訪ねることになった。そこで井森が目撃した絵画とは。そして奇妙な愛の行方は――。
  • ある晴れたXデイに
    NEW
    -
    非行の果てに死んだはずの養子に怯え、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実とは……(「雪解け」)。知らぬ間に手脚に痣や傷が増えていく会社員の女性。親指の付け根を切ってしまっても気づかず、すねを拳骨で打ってもまったく痛みを感じない。自己観察を続ける彼女の生活は、どんどん異様になっていき……(「火中の足」)。広告塔に大きな写真が貼られ、新聞でも連日報道された、行方不明の少年を探すことに取り憑かれた女性は、その少年を見つけたのだが……(「幸せでいっぱい」)。町が消え、家も、学校も、図書館も、なにもかもがなくなる。みんないなくなり、あとは地を這う人間の残骸がいるだけ。――世界が滅亡するXデイが気がかりで、ある母親はその日に起こるはずのことについて詳細な手記を執筆する……(「ある晴れたXデイに」)。日常に忍びこむ幻想。悲劇と幸福が結びついた人生観。歪で奇妙な家族たち。戦後ドイツを代表する女性作家による、『その昔、N市では』に続く全15作の傑作短編集!/【目次】雪解け/ポップとミンゲル/太った子/火中の足/財産目録/幸せでいっぱい/作家/脱走兵/いつかあるとき/地滑り/トロワ・サパンへの執着/チューリップ男/ある晴れたXデイに/結婚式の客/旅立ち/訳者あとがき
  • 風と語り光と戯れ……
    NEW
    -
    1巻770円 (税込)
    ロックコンサートで、仙子は自分を呼ぶ声を聞いた。それは、仙子の頭に直接響いてくるステージ上のベーシストの声。タクとの五年振りの再会だった──「風」になって戻ってきた青年と、足の不自由な臨床検査技師の女性の物語。魂の結びつきはさらに深まり、濃密な時間を過ごす二人。しかし、仙子はついに問う。「こうして私とつき合ってくれるのは、一体なんのため?」と。
  • 風よ遙かに叫べ
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    -
    温子と喬。出会いは路上サーキット。温子のポルシェで、パトカーの包囲を逃れた。喬の仕事は窓拭き。温子、建築会社の重役の娘。そしてパキスタン人ハッサンと、タイ人娼婦パティ。パティは客のヤクザを刺殺。温子は父の会社の裏金強奪を企んでいた。交錯しない筈の人生が交差した時、事件は複雑に絡み、よじれる。発端は美術商殺害事件か?事件を追う老刑事と『死神』という殺し屋…。
  • 風よ僕らの前髪を
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    -
    弁護士の立原恭吾が何者かに殺害された。犯人は未だ不明の中、妻の高子は密かに養子の志史を疑い、甥の若林悠紀に彼の身辺調査を依頼する。元探偵事務所員だったとはいえ、悠紀にとっては志史は従弟というだけでなく、家庭教師として教えた子供の一人でもあった。渋々調査する悠紀だったが、志史には伯父の死亡時刻に鉄壁のアリバイがあることがわかる。誰にも心を許そうとしなかった志史の過去を調べるうちに、悠紀は愛憎渦巻く異様な人間関係の深淵を覗き見ることになる。第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。/解説=宇田川拓也
  • 家族
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    -
    1巻1,100円 (税込)
    ◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ ◆第二句集 濤音のどすんとありし雛かな 『家族』は私の第二句集である。 本句集には、『郊外』以後、ほぼ平成末年までの作品を収めた。 ◆自選十七句 敲いてはのし歩いては畳替 外套の中なる者は佇ちにけり 青空の端に出されし福寿草 幼子の遊びくらせる二月かな ひとつこと済みたるものの芽なりけり みづうみにみづあつまれる紫雲英かな 菜の花を挿す亡き者に近々と 櫻貝夜深き風は聞くばかり 濤音のどすんとありし雛かな 明易き森の中なる灯がともり 遠国の石を配せる牡丹かな 萍のうごかぬ水の減りにけり いづこへか下る石段夜の秋 白波に乗る何もなしきりぎりす はなびらの間のひろき野菊かな コスモスを大人数の去りしなり 青空の光つてゐたる秋の暮
  • 彼女について知ることのすべて 新装版
    NEW
    -
    小学校教員・鵜川勉。同僚・美千代との結婚が現実味を帯び始め、平凡な暮らしがこの先も続くと考えていた。その矢先、美千代の中学時代の後輩・遠沢めいと出会う。鵜川はめいに抗いがたく魅かれるが、彼女には執拗につきまとう男がいた。追い詰められた二人は男の殺人計画を立てる。決行直前、めいからの手紙の一文と不測の停電が、二人の運命を大きく狂わせる――。佐藤正午の傑作、3か月連続新装版刊行第三弾。
  • カフネ
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    -
