社会問題作品一覧

  • SDGsと地域社会――あなたのまちで人間の安全保障指標をつくろう! 宮城モデルから全国へ
    -
    地域の事情・特色に沿っていかにSDGsを実現するかが問われている。 本書は宮城県全市町村版「人間の安全保障指標」(SDGs宮城モデル)を事例とし、それぞれの課題を抱える地方自治体において、SDGsの理念である「誰も取り残されない」地域社会をつくるための指針となる情報を提供する。
  • 入管の解体と移民庁の創設――出入国在留管理から多文化共生への転換
    4.0
    収容者の相次ぐ死亡事件や長期収容など、外国人を治安の対象として管理することを目的に作られた入管のひずみが各地で起きている。 事実上の移民が多数来日しているなかで、限界を迎えている入管体制をどう変えていくか。歴史にさかのぼって転換の道筋を考える。
  • メディアの「罪と罰」 新たなエコシステムをめざして
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    権力への忖度と偽りの客観報道ばかりが横行し,アテンションエコノミーによる扇動が跋扈するなかで,メディアへの信頼は失われていった.何がこの現状をもたらしたのか.政治権力と巨大プラットフォームに取り込まれないメディアはあり得るのか.どん底から這い上がって信頼を取り戻すには何が必要か.厳しく問い直す.

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  • 21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    コロナ・パンデミック,世界戦争の予兆――.世界秩序は急速に流動化し,グローバル・サウスといわれるアジア,アフリカ,中南米の新興国群をはじめ,「全員参加型秩序」の新潮流が動き出している.経済産業とインテリジェンスの最前線を生きた著者が,二一世紀システムの創造的参画者として日本が進むべき道を考察する.

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  • 特権と不安 グローバル資本主義と韓国の中間階層
    4.0
    経済格差に裏打ちされた,消費を通じた身分競争,居住地の階層的な分離,そして熾烈な教育競争は次第に社会的・空間的・文化的次元の格差と排除のプロセスを駆動する.「没落する中産層」を尻目に台頭する特権中産層の実態から,韓国社会を飲み込むグローバル資本主義の宿痾を見つめる「社会学的ノンフィクション」.

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  • 図解でわかる 田園回帰1%戦略 「小さな拠点」をつくる
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中山間地域など人口減少に直面している地域では、住民の生活を支える基盤が失われ、人口減少に拍車がかかっている。こうしたなか、複数の集落を含む基礎的生活圏において、住民が必要な生活サービスを受けられるような施設や機能を集約し、確保する取り組みが求められている。この小さな拠点づくりは国もバックアップしているが、うまくいっていない地域も少なくない。本書は小さな拠点づくりの国の政策づくりにも関与した著者が、住民主体で小さな拠点づくりを進める手法とポイントを、豊富な具体例とともにわかりやすく解説している。
  • 図解でわかる 田園回帰1%戦略 「地域人口ビジョン」をつくる
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自治体より小さい地域レベルでどのようにして人口安定化の対策を立てていくか。島根県邑南町などを例にその方法を具体的に示す。また最新人口統計により、30代女性増加、社会増実現、人口安定化などの指標により全国の過疎自治体の動向を分析。鹿児島県十島村、高知県大川村、北海道下川町など、縁辺地域でありながら、優れた実績を残している地域をレポートする。
  • テーマで探究 世界の食・農林漁業・環境 ほんとうのサステナビリティってなに?
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「農業は自然に優しい産業」と考えていませんか?農家にお嫁さんが来ないってホントですか?カップラーメンの材料がどこから来ているか知っていますか?。本書では、政府や企業、個人によるSDGsの取り組みの実際、和食やカップラーメンから考える日本の食卓の姿、農業や飲食の現場での働き方など、食べることや農業に関する「当たり前」を、もう一度問い直します。サステナブルな社会の実現につながるアイデアを、第一線で活躍する研究者たちがデータも交えて丁寧に解説します。自ら問題を探究し、考えるための手掛かりとなる一冊です。
  • 最新図説 脱炭素の論点 2023-2024
    4.0
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身近なテーマから地球規模の問題まで、脱炭素のことがこの1冊でぜんぶわかる! 見やすく読みやすい、図説で学ぶ決定版。 環境・エネルギー分野の第一線で活躍する執筆陣が、地球温暖化の現状・対策から再生可能エネルギー、地域活性化まで97の主要テーマを解説。 いま最も注目される「脱炭素」問題のすべてがわかる! (執筆者:五十音順) 相曽一浩/秋澤 淳/浅岡美恵/明日香壽川/飯田哲也/泉 英二/板橋久雄/上園昌武/歌川 学/江守正多/近江貴治/大島堅一/大林ミカ/亀山秀雄/鬼頭秀一/窪田ひろみ/桑江朝比呂/小島紀徳/小林 久/三枝信子/櫻井啓一郎/重藤さわ子/白井信雄/辻佳子/泊みゆき/豊田剛己/中垣隆雄/西岡秀三/野津 喬/早川光俊/藤野純一/藤本穣彦/堀尾正靱/前 真之/松原弘直/的場信敬/桃井貴子/安田 陽/山下英俊
