小説 - 新刊(1ヶ月以内)作品一覧
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-ブルーモーメント、それは日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。 そして、「ブルーモーメントを見られること」は、いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられるということ。 ささやかだが何よりも大切なそんな幸せを守るべく、命がけで奔走する【SDM(特別災害対策本部)】の気象研究所の研究官・晴原らSDMチームの活躍描く。 そして、晴原の悲しい過去が徐々に明かされていく。 山下智久主演のフジテレビ系ドラマの小説版。 原作:小沢かな ドラマ脚本:浜田秀哉 ノベライズ:百瀬しのぶ
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3.0〈薔薇姫〉と呼ばれる型破りな姫、アンジェリカは庶子ゆえに冷遇されてスラムに追放された。学者である祖父のもと文武両道に育った彼女に、ある日政略結婚の命令が下る。相手は『母殺し』と畏怖される〈氷皇子〉こと、皇国の第一皇子エイベル。しかし実際の彼は、無愛想だが心優しい美青年で――!? 皇帝が病に伏し国が揺らぐ中、第一皇位継承権を持つエイベルを陥れようと暗躍する貴族たち。孤独な彼の事情を知ったアンジェリカは、力を合わせ華麗なる逆転を狙う! 【登場人物紹介】 ◇アンジェリカ 近年台頭してきた北の強国、ノルグレン王国の亡き前王の娘。 腹違いの姉である女王の命令により、無理やり政略結婚させられた。祖父は高名な政治経済学者。 ◇エイベル 半ば没落した南の大国、マグナフォート皇国の第一皇子。 『母殺し』と恐れられているが、実際は心優しい青年。とある事情で皇子宮に蟄居している。
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-森達也氏推薦! 少数者に対して無慈悲な国家と冷酷な集団。 ここに描かれるのはまさしく現在のこの国のメタファーだ。 話題必至、超近未来ディストピア小説――この馬鹿馬鹿しくも空恐ろしい物語は、どのような結末を迎えるのか? あなたの国家観が試される?! 東京オリンピックが2020年に何事もなく成功裏に幕を閉じた後、日本とロシアは国境の領有を指相撲の勝敗で決める平和の祭典を開催した。8年後、今また韓国と日本の間で平和の祭典が開催される。 戦うのはアスリートではない。韓国の代表選手に選ばれたのは、幼少期に共和国へ渡った在日コリアンで、後に脱北した朴光雄。日本代表選手は、両親が中部アフリカからの難民である、日本生まれの吉田ユニス。 それぞれに事情を抱え、国家に翻弄される難民であり移民でもある二つの家族が、押し寄せる現実の荒波の先に見たものとは? 本書の映画化も当然期待できる。
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-27歳の春、わたしは双子を身籠もった。 以来、寝床に横たわるたびにある思いがわたしを記憶の森へ誘い、木漏れ日の揺れる小径を辿るうちにわたしは目を伏せて立ち止まる。 子供のころ迷いもなく歩いた小径は不意に閉ざされ、振り返れば幾筋もの光が折り重なって目が眩む。 思わず瞳を閉じると緑の余色が瞼に滲み、背後で獣道が赤い口を開けている。 わたしは森の奥に迷い込み、底なしの沼に引き摺り込まれそうな不安に駆られる。 遠い日に葬り去った悍ましい出来事。 その記憶が脳裏を掠めると聴診器のプローブを二個引き寄せてお腹に当てる。 胎児の二つの心音を聞きながら気を紛らわせ、わたしは獣道の入口でうとうとしていた。 だが、お腹の二人が最後の疾走を始める前に穢れた沼の面を覗かなくてならない。 わたしの奥底に潜む罪過が二人の魂に刻印されないことを祈りながら……。 【目次】 I 心 音 II 約 束 III 従 弟 IV 没 落 V 嫉 妬 VI 終 章 【著者】 古池正数(こいけ・まさかず) 愛知県在住。広告代理店勤務を経て、現在自由業。 著書『グラフィティー2015』など。
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-気が付くと病院のベッドの上だった。植物人間となり指一つ動かせない身だが、看護婦たちの会話から、昨夜暴漢に襲われ、後頭部を強打されて気を失っていたとわかる。だが、瞼は閉じているのに外の風景が見える。なぜだか、眼窩から飛び出した左眼と、視覚だけがつながっているらしい。偶然か運命か、荷物に紛れ込み、野良猫に運ばれ、あちこち移動するうちに左眼が行き着いた摩訶不思議な真相とは……。「視覚」をテーマにした異色の長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
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-男女の愛欲と旅をテーマにした短篇集。 全財産を盗られたという、パリ旅行中の美しい日本人女性・原田和子。友人の頼みで、出版社の特派員・大木が一日アテンドすることに。やがて和子は、盗難にあったのは嘘だったことを打ち明けるが、大木は少女のようでいて家庭的なところもある和子に心を動かされ――。 表題作「愛にはじまる」のほか、若い恋人・尚二と別れようとしている銀座の店主・扶紀子が、まだ揺れ動く心を祭りの喧騒とともに描く「巴里祭」、タイプの異なる二人の男性と付き合いながら、そのいずれとも結婚するのをかたくなまでに拒否する「春の弔い」など、男女の愛欲と旅をテーマにした著者ならではの短篇集。