    1巻1,771円 (税込)
    一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
  • 神様の用心棒 ~うさぎは祭りの夜に舞う~
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    -
    神様と兎月の絆に亀裂が――!? 時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒として蘇り、日々参拝客の願いを叶えている。 七夕が近くなったある日の早朝、兎月のところにおみつが大慌てで助けを求めてやって来た。 どうやら同じ長屋に住む知り合いの父親が笹を取りに行って帰ってこないらしい。 しかも、笹を取りに行った雑木林には最近、幽霊が出ると噂があるようで――? 続々重版の大人気和風ファンタジー第6弾! 七夕怪談 夏祭りことはじめ 遠い盆唄 ほたる野の茶碗 夏祭り始末 ■霜月りつ(しもつき・りつ) 富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。 著書に『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り』(小学館)、『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』(KADOKAWA)など多数。 ■イラストレーター アオジマイコ
  • かわいないで
    NEW
    -
    1巻1,599円 (税込)
    人気お笑い芸人、初の中編小説集 柚木麻子さん絶賛! 「勇気を出して誰かの心にふれてみた時の手触り。心にさわられた時のかすかなざらつきと温度。どうしてこんなに思い出させてくれるんだろう。この本がどうしようもなく好きだ。」 人気お笑い芸人にして注目の著者の初の中編小説集。 「黄色いか黄色くないか」 高校生の頃からお笑いに魅せられて、お笑いライブハウスに就職した主人公・唯(ゆい)。ある年末年始、賞レースが集中して芸人の悲喜こもごもが色濃くあらわれる、その季節に繰り広げられる、華やかな「笑い」の舞台裏の人間ドラマに迫る。 「かわいないで」 高校の日本史の授業中、千尋は必死に耳を研ぎ澄ます。隣席の香奈美がひそひそ声で後ろの席のふたりに語る、昨日のデートの一部始終に。千尋がどうしても聞きたいのは、聞き手の透子から香奈美に放たれる「かわいないで(笑)」という絶妙な相槌の一語なのだ。誰もが覚えのある、教室内で織りなされる関係の機微を見事に浮かび上がらせる。
  • 危険教育
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    -
    1巻616円 (税込)
    「こんなに美しくて、すてきな所に、殺人なんかは起こってほしくはないわ」。世界遺産の日光を訪れた、「しゃくなげ山荘」に泊まる男女学生、引率する老教授、古生物学者、旅行記作家、一人旅の女性、『かつら荘』の客など、他にも個性豊かな登場人物ほとんど全てが怪しく思え、結末が予想不可能な物語。千手ヶ浜を舞台に、アメリカから来た老若男女によって繰り広げられるミステリー。
  • 奇想
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    -
    1巻880円 (税込)
    ある日何気なくショーウインドーを見た青年は信じられない光景を目にする。そこに映ったのは人間としての自分ではなく緑色の皮膚をした化け物にかわった自分であった。ひどく狼狽した青年は不安や苦悩の末、現実から逃れることを決意する。時が経ち、再び現実に戻った青年が辿り着いた事実は希望か、はたまた絶望か。表題作1編と筆者独特の視点から描かれるショートショート10編を収録。
  • 気のいい火山弾
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    -
    1巻110円 (税込)
    ベゴは角のない丸い大きな黒い石です。しかし一度も怒ったことがありません。他のみんなはベゴをからかって遊びます。ある日大勢の学者達がやってきました。「気のいい火山弾」「革トランク」「車」三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。

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  • 君が好き
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    1巻528円 (税込)
    恋に不器用で相手を傷つけてしまう人、自己肯定感が低くて自分自身を好きになれない人──。生きづらさを抱える人たちに、同じく不器用で自己肯定感の低い著者が届けたい言葉とは? 161のエピソード+解説文を収録。Scene1 始まり/Scene2 片想い/Scene3 二人/Scene4 別れ/Scene5 生きること/Scene6 これからも(目次より)