  • 現代アメリカ社会のレイシズム
    -
    ユダヤ系の作家の中には、ホロコーストや様々な差別や暴力を直接的に経験し、 レイシズムに対し激しい憤りを抱く作家が少なくない。 事実、ユダヤ人は差別への反対運動でも中心的な役割を演じてきた。人種差別 だけではなく、歴史的にフェミニズム運動でも先導的な仕事を果たしてきたのも ユダヤ系アメリカ人である。 本書では、そんなアメリカのユダヤ系作家を中心に、 これまでにあまり扱われていない作家や作品も取り上げて、様々な視点から 現代アメリカのレイシズムを考察する。 【コンテンツ】 第1章  エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』                   ─〈他者性〉を求めて(広瀬佳司) 第2章  対立の果て─『犠牲者』(佐川和茂) 第3章  ソール・ベローのブレイクスルー─レイシズムを超える          『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗) 第4章  アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博) 第5章  初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子) 第6章  フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか              ─「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子) 第7章  ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生      ─『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝) 第8章  ジュリアス・レスターの改宗─黒人ユダヤ人へ(大森夕夏) 第9章  ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性      ─『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄) 第10章 被差別者としての確執と融和─アメリカ映画に見るユダヤ系と                      アイルランド系表象(伊達雅彦)
  • POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス)―学習する組織に進化する問題解決アプローチ
    4.7
    世界41カ国で実践! SDGs時代の問題解決バイブル、待望の翻訳! ポジティブデビアンス(PD)とは、同じコミュニティや組織などで、問題が発生している悪条件の現場のなかで良い結果を出している「逸脱者」です。このPDが成果を出したプロセスを問題解決につなげるのがPDアプローチです。 PDアプローチは、世界41ヶ国で、複雑で解決が困難な問題、たとえば子どもの栄養不良、学校の退学率、ウイルスの院内感染、新生児や母子保健、少女の人身売買などを解決するための手法として長年使われています。 最近では、本書でも、製薬メーカーのメルク、投資銀行のゴールドマン・サックスが事例として扱われているように、PDアプローチの導入で、現場主導で問題を解決し、現場がさらに自ら考える組織に進化することから、ビジネスの世界でも注目されています。 本書は、最難関課題を、予算をかけずに、短期間に解決に導いたさまざまな事例を取り上げ、PDアプローチについて解説しています。社会起業家、イノベーター、企業リーダー、政策立案者など、喫緊に解決するべき社会的問題やビジネスの問題を解決したいチェンジメーカーをワクワクさせる一冊です! 【付録】 ・PDアプローチを実践するためのフィールドガイド ・日本語版オリジナルのビジネス視点の訳者解説
  • Japan’s SDGs White Paper 2019: Abridged English Edition The Report on SDGs Initiatives in Japan
    -
    The Sustainable Development Goals (SDGs) were adopted by the United Nations in 2015, and vigorous efforts to implement them have been rapidly increasing even in Japan. This book is a collection of articles taken from the first “Japan’s SDGs White Paper” edited by the xSDG Laboratory of the Keio Research Institute at SFC in Keio University in 2019 and translated into English. The activities of various stakeholders, including the Japanese national government, municipal governments, academic institutions, businesses, civic organizations such as NPOs, young people and the media, are reported by experts in their respective fields. It also summarizes the history of the SDGs and explains the issues and prospects in Japan. This is the perfect book to learn about initiatives in Japan towards achieving the SDGs, where people in all fields work together to change the world. この本は、2019年に慶應義塾大学 SFC研究所 xSDG・ラボの編集により発行された、「SDGs白書2019」の記事を抜粋し、英訳したものです