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-玉砕を強いられた「騰越守備隊」の真実。 ――遺族に戦場の実態を伝えるのは、生き残った者の義務だ……肉親が戦死した戦場の様子を知りたい気持がなくなってしまうことなどはあり得ないのだ、その気持に応えるために、とにかく精一杯戦場を語り続けなければならないのだ、と一政は自分に言い聞かせた。―― 日中戦争末期、旧ビルマに近い雲南の地で、約6万対2800という圧倒的不利な戦いを強いられた騰越守備隊。上官も仲間も次々と斃れるなか、落合一政と白石芳太郎は奇跡的に生き残った。 仲間たちがどのように戦い、どのように死んでいったのかを遺族たちに伝えるため、一政は長い年月をかけて『雲南戦記』を出版し、芳太郎も手記をまとめている。そこへ、収容所で亡くなった戦友の妹の消息がわかったとの報を受け、二人は東京まで訪ねていくが――。 仲間の命を奪い、郷里を焼け野原にしてしまった戦争は、何を残したのか。南方戦線を経験した著者ならではの、魂の一冊。
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4.0ITベンチャーを起業し、M&Aを繰り返して、企業を急拡大させた「男」が、投資案件を物色中のフィリピンで、突然命を狙われる。九死に一生を得たものの、なぜか現地の刑務所に収監され、十数年にわたり屈辱の日々を送る。そして、ついに解放された男は、日本へ帰ってきた、あの頃とは、まったく違う姿で――。 物語は、「男」の恋人だった心臓カテーテル手術の名医と、その勤務先である大病院をも巻き込み、予想だにしない展開へ。金と権力への欲にまみれた世界で繰り広げられる復讐劇はどこへ向かうのか。2020年6月より公明新聞に連載された、サスペンスタッチの小説が待望の書籍化。 東京、フィリピン、北海道。IT業界、医療界、そして劣悪な環境の刑務所。時間と空間を超えた壮大なスケールのエンターテインメント大作が誕生した。
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-選考会で激賞された第5回ことばと新人賞受賞作「フルトラッキング・プリンセサイザ」ほか、一年後をつづった「メンブレン・プロンプタ」、うつヰの学生時代を描いた「チェンジインボイス」を収録。 VRにAI、最新のテクノロジーを題材としながら、読後には人肌のような温みが残る。 読者はきっと、作中人物たちに対して抱く自分の優しさに驚くだろう。それは視点やナラティブがつくり出す仮想現実的な効果であり、それこそが作者が小説に持ち込んだテクノロジーなのだ。(滝口悠生) 情報と身体、科学と物語がますます複雑に交差し、いま「感覚の大気」が変動している。行方がわからないその変動を、この小説家は、現時点で生け捕りにしているかのようだ。(千葉雅也) 映像や3DCGを扱う制作プロダクションに勤めるうつヰの一日は長い。今夜バスタオルで体を拭くのを忘れないようメモするアプリケーションには何が最適か。部長の言うユーキューは「有給」なのか「有休」なのか?仕事を終えると「プリンセサイザ」にログインする。京王線沿線の各駅に配置された王女たちと、仮想空間システムを渡り歩けるソーシャルVRの中で交流するのだ。選考会で激賞された第5回ことばと新人賞受賞作「フルトラッキング・プリンセサイザ」ほか、一年後をつづった「メンブレン・プロンプタ」、うつヰの学生時代を描いた「チェンジインボイス」を収録。 【目次】 もくじ フルトラッキング・プリンセサイザ チェンジインボイス メンブレン・プロンプタ 【著者】 池谷和浩 1979年6月生まれ。栃木県立宇都宮高等学校卒。筑波大学日本語・日本文化学類卒。東京都在住、会社員。現職はデジタルハリウッド株式会社の執行役員として大学事業を統括。「フルトラッキング・プリンセサイザ」で第5回ことばと新人賞を受賞。
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-それは、「人生最高のゲーム」だった―― 日本の本格ミステリ史上屈指の名作『不連続殺人事件』。その誕生背景には、若き文学者たちが戦時下に行なった伝説の「犯人当て」イベントがあった。 荒正人・大井広介・平野謙ら、坂口安吾の〈ライヴァル探偵〉たちによる貴重な回想・証言と、小説本文を初めて一冊に。 〈解説〉野崎六助 【目次】 [小説] 坂口安吾『不連続殺人事件』 [資料編](※は書籍初収録) 平野謙:平野探偵の手記 大井広介:犯人当て奨励/「現代文学」の悪童たち※ 荒正人:『回想・昭和文学四十年(抄)』 荒正人・江戸川乱歩・大井広介:鼎談・評論家の眼※ 江戸川乱歩:『不連続殺人事件』を評す/坂口安吾の思出 埴谷雄高:遠い記憶から――『不連続殺人事件』/署名本 佐々木基一:「現代文学」回想※ [解説] 野崎六助
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3.3パリに暮らすインテリアデザイナーのポールは、離婚歴のある39歳。美しいがもう若くないことを自覚している。恋人のロジェを愛しているけれど、移り気な彼との関係に孤独を感じていた。そして出会った美貌の青年、シモン。ポールの悲しげな雰囲気に一目惚れした彼は、14歳年上の彼女に一途な愛を捧げるが――。二人の男の間で揺れる大人の女の感情を繊細に描く、洒脱で哀切な恋愛小説の名品。
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3.5未知の災厄に覆われた世界を 文学はどう描いたか? 日本文学の最前線をなす 2020年のベスト短編アンソロジー 解説:冨岡幸一郎 我が人生最悪の時 磯﨑憲一郎 移民の味 王谷 晶 母になる 木村友祐 猫はちゃんと透き通る 最果タヒ あたらしい日よけ 井上荒野 ばばちゃんの幽霊 朝吹真理子 サクラ 尾崎世界観 四半世紀ノスタルジー 町屋良平 斧語り 松田青子 ふらここ 山下澄人 ダン吉の戦争 髙橋源一郎 ヨブに会う 加藤 櫂 スカピーノと自然の摂理 金子 薫 あなたのことを話して 長島有里枝 下品な男 上田岳弘 その一匹を殺したのは誰か 高山羽根子 解説:冨岡幸一郎