  • 九雷渓
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    読者に感動と熟思を 〈九雷渓〉はふしぎな河である。山にあたれば両岸がせまって急流となる。平地に出れば川はばがひろがり、しずかな流れになってしまう。急流のところで河は雷のような音をたてる。「九雷渓」という名は、そんな激流が九個所もあるという意味だろう。抒情詩人で激烈な革命家・史鉄峯を九雷渓の流れから連想できた。 満州事変(一九三一年九月)の翌年、日本は満州国の独立を宣言した。そして、一九三四年の春、蒋介石が率いる南京の国民政府は江西、福建の共産党軍に対して総攻撃をしかけた。このとき反政府組織の巨頭・史鉄峯は仲間の裏切りでつかまったといわれる。 裏切り者の末路は? そして史鉄峯の最後の身の処し方は? 「政治は思想であり従ってまた人間の取る行動である。それゆえに人間の健全な情熱の対象であって、小説の材料にもなることが、明らかにされている。だからこの小説を読んで感動するのである」(吉田健一「大衆文学時評」より)と評された名作。 ■好評! 尚文社版 電子書籍 陳舜臣 歴史推理『方壺園』『獣心図』ほか。
  • 狂気に馨しき薔薇
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    今度の七回忌には生け贄が捧げられる――。 投函された脅迫状の差出人を暴いてほしいと依頼された探偵・三条綾乃助と助手・柏木世蘭は、薔薇の花に囲まれた櫻田邸を訪れる。六年前、この屋敷で亡くなった『櫻田由梨絵』の七回忌が催されるなか、集まったのはかつて『櫻田由梨絵』が亡くなった日に立ち会った者たちでーー。不穏な空気のなか、何事もなく法要を終えたかのように思えた矢先、櫻田家の次女が遺体となって発見される。そして、その様子はかつての『櫻田由梨絵』と酷似していてーー!?闇に葬られた過去の殺人と、新たな殺人。本当に狂っていたのは誰なのかーー!ミステリーの原点を今ここに!第一回小説下剋上コンテスト佳作!
  • 今日も明日も負け犬。
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    頑張れないのにだって理由がある。   朝、起きられない「起立性調節障害」という病を抱え、学校に行けなくなった中学生の実話の物語。 うちら今、笑ってんだよ、生きてんだよ。 人生の負け組だった。いや、いつだって負け組だ。今日も明日も。なんなら死ぬまで負け組だ。それでも、奇跡は少しずつ転がっている。今日、食べた朝ご飯。今日、歩いた道。今日、聞いた音楽。今日、話した友達。保健室の片隅で死んでいた二人が、今、笑ってる。16歳で書いた鮮烈なデビュー作。
  • キル・ショー
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    4.0
    「衝撃」に次ぐ「衝撃」。驚異の新人登場! 4月の朝、突然失踪した16歳の少女。 サラに何が起こったのか? 26人の事件関係者の「証言」から浮かびあがる 10年前に全米を揺るがした事件の「真実」とは?  アメリカ東部の田舎町フレデリックで、16 歳の女子高生サラ・パーセルが失踪した。 手がかりゼロ、目撃者ゼロ。家族の同意の もと、大手テレビ・ネットワークによって その事件をリアルタイムで報道する連続リ アリティ番組が制作され、全米は不安と熱 狂の渦に叩きこまれる。いくつもの悲劇と スキャンダルを引き起こした番組の放送か ら10年。26人の事件関係者の証言から浮 かびあがる謎に包まれた事件の真相とは? 特異な叙述形式と意想外の展開。才気煥発 の「実録犯罪」ミステリーをご堪能あれ! 大量の伏線が緊張感と疾走感を支え、独特の声とユニークな視点を持つ鋭く描写されたキャラクターたちが物語に立体感と真実味を加味する。アメリカのトゥルー・クライムに対する執着についての痛烈な社会批評を包含した、魅力的なフィクション。 ――カーカス・レビュー
  • 金魚姫と隠世の鬼灯
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    【電子版巻末には七原しえ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 〈隠世(かくりよ)〉。 大妖怪・九尾の狐――鬼灯(ほおずき)の統べるあやかしだけの世界で生きる翠(すい)は、 その中でも特別な力を持つ金魚の姫。 それ故、あやかしからも〈現世(うつしよ)〉に住む人間からも狙われる翠は、 水面に映した〈現世〉の世界を覗き見ることを慰めに 護衛役の猫のあやかし・木蓮(もくれん)とともに息の詰まる日々を送っていた。 ある日、翠は迷い込んだ人間の亡者と出会い、 それがいつも覗き見ていた〈現世〉の青年・晴太(せいた)の祖母であったことから、 〈隠世〉も巻き込む騒動へと発展する――。 人間とあやかし。それぞれが強い想いを心に秘め、誰かを想う。 恋の物語がぎゅっと詰まった、大人のための恋愛奇譚!
