秋子作品一覧

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  • ともぐい
    3.7
    1巻1,925円 (税込)
    明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!
  • 【合本版】お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 全12巻
    -
    この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて! ※本作品は『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』シリーズ全12巻を収録しています。  ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • 愚か者の石
    NEW
    5.0
    1巻1,782円 (税込)
    生きることは、まだ許されている。  明治18年初夏、瀬戸内巽は国事犯として徒刑13年の判決を受け、北海道の樺戸集治監に収監された。同房の山本大二郎は、女の話や食い物の話など囚人の欲望を膨らませる、夢のような法螺ばかり吹く男だった。明治19年春、巽は硫黄採掘に従事するため相棒の大二郎とともに道東・標茶の釧路集治監へ移送されることになった。その道中で一行は四月の吹雪に遭遇する。生き延びたのは看守の中田、大二郎、巽の三人だけだった。無数の同胞を葬りながら続いた硫黄山での苦役は二年におよんだ。目を悪くしたこともあり、樺戸に戻ってきてから精彩を欠いていた大二郎は、明治22年1月末、収監されていた屏禁室の火事とともに、姿を消す。明治30年に仮放免となった巽は、大二郎の行方を、再会した看守の中田と探すことになる。山本大二郎は、かつて幼子二人を殺めていた。 「なあ兄さん。 石炭の山で泣いたら 黒い涙が出るのなら、 ここの硫黄の山で涙流したら、 黄色い涙が出るのかねえ」
  • 文藝 2024年夏季号
    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 特集1「世界はマッチングで廻っている」桜庭一樹×斜線堂有紀、木下龍也×俵万智・対談:安堂ホセ×鳥飼茜/特集2 ガザの言葉(仮)/創作:山下澄人、向坂くじら、早助よう子、小川哲 ◎創作 向坂くじら「いなくなくならなくならないで」 高校時代に死んだはずの親友・朝日。時子はずっと会いたかった彼女からの電話に驚喜 するが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。才あふれる詩人、注目の初小説! 山下澄人「わたしハ強ク・歌ウ」 ママが書いたノート。パパが残した数冊の本。ママのパパが書いた紙の切れ端。それらをつか ってわたしはこれを書いた。野蛮にして異次元の〝自由〟へ――山下澄人の新たな地平。 早助よう子「天一坊婚々譚」 「ひとつ花嫁のエキスパートになってやりましょう」。山育ちの十四歳の私は、先生も生徒も おかしな人ばかりの都会の花嫁学校で、クラスメイトに思いを寄せてしまい――。 * 【緊急企画 ガザへの言葉 #CeasefireNOW】 ◎特別掲載 アダニーヤ・シブリー 田浪亜央江 訳「かつて怪物はとても親切だった」 ◎エッセイ 村田沙耶香「いかり」 町屋良平「私の虐殺」 滝口悠生「隔たりと連絡」 小山田浩子「私のプラカード」 大田ステファニー歓人「生きるために」 【特集1 世界はマッチングで回っている】 ◎対談 鳥飼茜×安堂ホセ「さらす、隠す、しれっと消える」 ◎共作 桜庭一樹×斜線堂有紀「かわいそうに、魂が小さいね/その春に用がある」 俵万智×木下龍也「キングと天使」 ◎創作 遠野遥「AU」 山下紘加「わたしは、」 紗倉まな「やっぱりなしでもいいですか」 樋口恭介「あなたがYouなら私はI、そうでないなら何もない」 ◎エッセイ 冬野梅子「自虐サ終のお知らせ」 水上文「想定されもしないマッチング、あるいはクィアな未来について」 ◎論考 瀬戸夏子「超資本主義社会における恋愛至上主義について」 ◎特別企画 花田菜々子+福尾匠+葉山莉子+あわいゆき「回り続ける世界のためのマッチングブックガイド」 * 【特集2 さよなら渋谷区千駄ヶ谷2-32-2】 ◎エッセイ 山田詠美「トウキョウに上京して」 長野まゆみ「ある晴れた日」 中原昌也「カレー、カンヅメ、本と映画の記憶は忘却の彼方に」 武田砂鉄「ベストタイミング」 ◎企画 2月14日、移転を聞きつけて、千駄ヶ谷散歩へ 星野智幸「幽霊はどこにいる?」 青山七恵「格子の向こう側」 宇佐見りん「あの日のABC」 柴崎友香「東京の真ん中の、なんでもない、名づけようのない場所」 * 【モノコン2023文藝×monogatary.com】 ◎選考経過 ◎有手窓 大賞受賞作「白山通り炎上の件」受賞の言葉 ◎選評 金原ひとみ「巣鴨のOGになりたすぎる件について」 * 【特別寄稿】 佐藤究「F-104との邂逅『幽玄F』もう一つのエピローグ」 * 【短篇】 小川哲「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」 * 【連載】 島本理生+岩崎渉 「トランス」 【最終回】 絲山秋子「細長い場所」【第5回】夜明けの斜面 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第3回】 町田康「ギケイキ」【第44回】 この装幀がすごい!【第13回】ゲスト 布施琳太郎/川名潤・佐藤亜沙美 山本貴光「文芸的事象クロニクル」2023年12月~2024年2月 【季評】 文芸季評 水上文「たったひとり、私だけの部屋で つながりと文学」2023年12月~2024年2月 * 【書評】 高橋源一郎『DJヒロヒト』【評】町屋良平 町屋良平『生きる演技』【評】鳥羽和久 九段理江『しをかくうま』【評】山口未花子 いとうせいこう『東北モノローグ』【評】瀬尾夏美 千木良悠子『はじめての橋本治論』【評】中村香住 ボリス・グロイス編 乗松亨平監訳 上田洋子/平松潤奈/小俣智史訳『ロシア宇宙主義』【評】木澤佐登志 * 文藝チャレンジ 読者投稿企画、はじめます。 第62回文藝賞応募規定 著者一覧
  • 大家族ごはん物語(分冊版) 【第1話】
    完結
    4.7
    昭和初期。 東京駅前のおだんご橋を渡った場所にある家で、秋子は辯護士のお父さんと料理上手なお母さん、7人の兄弟、そしてお父さんが連れてきた書生さんの12人で毎日おいしいご飯をみんなで囲み、にぎやかに暮らしていた。 しかし、幸せな時間はそう長く続かず、いよいよ戦争が激しくなる兆しを見せはじめ――? ホラーエッセイ作家・流水りんこが描く、昭和グルメストーリー!
  • 逃亡くそたわけ
    値引きあり
    3.6
    「どうしようどうしよう夏が終わってしまう」軽い気持ちの自殺未遂がばれ、入院させられた「あたし」は、退屈な精神病院からの脱走を決意。名古屋出身の「なごやん」を誘い出し、彼のぼろぼろの車での逃亡が始まった。道中、幻聴に悩まされ、なごやんと衝突しながらも、車は福岡から、阿蘇、さらに南へ疾走する。(講談社文庫)
  • 模倣の殺意
    3.6
    七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版!

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  • 幽霊塔
    5.0
    因果な来歴から幽霊塔と呼ばれるその塔で、北川光雄は宿命的な出逢いをする。鄙にはまれな麗人、野末秋子の凄絶とさえ映る美相に心は乱れて、文目も分かぬ恋路の闇を惑い歩く。数奇な境涯にあるらしき懸想人に妻問を拒まれるも愛染断ちがたく、私情を捨てた献身を誓うのだったが――。全編に彩る計り知れない謎、金銀財宝を秘めた西洋館を舞台に展開する波瀾万丈の翻案大ロマン。

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  • 京都恋供養殺人事件
    4.0
    キャサリンの友人宅に届いた殺人予告状! 京都の資産家・西沢家の次女・秋子が千本えんま堂で、当主の四季が千本釈迦堂で相次いで絞殺された。そして、長女・夏子と夫の春彦には殺人予告状が送りつけられる。自殺した養女・冬子の存在、春彦の不倫など西沢家の複雑な人間関係が次々と明らかに。惨劇の真相にキャサリンが迫る本格長編ミステリー!
  • 絲的メイソウ
    値引きあり
    4.3
    「中学生で酒を、高校生でタバコを堂々とやっていた私だが、すき焼きの卵2つはだめだった」。ああ、人生は、なんでジグザグにしか進まないんだ!あっちにぶつかりこっちにぶつかり、ときに迷走、そして瞑想。いつも本気で立ち寄り、本気で考えた毎日を、偽ることなくセキララに描いた、絲山秋子の初エッセイ集。(講談社文庫)
  • 沖で待つ
    3.9
    第134回芥川賞受賞作。待望の電子化! 仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作。待望の電子化。「勤労感謝の日」「みなみのしまのぶんたろう」併録。
  • 京都茶道家元殺人事件
    -
    女優、弟子、人妻と乱脈な女性関係を持つ茶道家元・二条院良孝に、突然の悲報があいついだ。次女秋子、つづいて妻の涼子が毒殺されたのだ。犯人の狙いは愛欲の精算か、巨額の金を操る宗家の乗っ取りか? さらに度胆をぬく大胆な第三の密室殺人事件! しかも容疑者すべてにアリバイが成立した。本格長編推理の会心作!
  • 袋小路の男
    値引きあり
    3.4
    高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(講談社文庫)
  • イッツ・オンリー・トーク
    3.5
    引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候――遠い点と点が形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。第96回文學界新人賞受賞作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」も併録。「やわらかい生活」として、豊川悦司、寺島しのぶで映画化された話題作です。
  • 海の仙人
    4.2
    宝くじに当った河野は会社を辞めて、碧い海が美しい敦賀に引越した。何もしないひっそりした生活。そこへ居候を志願する、役立たずの神様・ファンタジーが訪れて、奇妙な同居が始まる。孤独の殻にこもる河野には、二人の女性が想いを寄せていた。かりんはセックスレスの関係を受け容れ、元同僚の片桐は片想いを続けている。芥川賞作家が絶妙な語り口で描く、哀しく美しい孤独の三重奏。

