作品一覧

  • オブローモフの夢

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    役所勤めもやめ、怠惰な日々を日々を送る青年貴族オブローモフ。朝、目覚めても起き上がる気力も湧かない彼が微睡むうちに見る夢を綴った「オブローモフの夢」。長編『オブローモフ』完成の十年前に発表され、作品全体の土台となったこの一章を独立させて文庫化した。全編の抄訳付き。行動力ゼロ、気力なし、決断力ゼロ。それでも(だからこそ)ロシアン文学史上ナンバーワンの「愛されキャラ」であるオブローモフとは何者か?
  • 白夜/おかしな人間の夢

    小説・文芸

    3.7
    1巻968円 (税込)
    ペテルブルグの夜を舞台に、内気で空想家の青年と少女の出会いを描いた初期の傑作「白夜」。自殺を決意した男が夢から覚めた後、真理を発見し自殺をとりやめる幻想的な短篇「おかしな人間の夢」。作者本人のお気に入り「キリストの樅の木祭りに召された少年」とロシアの民衆への暖かい眼差しが心を打つ「百姓のマレイ」。どれも切ないながらも、そこはかとなく明るさが感じられる4作と資料的価値のある「1864年のメモ」を収録。
  • 貧しき人々

    小説・文芸

    4.1
    1巻880円 (税込)
    中年のしがない下級役人マカールと、天涯孤独な娘ワルワーラ。二人は毎日手紙で励ましあい、貧しさに耐えている。互いの存在だけを頼りに社会の最底辺で必死に生きる二人に、ある日人生の大きな岐路が訪れる……。後のドストエフスキー文学のすべての萌芽がここにある! 著者24歳のデビュー作、鮮烈な新訳!
  • 地下室の手記

    小説・文芸

    4.0
    1巻990円 (税込)
    世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。後の5大長編へとつながる重要作品であり、著者の思想が反映された主人公の苦悩をリアルに描いた決定訳!

ユーザーレビュー

  • 貧しき人々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子ポクロフスキーとワルワーラの友情(恋?)がめっちゃ素敵でした。ワルワーラのイタズラ(誤解)にポクロフスキー激怒、からの、母を看病するワルワーラを優しく支える……という流れが美しかった。

    ポクロフスキー、最初は自分の本に触られるのめちゃくちゃ大嫌いだったのに、ワルワーラさんと仲よくなってからは自分から本を貸してんじゃんか〜!!!! 愛情表現! いや普通に、人に勝手に触られるのは嫌だけど自分から貸すのはアリってこと? どちらにせよよい。

    ポクロフスキー……。なんでこんなに悲しい最後なんだ……。
    ゴルシコフもワルワーラも最後、最後〜!!

    マカールとワルワーラの親子愛に似た友情関係は好きだった

    0
    2026年09月03日
  • 貧しき人々

    Posted by ブクログ

    経済的な貧しさは必ずしも精神的な貧しさと同義ではないのであろう。それすなわち経済的な豊かさと精神的な豊かさが同義ではないという論理でもある。少なくとも自分は本著者同様そう考えていると言ってよいだろう。では精神的な豊かさとは何か。名誉や愛という言葉で短絡的に定義づけられるものではなかろうが、自身にとっての精神的豊かさとはそれら名誉や愛を含むように思う。自身の言動にまずは自身が恥じることなく捉えられるかどうか。そして自身の生きる意味を自分という人間の願望の充足のみで満たせるかどうかに懐疑的視点を持ち始めた今、他人という存在を愛しその他人の存在に自身の生きる意味を見出せるかどうかは精神的豊かさを構成

    0
    2026年07月18日
  • 貧しき人々

    Posted by ブクログ

    書簡体小説を初めて読みました。
    ふたりの入り切るまでは、マカールきもいなって思ってしまいました。。
    ワルワーラから借りた本を読んだ後の変化が印象的。
    三人称小説では削ぎ落とされそうな余分なセンテンスも、ここではありのままの状態で読むことが出来るのが良いと思いました。
    ドストエフスキーの処女作でありながら、頭角が現れてて素晴らしい・・・!

    0
    2026年06月27日
  • 地下室の手記

    Posted by ブクログ

    自意識の肥大、人からどう見られるかというのをすんごい気にしてしまう人間の成れの果てのお話。
    哀れなのに自分の中にも存在する要素(自分は大した人間ではないとわかりつつも、他人にそう思われたくない、大したことある人間だとどこかで信じ続けていたい気持ち)が確かにあって、複雑な気持ちになった

    0
    2026年04月25日
  • 地下室の手記

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーで笑える作品があるとは・・・そこにまずは驚きました。
    主人公はモノローグという中年の元役人で、コイツが一癖も二癖もある大問題児です。妬み、嫉み、僻みといった人間の鬱屈とした闇の部分を全て兼ね揃えていて、それを惜しみもなく全開放した本当にどうしようもない奴が主人公として物語が展開されていきます。
    そんな彼が、自らの人生論や哲学に関して80ページにもわたり語り出す前半は難解なこともあり、もはや苦痛でした(笑)
    ただ、2部からは学生時代の友人や娼婦との恋に関するエピソードに入り、面白くなります。主人公のどうしようもない屑っぷりが、どんどんとクセになっていって、途中からはもはや愛おしく

    0
    2025年06月24日

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