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-日本各地には、海にまつわる民話が数多く残されています。 それぞれの地域で長く語られてきた教訓や警鐘、 口伝という方法で親から子へと継承してきた「海ノ民話」。 この本を片手に、あなたのまちの「海ノ民話」に触れ、 その物語が伝えようとしていることに、思いを馳せてみてはいかがでしょう。 【目次より】 「海ノ民話のまちプロジェクト」主なアニメーション作品紹介 特別インタビュー Aマッソ加納(お笑い芸人) ようこそ、海ノ民話の世界へ。 第1章 なぜ、いま改めて「海ノ民話」なのか? 民話は何を継承してきたか インタビュー 永井紗耶子(作家) インタビュー 久保華誉(口承文学研究者) シンポジウム 海にまつわる物語をアニメで継承 広がり続ける「海ノ民話」の可能性 民俗学で読み解く「海ノ民話」 飯倉義之(國學院大學教授) 第2章 新しい「海ノ民話」をつくるという視点 インタビュー 福永壮志(映画監督) モノローグ 青柳碧人(作家) 第3章 「海ノ民話」をどのような媒体で表現で伝えていくか 「海ノ民話」をアニメに その実証的手法とは ~口承に代わる伝承~「海ノ民話のまちプロジェクト」 沼田心之介(アニメ監督・プロデューサー) インタビュー 樋口雅一(アニメ監督) インタビュー ふくだるな(アニメクリエイター) インタビュー 沼田心之介(アニメ監督) 特別寄稿 津堅信之(アニメーション研究者) 第4章 「海ノ民話」を次世代に伝えるために 各界有識者が語る「伝承の在り方」現在と未来 インタビュー 里 浩彰(お茶の水女子大学特任教授) 特別寄稿 石村 智(研究者) など
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-第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞! みんなして写真のなかで吸う紙のたばこ 爆発前のSupreme 第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞! これ、新感覚です。友達の日記を覗き見してるようでクセになります。━━━SUSHIBOYS(ラッパー) 短歌で生きた音を響かせるには、文体を一から自分でつかみ直すしかない。そう感じさせる一冊である。━━━永井祐(歌人) 【収録歌より】 業務用コーンフレーク買って食べ切れなかったの良かったなって ファイナンスのテーマソングを子どもたちが歌ってる bpmがすこし高い 汚れたしそろそろで洗うコンバース六月はすぐ乾くから夏 肉まんが去年より小ぶりになってる…答えてくれる人たちにtel 清原が薬をやめ続けることを励みに今朝をする人がいる 【栞】 永井祐「僕のバイブスになっていく」 山田航「配られたカードで」 伊舎堂仁「【にせんにじゅう/にせんにじゅうに/にせんにじゅう/ご にせんにじゅうご/にせんにじゅうご】と読むと「ご」のあと首を振れて楽しい」 【目次】 もくじ I 六月の火 Ⅱ キックアウト 退屈とバイブス ベースボール選手 ふみふみ Ⅲ こち亀は警察の職場 続きが見たい 再現映像 撤退戦 Ⅳ 描いてある星座 更新作業 捺印 少しの待ち時間 Ⅴ 陸路 美術(夏) Ⅵ 百合の花募金 ゴシック体 あとがき 【著者】 川村有史 1989年青森県青森市生まれ。群馬県在住。2012年頃より作歌をはじめる。2015年頃まで歌誌「かばん」に所属。2020年、「退屈とバイブス」で第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞。2022年、第10回現代短歌社賞佳作。
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-詩集とはある世界観の具現であった 詩集とはある世界観の具現であった ロシア文学におとずれた興隆期「銀の時代」(1890~1920年代)。 ロシアの古書店で著者がたまたま見つけた詩集を手がかりにして、100年前の忘れられた15人の女性詩人たちのことばを一つずつ拾い上げる。 「web侃づめ」の好評連載が書き下ろしを加えて書籍化! 『女の子たちと公的機関』が増刷を重ねる著者による珠玉のエッセイ集。 「鮮烈である。もう埋もれさせはしない。忘れ去られ、あるいは神秘化された女性詩人たちの生き様と詩作を掬い出すかのようなこの本は、そんな祈りにも思える。」━━━━━水上文さん 【登場する詩人】 アンナ・アフマートワ/リジヤ・ジノヴィエワ=アンニバル/ジナイーダ・ギッピウス/チェルビナ・デ・ガブリアック/ソフィア・パルノーク 【目次】 【目次】 まえがき 1 遠い異国を見つめて アデリーナ・アダーリス 2 もっとも忘れられた詩人 マリア・モラフスカヤ 3 戦争と詩を書くこと アンナ・アフマートワ 4 詩は私の祈りである ジナイーダ・ギッピウス 5 二つの魂を生きて チェルビナ・デ・ガブリアック 6 私の身体は私のもの マリア・シカプスカヤ 7 誰も見ぬ涙を詩にして リュボーフィ・コプィローワ 8 風そよぐ音にも世界は宿り エレーナ・グロー 9 「女の言語」を創出せよ ナデージュダ・ブロムレイ 10 昼の太陽と幸福と、そして夜の闇と テフィ 11 すべての詩は啓示となる アデライーダ・ゲルツィク 12 わが歌は私が死んでも朝焼けに響く ガリーナ・ガーリナ 13 テクストの彼岸にいる私 リジヤ・ジノヴィエワ=アンニバル 14 ロシアのサッフォーと呼ばれて ソフィア・パルノーク 15 私は最期のときも詩人である マリーナ・ツヴェターエワ 「銀の時代」主要人物 参考文献 あとがき 【著者】 高柳聡子 1967年福岡県生まれ。