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  • 妖魔の騎士(1)
    完結
    -
    全7巻330円 (税込)
    はるか時の彼方……闇の王との戦いの末、幾多の勲と悲願のはてに妖魔(エルフ)の国は滅び去り、古き王家の血は絶えた。ただ二人だけ……異世界へ逃れた幼子とそれを守護する者をのぞいて…。眠りに落ちる寸前に見えていた黒い影。ついに毬絵(まりえ)に黒い影が語りかけた。「明日はきみの影を借りる。『闇』が動き出す時は近い」。翌日、教室でのテスト中、突然クラスメイトが眠り始めた。その背後には、毬絵が子どものころに見ていた「悪夢」が出現していた。恐怖におののく毬絵の背後に、あの影が現れる。まるで彼女を守るかのように。「恐れるな!」。葉月秋子が放つ衝撃のホラーロマン・ミステリーついに開幕! 全7巻。
  • 魔獣狩り
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    投稿したホラーマンガが評価されて、絵里の心ははずんでいた。これで、行方不明の姉さんさえ帰ってきてくれたら、最高なのだけれど…。その晩、布団をひっかぶって怖い話の本を読んでいると、突如、空間がブレーク・アウト! 傷だらけの男と黒猫が、部屋の中に転がり落ちてきた! 姉さんのペンダントを持っていた彼らは、異次元からの来訪者だという。姉さんを助けるため、絵里は彼らと行動をともにすることに。しかし、戦士アルトランと相棒の黒猫シャルは、どちらも過酷な運命を背負っていた……「魔獣狩り」(表題作)は情け無用のヒロイック・ファンタジー。他、「ドラゴン・ハント」「ウィズ・ア・ウルフ」など、超絶美形の狼が活躍する連作ファンタジー短編も収録。
  • 緑の瞳シリーズ1:緑の瞳の悪魔
    完結
    -
    全3巻330円 (税込)
    魔女狩りという名の暴風が吹き荒れ、罪なき人々の悲鳴がこだまする中世ヨーロッパ。この混沌の時代に野望に燃えた領主がいた。彼は悪魔崇拝によって欲望を叶えようと画策し、今一人の少女を狂気の宴……<サバト>の真っ只中に放り込んだ! 娘が生贄として命を散らすその刹那、現れた半裸の美しい男は、傲然と言い放った。「これは私がもらう」。その瞳、そのほほえみは、たしかに人間のものではなかった……。光と闇を併せ持った魔人・ラガラをめぐる連作ストーリー。あるときは退屈しのぎに妖魔を斃し、あるときは血生臭い復讐にすすんで手を貸す。彼にとっては闘いも宝物も、生命さえもゲームの一部にすぎないのか!? シリーズ第1巻(全3巻)!!
  • 妖魔の騎士《合本版》(1) 1~4巻収録
    無料あり
    -
    【合本版…『妖魔の騎士』1巻~4巻までの4冊分を収録した《プチ大人買い》シリーズ】《作品内容》はるか時の彼方……闇の王との戦いの末、幾多の勲と悲願のはてに妖魔(エルフ)の国は滅び去り、古き王家の血は絶えた。ただ二人だけ……異世界へ逃れた幼子とそれを守護する者をのぞいて…。眠りに落ちる寸前に見えていた黒い影。ついに毬絵(まりえ)に黒い影が語りかけた。「明日はきみの影を借りる。『闇』が動き出す時は近い」。翌日、教室でのテスト中、突然クラスメイトが眠り始めた。その背後には、毬絵が子どものころに見ていた「悪夢」が出現していた。恐怖におののく毬絵の背後に、あの影が現れる。まるで彼女を守るかのように。「恐れるな!」。葉月秋子が放つ衝撃のホラーロマン・ミステリーついに開幕! 合本版:第1巻(全2巻)!! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※
  • 銀の封印 金の鍵(1)
    完結
    -
    全2巻330円 (税込)
    子どものころ遙は、夢の中でひとりの少年に出会った。鎖でつながれたその少年・ディーンは、遙に「鍵」を託し、「決して戻ってくるな!」と突き放した。そして時は流れ……高校生となった遙は、あれから二度と見ることのなかった夢を見るようになっていた。それとともに右手に浮かぶようになった何かの印。バスケ部の練習中、その印が痛み出し意識を失ったその瞬間、遙は例の夢の世界に舞い戻っていた。必死でディーンを探す遙かの前に立ちはだかったのは、「鍵」を求める謎の男だった。そして彼の口から語られる衝撃の事実! 謎が謎を呼ぶ、冒険大ファンタジー、ついに開幕!! 第1巻(全2巻)!!
  • 愛なき砂漠
    4.0
    親を亡くし、幼い弟を必死で育ててきたクレア。息抜きのために高級ホテルに招待されたクレアは、食堂で赤ん坊連れの異国の男達に気づく。動いた拍子に椅子ごと倒れかけた赤ん坊をとっさにかばったクレアは、同時に手を伸ばした異国の男ラウールに目を奪われてしまう。が、その瞬間、銃声が食堂中に鳴り轟く!!
  • 愛なき砂漠【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    親を亡くし、幼い弟を必死で育ててきたクレア。息抜きのために高級ホテルに招待されたクレアは、食堂で赤ん坊連れの異国の男達に気づく。動いた拍子に椅子ごと倒れかけた赤ん坊をとっさにかばったクレアは、同時に手を伸ばした異国の男ラウールに目を奪われてしまう。が、その瞬間、銃声が食堂中に鳴り轟く!!

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  • あなたにだけ
    3.5
    「セックスなんてビフテキたべるのと同じよ」――インテリアデザイナーの桐子は、大学助教授で翻訳家の省吾と不倫関係にある。桐子は偶然、省吾の妻でフラワーアーティストの秋子を見知るが、秋子も夫に隠れて若い愛人との逢瀬を重ねていた……。ほかにも桐子の姪の美波、作家の卵など、複数の男女が絡み合って織りなす愛の形を、万華鏡のように描き出す名作、待望の復刊!  巻末に著者・瀬戸内寂聴による「自作解説」を収録。
  • 絲的サバイバル
    値引きあり
    3.9
    今までやっていないことに挑戦しようと始めた「一月一回一人キャンプ」。設備の整ったキャンプ場のみならず、人里離れた自然の中、友人の家の庭など考えつく限りの場所でテントを張る。醍醐味は何といっても焚き火と食事、そして酒。夜には読んでみたい新書のタイトルを考えたり、何かの気配を感じたり……。(講談社文庫)
  • 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか
    値引きあり
    3.7
    真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を5連発で作る。さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。(講談社文庫)
  • 失われたものの伝説
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    はげしい部族間抗争により、国土から平和の2文字は失われた。エギン族の首領を父に持つ青年兵士・アリアンは、敵の包囲網を突破する際に負傷し、気を失ってしまう。目を覚ましたとき、そこは緑と水に恵まれた静かな場所だった。動物も人間も、争うことなく調和して生きているようだ。ここならば、醜い暴力と無縁でいられるのか? しかし、非情な追跡者たちがすぐそこまで迫っている。アリアンは穢れを知らぬ娘・エイリアに共に逃げようと呼びかけるが……。表題作は、架空の世界と重厚なストーリーが融合した雄大な短編。ほか、シルクロードで生き生きと活躍する男女を描く『砂漠のかなた 雲のはて』、破天荒なホラーコメディ『お酒には悪夢』など合計5本を収録! 幻の原稿、復活版!
  • ウッド・ウォーカーズ1 記憶喪失の少年
    4.0
    ドイツでの超人気児童書シリーズの翻訳作品・第1巻。「記憶喪失の少年・ミステリーボーイ」と、いろんな新聞やテレビ局が僕のことを報道した。ある日森から現れ出た不思議な少年だって。「あの子が誰か、誰も知らない。あの子自身もわからない、記憶を失ってしまっている」。本当は僕の記憶はちゃんとあるし、何もかも覚えている。もちろんあの日のことも……。
  • A&F COUNTRY総合カタログ 2014
    -
    2014 A&F COUNTRY総合カタログ。直木賞を受賞した作家の高橋克彦氏、狩猟漫画『山賊ダイアリー』の岡本健太郎氏、佐藤卓氏、谷克二氏、大宮勝雄シェフ等一流の執筆陣に寄稿していただきました。 【INDEX】 〈記事〉デイナ・グリーソン/若井辰紀・山口浩康/竹内昌義(みかんぐみ)/高橋克彦/大宮勝雄/中山由起枝/小田桃花/佐藤卓/岡本健太郎/谷克二 〈カタログ〉weber/KETTLEPIZZA/CampMaid/アツボウグ/LODGE/GSI/YET/Klean Kanteen/SEATTLE SPORTS/BYER/BLUE RIDGE CHAIR WORKS/HELINOX/CRAZY CREEK/ADIRONDACK/cocoon/HENNESSY HAMMOCK/HILLEBERG/TICLA/Kirkham's/DAC/Feathercraft/Aironaut/PENDLETON/OUTDOOR RESEARCH/ibex/KAVU/Barbour/KENTUCKY ROYALTY/Woolly Pully/INTERSTELLAR/DARN TOUGH VERMONT/RUSSELL MOCCASIN/Chaco/VASQUE/CLIF BAR/UltrAspire/MYSTERY RANCH/KLETTERWERKS/ETHNOTEK/Chico Bag/pacsafe/eagle creek/TERG/遊牧舎/The SPEEDY STITCHER/Rainbow of California/PAX NATURON/みやざきタオル/The Printed Image/OUTSIDE INSIDE/Euro SCHIRM/ABITAX/NITE-IZE/COMPASS/STATIONERY/SUN/Rite in the Rain/FOX40/Merk Wares/MAKING A FIRE/LIVE FIRE/The solite stove/ULTIMATE SURVIVAL/NITECORE/WETTERLINGS/Randall Made Knives/BUCK KNIVES/晶之/佐治 鉈/HIRO KNIVES/VICTORINOX/MAG-LITE/COGHLAN'S ※本書は、2015年6月8日~2022年9月15日までCLAPより配信していた『A&F COUNTRY総合カタログ 2014』と同一の内容です。重複購入にご注意ください。

