文鳥・夢十夜(新潮文庫)

文鳥・夢十夜(新潮文庫)

473円 (税込)

2pt

人に勧められて飼い始めた可憐な文鳥が家人のちょっとした不注意からあっけなく死んでしまうまでを淡々とした筆致で描き、著者の孤独な心持をにじませた名作『文鳥』、意識の内部に深くわだかまる恐怖・不安・虚無などの感情を正面から凝視し、〈裏切られた期待〉〈人間的意志の無力感〉を無気味な雰囲気を漂わせつつ描き出した『夢十夜』ほか、『思い出す事など』『永日小品』等全7編。(解説・三好行雄)

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文鳥・夢十夜(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この一冊がオムニバス。しかも「夢十夜」「永日小品」「思い出す事など」はそれぞれ10、24、33の独立した小品からなる。それゆえ、どこからでも、どれからでも読み出せる代わりに、一品一品を味わいながら読むと、とても数日では済まない(すなわち、時間をかけて楽しめる)。
    なかでも「永日小品」には、唸るような

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    文章の流れを追うのが難しい短編集ではあるが(夢十夜は読みやすい)漱石先生の豊かな語彙が遺憾無く発揮され読んでて気持ちの良くなる短編集。夢十夜の第一夜、第六夜は高校の時に課題でやったなと懐かしく思った。第六夜の「大自在の妙境に達している」というセリフどんだけ生きてても絞り出せる気がしない。132ページ

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    高校以来の再読。夢十夜、文鳥ともに短編だが、凄い充実感。ほんとに読んでよかった。夢十夜はいろんなひとの解釈と自分の解釈を比べるのも楽しい。文鳥は"綺麗で上手い文章"と読みやすさが両立していて本当に好き。

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    第一夜で引き込まれて、
    第三夜で恐怖し慄き、
    第八夜が物凄く面白く好きだった。

    オムニバス的で読みやすく、一夜のたびに引き込まれて非常に味わい深い十夜でした。

    0
    2024年05月15日

    Posted by ブクログ

    庭に植えたわけでもない百合の花が咲いて、夢十夜を読みたくなり読む。
    百年待って咲いた百合の花の露滴る白い花弁に接吻。はぁ~とため息。

    あらためて読んで気になったのは第十夜。
    「豚に舐められますが好う御座んすか」
    舐められたくはない。次から次へとやってくる豚の鼻先を杖で打ちつけること七日六晩。とうと

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

    「夏目漱石」は学校の教科書に載ってたかどうか記憶も定かでなはなく、作品を全く読んでないに等しいのですが、とあるきっかけでこの本を手に取って読んでびっくり。読むのが難しいんだろうな…と恐る恐るでしたが全くそんな事はなく、情景や心情の描写が細く映像が目に浮かび、また表現が素晴らしく引き込まれました。時に

    0
    2022年07月18日

    Posted by ブクログ

    こんな夢を見た。

    自分はとあるサーカスで働く道化の少年である。白と黒の化粧をし、同じ色の白黒の道化服を着て、毎日客の前に立っている。年齢は幼く、サーカスのヒエラルキヰでいえば底辺に属するような位置である。賃金も大変に少ないが、しかし、自分はさして悲しんではいなかった。自分の隣には、道化の相棒がいる

    0
    2023年01月24日

    Posted by ブクログ


    娯楽というよりは勉強だった。
    これは夏目漱石の「小品(しょうひん)」が七編入っていて、そもそも小品って何?ってところから私は分からなかった。

    最初は小品の意味も分からず読んでいて、これは何?小説?それとも漱石のセッセイ?とどんどん分からなくなったので、解説を一旦読んでみると、何となく分かった。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    『夢十夜』のみ読んだ。

    夏目漱石の作品は全然読んでないけど、この十編を読むだけで彼の凄さが分かった。語彙こそ難しいものの、非常に簡潔で分かりやすい文章。そして「夢」の再現として優れている。「高熱のときにみる夢」とかいう安直な喩えが心底嫌いなのだけど(喩えられているそれは多くの場合単に混沌としている

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    正直、漱石の表現したい事は十分理解できなかったが、十ある場面の憧憬は私の頭に鮮明に、くっきり浮かんだ。

    0
    2025年01月18日

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