  • 錦糸町の鬼子母神
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    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 筆者の出自と過酷な境遇、継母との確執を綴った「錦糸町の鬼子母神」。幼くして生き別れた実母に対する複雑な思いを描いた「湯河原の母」。北海道開拓民の祖父の生きざまを回想した「赤塚猪太郎、北海道開拓記」。赤塚一族の歴史を血を吐くような思いで綴った短編小説三篇を収めた自伝的短編小説集。
  • 逆行探偵 烏間壮吾の憂鬱な使命
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    1巻1,980円 (税込)
    しがない私立探偵・烏間壮吾(からすましょうご)の足元に横たわっているのは、後頭部から血を流した自分自身だった。戸惑う壮吾のもとにやってきた、自分のことを「天使」と言い張るくたびれたサラリーマン風の男性と、「悪魔」と名乗る美しい女性。彼らの役目は、死んだ人間の魂を天国か地獄のどちらかに運ぶことらしいが、手違いにより壮吾はうっかり死んでしまったと明かされる。生き返る条件は、彼らの仕事である「魂の選別」の代行をすること。半ば強制的に仕事を手伝うことになった壮吾は、様々な事件に巻き込まれていく…。 新世代ホラーミステリーの旗手・阿泉来堂の新境地!
  • ギャングランド
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    1975年、シカゴ。マフィア組織のボスが盗難に遭う。潜入捜査員のニッキーは、組織を壊滅させかねない盗品の奪取を命じられ……
  • ギリシア神話小事典
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    カサンドラ、アテナ、アプロディテ、ヘクトル、ダイダロス…こんな名前に興味を覚えたときの便利な事典。ギリシア神話の題材を、主として登場人物とその物語を中心に事典風にまとめたものであるが、情報、知識を平板に羅列したものではなく、あちらこちらと気軽にひろい読みしながら、知らぬまにギリシア神話の世界に親しみ、遊ぶことができるような構想になっている。楽しく読める事典というのが本書の最大のねらいで、座右に置くに適切な本。
  • クオリティ オブ デス 心優しき死神たちの物語
    NEW
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    1巻616円 (税込)
    人はどこまで「死の価値」に手を加えることができるのだろう。早苗は、些細なきっかけで病理の道へ進んだ。多くの剖検を担当するうちに、幼くして亡くなる命、自殺、認知症、老人介護、終末期医療など、様々な命と人生の終焉を深く考えるようになる。命の瀬戸際で、人は何を思い、何ができるのか──。豊富な医療体験から綴られる、いつの日か「死」に向かうすべての人への問題提起の書。
  • 鯨オーケストラ
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    僕は、町のローカルラジオ局で、深夜の番組を担当している。ある日ラジオで、十七歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、とある美術館で、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届く。そこから導かれるようにして、僕の時間は動き出した──。土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、もぎり嬢の多々さん、鯨オーケストラ……時間も空間も記憶も越えて、すべてがつながっていく、小さな奇跡の物語。
  • 山梔
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    5.0
    幼く純粋な妹や身を犠牲にする母と姉への愛、暴力をふるう父への愛憎、読書への切なる欲求、古代ギリシャ神話・中世ヨーロッパ伝説への憧憬、海や美しい女への畏敬の念…主人公・阿字子をとりまく家父長制や結婚への圧力など不自由な世界と、葛藤する誇り高く瑞々しい少女の精神を描く野溝七生子の自伝的小説。1926年に刊行された孤高の名篇、待望の復刊。
  • 車椅子探偵の幸運な日々
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    難病を患い、車椅子で生活をするダニエルは、玄関ポーチから近所を観察することを趣味としていた。頻繁に通る若い女性のことが少し気になるダニエルだったが、ある日、彼女が誘拐される場面を目撃してしまう。彼はネットを駆使して独自の捜査を始めるが……。