ロシア文学者、翻訳者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。おもにロシア語圏の女性文学とフェミニズム史を研究中。著書に『ロシアの女性誌━━時代を映す女たち』、訳書にイリヤ・チラーキ『集中治療室の手紙』、ローラ・ベロイワン「濃縮闇━━コンデンス」など。2023年にロシアのフェミニスト詩人で反戦活動家のダリア・セレンコ『女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき』の翻訳を刊行。
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-直木賞作家・今村翔吾氏ほか推薦! 維新の歴史は一閃の刃から始まった―― 暗殺から始まる大逆転劇! 魂を揺さぶる書下し時代長篇 【著者コメント】 テロリストの悲哀を詠んだ石川啄木の「ココアのひと匙」と資料を読み込み、 初めて歴史小説に手を染めました。 工学の父となる山尾・初代総理大臣となる伊藤、二人の主人公を描いております。 暗殺から始まる逆転劇が多くの読者の手に届きますと幸いです。 【推薦の声続々!】 材を選ぶに眼がある。構を成すのに才がある。物語を編むに志がある。 読み終えた後、よく聴く「あれ」を耳にすれば、きっとこの男の一生が蘇るはずだ。 ――作家 今村翔吾氏 挫折、失敗、後悔を繰り返しながら成長した幕末の長州藩士の物語は、 同じく混迷の時代を生きる現代の若者に勇気と希望を与えてくれる。 幕末歴史小説の新たな傑作が誕生した。 ――文芸評論家 末國善己氏 幕末から明治への激動の年月を共に駆け抜けた山尾庸三と伊藤俊輔の苦悩と葛藤、 そして果てしない情熱を、阿野冠がまざまざと鮮やかに浮かび上がらせた。 今の私たちに必要なものとはなんなのか、深く考えさせられる。 ――八重洲ブックセンター京急上大岡店 平井真実さん 「長州五傑」のメンバーとして明治政府草創期の中枢を担った 「工学の父」山尾庸三と「初代総理大臣」伊藤博文。 ふたりには墓場まで持っていくと誓った秘密があった――。 高杉晋作の指揮のもと、英国公使館を焼き討ちし、尊攘の機運高まる長州藩。 一味に加わった山尾庸三は、書生部屋で同室の伊藤俊輔とともに、 孝明天皇の退位を説く幕府の御用学者・塙次郎を暗殺する。 だが断末魔の形相が夜ごとよみがえり、気鬱に陥る山尾。 最高幹部の桂小五郎の後押しで、のちに「長州五傑」と呼ばれる 五人のひとりとしてイギリスへ藩費留学することに。その中には相棒の伊藤もいた。 山尾の任務は『工業立国』の基盤を学ぶこと。だが彼の裡には、 己が殺めた塙次郎の遺志である障害者政策があった――。 【目次】 第一章 冬の蛍 第二章 密偵の篠笛 第三章 祇園の夜 第四章 幻の奇兵隊 第五章 将軍の首 第六章 夕陽の波止場 第七章 万里の波濤 第八章 グラスゴーの歌 第九章 惜春の情 終 章 暗殺の森
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-大学生の北野睦月が成人式へ出るため帰省すると、前日に突然事故死した元カレ・早瀬光輝から宅配便が届いた。彼とは高校卒業時に別れて以来、会っていないが、まだ想いは残っていた。動揺しつつ箱を開けると、中には金平糖が七粒入ったビンと手紙が。手紙にあった“約束”を思い出せないまま睦月が金平糖を食べると、二人の出会った日に戻っていて……? 不思議な奇跡と、約束が明らかになるとき、涙が溢れる感動作。
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5.0U国A州の空軍基地にある『飛行機の墓場(ボーンヤード)』で、兵士の変死体が発見された。謎めいた死の状況、浮かび上がる軍用機部品の横流し疑惑。空軍少佐のジョンは、士官候補生時代のある心残りから、フラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣へ非公式に事件解決への協力を請う。実は引き受けたマリアたちにも、過去に対峙した事件への苦い後悔があった。高校生の漣が遭遇した雪密室の殺人。ハイスクール時代のマリアが挑んだ、雨の夜の墜落事件の謎。そしてバディを組んだ二人が初めて捜査した、緊急通報があった家庭での悲劇の真相は? シリーズ初短編集。/【目次】ボーンヤードは語らない/赤鉛筆は要らない/レッドデビルは知らない/スケープシープは笑わない/解説=香山二三郎
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3.5「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」――ある日、ヘルパーのみっちゃんからそう聞かれた“あたし”は、絡まりあう記憶の中から、その来し方を語り始める。母が自分を産んですぐに死んだこと、継母から薪で殴られ続けたこと、犬の大ちゃんが親代わりだったこと、亭主が子どもを置いて蒸発したこと。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続ける“あたし”の腹が膨らみだして……。この世に生まれ落ちて、いつの日か死を迎え、この世を去る。誰もが辿るその道を、圧倒的な才能で描き出す! 著者デビュー作にして第45回すばる文学賞受賞作!!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「まにあわないはずなのに」、「ムッシュと密室のなぞ」、「ストーカーをさがせ」の3つの事件を収録しています。 「まにあわないはずなのに」では、高級時計店から逃げた強盗・トーイボーイをつかまえるため、ミルキーとともこが電車に乗って手がかりをさがします。「ムッシュと密室のなぞ」では、ミルキーの天敵・怪盗ムッシュが登場。猫神さん夫妻の家にある名画を、またまた守りとおせるでしょうか。「ストーカーをさがせ」では、うぬぼれやのアイドル・紅井ばらひこからストーカーさがしを頼まれますが、犯人の正体はいったい? 「事件編」をよく読めば、ミルキーより先に事件を解決できるかもしれません。「解答編」はそのあとにどうぞ! どの巻から読んでも楽しめる、小学校で大人気の謎解きシリーズです。
