台北プライベートアイ

台北プライベートアイ

1,300円 (税込)

6pt

邦訳版もミステリー文学賞をダブル受賞!

劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。

にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?

探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。

台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞などを受賞。フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。

2021年に邦訳が刊行されると日本でも話題を呼び、2022年には第13回翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)のダブル受賞を果たした。

※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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台北プライベートアイ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最高。楽しかった。呉誠と長い間一緒に捜査した気分。

    インテリウーチェンのながーい御託を聞きながら、臥龍街に思いを馳せ、パニック障害に共感し、
    わけのわからない事件に目を白黒させ…

    パニック障害と付き合いながらなんとかやっているウーチェンの心理描写、台湾社会の鋭い観察、台湾人論もお見事。もちろん連

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    主人公のキャラクターも個人的にハマったな 台北の街並みや雰囲気が頭に浮かんでそれも楽しかった
    続編も読みます

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    主人公の思考垂れ流しぐだぐだ文が楽しい。
    物語としての驚きは少なかったけど、ずっと主人公の話を書いていたいなと思わせてもらえた。

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    訳者の後書きまで含めて面白かった。

    台湾への悪口(?)が山盛りでクスッと笑える部分があった。

    途中で、「巧妙な犯罪が起こる社会は……」みたいなくだりがあったと思うが、こんな犯罪が起こる台湾は、主人公が愚痴っていた台湾から変わっているんじゃないかと少し思った。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。
    にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    だめな中年男性のファンタジー。できすぎな気もしないではないが面白かった。台北の湿気や臭いがする。登場人物のやりとりや、ジンクスまわりは、昔の日本を思い起こさせるのかもしれない。

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    主人公を含め、登場する人々のキャラクターが強烈。台湾のお話だけれど、香港あたりのアクションコメディ映画を連想した。彼らの引き起こすドタバタには笑ってしまう。狭義のハードボイルドとはひと味もふた味も違うが、これはこれで立派なハードボイルドでしょうね、やっぱり。

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    独特なユーモアのある語り口が癖になる。
    物語の構成も普通じゃなく、これからどうなるのか想像がつきづらくていい。
    とにかく長く、少しずつ読み進めてやっと終わったが、続編も読んでみたい。
    台湾の空気をしっかり感じた。

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    前半はグダグダでしたが、後半になって探偵小説になってきました。台北市内の地理が物語の肝にもなるのだが、いかんせん全く知らない土地なので推理についていけなかったのが残念。

    0
    2024年10月03日

    Posted by ブクログ

    2冊分のボリュームがあり、
    前半の事件だけでお腹いっぱいだったけど、後半からスピードアップして
    グイグイ読めた。

    ただ、ちょっと物足りなかったかも。
    台湾の雰囲気の分かる描写だったのがよかった。

    0
    2024年06月03日

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