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  • エスケイプ/アブセント
    3.5
    闘争と潜伏に明け暮れ、気がついたら二十年。活動家のおれも今や40歳。長い悪夢からようやく目覚めるが、まだ人生はたっぷり残っている。導かれるように向った京都で、おれは怪しげな神父・バンジャマンと出会い、長屋の教会に居候をはじめた。信じられるものは何もない。あるのは小さな自由だけ。あいつの不在を探しながら、おれは必死に生きてみる。共に響きあう二編を収めた傑作。

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  • 掟の紋章【分冊版】 1
    完結
    -
    極道・児島武士は懲役を終え出所してすぐに舎弟を連れてとある一室へ向かうと、そこにいたのはベッドの上にいる自分の女房である秋子と弟分の男。「兄貴分の女房に手を出したんだ!バレたらどうなるか百も承知だろ!」と言い、秋子に手を出した男の陰部を剪定バサミで切断!そして秋子には部屋にあった電球を陰部に入れ外部からの衝撃で電球を叩き割る…。そんな児島の生きてきた極道の世界も出所前とは変わってしまった事を知る。そこで児島は刑務所で一緒だった『相馬銀次』と再会をきっかけに自分の組【児島組】を旗揚げする!!極道・児島武士の奮闘生き様を描いた作品!!
  • お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ
    3.8
    この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて!
  • 御社のチャラ男
    3.5
    コロナ禍直前の2020年初頭に刊行され、各紙誌書評で絶賛された著者の“会社員”小説史上最高傑作ともいえる『御社のチャラ男』が、ついに文庫化! いませんか? こんなひと。 どこにでもいる、軽くて世渡り上手なチャラ男。 わかっていますか、本当の彼のこと。 組織に属する「私たち」の実態にせまる“会社員”小説の傑作!     ジョルジュ食品はオイル、ビネガーなどの商品を扱う地方の小さな会社だ。 社長のコネでやってきた三芳部長は、社内でひそかにチャラ男と呼ばれている。 自分には自分がないと悟る三芳と、彼のまわりの人々が彼を語ることで見えてくる、この社会に生きる私たちの現実。 すべての働くひとに贈る傑作“会社員”小説。 「どこか滑稽な書名に騙されてはいけない。ここに描かれるのは、組織なるものの実態であり、現代社会の問題や病理であり、働いて生きていくという営みの本質である。ジョルジュ食品という、地方の小さな会社を舞台にして。よりによって、チャラ男を軸に据えて。(略)頁を閉じたとき、きっと誰もが、濃密な塊を受け取ることになる。言葉で容易に説明できないその塊は、読者個々の体内を長い時間掛けてさまよう。本作で得たものと、私たちは共に生きていく」(木内昇「解説」より)
  • 怪奇恋愛作戦
    値引きあり
    -
    アラフォー三人娘のホラーなラブコメディ。 夏美、秋子、冬は仲良しのアラフォー三人娘。カフェのオーナーを夢見て会社を辞めた夏美が借りたお店の場所に行くと、そこはおかしな店主がいる「喫茶面影」という怪しい店になっていた。地味な音楽教師の秋子は男子生徒に女心をもてあそばれ、自称女優の冬は上司ともめて会社をクビに……。散々な目にあった三人は、ひょんなことから夏美が働くことになった「喫茶面影」に集うことになる。さらに夏美の幼なじみで刑事の二階堂やその後輩・悲別を巻き込みながら、彼女たちの負のオーラが呼び起こした怪奇現象や妖怪たちに翻弄されていく。三人の恋の行方と運命はどうなるのか――!? 日本の演劇界を代表する演出家、さらに映画監督、ミュージシャンとしても活躍する奇才、ケラリーノ・サンドロヴィッチが満を持して自身初の完全オリジナル脚本&演出でテレビ界に殴り込みをかける! 豪華スター競演で贈るポップなホラーラブコメディを完全ノベライズ。
  • 介護者D
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    私は介護者「D」ランクなのだろうか──東京で派遣社員として働く30歳の琴美。父親の体調のため札幌へ戻ることを決意したが、慣れない父子生活、同級生との差異に戸惑う。現代的な問題を軸に描く著者の新境地。
  • 会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって
    4.0
    1巻2,508円 (税込)
    果たして会社員は小説の主要な登場人物になりえるのか? 著者はこんな命題を抱え、会社員が主人公の古今の小説に切り込んでいきます。取り上げられるのは、源氏鶏太、山口瞳、庄野潤三、黒井千次、坂上弘、絲山秋子、長嶋有、津村記久子、カフカ、メルヴィル……。そこから見えてくるのは、自明なものとして受けとめられている「会社員」という言葉・存在に潜む謎だった。いったい、会社員とは何者なのか?
  • 「限りなく少なく」豊かに生きる
    3.8
    『シンプルに生きる』『シンプルリスト』ほか累計50万部以上の著書のなかで、最高の「幸福のメソッド」完成!初めて明かされる、習慣や人間関係の見直し方から心の整理法まで、ローホーさんならではの、知恵のエリキシル(霊薬)が詰まっています。「限りなく少なく」生きることで得られるのは、揺るがない豊かな人生。このメソッドは、著者自ら実践している具体的で効果の高いものばかりです。
  • かなざわ東西主北
    -
    室生犀子(さいこ)は金沢の西茶屋の水琴楼の娘で女優である。自分が見つけた新人女優の吉宮令佳と共に新作の『細川ガラシャ』の稽古に励んでいる。令佳(れいか)は悩みごとがあるために演技に迷いがある。稽古を見ていた戯曲の原作者のフォークロア学教授の泉鏡(いずみかがみ)は、演技術を伝授することで令佳の悩みを救おうとする。令佳の悩みの原因は引きこもりの弟のが新興宗教に入信したことであった。実は圭は新興宗教「心の友」から相次いで亡くなった両親の遺産「風茶楼(ふうちゃろう)」の寄付を迫られているのであった。東京の検事職を辞めて最近金沢で弁護士を始めた徳田秋子は犀子と鏡の共通の友人である。鏡の親戚である多美が女将を務める主計町(かずえまち)の鍋の「太郎」で久しぶりに三人が再会した会食会で秋子が令佳の相談に乗ることが決まる。金沢を拠点に北陸方面に信者拡大を図る宗教法人「心の友」が、偶然にも水琴楼で慰労会を開くことになった。それを母の女将から聞いた犀子は、一計を案じて、秋子と令佳を芸妓に仕立てて客を迎えた。宴会客との話の中で西茶屋出身の夭折の天才小説家島田清次郎が水琴楼の女将の母と泉鏡の祖母菊乃(きくの)の幼友達だったことがわかる。回想の中、自称天才の島清は同世代の芸者菊乃と水琴楼の先代の女将から散々にたしなめられる。宴会は女将の三味線で犀子、秋子、令佳の唄と踊りで華やかに盛り上がった。料理は楓茶楼の元板長の高橋が圭と鏡を従えて作った極上の加賀料理だった。もともと料理を作ることが好きだった圭はすっかり料理の魅力に目覚め、宗教団体から脱退して調理士を目指し、姉と共に楓茶楼の再建を決意する。圭が高橋の下で板前見習い、令佳が女将見習いと、水琴楼は楓茶楼の再建を目指す兄弟の修業の場となることになった。すっかり迷いが晴れた令佳を従え、犀子は見事に『細川ガラシャ』を演じきり、歌劇座の客から大喝采を浴びる。客の中には鏡、多美、秋子、圭、高橋がいたことは言うまでもない。
  • 神と黒蟹県
    3.9
    1巻1,900円 (税込)
    架空の県を舞台にした連作小説集 「黒蟹とはまた、微妙ですね」 微妙、などと言われてしまう地味な県は全国にたくさんあって、黒蟹県もそのひとつだ。 県のシンボルのようにそびえたつのは黒蟹山、その肩に目立つ北斎が描いた波のようにギザギザの岩は、地元では「黒蟹の鋏」と呼ばれ親しまれている。県庁や裁判所を有し、新幹線も停まる県のビジネス拠点としての役割を担う紫苑市と、かつての中心地で歴史的町並みや重要文化財である黒蟹城を擁する灯籠寺市とは、案の定、昔からの遺恨で仲が悪い。空港と見まごうほどの巨大な敷地を持つショッピングモールの先には延々と荒れ地や牧草地が続き、廃業して解体されてしまって今はもう跡地すらどこだかわからない百貨店に由来する「デパート通り」はいつまで経っても改称されず、同じ姓を持つ住民ばかりの暮らす村がある。  つまり、わたしたち皆に馴染みのある、日本のどこにでもある「微妙」な県なのだ。 この土地に生まれ暮らす者、他県から赴任してきた者、地元テレビ出演のために訪れた者、いちどは故郷を捨てるもひっそり戻ってきた者、しばしば降臨する神(ただし、全知全能ならぬ半知半能の)。そういった様々な者たちのささやかでなんてことないが、ときに少しの神秘を帯びる営みを、土地を描くことに定評のある著者が巧みに浮かび上がらせる。
  • からだひとつに恋ふたつ~赤い襦袢の復讐~1
    -
    1~3巻165円 (税込)
    その日堀に浮かんだあの子は、赤い襦袢が揺らめいて、うたた寝する金魚のようだったという──。…時は大正末期の花街。遊女・桔梗は、妹のように可愛がっていた菊乃の死に疑念を抱いていた。そんなおり、新しい娘・秋子が見世にやってくる。秋子は偶然にも死んだ菊乃に生き写しの顔をしており、たちまち男達の欲望のまとに。「私は菊乃さんじゃないのに…」だがある時、淡い恋心を知った秋子の身に奇妙な異変が…!?──遊廓に渦巻く、謎と情念と切ない色恋の物語。
  • 黄色いカナリヤ団
    完結
    -
    クールで頭脳派、憧れの桐山部長が率いる放送部に入部した日野秋子は、桐山部長の「妻」の座を、1年女子の中でぶっちぎりの地位で狙う、という、はなはだ不純な動機をもっていた。 彼女に付き合って部活を続けている佐藤ひさよ。 でも、部活を続けるうちに、スキャンダルに出会ったり、とても切ない恋をしてしまったり……。激しく楽しく青春している学園ラブストーリーの傑作が初電子化で登場です。 しなやかでクールな桐山部長、きわめてドジだが熱血男の梶先輩、全生徒憧れの「放送部のカナリアさん」と呼ばれる美しい忍先輩……どいつもこいつも、はなはだ魅力的な人物たちが、朔田浩美の華麗なタッチで生き生きと動き、軽妙なテンポでストーリーが紡がれていく…表題作「黄色いカナリア団」は3話連続作品。 恋しているときは、ちょっとした行き違いとか、思わぬ一言で、相手を傷つけたり、傷ついたり、切ないまでに苦しく不安になる。 恋することは、人をとても不器用にしてしまう。 そんな心の揺れを繊細に描きあげている朔田浩美のデビュー作「渚へGO!」。 人を本当に好きになること、好きになるとき……「雲が切れて、晴れ間がのぞく」ときを、鮮やかに描いた読み切り作品「鳥の名を語り続ける。」の2作も同時収録。 楽しく、軽やかに展開するストーリーの向こう側に、こわれやすく、かけがえのない青春のきらめきが見えてくる。