  • 患者目線の医療改革
    4.3
    我が国医療のどこが問題なのか? 何を変え、何を維持していくべきか? 日本を代表するアナリストが、長年の患者経験と広範な分析から示す、医療改革の見取り図。 ○「医療崩壊」という言葉に象徴されるように、 日本の医療の持続可能性が問題視されてきている。 医療改革については様々な論者が提言を行っている。 しかし、患者、健常者、保険料を一部負担している企業、医療従事者、政府など、 立場や人生経験などの違いによって、望ましい医療像は大きく異なる。 このため、医療制度改革を論じようとしても、なかなかかみ合わない。 ○医療改革を論じた書物も多数あるが、 1分析的だが学術的で一般読者には難解、 2特定のテーマに焦点を絞りすぎている、 3医療現場などからのケーススタディ報告、 4政策当事者からみた財源論に焦点を当てたものが多く、 幅広く国民もしくは患者目線で、わかりやすく全体像を鳥瞰した本は意外に少ない。 医療制度とは税制改革論議に似ており、「これが正しい」という正解はない。 本来ならば、どうやって国民的合意を形成するかが重要なのにもかかわらず、 考えるヒントとなる本は限られている。 ○著者は、23年間、野村総合研究所並びにみずほ証券で、 ヘルスケア分野(医療介護分野)を担当する証券アナリスト業務に携わってきた。 「日経ヴェリタスアナリストランキング」では、医薬品ヘルスケア分野で2014年から17年まで、 中・小型株分野では16年、17年、18年、 全アナリストを対象としたアナリスト総合ランキングでは15年から17年まで、 それぞれ1位を獲得するなど、日本を代表するアナリストの一人。 ○そのような経歴とは裏腹に、著者は異なる疾患で 11回これまで手術経験(先天的疾患、頚椎脱臼骨折、不整脈)をしてきた。 患者の立場からも医療現場を長年観察してきており、 アナリストの視点と患者の視点を融合した独自の「医療観」を持っている。 ○本書では、1日本の医療、介護保険制度の特徴と長所、問題の所在、 2制度改革がどのように進められてきているか。その妥当性と課題、 3患者目線、国民目線で見る時に、医療革改革論議に対してどのような視点を持つべきか、 4技術革新などを踏まえた近未来の医療やビジネスの可能性と課題、リスク要因について述べる。
  • 原子力の環境責任
    -
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 原子力発電や関連施設に関して安全性が高い、低いを議論したり説明することは無意味である。本書では、原子力利用のメリットとリスクを冷静に分析し今後のあるべき姿を考える。

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  • 労働再審1 転換期の労働と〈能力〉
    3.0
    1~5巻2,860円 (税込)
    いかなる「能力」を身に付ければ「まともな」処遇が約束されるのか? 現代人を不安に駆り立てる「能力」概念を再検証する論集。

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  • 海がやってくる 気候変動によってアメリカ沿岸部では何が起きているのか
    -
    メキシコ湾岸、フロリダ、そしてニューヨークまで、温暖化と海面上昇がもたらした崩壊の風景と、常識を覆す「人新世」の恐るべき現実。2018年ピューリッツァー賞最終候補作。
  • 少年殺人者考
    4.5
    1巻2,926円 (税込)
    少年たちは、少年ゆえに、罪を犯した。少年たちは、なぜ人を殺したのか? 李珍宇、永山則夫、酒鬼薔薇聖斗、光市母子殺害事件犯・・・。戦後史に残る少年殺人事件、彼らの残した言葉に迫る傑作論考!
  • 奪われた集中力――もう一度〝じっくり〟考えるための方法
    NEW
    4.1
    ★作品社公式noteで「イントロダクション」公開中→「奪われた集中力 試し読み」で検索! ■今もっとも注目を集めるジャーナリストの一人、ヨハン・ハリの邦訳最新作 「薬物と依存症」「うつ病と不安症」に続き、現代最大の「文明病」に挑む ■世界100万部、隣国韓国で25万部の大ベストセラー 豊かな時間を取り戻したい、すべての人の必読書 以前に比べて仕事も読書も集中できない。 でも、スマホは片時も手放せない。 ――なぜ、こんなことになってしまったのか? 現代人全員が、何かしら頭を悩ませている「集中力の喪失」はなぜ生じているのか? 世界各地の専門家や研究者250人以上に取材し明らかになったのは、私たちの集中力はただ失われたのではなく「奪われ」ていること、そして必要なのは個人的な努力にとどまらず、社会全体で「取り戻す」取り組みであるということだった。 仕事ではマルチタスクに追い立てられ、休日はSNSとショート動画に費やしてしまう、だけど本当はじっくり集中して、豊かな人生を取り戻したい、すべての人の必読書。 ■社会全体の注意力が危機にさらされていることについて、ヨハン以上に深く、包括的に考えている人をほかに知らない。……本書を手に取り、腰を落ち着けて、集中して読んでほしい。 ――ナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』著者) 『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー、『フィナンシャル・タイムズ』『ニューヨーク・ポスト』ほか各紙の「ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー」に選出! 