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-本書で取りあげるのはナラティブの方法、つまりプロットを物語としてうまく語る技術である。作者は目的にかなった視点と焦点を慎重に選び、読者や観衆を物語の世界にひきこむ必要がある。たとえば、語り手は読者との距離をどうとるべきか、語り手を一人称にするか、あるいは二人称、三人称にするのかの選択の条件は何か、ナラティブ・モードとは何か、など創作はもちろん物語の読解にも役に立つ情報が満載されている。
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-少女は「かいぶつ」だった。 呪いが解けるその日までは。 繰り返される別離と出逢い、拒絶と絶望の果て、 やがて少女は「小さな幸福」に救われ、森を出て、大人になる。 毒親に翻弄される少女に、生きる理由と居場所を与えたのは……!? 切なく哀しく心温まる、究極の愛の物語に涙が止まらない! 「自分は他の人と違う『かいぶつ』だから愛されない」 ――幼い頃、藤村優を取り巻く世界は狭く冷たかった。 我が子に歪んだ感情を向ける母、家に寄りつかず妻子に関心のない父。 両親はやがて優を捨て、彼女は伯母・登季子のもとに身を寄せる。 偏屈な魔女めいた登季子と飼い猫・ランとの共同生活は坦々とと穏やかで、しかし愛に満ちていた……。 感涙の少女成長譚!! 胸に迫る物語に、泣かずにはいられない!!
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3.3イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てて出ていった父親が、妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ25年ぶりに戻ってきた。イタリア人の彼女は一人で帰国してしまったという。が、娘たちは大人になり、妻にはすでに恋人がいた。次女の遥は「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」と叫び、長女の真希は「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」と苛立つ。妻・歌子の恋人は夜ごと彼女からの電話を待つ。そして歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを…。家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。
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-明治、大正、昭和という激動の時代を生き抜いた文学者が、満蒙旅行を経験することでいかなる中国とのかかわりが生まれたのか。数多くの文化人が訪れ、表象された「満蒙」と向きあい、歌人として、評論家として自らの言葉を発信しつづけた与謝野晶子と日中戦争をめぐる時代像を描きだす。 【主要目次】 はじめに 第一部 表象された満蒙 第一章 満蒙という物語と与謝野晶子 第二章 想像力の投影先としての満蒙 第三章 晶子の風景、杢太郎の眼鏡 第二部 記録された「事実」 第四章 将軍夫人との劇的な出会い 第五章 張作霖爆殺事件の後 第六章 晶子が見たもの、見えなかったもの 第七章 満蒙という物語の続き 第三部 行き違いの響きあい 第八章 海を越えた詩心――「小詩」誕生のきっかけ 第九章 貞操論と文化誤読 第一〇章 女性評論の翻訳と紹介 第一一章 時事批評の射程――魂のリトマス紙になった言論 おわりに
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-◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ ◆第十三句集 ころがしておけ冬瓜とこのオレと 七〇歳で大学を退職した私は、時折、リスボンの靴屋の裏へ行き、気ままに過ごしてきた。その気ままな気分がもしかしたらこの句集にあるかも。リスボンの空は今日も青い。 (あとがきより) ◆作者のある日の自選十句 柿くえばパウル・クレーと友だちに 水ぬるむカバにはカバが寄り添って ついさっきホタルブクロを出た人か しっぽまで赤くて人参身がもたん ねじ花が最寄りの駅という日和 あんパンと連れ立つ秋の奈良あたり ころがってアリストテレスと冬瓜と 桜咲くくすんと蝶がうんこして リスボンの靴屋の窓かヒヤシンス 緑陰で大工さんとか呼ばれたい