  • 京都・神戸殺人事件
    -
    京都・神戸旅行に出かけた嵯峨秋子、明石夏子、志摩信一、伊勢次郎は、クイズ番組で知り合った。……嵯峨野・落柿舎で一行の写真を撮った行きずりの女性が毒殺され、四人に嫌疑が。さらにその志摩も東寺で毒殺された。――死の伝言(ダイイング・メッセージ)、密室、アリバイ、偶然の出逢いの背後に潜む犯人の罠。本格推理の粋(エッセンス)を凝縮した傑作ミステリー。
  • 鯨の岬
    4.3
    札幌に暮らす奈津子は、鯨が腐敗爆発する動画を見て臭いを思い出す。後日、釧路の母を訪ねる途中、捕鯨の町にいた幼い頃の記憶が蘇ってくる……。老境の主婦の置かれた生活環境と家族関係を描きながら、その生い立ちと忘れていた過去を掘り起こした彼女は(「鯨の岬」)。江戸後期の蝦夷地野付に資源調査のため赴任した平左衛門。死と隣り合わせの過酷な自然の中で、下働きの家族と親しくなり……(「東陬遺事」/北海道新聞文学賞受賞作)。命を見つめ喪失と向き合う人々の凄絶な北の大地の物語。全二編。
  • 颶風の王
    4.4
    明治期、東北。許されぬ仲の妊婦ミネと吉治。吉治は殺されミネは逃げる途中、牡馬アオと雪洞に閉じ込められる。正気を失ったミネは、アオを食べ命をつなぎ、春、臨月のミネは奇跡的に救出された。  生まれた捨造は出生の秘密を知らぬまま、座敷牢で常軌を逸しているミネを見舞い暮らす。アオの孫にあたる馬と北海道に渡ることを決心した捨造は、一瞬正気になった母から一切の経緯が書かれた手紙を渡され、今生の別れをする。  昭和、戦後。根室で半農半漁で暮らす捨造家族。捨造は孫の和子に、アオの血を引く馬ワカの飼育をまかす。ある台風の日、無人島に昆布漁に駆り出されたワカとほかの馬たちは島に取り残される。捨造と和子はなすすべもない。  平成。和子の孫ひかりは、和子に島の馬の話を聞かされていた。ひかりは病床の和子のために島にいる馬を解放することを思い立ち、大学の馬研究会の力を借りて、野生馬として生き残った最後の一頭と対峙するが……。
  • 鍵盤の天皇 井口基成とその血族
    5.0
    帝王カラヤン、獅子王バックハウス……。そして日本には、「天皇」と呼ばれる音楽家がいた。井口基成。16歳でピアノを始めるという晩学ながら、東京音楽学校(現・藝大)を首席卒業、パリに留学し、帰国後は男性ピアニストの先駆者、母校の教授として第一線で活躍。戦後は、斎藤秀雄、吉田秀和らと「子供のための音楽教室」を立ち上げ、桐朋学園大学へと発展させる。さらに楽譜校訂者として、古今のピアノ曲を網羅する『世界音楽全集』全49巻を編纂した。長く演奏と教育を両立させ、同じくピアニストの妻秋子、妹愛子と併せ、門弟は3000人を数え、内外のコンクールを席捲する一流演奏家を輩出。ピアノ界のみならず音楽界に、今に至る多大な影響力を及ぼした。いっぽうで、酒と美食に明け暮れ、スキャンダラスな私生活、体罰も厭わぬ指導など、負の側面も併せ持つ。取材は20年におよび、すでに故人となった関係者からも貴重な証言が語られている。この巨人の全貌にはじめて辿り得た渾身の評伝ノンフィクション。
  • 小松とうさちゃん
    3.6
    小松さん、なんかいいことあった?――恋に戸惑う52歳のさえない非常勤講師・小松と、ネトゲから抜け出せない敏腕サラリーマン・宇佐美。おっさん二人組の滑稽で切実な人生と友情を軽快に描く傑作。
  • 坂本龍馬殺人事件
    5.0
    坂本龍馬の命日十一月十五日、その墓前で切腹事件が起きた! 京都霊山護国神社の境内で、龍馬研究会の会員・坂本竜が割腹死したのだ。竜には生前、龍馬と同じく複雑な女性関係が……。数日後、同会の桂秋子も毒物死。さらに、龍馬の隠れ家「寺田屋」で第三の惨劇が! 名探偵キャサリンが、龍馬暗殺の謎と、彼を取りまく女性群像を追いつつ、意表をつく真犯人に迫る!
  • 魁!! お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 1
    3.7
    「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」スピンオフ作品!お兄ちゃん大好き妹・秋子が通う聖リリアナ学園――。彼女が在籍する生徒会とは、名だたる名門校の自治の拠点であり、より優れた生徒たちだけで構成された、いわば学園の心臓部である。この物語は、そんな生徒会が学園の運営に貢献すべく日々努力する姿を……すみません。本当は学園コメディです!
  • 作家の値うち 令和の超ブックガイド
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    禁断のベストセラーが復活! 現役作家100人の主要505作品を、 気鋭の文芸評論家が<厳正>かつ<徹底的>に100点満点で採点! あなたの心を震わせる「最高の1冊」に出会えます。 年末年始、読書のお供にぜひどうぞ。 【エンターテイメント(50人)】 朝井まかて/朝井リョウ/安部龍太郎/有川浩/浅田次郎/有栖川有栖/池井戸潤/伊坂幸太郎/石田衣良/伊集院静/上橋菜穂子/冲方丁/大沢在昌/荻原浩/奥田英朗/小野不由美/恩田陸/角田光代/北方謙三/北村薫/京極夏彦/桐野夏生/小池真理子/佐々木譲/佐藤亜紀/重松清/篠田節子/島田荘司/島本理生/白石一文/住野よる/高村薫/辻村深月/天童荒太/中島京子/西加奈子/乃南アサ/馳星周/原田マハ/東野圭吾/東山彰良/姫野カオルコ/百田尚樹/宮城谷昌光/宮部みゆき/三浦しをん/湊かなえ/森見登美彦/山本一力/横山秀夫 【純文学(50人)】 青山七恵/阿部和重/池澤夏樹/石原慎太郎/絲山秋子/今村夏子/江國香織/大江健三郎/小川洋子/奥泉光/鹿島田真希/カズオ・イシグロ/金井美恵子/金原ひとみ/川上弘美/川上未映子/佐伯一麦/島田雅彦/笙野頼子/髙樹のぶ子/高橋源一郎/田中慎弥/多和田葉子/辻仁成/辻原登/筒井康隆/中沢けい/長嶋有/中村文則/西村賢太/羽田圭介/平野啓一郎/古井由吉/保坂和志/堀江敏幸/又吉直樹/町田康/松浦寿輝/松浦理英子/水村美苗/宮本輝/村上春樹/村上龍/村田沙耶香/本谷有希子/山田詠美/柳美里/吉田修一/リービ英雄/綿矢りさ
  • 沙羅 【単話売】
    完結
    -
    モンゴルの砂漠を疾駆する謎の美しき戦士 漢の兵士の誰よりも武術に長け、村の男の誰よりもたくみに狩りをする けれど金色に光り輝く彼女の瞳はどこかさみしげで… ※本作品は、他コンテンツに収録されている場合がございます。重複購入にご注意ください。
  • 絞め殺しの樹
    値引きあり
    3.0
    新・直木賞作家のブレイク作!  北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、農作業、畜舎の手伝い、家事全般を背負わされボロ雑巾のようにこき使われた。その境遇を見かねた吉岡家出入りの薬売りの紹介で、札幌の薬問屋「仙雲堂」で奉公することに。戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。幸せとは言えない結婚生活、早すぎた最愛の家族との別れ。数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は、ミサエの生きた道のりを辿ろうとする。 「なんで、死んだんですか。母は。癌とはこの間、聞きましたが、どこの癌だったんですか」  今まで疑問にも思わなかったことが、端的に口をついた。聞いてもどうしようもないことなのに、知りたいという欲が泡のように浮かんでしまった。 「乳癌だったの。発見が遅くて、切除しても間に合わなくてね。ミサエさん、ぎりぎりまで保健婦として仕事して、ぎりぎりまで、普段通りの生活を送りながらあれこれ片付けて、病院に入ってからはすぐ。あの人らしかった」(本文より) ※この作品は単行本版『絞め殺しの樹』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    1967年生まれの理夏。アパレル業界に憧れて上京した19歳の頃バイトをしていたパン屋さん「アンゼリカ」が閉店すると聞き、30年ぶりに下北沢を訪れた。コーポ服部で楽しくすごしたバイト仲間の秋子、元住人・ちはるとは、秋子に恋人ができてからすれ違いが生まれ、バラバラになってしまったままで……。下北沢に実在した人気パン店「アンゼリカ」を舞台に、青春の輝きと苦みを知る大人のための物語。
  • 掌篇歳時記 春夏
    3.3
    麋角解(さわしかのつのおつる)、東風解凍(とうふうこおりをとく)、桃始笑(ももはじめてわらう)――あまりにも美しい、四季を彩る"季節の名前"。古来伝わる「二十四節気(にじゅうしせっき)七十二候(しちじゅうにこう)」に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。
  • シンプルだから、贅沢
    3.8
    シンプルな心になれば、すべてが贅沢になる――。日本に「シンプルな生き方」を広めたフランス人著者が、自らの真に贅沢な暮らし方をとおし、シンプルな発想法を教えてくれます。1日+1日+1日……が私たちの「人生」になります。上質な日々が上質な人生になるのです。だから本書には、ただものを減らす技でなく、上質なものを選ぶ楽しみからエレガンスや感性の磨き方まで「幸せの秘訣」が満載です。
  • 情報処理2016年7月号別刷 「《特集》リンクト・オープン・データの利活用」
    -
    情報処理学会誌「情報処理」2016年7月号特集「リンクト・オープン・データの利活用」の記事のみを抜き出した別刷(冊子)を入手可能に致しました。最近の3&amp;#12316;5年間における我が国のLODの進展を反映し、本格的なLODの3つの応用事例を取り上げるとともに、最近顕著な動きのあるLODに関する周辺動向も取り上げる。(解説記事執筆者:武田英明、山本泰智、松澤有三、橋詰秋子、福山樹里、平本健二、古崎晃司、上田洋、高橋徹)