【目次】 イントロダクション メンフィスを歩く 第1章 原因1――速度、スイッチング、フィルタリングの増加 第2章 原因2――フロー状態のマヒ 第3章 原因3――身体的・精神的疲労の増加 第4章 原因4――持続的な読書の崩壊 第5章 原因5――マインド・ワンダリングの混乱 第6章 原因6――あなたを追跡して操作する技術の台頭(その1) 第7章 原因6―あなたを追跡して操作する技術の台頭(その2) 第8章 原因7―残酷な楽観主義の台頭 第9章 もっと深い解決策の最初のひらめき 第10章 原因8――ストレスの急増と、過覚醒を引き起こす仕組み 第11章 素早い対応が求められて疲弊する――これを逆転させる方法を思いついた職場 第12章 原因9・10――食生活の乱れと汚染の悪化 第13章 原因11――ADHDの増加と向き合い方 第14章 原因12――子どもの監禁(肉体的にも精神的にも) 結論 アテンション・リベリオン(注意力の反乱) 注意力を向上させるための取り組みをすでに始めている団体 謝辞/原注/訳者あとがき 【著者プロフィール】 ヨハン・ハリ (Johann Hari)(著) 1979年生まれ。英国出身のジャーナリストで、世界的ベストセラー作家。これまでの著書は38の言語に翻訳されている。最初の著書『麻薬と人間 100年の物語』(邦訳、作品社、2021)をもとにした映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』はゴールデングローブ賞(ドラマ部門)主演女優賞を受賞し、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。第二作『うつ病 隠された真実』(邦訳、作品社、2024)も話題を呼び、『ニューヨーク・タイムズ』『サンデー・タイムズ』のベストセラーに選ばれた。「依存症とうつ病」をテーマにしたTEDトークの動画は8000 万回以上再生されている。「肥満と痩せ薬」を扱った次作『Magic Pill』も作品社から刊行予定。 福井昌子 (ふくい・しょうこ)(訳) 大学卒業後、企業勤務等を経て、現在翻訳家。訳書として『7つの安いモノから見る世界の歴史』、『アダルトグッズの文化史』、『麻薬と人間 100 年の物語』、『値段と価値』、『オルガスムの科学』(以上、作品社)、『子どもの権利ってなあに』(エルクラブ)、『植民地朝鮮における日本の同化政策』(クオン)、『ヘイトクライムと修復的司法』(明石書店)、『相互扶助の経済』(みすず書房)、『ライス回顧録』(集英社、共訳)、『彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?』(早川書房)などがある。
  • グローバル・ヘルスと持続可能な社会――健康の課題からSDGsを考える
    -
    1巻2,970円 (税込)
    地球規模で人々の健康に影響を与える課題の解決のために国際的な協力や連携を図るグローバル・ヘルスは、SDGsの目標達成の上で重要な取り組みである。持続可能な社会づくりの観点からグローバル・ヘルスの基礎的な知識を体系的に学ぶことができる入門書。
  • スマホの中の子どもたち デジタル社会で生き抜くために大人ができること
    4.0
    デジタル社会を生きる子どもたちのウェルビーイング[身体的・精神的・社会的に良好な状態]を守るために大人ができることを具体的に説明します。 スマホを通してデジタル社会を生きる子どもたちは、さまざまな「事態」に遭遇しています。 ――いじめ、嫌がらせ、さらし上げ、暴露、タグづけ合戦、マウント合戦、キャンセルカルチャー、プライバシーリスク、自己承認、自己嫌悪、自己欺瞞、不適切投稿、不適切写真……―― ソーシャルメディアなどのテクノロジーがこうした「事態」を悪化させる中、子どもたちはデジタル社会につながり続けることへのプレッシャーや義務化するメッセージのやりとり、過剰なスクリーンタイムといった「課題」を抱えながら、その対処法を求めています。 本書は、子どもたち(主に10代)がデジタルエージェンシー[個人がデジタル技術を主体的に使いこなす力]を身につけるために、親や先生といった大人が何ができるのかを具体的に示します。そこでは、以下の3つの姿勢が大切です。  ・「決めつける」のではなく「問いかける」こと  ・「呆れる」のではなく「共感」を優先すること  ・「戒め」だけでなく「複雑さ」を受け入れること
  • 森を焼く人――自然と人間をつなぎ直す「再生の火」を探して
    -
    なぜ山火事はここまで巨大化したのか? その答えは、気候変動だけではなかった──。 『絶滅できない動物たち』で絶賛されたジャーナリストが、 破滅的災害の最前線で自ら消火/火入れに参加し、取材。 「文化的火入れ」を守ってきた先住民、 火で炎を制する森林火災消防士、 「火災生態系」に連なる研究者たちとともに、 忘れ去られた「森と火と人」の関係性を解き明かす。 “人類最初の道具”とも言うべき「火」を通して、 人間と自然の関係を問う傑作ノンフィクション。
  • 編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる
    3.9
    編み物は,フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった.フランス革命時のトリコテウス,アメリカ革命時のスピニング・ビーズ,大戦時のニッティング・スパイ,トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト…….個人と政治,愛と経済を結びつけ,社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ.