  • 黒馬物語
    NEW
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    黒くて美しい馬ブラックビューティ。母馬と牧場で過ごした幸せな仔馬時代、優しいご主人の厩舎での成長や活躍、都会の新たな主人のもとで体験した虐待、見聞きした仲間の馬たちの物語まで、その波乱に満ちた一生を、馬自身の視点から描いた動物文学の名作(小学5年以上の漢字は総ルビ)。
  • 源氏物語のこころ
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    1巻1,708円 (税込)
    豊かに、強く、深く描かれた源氏物語に秘められた心とは―。50余年、源氏物語を総合研究した著者が明かす源氏物語の真髄。

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  • こじらせ文学史~文豪たちのコンプレックス~
    NEW
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    1巻1,650円 (税込)
    ~挫折が、劣等感が、執着が、「名作」を生んだ!~ ●職場でいじめられて引きこもりになってしまった【紫式部】 ●美少年すぎて人生が狂った【井伏鱒二】 ●仕事がしぬほど続かなくて14回転職した【江戸川乱歩】 ●芥川賞がほしすぎて川端康成に殺害予告した【太宰治】 ●ほんとうはシャーロック・ホームズを書きたくなかった【コナン・ドイル】etc. 世間一般の「ふつう」に馴染めず、トラブルを招いたり、メンタルを病んだりしてしまう―― 言い換えれば “こじらせている”人物が、文豪には少なくありません。 しかし、“こじらせている”からこそ、彼らは文学の才能を開花させることができたのではないか? 本書はそんな発想から生まれました。 古代~現代、日本と世界の文豪・総勢「100名」のこじらせエピソードから、名著創造の秘密に迫ります。 「川端康成はゴーストライターを使っていた」「北村透谷が処女信仰を日本に持ち込んだ」「シェイクスピアは転売ヤーをやっていた」 「マーク・トウェインはコレラ菌に転生する“異世界転生モノ”を書いていた」など、教科書に載らない話も多数掲載。 古典・名著をよりディープに楽しめる一冊です。
  • この世の王国
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    カリブ海の島国ハイチを舞台に、黒人奴隷、ブードゥー教の祭司マッカンダル、独裁者アンリ・クリストフによる、それぞれの革命と統治、その終焉を、黒人奴隷のティ・ノエルの視点から描いている。次々と繰り出される神話的・驚異的現実の数々がマジック・リアリズムの夢幻的な語りとして披瀝される。キューバのカルペンティエルは、アルゼンチンのボルヘス、グアテマラのアストゥリアスらと並ぶ現代ラテンアメリカ文学の先駆者の一人だ。
  • 怖い日本の名城
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    1巻1,320円 (税込)
    日本のお城には怪異がいまも巣食っている 全国各地の城にまつわる怪奇現象の数々を厳選収録した歴史怪談集! 北は北海道から南は沖縄まで、日本全国各地の城で起きた恐怖体験談を怪談作家が集い綴った歴史ミステリー裏ガイド 八王子城(東京)…武士や現代の幽霊も蠢く都下最恐の城 大阪城(大阪)…武将の霊も…。怪奇現象が頻発する名城 弘前城(青森)…花見の時季に姿を現す鎧武者の男 姫路城(兵庫)…日本初の世界文化遺産には怪異が巣食う 松前城(北海道)…訪れる者を襲う耳塚の怨念 浦添城(沖縄)…ハクソーリッジで蠢く日本兵 ――など、全18城掲載。 甦る歴史の恐怖! 城が舞台の怖い話
  • 五辯の椿
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    4.0
    天保五年の正月、むさし屋喜兵衛の寮から火の手が上がり、焼跡から三人の焼死体が見つかった。三人は、長く結核を患っていた当主喜兵衛と、妻おその、娘おしのと認められる。一方その年の晩秋、江戸の町では殺人事件が相次ぎ、骸の傍らには必ず椿の花弁が残されていた。被害者はいずれも殺されて当然と思われるような悪名高い男たちばかり。この一連の事件に、与力青木千之助が捜査に当たる。聞き込みの末に若い娘の影を掴むが、果たしてその娘とは・・・・・・。法で罰することのできない、けれど到底許しがたい罪をどう裁くべきか――昭和の文豪・山本周五郎渾身の傑作長篇。(エッセイ/澤田瞳子、編・解説/竹添敦子)

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