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  • 好きと言ったら死にます(私が)
    完結
    -
    難産の末に生まれた秋子。実は誕生の時に“死神”と契約を結ばされていた。それは秋子が一番大切な人への「好き」を伝えると死んでしまう…という契約。そして思春期を迎えた秋子に「好き」を伝える瞬間がやってくるが…!?心あったかファンタジー・ラブ。
  • 成熟とともに限りある時を生きる
    3.5
    自分らしい生き方をしている人は憧れられます。いつでもみずみずしい笑顔で若々しい。衣食住も自分のスタイルがあるので何をしてもエレガントに見えます。自分も自由、だから、あなたも自由でいい。そんな大人の「私らしい生き方」が本書で学べます。 たとえば人は、「比べる」ことで幸せや不幸せな気持ちになります。顔やスタイル、持ち物、自分や家族の学歴、財力、社会的地位などなど、人と比べて感じる幸せは、相手に負けられないという気になったりして、自分自身を見失う原因になります。 誰とも比較しなければ、心は平安です。どうすればいつもそうでいられるでしょう。ドミニックさんいわく、「旅行や食事、住まい、消費などでステレオタイプになるのを避けてごらんなさい。自らの価値観で行動すれば、比べることは少なくなります」と。 本書では、このほか「受け入れる」「自分を尊重する」「一定の距離を置くこと」「分相応を覚える」など、「心軽く自由に生きる」ための貴重な秘訣が綴られています。
  • 清浄島
    4.1
    風が強く吹きつける日本海最北の離島、礼文島。昭和二十九年初夏、動物学者である土橋義明は単身、ここに赴任する。島の出身者から相次いで発見された「エキノコックス症」を解明するためだった。それは米粒ほどの寄生虫によって、腹が膨れて死に至る謎多き感染症。懸命に生きる島民を苛む病を撲滅すべく土橋は奮闘を続ける。だが、島外への更なる流行拡大を防ぐため、ある苦しい決断を迫られ……。
  • 精霊《ジン》の森
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    モナーク王国の王宮は、今日もエギオンにとって居心地が悪い。現女王の実弟にあたる彼にはなにかとプレッシャーがきついのだ。結婚して家庭を持て、積極的に政治に関われなどなど……。そんなとき、憂さ晴らしに出かけた森で髪の長い少女と出会った。有翼の精霊に見とれていた娘は、こちらに気づくと二脚で走る異形の生き物に飛び乗った。まさか、平原に住むという『竜の騎手(ドラゴンライダー)』の一族か!? 「精霊の森」(表題作)は、いくつもの種族とその陰影があざやかなファンタジー短編。他、歴史物「沙羅」、SF「夜鳴鶯」など、バラエティーに富んだ全4篇の異世界の旅!!
  • 戦前昭和の猟奇事件
    3.0
    大正から昭和に入るころ、犯罪は現代と比べてひとつひとつが強烈な存在感を放っていました。新聞や雑誌が競い合って報道し、読者もこぞって読み漁る――。 本書では、その発端ともいえる、「鬼熊事件」(一九二六年)を皮切りにして、合わせて9つの事件とその報道の顛末を紹介します。 ◎鬼熊事件 激動の昭和に入る直前。千葉の農村で七人を死傷し、四十日間もの間逃走した事件があった。犯人の鬼熊は、一躍メディアのスターに。 ◎岩の坂もらい子殺し(1930年) 東京板橋の貧しい人々の町で、赤ちゃんを育てられない親から「養育金」を貰い、殺していた事件。記者と警察の思惑が絡み合い「大事件」報道化。 ◎天国に結ぶ恋(1932年) 華族家の大学生と旧家の令嬢の心中事件が、女性の遺体盗難という猟奇的展開と相まって話題に。「二人の恋は清かった」と空前のブームになった。 ◎翠川秋子の心中(1935年)。 日本初の女性アナウンサー翠川秋子。夫に先立たれながらも、働いて子どもを成人まで見届けた女性が選んだのは、家出と十数歳下の男性との入水自殺。彼女を追う記者たちの「働く女性への偏見」が炸裂。 ◎日大生保険金殺人(1935年)。 実父の院長とその妻、娘が共謀して、放蕩息子の日大生を殺害。狙いは、彼にかけられた現在の一億円相当の生命保険金。当時はめずらしかった「保険金殺人」だった。当時の警視庁刑事部長も「前代未聞の犯罪」と唸る。 ほか◎阿部定事件(1936年)◎津山三十人殺し(1938年)◎チフス菌饅頭事件(1939年)◎父島人肉食事件(1945年)など有名事件を紹介。
  • 脱力系ミニマリスト生活
    3.8
    東京23区、子供1人、3人暮らしの主婦がはまった「ミニマルで豊かなくらし」。難しい片付け術なし、細かいルールもなし。自分を窮屈にする「もの」「こと」を手放すだけで、お金と時間がどんどんたまる!
  • 使い果たす習慣
    3.4
    1巻1,430円 (税込)
    ・使い残しの乳液でトイレ掃除 ・ビニール袋は最高の掃除スポンジ ・白いお皿を使わない理由 ・着ない服はリュクスな雑巾に ・羽根布団を洗濯機で丸洗い ・「統一感」の呪いを手放す ものに縛られず、お気に入りのものだけで暮らす。 「足りない」をどんどん手放したら、家事がラクになり 家族の笑顔が増え 自分を大切にする時間が出来た。 衣食住、さまざまな角度からお気に入りのものをとことん「使い果たす」 豊かで縛られない、家族3人、猫2匹。50平米の身軽な暮らし。
  • 土に贖う
    4.0
    明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和26年、最年少の頭目である吉正が担当している組員のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺してといてこれか」(「土に贖う」)。ミンク養殖、ハッカ栽培、羽毛採取、蹄鉄屋など、可能性だけに賭けて消えていった男たち。道内に興り衰退した産業を悼みながら、生きる意味を冷徹に問う全7編。圧巻の第39回新田次郎文学賞受賞作。
  • 妻の超然
    3.8
    結婚して十年。夫婦関係はとうに冷めていた。夫の浮気に気づいても理津子は超然としていられるはずだった(「妻の超然」)。九州男児なのに下戸の僕は、NPO活動を強要する酒好きの彼女に罵倒される(「下戸の超然」)。腫瘍手術を控えた女性作家の胸をよぎる自らの来歴。「文学の終焉」を予兆する凶悪な問題作(「作家の超然」)。三つの都市を舞台に「超然」とは何かを問う傑作中編集。