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  • 知っておきたい 子どもの権利
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 親や先生、友だちとの身近な会話を例に子どもの権利の内容をわかりやすく紹介。制度や用語解説付き。フリガナあり。オールカラー。
  • インフォーマル・パブリック・ライフ――人が惹かれる街のルール
    4.8
    世界の人々を惹きつける街には共通するルールがあった! 前作『カフェから時代は創られる』から15年。 パリ、ディジョン、ヴェネチア、コペンハーゲン。著者が世界を旅して調査した心地よい街の実現方法。 ①7つのルールから読み解く21世紀のまちづくりの必読書 実践者の感性・感覚で取り組まれてきた暮らしのためのまちづくりに、強い足場を提供してくれる「21世紀のまちづくりのバイブル」となる一冊。 ②前著『カフェから時代は創られる』で見えた天才が生まれるカフェの秘密から、天才が惹かれる街へ 熱量の高いファンが根強くいる前著『カフェから時代は創られる』。その著者が15年かけて世界を旅して調査し、強い想いとともに書き上げた本書は、ファン待望の一冊 ③暮らしやすさは自分たちで生み出せることを知る”希望の書” 著者のニュータウンでの暮らしで感じた”暮らしにくさ”から始まる、その暮らしにくさがどこから来るのかを解き明かし、暮らしやすさを自分たち自身の手で生み出せることを伝えてくれる、日々の暮らしの中の疑問に答える一冊 目次 はじめに 序章 街を自分たちの手に取り戻す 第一部 二十一世紀のまちづくりの核となるもの  第一章 インフォーマル·パブリック·ライフとは  第二章 人が大事にされる街 第二部 二十世紀のアメリカ型郊外の厳しい現実  第三章 人が大事にされない街  第四章 理想の楽園として誕生したイギリスの初期郊外  第五章 幸せのプロパガンダ  第六章 郊外にインフォーマル·パブリック·ライフがないのはなぜか 第三部 車社会からの脱却を目指す世界  第七章 車社会という問題  第八章 脱車社会を目指す世界 第四部 インフォーマル·パブリック·ライフの生み出し方  第九章 インフォーマル·パブリック·ライフを生み出す七つのルール  第十章 カフェだからこそ
  • 無意識のバイアスを克服する 個人・組織・社会を変えるアプローチ
    4.3
    誰もが持つ「意図しない偏見や差別=無意識のバイアス」。最新の科学的研究と具体例を用い、克服のための、そして「形成させない」ための実践的アプローチを探る革新的一冊。 無意識のバイアスを克服する 個人・組織・社会を変えるアプローチ 誰もが大切にされる社会をつくるために—— 意図的でない偏見や差別を根絶することは、 現代における大いなるチャレンジなのだ 王立協会科学図書賞ほか数々の賞にノミネート 世界経済フォーラム年間ベストブック 『THINK AGAIN』のアダム・グラント、激賞 私たちが意識的に持つ信念と衝突する、意図的でない偏見に満ちた行動。 職場や医療現場、教育の場、警察など、私たちは、それが存在し、その場を腐敗させ、時には致命的な影響さえ与えることを知っている。 しかし、そうした偏見を払拭するには、多大な努力が必要だ。 10年にわたってこの問題に取り組んできた著者は、 科学的研究と多くのインタビューとを織り交ぜながら、 我々の心と行動がどのように変化していくのかを明らかにする。 ジョンズ・ホプキンス病院の医師が使用した診断チェックリストが医療における男女の差別的扱いをなくしたこと、スウェーデンの幼稚園で教師がジェンダー・ステレオタイプを根絶するためにした工夫、オレゴン州の警察でマインドフルネスの実践と専門トレーニングにより武力行使が驚くほど減少したこと— 著者は何が有効で、それはなぜなのかを探っていく。 偏見に満ちた行動は変えられる。本書に概説されているアプローチは、 私たち自身と、私たちの世界を作り直す方法を示している。 たとえ悪意がなくても、公平に接しているつもりでも、人を差別してしまうことはある。 公正でありたいという気持ちと、現に起こっている差別との落差を 言い表すために生まれたのが、「無意識のバイアス」という言葉だ。 本書の目的は、そんな無意識のバイアスに終止符を打つことだ。(「はじめに」より) 【各紙誌コメント】 最先端の科学で、偏見の予防と治療に突破口を開く一冊。講じるべき具体的な手段が明快に書かれている。 ―― アダム・グラント(心理学者。『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』著者) 誰も偏見から自由ではない。内面化された偏見を克服するのは、自身の思考を問い直す、生涯続くプロセスである。 ―― ガーディアン紙 認知科学や社会心理学の知見を引きつつ、内省、共感、そして何よりもシステムの変革を通じて、人の心に潜むバイアスを減らすための説得力ある方法を多数紹介する。 ―― ニューヨーカー紙 医師のジェンダーバイアスを減らすチェックリストから警察の暴力を減らすためのマインドフルネスの導入まで、実に広範な手法を論じている。 ―― ネイチャー誌
  • 学ぶことを選んだ少年たち—非行からの離脱ヘたどる道のり
    -
