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Posted by ブクログ
初瀬礼さん著「報道協定」、初読みの作家さん。1ヶ月ほど前のYahooニュースでフジテレビの現役社員さんが本作品を執筆されたことを知り読んでみようと思い購読。
今回の作品の面白い所が誘拐事件を報道協定を引かれたメディア側からの目線で描かれている所。犯人目線、被害者目線、警察目線ではなくメディア目線で描かれる事で事件に対して4視点からの展開がなされていた。
作者がテレビ局の報道、情報番組のプロデューサーだったとの事で内容や物語に組み込まれた背景が凄くリアルに描かれている。
物語は過去の幼児誘拐殺人事件との関連を匂わせつつ展開されていく。その過去の事件が今回の誘拐事件に深く絡み合い面白い物語展開だった。
誘拐事件に対して引かれた報道協定なのに警察側の情報隠蔽が絡み、ネットニュース、海外メディア、SNS等が協定外で幾応に無秩序に展開され混沌としていく。
作者がテーマとしてあげている現在の報道協定の矛盾と未来の報道の理想も読み取れ凄く引き込まれる作品だった。
しかし決定的な難点があり、自分には作者の文章が凄く読みにくかった。とにかく登場人物が多い作品で、誰が誰と誰の話をしてるのか?何処で誰と?何時どうして何の為に?
一回で読んで理解できない。理解するまでに頭がフル回転させられる。読みながらストレスを常に感じていた。
同じ文章を何度も読み直して頭で理解していかないと全く読み進められない。300頁位の作品なのだが読み終えるのに10日位かかったのではないだろうか。
とにかく書いてあることが集中して理解していかないと終始わからない、不思議な文章だった。スッと頭に入ってくるようなもう少し読みやすい文章だとストレスを感じないで読めただろう。
物語の視点やテーマは凄く素晴らしかった。唯一文章の読み進めにくさが自分には残念に思えてしまった。
Posted by ブクログ
警察(刑事)の側からではなく、
主にテレビの報道記者の視点から描かれる誘拐事件。
14年前に発生した誘拐事件とリンクする。
そこに「報道協定」が絡み、それぞれの行動を制限していく。
ルールの中でギリギリの取材を敢行する記者たちの攻防や苦悩が
生々しく描かれる。
キャラクターにはリアリティがあり、
後半は展開のテンポが上がる。
映像化も意識したストーリーのようにも思えた。
(以下、読んでいないとわかりにくいかもですが)
「実は○○は□□でした」というのは、
ちょっと「えっ!?」と思いましたが、
よく読めば、しっかり伏線も張ってあるし。
業界の裏話的な世界観も含めて、
読み応えのある作品でした。
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