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  • 連舞
    4.1
    昭和初期の東京・上根岸。日本舞踊の名門梶川流の師匠を母とする異父姉妹。家元の血を享け、踊りに天賦の才を見せる妹の千春の陰で、姉の秋子は身を慎んで生きてきた。しかし戦後の混乱期、梶川流の存亡を賭け、秋子が進駐軍の前で挑んだ驚くべき舞台が彼女の人生を予想もつかぬ方向へ導いていく――。伝統と因襲の世界で生きる女たちの苦悩と希望を描く、波瀾万丈の人間ドラマ。傑作大河長編。
  • 肉弾
    3.8
    大学を休学中の貴美也は、父・龍一郎に反発しながらもその庇護下から抜け出せずにいた。北海道での鹿狩りに連れ出され、山深く分け入ったその時、2人は突如熊の襲撃を受ける。貴美也の眼前でなすすべなく腹を裂かれ、食われていく龍一郎。どこからか現れた野犬の群れに紛れ1人逃げのびた貴美也は、絶望の中、生きるために戦うことを決意する。 圧倒的なスケールで人間と動物の生と死を描く、第21回大藪春彦賞受賞作。 解説 平松洋子
  • 虹を掴む
    -
    敗戦の時、20歳になったばかりの安心院傑四(あじみ・たけし)は、巡回映画で大金を掴んだ。ついでGIを利用したヤミ商売で大アナを当てる。「よっしゃ、これからはアイデアの世の中だ」。彼の夢は、まるで虹のような華やかに彩られた。妻の英子には大阪に、愛人の咲子には広島にバーをもたせると、目指すは東京進出! 「大金持ちになったるで」と、日本一のクラブ『ラール』をオープン。マダムに初恋の女・秋子をすえると、彼が考えたのは、花のパリからのPR新戦法。これも大いに当たって……。戦後派のシンボル「英雄豪傑」の、野心と商才と色の道を、快調なテンポで描き出す梶山文学の面白さ!
  • 薄情
    3.8
    他人への深入りを避けて日々を過ごしてきた宇田川に、後輩の女性蜂須賀や木工職人の鹿谷さんとの交流の先に訪れた、ある出来事…。土地が持つ優しさと厳しさに寄り添う傑作長篇。谷崎賞受賞作。
  • #公開書簡フェア
    -
    2015年大晦日にTwitterでのやりとりから始まった小説家・絲山秋子と10人の書店員による「#公開書簡フェア」で交わされた70通307枚の手紙をすべて収録。作品論や創作の秘密から個人的な思い出など、小説やエッセイでは知ることのできない作家の姿を浮き彫りにされると同時に、まるで小説の登場人物のように生き生きと語り出す書店員の姿が心に迫る。フェア後に行なわれた公開座談会の様子も収録。

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  • 鳩護
    4.0
    「お前は鳩に選ばれたのだ」 小森椿27歳、会社員。 鳩に謎の使命を背負わされる! 文学界を席巻する新星が放つ、 摩訶不思議な鳩をめぐる物語。 一人暮らしのベランダに突然、真っ白な鳩がきた。 怪我をしているらしく、飛び立つ気配もない。 小森椿は仕方なく面倒をみることにする。 白鳩に愛着がわいてきた数日後――。 帰宅途中、謎の男に奇妙な宣告を受けた。 「お前は俺の次の『鳩護』になるんだ」 鳩を護ることを宿命づけられた者。 それが鳩護だという。 なにその宿命? どうして私が? 混乱する椿をよそに、 白鳩は椿の日常を否応なく浸食していく! スピンオフ小説『福田さんの白い羽根』収録。
  • 花妖精、あらわる!
    -
    小学5年生の春野咲は、ある日、おばあちゃんからもらったフラワーカードと花妖精の力で、あらゆることが占えるようになる。親友・夏海の、迷子になった飼い猫の居場所を突きとめたり、病気がちな級友・秋子のためにバラの在り処を探したりする。

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  • 母の贈物
    -
    恋人・正明との結婚を明日に控えた秋子のもとに、桐のたんすが届いた。送り主が、男と失踪して行方知れずになっていた母・伸江だと知って、秋子は戸惑う。今は実の母のように慕う正明の母・フミ子に相談し、四人で会うことになった。秋子は伸江を軽蔑し、結婚したらフミ子のように生きようと決めていた。だが、伸江との再会は、秋子に女としての生き方を考えさせるものだった。出演・松坂慶子、木暮実千代、林隆三、中林千枝子ほか。演出・片島謙二。昭和51(1976)年にTBS系で放送。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.194
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「愛を知らない侯爵」「愛なき砂漠」「あなただけに言う秘密」の3話をまとめて収録。
  • ばかもの
    3.8
    高崎で気ままな大学生活を送るヒデは、勝気な年上女性・額子に夢中だ。だが突然、結婚を決意した彼女に捨てられてしまう。何とか大学を卒業し就職するが、ヒデはいつしかアルコール依存症になり、周囲から孤立。一方、額子も不慮の事故で大怪我を負い、離婚を経験する。全てを喪失し絶望の果て、男女は再会する。長い歳月を経て、ようやく二人にも静謐な時間が流れはじめる。傑作恋愛長編。