    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 矯正施設を退所後に、再び学ぶことを選択した少年たちへの追跡的なインタビュー調査で得られた語りをもとに、非行からの離脱過程を明らかにする。
  • Speed & Scale(スピード・アンド・スケール) 気候危機を解決するためのアクションプラン
    4.0
    2050年までに温室効果ガスの排出量ネットゼロ 壮大な計画を遂行するためには、明確で測定可能な目標が必要だ。 人の心を奮い立たせる「目標」と野心的だが現実的な「主要な結果」。 Googleを大成功させた「OKR」は気候変動対策にも効果を発揮する。 私たちが取り組むべき課題は明確だ。だから今、動きはじめよう。 2050年までにネットゼロを達成する「スピード&スケール計画」を 猛烈なスピード(速度)と途方もないスケール(規模)で。 【本書に知見を提供してくれた方々(一部)】 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) ジェフ・ベゾス(Amazon創業者) スンダー・ピチャイ(アルファベットCEO) メアリー・バーラ(ゼネラル・モーターズCEO) アル・ゴア(元アメリカ副大統領) ジョン・ケリー(元アメリカ国務長官) ローレン・パウエル・ジョブズ(エマーソン・コレクティブ創業者) ラリー・フィンク(ブラックロックCEO) 世界的な気候危機に対応するための残り時間は急速に減っている。 大惨事を起こさずに居住可能な地球を未来に残すためには、 野心的な目標に対して迅速に行動する必要がある。 必要なのは信頼性の高い行動計画だ。 失敗が許される段階はもう過ぎた。 だがまだ勝ち目はある。 今ならば。 【著者】 ジョン・ドーア(John Doer) 世界的ベンチャー・キャピタル、クライナー・パーキンスの会長。GoogleとAmazonの最初期の投資家、取締役でもあり、両社の成長を通じて100万人規模の雇用を生み出した。シリコンバレーにおけるクリーンテック投資の先駆け。
  • 国民のための「食と農」の授業 ファクツとロジックで考える
    3.7
    農業に関する誤った常識を払拭。 日本農業の実態、可能性を正しく伝える。東大講義をもとにした総合解説書。 日本の農業・農村の実態、食料・農業生産の理論、世界の食料・農業事情、食料安全保障、食の安全、フードシステムと食料消費、食料・農業・安全に関する国際規律、農業政策の歴史と思想、日本の食料・農業政策、技術による進化と日本農業の可能性まで、日本の食と農の全貌をファクツをもとに総合解説。歴史・理論から実態、政策、展望まで、すべてがわかる! ファクツとロジックを積み重ね、世界に通じる普遍的な視点から、体系的、平易に日本の「食と農」の全体像を解説。 【目次】 はじめに 序章 ファクツとロジックで考えよう 第1章 食料・農業政策の目的と政治:なぜ望ましい政策が実行されないのか? 第2章 日本の食料・農業・農村のファクツから出発しよう 第3章 食料・農業のセオリーとアプリケーション:ベーシックな経済学 第4章 世界の食料・農業事情と持続的な農業 第5章 食料安全保障について考える 第6章 食の安全について考える  第7章 フードシステムと食料消費について考える 第8章 食料・農業および食の安全についての国際規律 第9章 日本の食料・農業政策の歴史と思想 第10章 日本の食料・農業政策:概要と改革の方向 第11章 新技術と日本農業の可能性 おわりに 参考文献
  • スポーツと遺伝子ドーピングを問う
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 金メダリストを創ることのいったい何が問題なのか? 遺伝子操作技術の急速な進化により、「遺伝子ドーピング」への懸念が高まっている。スポーツの価値を揺るがす遺伝子ドーピングが現実となった時、アスリートの身体や社会にどのような影響をおよぼし、どのような問題が起こるのか。私たちはいま遺伝子ドーピングとどのように向き合うべきかを問う。巻末には中村桂子氏へのロングインタビュー収録。
  • オリンピックという名の虚構
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 得をしているのはだれ? オリンピック神話によって覆い隠されているものはなに? 私たちはもう、これらを見過ごすことはできない。 歓喜や希望の水面下にうごめく政治的、経済的思惑を暴き、若者の教育やジェンダー、アスリートの権利など人権的な視点からも鋭く切り込むことで、これからのスポーツメガイベントのあり方を問う。
  • 女性研究者支援政策の国際比較――日本の現状と課題
    -
    研究者に占める女性の割合、まだ17%! 日本の科学技術分野のジェンダー平等が進まないのは、本気度が足りないからである。 日本と欧米諸国の女性参画拡大政策の事業展開と課題を統計データをもとに掘り下げ、さらに個々の女性研究者の口述史、インタビュー等の質的データにより当事者の困難さの実態を可視化し政策の諸側面を考察。 これからの日本の科学技術・学術分野におけるジェンダー平等推進のための諸政策へ有益な示唆を与える一冊。
  • 人口減少で日本はどうなる? 未来の社会について考えよう!