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-200年前も恋する乙女たちは何かと大変でした 19世紀イングランドの田園を舞台に、 対照的な姉妹の恋と結婚への道を描く、 オースティン作品で最初に刊行された傑作。 オースティンの作品は、すべて平凡な田舎の出来事を描いたものであり、 求めた題材の範囲は非常に狭く、いずれも登場人物は名家の娘と牧師や軍人などの紳士で、 この男女が紆余曲折を経てめでたく結婚して終わる。 オースティンは「田舎に3、4の家庭があれば小説にもってこいの材料だ」、 と述べているが、そこでの人間の姿を徹底的に描き尽くしており、 人間性の不変さを示し、心理写実主義の先駆ともされている。 一連の作品は、 英文学古典の一つとして高く評価されていて、 初級の講義から各国の学会での高度な研究に至るまで多くの大学で オースティンの作品が取り上げられている。 バースのゲイ・ストリートには現在、ジェーン・オースティン・センターがあり、 様々な資料を展示する他、研究・啓蒙活動が行われている。 「君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い」は彼女の言葉である。 *2016年以降に流通している10ポンド紙幣の肖像画に、ジェイン・オースティンが採用されている。 ■著者 オースティン,ジェーン(Austen,Jane) 1775-1817。英国南部ハンプシャー州生まれ。 18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、 女性の私生活を結婚を中心に皮肉と愛情を込めて描き、 その作品は近代英国長編小説の頂点とみなされている。 また英語における自由間接話法(描出話法)の発達に大きく貢献したことでも知られる ■翻訳 パーカー敬子(パーカーケイコ) 1957年東京女子大学文学部英米文学科卒業、カナダに渡る。 1964年にトロント王立音楽院よりARCT (Associate of the Royal Conservatory of Toronto) の教師資格を得て、46年間音楽理論を主として教授。 2016年に同音楽院より第一回Teacher of Distinction賞を受賞。 1950年代後期よりジェーン・オースティン研究を始め、 1981年にJane Austen Society of North America(JASNA)に入会。 1998年よりバンクーバー近辺の日系シニアの為に「音楽の会」(コロナ禍で休会中)を、 また2011年からは「ジェーン・オースティンを英語で読む会」を主催、現在に至る (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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-赤楚衛二主演 「野心」と「復讐心」が入り乱れた 「欲望」だらけのリベンジサスペンス! フジテレビ系木曜10時ドラマ、 『Re:リベンジ -欲望の果てに-』を完全ノベライズ! 日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」理事長の息子・天堂海斗。海斗は父親と仲たがいし、医師にはならず、週刊誌記者として働いていた。プライベートでは恋人へプロポーズをしようとしていたが、その直前に父親が事件に巻き込まれたと聞き、疎遠になっていた「天堂記念病院」へ足を運ぶことに。その事件から父親の真意を知った海斗は、過去に父親と交わした大切な約束を思い出す。一方、父親が残した巨大病院にはさまざまな問題が隠されていた。父親が築き上げてきた大切なモノを取り返すため、愛する人を守るため、海斗は巨大病院と闘うことを決意するが――。
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-とある反社会的組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。そこに配属された桜庭有彩には、人と人のつながりを糸という形で可視化できる特殊能力があった。 有彩は同僚である柿崎と共に、ある失踪事件を洗いなおすことになったのだが、それは大きな事件の一端で――。 少年たちを狙った生首事件、宗教団体の信者による人肉食事件、そして謎の団体による拷問ショー。一見バラバラに起こっているように見えた数々の猟奇的な事件は、ある一人の女性につながっていく。
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-『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督、最新作! NETFLIX超大作SF映画 公式小説 これはヒーローではない、〈反乱者(レベルズ)たち〉の物語 NETFLIXにて絶賛配信中の壮大なSFファンタジー超大作「REBEL MOON」を完全小説化。 製作・監督・脚本を務めるのは『300』『マン・オブ・スティール』『ウォッチメン』『アーミー・オブ・ザ・デッド』などで知られるザック・スナイダー監督。 同監督が数十年に亘って温めてきた企画が遂に映像化。黒澤明監督の名作『七人の侍』とジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ』を彷彿とさせる世界観に全世界が注目している。 映像では描かれきれなかった、登場人物の内面や世界観を是非〈小説版〉で体験していただきたい。 〈パート1:あらすじ〉 宇宙の最果てにある小さな星。その片隅には人々が平和に暮らす集落があった。ある日、暴君バリサリウス率いる軍隊が侵攻し、人々を恐怖のどん底に落とし込む。この危機を救える唯一の希望は、村人たちにまぎれ秘かに暮らすある女性。彼女の名はコラ──謎の異邦人である。コラは圧政に立ち向かうべく共に戦う戦士を集めるため未知なる星へ旅立つ──。そこで出会ったのは、〝悲しい過去を持つ燃え上がる剣を振るう剣士〟〝巨大な獣を手懐ける戦士〟〝絶望を胸に闘技場に立つ荒くれ将軍〟などなど、〈団結〉とは無縁のクセだらけの問題児たち。