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  • バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分
    3.8
    自ら実践する「シンプルな生き方」を発信し、フランスをはじめ各国で著書が累計250万部を超えるベストセラーに。本書で綴られているのは、より良い運命の軌道に乗る秘訣です。そのヒントが過去のシンプルな生き方。「ネット社会のなかで自分を耕す時間の使い方」「今も愛されるクオリティの高いものと人とのやさしい関係」「楽しく暮らすことを目標にする不幸に気づく」などなど、今を幸福で満たすための1冊です。
  • バレエに育てられて 牧阿佐美自伝
    -
    著者・牧阿佐美は、橘バレエ学校と牧阿佐美バレエ団の設立者・橘秋子の愛娘。新国立劇場舞踊監督、新国立劇場バレエ研修所の所長を務め、日本のバレエの発展に力を尽くしました。文化勲章を受章し、2021年10月に死去。本書はそのバレエ人生の回顧ですから、日本のバレエを形成した母と娘、橘秋子と牧阿佐美のすべてが分かります。また、戦前から現在にいたる日本のバレエの流れをその場で体験するように理解できます。牧阿佐美は20世紀最大のバレリーナ、ダニロワの愛弟子であり、バレエ教育の第一人者ですから、バレエ教育においてもっとも重要なことが分かり、バレエの核心である音楽性がどのようなものか深く理解できます。
  • 光源氏と不機嫌な花嫁 初恋は葵の秘めごと【イラスト付き完全版】
    4.0
    時は平安。左大臣の一人娘・葵は、光源氏との結婚を決められる。光源氏といえば、その名を知らぬ者はいない人気者である。美貌と才覚、そして帝の寵愛をもあわせ持つ奇跡の皇子――。だが、初夜当日、傲慢な光の態度に我慢できなかった葵は、その場で離婚を言い渡す。四年後、遠方の別邸で暮らす葵の前に、見違えるほど逞しく成長した光が現れた。そして、戸惑う葵に「夫婦の契り」を強く求めてきて…!?
  • 一言(「岸田秋子」について)
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 向日葵は死のメッセージ
    4.0
    老舗の京菓子店当主が轢き逃げ事故で死亡した。遺産は二十億円以上。財産をめぐる偽装殺人か? 遺された三人の娘、夏子、秋子、冬子に疑惑がかけられたが、秋子も密室で毒殺……!? その葬儀用供花を手配した花屋の谷川百合子は、蘭の花籠に混じった向日葵に不審を抱いた。向日葵、枝垂れ桜、福寿草、弟切草――花々に秘められた殺人の影を追う傑作推理の競艶。
  • 百年戦争(上)
    3.0
    1~2巻662~705円 (税込)
    ネコに変身してしまった小学生清くんが飛び込んだのは、銀座ネコVS.築地ネズミの大戦争の真只中だった。清くんは三毛のオスとしてネコ軍団を率いることとなり、同級生秋子くんも加わって大騒動。どうやらネズミ軍団の長も同級生の変身した姿らしい。彼らの変身劇には世界的陰謀が隠されていて事態は急変! (講談社文庫)
  • 福田和也の「文章教室」
    5.0
    ●小説新人賞に応募したい。●面白い論文を書きたい。●ブログをブラッシュアップしたい。――「情報の羅列」を「読ませる文章」に磨くテクニック。これぞ福田流文章術の「極意」! <本書の主な内容> 1.読む力――書くために読む!  『電車男』  『ニート』絲山秋子  『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹  『くっすん大黒』町田康  『蹴りたい背中』綿矢りさ  『火車』宮部みゆき  『蛇を踏む』川上弘美  『父の詫び状』向田邦子  『フィジーの小人』村上龍  『枯木灘』中上健次  『金閣寺』三島由紀夫 2.書く力  垂れ流しの文章はなぜダメなのか  「プロの文章」を目指す  文章上達に必要な3つの要素  「書く力」実践編 3.調べる力  「美智子妃のルーツ」現地取材&福田流資料収集法を公開! 【資料編】  パソコンソフト、事典、辞書、インターネットサイト
  • 不愉快な本の続編
    3.5
    フランス留学時代に女でしくじり、帰国後も生来のヨソ者として暮らしてきた乾ケンジロウ。東京でのヒモ生活から遁走し、新潟で人生初の恋に落ち結婚するも破局。富山では偶然再会した大学の女友達に、美術館で盗んだジャコメッティの彫刻を餞別に渡し、逃げるようにして故郷の呉へ――。『異邦人』ムルソーを思わせる嘘つき男の、太陽と海をめぐる不条理な彷徨。著者の最高到達点。
  • 青光(ブルーライト)
    3.6
    不可解な連続殺人事件が東京を震撼させていた。青い電飾が遺体のそばに撒かれるという以外には各事件の接点はない。同じ頃、作家でブルーライト探偵社所長の草壁ユナのもとに女友達の秋子から助けを求めるメールが届く。家族に確認すると、ユナと旅行中だというがユナに覚えはなかった。また、探偵社で依頼を受けた身辺調査が連続殺人事件と奇妙な繋がりを……数々の伏線が回収され、何度も騙される……ミステリーの醍醐味が味わえる本格サスペンス!
  • 青光の街(ブルーライト・タウン)
    3.6
    青い電飾が遺体のそばに撒かれる連続殺人事件が東京を震撼させていた。そんな折、作家兼ブルーライト探偵社の所長の草壁ユナに旧友・秋子から助けを求めるメールが届く。秋子の家を訪ねると、彼女を拉致した犯人からメッセージが。一方、探偵社で依頼を受けた有名人の婚約者の身辺調査が連続殺人と奇妙な繋がりを見せ……いくつもの事件が描く複雑な陰影から驚愕の真相が浮かぶノンストップ・サスペンス。
  • 文藝 2023年秋季号
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 町屋良平「生きる演技」(550枚)一挙掲載/創作:安堂ホセ、日比野コレコ、山下紘加/特集:WE LOVE 藤本和子!/創刊90周年連続企画3:村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子 ◎創作 【舞台(、、)は、戦争―。長編580枚一挙掲載】 町屋良平「生きる演技」 【文藝賞受賞第一作】 安堂ホセ「迷彩色の男」 【文藝賞受賞第一作】 日比野コレコ「モモ100% 」 山下紘加「煩悩」 ◎特集・WE LOVE 藤本和子 【座談会】 岸本佐知子×くぼたのぞみ×斎藤真理子×八巻美恵 「片隅の声に耳を澄ませる 藤本和子と、同時代の女たちの闘い」 【エッセイ】 柴田元幸「お寿司を食べる人 」 井戸川射子「塩は喉を、叫びが喉を」 * 【短篇】 尾崎世界観「電気の水」 滝口悠生「恐竜」 * ◎創刊90周年連続企画3 【鼎談】 村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子「どの年齢や時間にも、初めて見える景色がある」 ◎連載 絲山秋子「細長い場所」 【第2回】気配と残像 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る 」【第3回】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第4回】 朝吹真理子「ゆめ」 【第5回】 島本理生+岩崎渉 「トランス」【第7回】 柳美里 「JR常磐線夜ノ森駅 」【第5回】 町田康「ギケイキ」【第41回】 【季評】 たったひとり、私だけの部屋で 「閉ざされた壁の中」2023年4月~6月 水上文 文芸的事象クロニクル 2023年3月〜2023年5月 山本貴光 ◎書評 金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』【評】山崎ナオコーラ 桜庭一樹『彼女が言わなかったすべてのこと』【評】竹田ダニエル 王谷晶『君の六月は凍る』【評】児玉雨子 朝比奈秋『あなたの燃える左手で』【評】皆川博子 若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』【評】八木詠美 カレン・ラッセル 松田青子 訳『オレンジ色の世界』【評】谷崎由依 市川沙央『ハンチバック』【評】伊藤亜紗 第61回文藝賞応募規定
  • 文藝 2023年冬季号
    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第60回文藝賞+短編部門受賞作発表/創刊90周年連続企画4:対談 山田詠美×宇佐見りん 【創刊90周年+第60回文藝賞発表記念企画】 ◎特別対談 山田詠美×宇佐見りん「人間のややこしい部分をこそ、言葉に」 「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞した山田詠美と、「かか」で第56回文藝賞を受賞した宇佐見りん。満を持しての豪華初対談! ◎特別再録 元「文藝」編集長 坂本一亀「「文藝」復刊まで  一九六〇年九月〜一九六一年十二月日記」 【文藝賞発表】 ◎受賞作 小泉綾子「無敵の犬の夜」 ◎優秀作 佐佐木陸 「解答者は走ってください」 図野象「おわりのそこみえ」 ◎受賞の言葉 小泉綾子/佐佐木陸/図野象 ◎選評 角田光代/島本理生/穂村弘/町田康 ◎受賞記念対談  町田康×小泉綾子「無鉄砲さこそが愛おしい」 ◎受賞記念インタビュー 佐佐木陸「フィクションの枠を飛び越えるスピードと怒り」 図野象「誰も知らない瞬間を書く」 【短篇部門】 ◎受賞作 西野冬器「子宮の夢」 ◎優秀作 才谷景「海を吸う」 ◎受賞の言葉 西野冬器/才谷景 ◎選評 柴崎友香/松田青子 ◎受賞記念インタビュー 西野冬器「現実を解体し幻想で遊ぶ」 才谷景 「生身のまま死と生を行き来する」 ◎選考経過 ◎第61回文藝賞応募規定 【第60回文藝賞発表記念企画 特集 短篇を書く技術】 ◎対談 小山田浩子×津村記久子「書く衝動をためらわない」 ◎エッセイ 書くための3作 柴崎友香「書くことで存在する」 松田青子「読めば読むほどいい」 青山七恵「治らないうちに」 山崎ナオコーラ「なにが短篇小説だ」 町屋良平「短編小説はなにより自由だが、小説家はその自由こそが怖ろしい」 大前粟生「橋と摩天楼と発火」 ◎論考 倉本さおり「要約できない物語たち――短篇小説の現況をめぐって」 【創作】 姫野カオルコ「はい、子供は純真で無邪気です」 【新連載】 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図II」 19世紀ロシア。若手詩人は中世バルトが舞台の小説を発表するが――ハンザの物語、新章開幕。 【短篇】 池澤夏樹「カフェ・エンゲルベッケンでハムザ・フェラダーが語ったこと」 滝口悠生「ロッテの高沢」 金子薫「独白する愛の犠牲獣」 【連載】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第5回】 絲山秋子「細長い場所」【第3回】第三の庭 千早茜「虎」【後篇】 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」【第4回】 島本理生+岩崎渉「トランス」【第8回】 町田康「ギケイキ」【第42回】 山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年6月~8月」 この装幀がすごい!【第11回】 ゲスト 首藤凜/川名潤・佐藤亜沙美 【季評】  水上文「たったひとり、私だけの部屋で 物語とその役割 2023年7月~8月」 【書評】 佐藤究『幽玄F』【評】マライ・メントライン 中村文則『列』【評】大島育宙 安堂ホセ『迷彩色の男』【評】MOMENT JOON ミシェル・ウエルベック 野崎歓・齋藤可津子・木内尭訳『滅ぼす』【評】樋口恭介 日比野コレコ『モモ100%』【評】向坂くじら 山下紘加『煩悩』【評】平岡直子 児玉雨子『##NAME##』【評】小川紗良
  • 文藝 2024年春季号
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 創作:長井短「存在よ!」王谷晶「蜜のながれ」/特集:バルクアップ! プロテイン文学/短篇:羽田圭介、滝口悠生 ◎創作 長井短「存在よ!」 無名モデルのキヌは、ホラー映画の撮影で幽霊役のスタンドインをやることに。スタッフたちには「見えない存在」として雑に扱われる中、女の幽霊が見えるようになり……。人間と幽霊が存在を懸けて革命を起こす―抑圧を希望へ繫ぐシスターフッド小説! 王谷晶「蜜のながれ」 「強い男の話が、読んでみたいんです」―スランプに陥った芥川賞作家の堂島は、編集者の蓮来に、時代に逆行する「男」の物語を書くよう熱心に口説かれるが……。スキンシップなき社会で孤独を抱えた人間の魂の闇を暴き出す、衝撃の問題作! 【バルクアップ! プロテイン文学】 ◎対談 伊藤亜紗×羽田圭介「ブレる心、裏切る筋肉」 ◎創作 円城塔「植物性ジャーキー事件」 児玉雨子「跳べないならせめて立て」 石田夏穂「ヘルスモニター」 李龍徳「反男性」 ◎特別企画 平松洋子「身体と言葉を考える ブックガイド」 ◎エッセイ 11月9日、体の声を聴くために、「瞑想」へ 大前粟生「〝思考〟〝思考〟」 永井玲衣「ほんとうにすしうまなんですよ」 町屋良平「殺意の名は私」 藤原麻里菜「仕事を休んだ日の暖かい太陽」 八木詠美「ずっと上の空で過ごしている」 【特別掲載】 いとうせいこう「東北モノローグ 福島 a folklorist」 【短篇】 羽田圭介「バックミラー」 滝口悠生「音楽」 【連載最終回】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー」 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」 【連載】 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第2回】 絲山秋子「細長い場所 木に咲く花」【第4回】 町田康「ギケイキ」【第43回】 山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年9月〜11月」 この装幀がすごい!【第12回】 ゲスト 届木ウカ/川名潤・佐藤亜沙美 【季評】 水上文「たったひとり、私だけの部屋で 言葉と身体 2023年9月~11月」 【書評】 柴崎友香『続きと始まり』【評】金川晋吾 綿矢りさ『パッキパキ北京』【評】斜線堂有紀 古川日出男『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』【評】酒井順子 大前粟生『チワワ・シンドローム』【評】鈴木晴香 絲山秋子『神と黒蟹県』【評】川内有緒 石川義正『存在論的中絶』【評】髙山花子 第61回文藝賞応募規定
  • プロフェッショナル 仕事の流儀 吉田都 バレリーナ 自分を信じる強さを持て
    -
    時代の最前線にいる「プロフェッショナル」はどのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。どんな試行錯誤を経て、成功をつかんだのか。時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか。NHKの人気番組 『プロフェッショナル 仕事の流儀』より、本気で「仕事」を考え、取り組もうとするすべての人にお届けする、待望の電子書籍シリーズ! ■自分を信じる強さを持て 吉田都(バレリーナ) 世界三大バレエ団の一つ、「英国ロイヤルバレエ団」に所属する日本人プリンシパル・吉田都。高速のターン、ジャンプ、複雑なステップ……、バレエは過酷な芸術だ。必然的に、20代が中心のバレエ界にあって、しかし40代の吉田はトップを走りつづける。「いつも崖っぷち。精神的に追い詰められている感じ」という吉田は、それでもいつも自分を信じて闘いつづける。その強い信念の源に迫る。 吉田都(よしだ・みやこ) 1965年、東京都生まれ。9歳でバレエを始める。1983年、ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞を受賞、スカラシップを受けて英国ロイヤルバレエスクールに留学。84年、日本人で初めてサドラーズ・ウェルズ・ロイヤルバレエ団(現バーミンガム・ロイヤルバレエ団)に入団、88年にはプリンシパルとなる。91年、英国のダンス雑誌「Dance & Dancers」でダンサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。95年、英国ロイヤルバレエ団にプリンシパルとして移籍。2000年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2003年、橘秋子特別賞受賞。2006年に熊川哲也主宰のKバレエカンパニーに移籍。2007年、英国批評家協会から最優秀女性ダンサー賞を受賞。同年、紫綬褒章受章。現在、英国ロイヤルバレエ団・ゲストプリンシパル、Kバレエカンパニー・ゲストプリンシパル。