    4.5
    1巻2,999円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の人口は少子高齢化によって、100年後には今の半分以下になると予測されています。若者が減り高齢者が増えると、社会はどう変わるのでしょうか? 子どもたちはどんな能力を身に付ければよいのでしょうか? ベストセラー『未来の年表』の著者が、未来を生きる小・中学生に向けてわかりやすく解説します。 [パート1]日本がなくなる? ……日本の人口は減りつづけている/出生数が減る!/働き手が減る!/高齢化が進む! 他 [パート2]人口減少と高齢化で何が起こる? ……都会に「ゆうれい屋敷」ができる?/電車やバスが減り、遅刻する?/デパートや銀行の窓口が混む?/蛇口から水が出なくなる?/近くに通える高校がなくなる?/部活動のチームが他校と合同になる? 他 [パート3]小さくても豊かな国になろう! ……集まって暮らす/働き方を変える/いろいろな世代とコミュニケーションを/いろいろなことができる人になろう 他
  • 合本 天皇と東大【文春e-Books】
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    なぜ日本人は、あのバカげたとしかいいようがない戦争を行ったのか。 日本が大破局への道を歩き始めた昭和戦前期、日本の歴史の大転換を中心的に動かしたのは、天皇という存在だった。 その大転換が起きた主たる舞台は東大だった。 天皇イデオロギーと反天皇イデオロギーとの相克が最も激しく起きた舞台も東大だった。 「東大という覗き窓」を通して、近代国家成立の前史から、大日本帝国の終わりまでを見渡した著者、畢生の大作が一冊に! <主な内容> 東大は勝海舟が作った/慶応は東大より偉かった/早大の自立精神、東大の点数主義/「不敬事件」内村鑑三を脅した一高生/日露開戦を煽った七博士/元白虎隊総長・山川健次郎の奔走/東大経済は一橋にかなわない/大逆事件と森戸辰男/大正デモクラシーの旗手・吉野作造/“右翼イデオローグ”上杉慎吉と大物元老/東大新右翼のホープ・岸信介/新人会きっての武闘派・田中清玄/河上肇とスパイM/血盟団と安岡正篤/血盟団事件 幻の“紀元節テロ計画”/共産党「赤化運動」激化と「一人一殺」/日本中を右傾化させた五・一五事件と神兵隊事件/狂信右翼・蓑田胸喜と滝川事件/美濃部達吉、統帥権干犯問題を撃つ/ゾルゲ・昭和天皇・平沼騏一郎/天皇機関説論争が招いた二・二六事件/昭和天皇と満州事変/東条が心酔した平泉澄の皇国史観/「太った豚」による矢内原忠雄追放劇/「大逆」と攻撃された津田左右吉の受難/戦時経済の寵児・土方成美 絶頂からの転落/粛学の立役者、田中耕太郎の四面楚歌/反ファッショ人民戦線と河合栄治郎/平賀東大 戦時体制下の大繁栄/南原繁総長と昭和天皇退位論/天皇に達した東大七教授の終戦工作
  • 記録・沖縄「集団自決」裁判
    NEW
    -
    1巻3,080円 (税込)
    作家の大江健三郎氏と岩波書店を被告として,2011年4月まで,5年にわたって争われた裁判の記録.なぜ,誰によって提訴は行われたか.争点は何だったか.大江氏・岩波を勝訴とした地裁・高裁・最高裁判決の意義は何か.弁護団による詳細な裁判報告とともに,大江氏自身の論考,表現の自由をめぐる論考,沖縄現地の支援の動きなどをまとめる.

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  • 台湾の外国人介護労働者――雇用主・仲介業者・労働者による選択とその課題
    -
    1巻3,080円 (税込)
    接触が難しい女性失踪経験者たちへのインタビューを実施――。 東アジアでいち早く外国人介護労働者の受け入れに踏み切った台湾の事例を通して、「強き雇用主・悪しき仲介業者・弱き労働者」の図式では説明しきれない、外国人労働者をとりまく課題を浮き彫りにする。
  • 韓国福祉国家の挑戦
    -
    1巻3,080円 (税込)
    西欧諸国や日本に比べ半世紀以上遅れて福祉国家化に乗り出した韓国は今、先進諸国の「キャッチアップ」から離れた独自な挑戦を試みている。その内容と特徴を、韓国型完全雇用政策、社会的投資戦略、ベーシックインカム導入論などを検証し分析する。
  • マイノリティ支援の葛藤――分断と抑圧の社会的構造を問う
    -
    なぜ特定の人々がマイノリティとされ、差別や排除の対象とされるのか。 女性、子ども、在日外国人、障害者、被差別部落出身者、性的少数者などへの「支援」という営為に着目し、支援が有する非対称性、地域性、公共性から、マイノリティと社会の関係を問う。
  • 難民・強制移動研究入門――難民でも移民でもない、危機移民があふれる世界の中で
    -
    1巻3,080円 (税込)
    避難場所を求めて国境を越える何百万もの人々の中で、誰に庇護の優先度を与え、それはどんな根拠によるべきか。倫理上の義務と知の探究を軸に、従来の援助動向と国際的な研究成果を辿り、混沌とする世界に対峙するための道標を示した、初の包括的な案内書。
  • 荊冠の志操 西岡智が語る部落解放運動私記
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    1巻3,080円 (税込)
    ピンチはチャンス! 被差別民衆の文化創造力をバネに、語りの歴史創造力を再認識する、魂を揺さぶる現代の「水平社宣言」。「狭山」の西岡が自身の半生を語り、解放運動再生を提言する。
  • 社会運動のグローバルな拡散
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    1巻3,080円 (税込)