果たして彼らは、それぞれの暗い過去を払拭し、銀河の自由を勝ち取れるのか? 〈パート2:あらすじ〉 邪悪な巨大帝国マザーワールドへの復讐を誓った凄腕の戦士コラと、彼女のもとに集結した銀河の反乱者〈レベルズ〉たち。死闘の末、彼らは宿敵である提督ノーブルを討ち、帝国の軍勢を退けることに成功する。村に帰還したコラたちは平穏なひと時を楽しむが、圧倒的な軍事力を誇る帝国が再び襲いかかってくる。タイタスの指揮のもと、村人たちがついに立ち上がる。全てを懸けた最後の戦いが迫るなか、明かされる戦士たちの壮絶な過去。コラもまた、養父であるバリサリウスとの因縁の過去に思いを馳せていた――。そして、マザーワールドに反旗を翻したレベルズに決戦の時が迫る! 固く結ばれた絆(きずな)、立ち上がる反乱者たち、そして生まれる数々の伝説。マザーワールドに反旗を翻したレベルズに決戦の時が迫る。
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-昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ第3作!/【目次】白が揺れた/赤の追憶/黒いレプリカ/青い音/黄色い山/緑の再会/あとがき
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-日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ全8巻の合本版。 文春文庫版は、本国カナダと同じ順番、同じ内容。 さらに付録として、小説中に引用される英文学と聖書の句、衣食住、植物、時代背景、地理などを解説した訳註(全8巻で合計3000項目以上)、写真、地図、翻訳者・松本侑子氏による解説を収載した決定版。 アンの人生の半世紀を、カナダの19世紀から20世紀の激動の時代とともに描いた大河小説。 <収録書籍と概要> 第1巻『赤毛のアン』 アン誕生~16歳、グリーン・ゲイブルズの少女アン 第2巻『アンの青春』 16~18歳、アヴォンリー村の若き教師 第3巻『アンの愛情』 18~22歳、カナダ本土の大学生、恋と求婚 第4巻『風柳荘のアン』 22~25歳、サマーサイド高校の学校長、婚約時代 第5巻『アンの夢の家』 25~27歳、フォー・ウィンズでの新婚の日々 第6巻『炉辺荘のアン』 34~40歳、グレン・セント・メアリ村で6人の子を育てる母 第7巻『虹の谷のアン』 40~41歳、信頼される村の医師夫人 第8巻『アンの娘リラ』 48~53歳、第一次世界大戦、息子3人が出征、銃後の母 生きる喜び、人を愛する幸せ、誠実に生きる人々を描いた永遠不滅の名作! 20世紀カナダ英語文学として世界的に評価の高いモンゴメリ作品の奥深さ、大人の文学の魅力を、日本初の全文訳で、ぜひお楽しみください。
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-時は中世、ヨーロッパ内陸部。魔境ギガロッシュの果てからヴァネッサの民が開放されて3年半、プレノワールの領民として生まれ変わろうとしていた村人のもとに、少年ラフィールが帰ってきた。彼もまたプレノワールで新しい生活を始めるが、今は亡き兄シルヴィア・ガブリエルの大きすぎる存在が彼の心を悩ませる。ヴァネッサの民は、その高い技術が大きな利益を生むことから政治に利用され、領民の根深い偏見も消えることはなく、試練が次々と彼らを襲う。兄に対する憧れ、拒絶、理解を経て、ラフィールがようやく掴みかけたものとは? そして、ギガロッシュの向こうへ捨ててきた故郷をもう一度ヴァネッサの民の心に取りもどすために、鍛冶職人の親方ガストンが起こす行動とは? 誇りを持って生きるために必要なものは何かを問う、長編ノベル。
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-嫌われても、居場所がなくても、人生は続いていくのだ 幼い頃から人ならざるものを視ることができた文子は奉公先から気味悪がられ、暇を言い渡されてしまう。ある日、呪いのせいでお面が外せない古道具屋の店主・蔦野清志郎との縁談が持ち上がる。いざ古道具屋に赴くと、「表向き夫婦だが、妻として扱う気はない」と宣言された。しかし、古道具屋の仕事を手伝う中で文子は己の居場所を見つけ、清志郎と少しずつ心を通わせていく――。 ■猫屋ちゃき(ねこや・ちゃき) 「第2回お仕事小説コン」にて『こんこん、いなり不動産』で特別賞受賞。 ■イラスト 桜花舞(おうか・まい)
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-本書は小説投稿サイト「ノベルアップ+」(https://novelup.plus/)にて2022年と2023年に開催された「夏の夜の怪談コンテスト」「夏の夜の怪談コンテスト 2023」の優秀作品を収録したホビージャパン初の怪談アンソロジーです。 生々しい実話系怪談から幻想的な創作怪談まで、多彩な“怖さ”を味わえる17篇に加え、2023年の怪談コンテストの審査員であり、本書の監修も務める人気怪談師、夜馬裕(やまゆう)氏による書き下ろし怪談1篇も収録。 ときに怪異に震え、ときに人が持つ心の闇に戦慄する、夏の夜にふさわしい18篇の怪談を心ゆくまでお楽しみください。
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-オカルト女子厳選 激こわ心霊スポット 「#心霊スポットで踊ってみた」でSNSを沸かせたホラーインフルエンサーCocoが厳選する日本全国の怖い場所 ――オカルト女子がアガるスポットに行ってみた! 全国心スポ500箇所制覇 ホラープランナーCocoが激ヤバスポットを厳選! 戦慄の伝承や体験談を披露 青木ヶ原樹海に佇む女幽霊の姿(山梨) 永楽ダムの闇から聞こえる金属音(大阪) 相坂トンネルの壁から顔が浮き出る(兵庫) 田原坂公園での生配信中に霊が…(熊本) 蘇我入鹿の霊が出る!?旧鹿路トンネル(奈良) 死者が谷底へ引きずり込む八木山橋(宮城) 夜中の小笠山で謎の老婆と遭遇(静岡) サラという謎の外国人が憑依する廃墟(島根)