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  • 僕は秋子に借りがある I’m in Debt to Akiko 森博嗣自選短編集
    3.6
    初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは? 胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。(講談社文庫)
  • まっとうな人生
    3.9
    1巻1,892円 (税込)
    ひょんな場合で偶然再会することになった「花ちゃん」と「なごやん」。あの『逃亡くそたわけ』から数十年後、富山県を舞台に、家族を持ったふたりの新たな冒険の幕を開ける。
  • 末裔
    3.5
    1巻1,672円 (税込)
    定年近い公務員の省三が、ある日家に帰ると、玄関ドアの鍵穴はどこにもなかった。妻を亡くし息子も娘も家を出て、家に入れない。省三は外泊を続け、今や住む人のない鎌倉の伯父の家に滞在する。懐かしいものに囲まれながら思い出すのは、父と伯父がかわす教養を根本に置いた会話、母や伯母のことなど、かつてそこにあった幸せな光景。すべては失われ堕落した末裔であると自覚した省三は、自らの系譜に思いを巡らせ、行動を起こす。
  • 乱舞
    4.6
    日本舞踊界の中心的存在として隆盛を迎えた梶川流。将来も安泰に思えたある日、家元猿寿郎が事故死した……。そして家元の血を継ぐ隠し子たちが、未亡人となった秋子の前に現れる。妹の千春や母の寿々までもが跡目を巡り弟子たちと争いを繰り広げるなか、梶川流を守るため、秋子が選んだ道とは――。因襲の世界で懸命に生きる女たちを描いた波瀾万丈の人間ドラマ。『連舞』に続く傑作長編小説。
  • ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした。
    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    ミニマルに暮らすことで、自然とお金が貯まっていく。 お金の使い方は暮らしそのもの。知らず知らずのうちに膨らんでいるお金の使い方を、根本から変えるヒントを紹介します。 著者は、お金がなくて試行錯誤した経験から、ミニマルに暮らす心地よさに気づけました。 必要なのは、節約ではなく、本当に好きなものだけを買うことです。 生活でものを減らすコツ、日々の家計の管理の工夫、避けては通れない、老後や子育て費用についてなど ミニマルに豊かに暮らすヒントをたっぷり紹介します。
  • 妾と愛人のフェミニズム 近・現代の一夫一婦の裏面史
    3.8
    1巻3,080円 (税込)
    夫婦関係に不和を生じさせる存在、倫理にもとるものとして現在ではタブー視されている「愛人」や、かつて「妾」と呼ばれた人たちは、どのような女性だったのか。 フェミニズムの分野で「妾」や「愛人」が議論の対象にされてこなかったことに疑問をもった著者が、明治期から2010年代までの「妾」と「愛人」にまつわる「読売新聞」や「週刊文春」の記事分析と文学作品の読解を通して、時代ごとに形作られた社会的イメージの変遷をたどっていく。 森鴎外や尾崎紅葉の小説に描かれる近代男性の妾囲い、有島武郎と波多野秋子などの大正期に新聞紙上をにぎわせた知識人の愛人関係、太宰治「斜陽」で「道徳革命」を成就させる戦後の愛人、「嫉妬する妻」による刃傷沙汰事件、「おいしい生活」を望む女性たちの間で流行した愛人バンク、政治家の「女房役」やハイクラス男性のビジネスパートナーとしての愛人、2000年代以降の政治家のスキャンダルのなかで性的に消費される愛人像などを取り上げ、近・現代日本に現れる「妾」と「愛人」像と、その評価を詳細に検討する。 一夫一婦制度が確立した明治期以降、ときに「純粋な恋愛の遂行者」として近代知識人に称賛され、ときに「眉をひそめられる不道徳な存在」として排除された女性たちの存在に光を当てるフェミニズム研究の裏面史。
  • 銛ガール(1)
    完結
    4.6
    魚突きが趣味の女子高生・岩國夏子と、料理が得意なキャンプ女子・庄内秋子。 海で偶然出会ったJKふたりが、銛を片手に突いて獲って食べる、魚突き漫画・誕生です! 読めばあなたも獲りたての魚を食べたくなるかも♪ 第25回電撃コミック大賞≪金賞≫受賞の注目作、待望のコミックス第1巻。
  • 森博嗣短編選集2冊合本
    -
    森博嗣自選短編集『僕が秋子に借りがある』、森博嗣シリーズ短編集『どちらかが魔女』を合本でおとどけします! ◆収録作品1:『僕が秋子に借りがある』 初めて秋子に会ったのは、大学生協の食堂だった。ちょっと壊れている彼女と授業をサボって出かけ、死んだ兄貴の話を聞かされた。彼女が僕にどうしても伝えたかった思いとは?  胸が詰まるラストの表題作ほか、「小鳥の恩返し」「卒業文集」など、文学的な香りが立ちのぼる、緻密で美しい13の傑作短編集。 ◆収録作品2:『どちらかが魔女』 西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。
  • 柳家喜多八膝栗毛
    -
    「清くけだるく美しく」をモットーに、好きな落語を愚直に究める柳家喜多八師匠。本書は2014年1月刊行『柳家喜多八膝栗毛』の電子書籍版です。「あの芸談嫌いの喜多八師がよく喋ったな」と落語界でも話題となった、巻頭ロングインタビューは必見。喜多八師をよく知る師匠方や弟子、二ツ目、前座、お囃子さん、各会席亭の談話ほか、喜多八師若かりし頃の写真や、厳選ネタ帳なども収録。読んで見て笑ってウルッとなれる一冊です。

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  • 屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方
    4.0
    「シンプルな生き方」を具体的に示し、フランスを中心に世界中に信奉者を増やしているドミニック・ローホーさんが、初めて自らの家をとおして幸福になる住まい方を教えます。ローホーさんはパリの住まいを、ブルジュアの屋敷だった建物の屋根裏部屋にしました。家が大きいから幸福というのは幻想です。大きな家でエネルギーを消耗するより、小さな住まいで持ちものも少なく幸せ多く暮らしたいもの。そのためのシックなインテリアの工夫も具体的に伝授しています。小さな部屋がもたらすものは、自由、心の安らぎ、自らのエネルギーの充電……。精神の豊かさだけでなく、経済面や時間の束縛からも解放されます。たとえば、「分相応」をあえて格下げした生活もひとつの選択です。将来への不安感を払うきっかけにもなるでしょう。何か足りないという悩みや不安が減り、時間にゆとりももてるのです。小さな暮らしでの自立した生活が、友情、恋愛、家族といった人間関係をより深め、孤独さえ豊かなものにできるでしょう。小さな暮らし方を選んだ人は、自分の生き方に満足できるとともに、向上心や謙虚さ、控えめな姿勢を尊ぶ心が生じます。そんな、小さな美しい暮らしをどのように手にし、それを磨き愉しむか、本書で知ることができるのです。
  • 夢も見ずに眠った。
    3.9
    夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。夫婦であっても共有しえない孤独と優しさを抱えた二人は次第にすれ違い、離別を選ぶことになったが……。
  • 百合地獄。1巻
    2.3
    「噂になってるよ、あんたが春樹を×××って…」好き同士だったはずなのに…春樹ちゃん、どうして私を地獄へ突き堕としたの…?――中2の春。女子校に通う私・秋子は、同級生の春樹ちゃんと付き合うことになって、楽しい恋人生活を送っていた。大好きな春樹ちゃん…この理不尽な世界で、私は春樹ちゃんさえいれば、いつだって世界で一番幸せな気持ちになれたんだ。それなのに…「愛してる」って、言ってくれたのに…私と春樹ちゃんの「好き」には大きな違いがあったんだ…――実ってはじけた恋の、その先は…
  • 妖魔の騎士【大合本版】 全巻収録
    値引きあり
    -
    【大合本版…『妖魔の騎士』1巻~7巻までの全巻を収録した大ボリュームシリーズ】《作品内容》はるか時の彼方……闇の王との戦いの末、幾多の勲と悲願のはてに妖魔(エルフ)の国は滅び去り、古き王家の血は絶えた。ただ二人だけ……異世界へ逃れた幼子とそれを守護する者をのぞいて…。眠りに落ちる寸前に見えていた黒い影。ついに毬絵(まりえ)に黒い影が語りかけた。「明日はきみの影を借りる。『闇』が動き出す時は近い」。翌日、教室でのテスト中、突然クラスメイトが眠り始めた。その背後には、毬絵が子どものころに見ていた「悪夢」が出現していた。恐怖におののく毬絵の背後に、あの影が現れる。まるで彼女を守るかのように。「恐れるな!」。葉月秋子が放つ衝撃のホラーロマン・ミステリーついに開幕! 大合本版:全巻収録!! ※単巻、他合本シリーズとの重複購入にご注意ください※

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