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-日常に差し込まれた奇異なる存在を徹底取材し炙り出す 「こうして殺し切ってあげることができれば…」 霊能者の女が明かす不穏な除霊方法とは! 収録話「我が名は死神」より 引き寄せてしまうのか、引き寄せられてしまうのか。目の前の奇妙な出来事に身を乗り出してしまうのが怪談作家の性──。 ・肝試しに訪れた場所、自分たちを追い越す黒い車の顛末「廃墟への道案内」 ・いつも沈んだ顔をしている彼。その理由を聞いた彼女が取った行動、そして恐るべき後悔「許してくれない」 ・ファミレスで偶然出会った中学校の同級生と卒業してか らのそれぞれを語り合うが…衝撃の結末「虚ろの十年」 ・祖母の遺品の小さな白木の箱を開封してから友人に降りかかる怪異の数々。リアルに進行している恐怖に新たな戦慄が加わる「我が名は死神」 ――など圧倒の100話収録。
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-怪異総力取材! 本当に怖い北海道のご当地怪談集! 【札幌市】霊障が頻発するカラオケ店 【札幌市】ススキノ占い師の不思議な予言 【札幌市】深夜地下鉄に出る謎の作業員 【札幌市】火葬場跡の学校プールの恐怖 【岩見沢市】黒いナニかが動く焼き鳥屋 【十勝】門前に立つ今は亡き夫妻 【旭川市】扱い要注意!怪異を呼ぶ霊石 【小樽市】髑髏の浮かぶ煙突 【網走市】身を守ってくれたぬいぐるみ 【名寄市】山奥に潜む白い無表情の顔 【根室市】身に覚えのない見えない彼氏 【河東郡】鈴の音の聞こえる無人の大浴場 【江別市】夜中鳴り続けるインターフォン 【恵庭市】怪異をもたらすキツネの土鈴 【千歳市】謎の老婆が現れる深夜の支笏湖 北海道ゆかりの最恐怪談作家3人が、地元にまつわる怪異と不可思議な話を総力取材! 開店準備の最中にいつも視界の端で黒いナニかが動くのを感じて…「岩見沢の焼き鳥屋」(岩見沢市) 数年前に亡くなったはずの夫妻がある日門前に、その理由とは…「お邪魔するわね」(十勝) 入れたのと違う曲が流れたりトイレの鏡に知らない顔が映ったり、霊障の頻発する店…「あるカラオケ店にて」(札幌市) 夜のススキノ占い師の意味の分からない予言…「映画みたい」(札幌市) など現代の恐怖体験から、北の大地開拓の歴史に絡んだ悲しくも恐ろしい土俗怪談、全41話を収録!
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-魂の真ん中へ、ドスンと恐怖。 最も遠きモノが奏でる共鳴と不協和音。最恐の化学反応! ある精神科医の話。 「蛇神の祟りさ、女は顎を外して鶏の生肉を丸呑みに…」 ――「蛇怨」営業のK ある救急医の話。 「人間のゴッタ煮、うちの足……戻してくだぁせと声が」 ――「火袋」多故くらら 霊と鬼。阿と吽。営業のKと多故くらら。 正反対にあるものがぶつかり、時に混ざり合うことで生まれる極上の恐怖世界。 道に突如現れる正円の黒い水たまりの底にいる女…「水たまり」(営業のK) 赤腹イモリを祀る奇怪な集落…「蟲の地」(多故くらら) 母を殺したクマの肉を食べた娘の悪夢…「獣害」(営業のK) 亡霊の予言を戴き繁栄してきた一族の闇…「家奴」(多故くらら) 雪山の谷底を通る亡者の道…「クレバス」(営業のK) 花が黒く枯れる忌み地の花壇の禍々しき由来…「忌み花壇」(多故くらら) 失われた事故の記憶と不穏な予言…「事故の記憶」(営業K) ……他、濃密な恐怖25話!
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-1巻924円 (税込)「最愛」にして「最恐」。 母に纏わる怖ろしい話、不思議な話。追憶の怪異蒐集録! 母より優しきものはなし、恐ろしきものもまたなし。 世に賢母あれば毒母あり。 すべてが母の胎から生まれるように、怪もまた母より生まれいづる。 ・母の愛を求め想像の世界で生み出した理想の母。いつしかそれに魂が…「三母の似 創母」(郷内心瞳) ・一枚の心霊写真から紐解かれる母と家の怪…「出窓」(川奈まり子) ・父の暴力から物置で一生を終えた母の遺志…「夫婦水いらず」(つくね乱蔵) ・怪と縁の深い女性が占い師に告げられた自身と母と運命…「糾える」(久田樹生) ・人生のハレの日に現れ踊る裸婦。その正体は死んだ母?…「狂女乱舞」(蛙坂須美) ・彼女の隣に立つ首吊り自殺で死んだ母の霊。彼氏にしか見えないその意味は…「帰り道」(内藤駆) ・龍を見ることができた母。さがそれは凶事の先触れ…「天を駆ける龍」(服部義史) ・子を殺された母猿の怨念が本懐を果たすまで…「母猿」ひびきはじめ 他、怪談作家20名が競筆、母に纏わる追憶の怪異談集。
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-なぜ日本人は、気候変動問題に対する関心が低いのか。そのヒントは司馬遼太郎や村上春樹らの小説、さらに『鬼滅の刃』『虹色のトロツキー』『満州アヘンスクワッド』などの漫画作品にあった。「未来を変えること」と「過去を新たに見出すこと」は別のものではない。両者は同じ対象を二つの側面から眺めたのであり、その視線は緊密に結びついている。哲学から現代思想、文学、サブカルチャーにまで精通する著者が、日本人が切り捨ててきた<我々の死者〉、そして〈未来の他者〉をキーワードに、過去・未来と現在との「分断」の正体を暴く。