    国境を超えて共鳴し、つながりあう「拡散」現象の運動史・思想史からの検証。19世紀末から20世紀後半のアジア・アメリカ・ヨーロッパで起きた、拡散に関わる七つの事例をもとに、新たに生み出され続ける社会運動と思想の歴史をダイナミックに描き出す。
  • 原子力外交―IAEAの街ウィーンからの視点
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    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類が生み出した核・原子力をいかに制御するかは人類自身の課題である。とりわけ外交の力が大きなウェートを占める。その「光」と「影」の原子力外交を、街の魅力と共に紹介する。混迷する国際社会と平和利用への道。IAEA発足60周年を迎え、いま、核・原子力を考える。
  • カーボンニュートラルが変える地球の未来――2050年への挑戦――
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今こそ知るべきカーボンニュートラルの最前線――未来は変わる、変えられる! 一刻の猶予も許されない環境危機! われわれが直面している問題は、あまりにも大きすぎる。しかし、ひとり一人が取り組めば、問題解決は難しくはない。 福岡から、カーボンニュートラルの現状を見つめ、どうすれば実現できるのかを提案する。そして、その向こうには、大きく変わりゆく未来が見える。カーボンニュートラル実現に向けて、今知るべきトピックスを凝縮した1冊。
  • アカデミック・ダイバーシティの創造
    -
    リベラル・アーツの多様性と現代への問題提起 文学、言語学、外国語教育学から 経済学、メディア論、教育工学まで── 『異文化のクロスロード』(2007)、『ポスト/コロニアルの諸相』(2010)、『ことばのプリズム』(2014)、『リベラル・アーツの挑戦』(2018)に続く、岐阜聖徳学園大学外国語学部の研究成果。 【目次内容】 ▼ ジェンダーからみる太平洋戦争の記憶   ――環太平洋文学の描く日本植民統治(河原﨑やす子) ▼ ペーター・ハントケの『雀蜂』について   ――「盲目性」の意味(熊沢秀哉) ▼ 病と不調の経験から他者としての女性の経験へ   ――病者と労働者階級へのヴァージニア・ウルフの(非)共感性(四戸 慶介) ▼ 英語教育における批判的思考力の育成   ――クリティカル・リーディングの指導(伊佐地恒久) ▼ 談話研究とその日本語教育への応用   ――「のだ」疑問文を中心に(大塚容子) ▼ 恩師の取材とレジリエンス形成   ──教職課程のアクションリサーチ(冨田福代) ▼ マインドセットと学習環境   ──外国語を学ぶ学生たちを成功へと導く学習スペースの構築(テイラー・クレア/長尾 純) ▼ 教育における ICT(情報通信技術)の活用と考え方(長谷川 信) ▼ 分裂と統合のTwitter   ──コロナ禍におけるトレンドの特性(宮原 淳) ▼ 功利主義と義務論   ──社会科学の視点を進化理論から考える(蔵 研也) ▼ 現代アメリカ英語における whom に関する一考察(丹羽都美) ▼ 中国語の自由会話におけるメタ言語否定のストラテジー(李 嘉)
  • Slowdown 減速する素晴らしき世界
    3.8
    人口、経済、情報、テクノロジー、債務・・・・・・ スローダウンはすでに始まっている! オックスフォード大学の地理学者が 膨大なデータと事実(ファクト)で明らかにした 「加速時代の終焉」と「世界の安定化」 読者が突きつけられる 「直感に反する現実」と「人類の未来」とは? 山口周解説 ――本書は現代人を振り回す「全ては加速している」という迷信を解除してくれる
  • コーチングで病院が変わった 目に見えない道具で「医師の働き方改革」は進化する
    -
    1巻3,080円 (税込)
    令和時代の医療マネジメントを成功に導くヒント 病院長・理事長必読! 「医師の働き方改革」をコーチングにより実現した著者が、 コーチングで病院経営を改善した全国各地の病院長に取材、 具体的・豊富な事例とともに、コーチングを働き方改革と医療の質向上に いかに役立てていくかを提言する。 「コロナ禍」や「医師の働き方改革」といった超難題を解決し、 この時代を乗り切るために医療スタッフみんなが「どのようにコミュニケーションを取りあうべきか」、 具体的に述べられており、その素晴らしさに感動しました!! 河盛隆造(順天堂大学名誉教授)
  • 排外主義と在日コリアン
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 排外主義への対抗―― それは、「在日コリアン」とは誰なのか、という学びなおしによって可能となるのではないか。 「在日コリアン」との再会のためのフィールドワークの旅は、著者のジモト岡山をスタートし、 福島、ソウルと海を越え、終点の川崎へ。 変化するフィールドのなかで、彼/彼女の声に耳を傾け続けることで、エスニシティに収まらない 多様な存在としての「在日コリアン」を描き出す。
  • 格差は心を壊す 比較という呪縛
    4.3
    イギリス格差研究の第一人者による渾身のレポート! 私たちを追い詰める“他人の目”という呪縛。 激しい格差は、人類の競争本能を暴走させる。 下流も上流も息苦しい社会の変革に必要なこと。 【本書の主な主張】 ・米国人の80%以上が臆病に悩んでいる。 ・友情の価値は年間約1200万円 ・100万人の英国の生徒が病んでいる ・不平等の拡大でうつ病も広がる ・ゼロサムゲームとしての美容整形 ・格差でサイコパス的経営者が評価される ・不相応な出費を促す極限の資本主義 ・不平等な社会ほど子どものいじめが激しい ・能力の差が階層を決めるという誤った思い込み ・格差は社会全体の学力を低下させる ・超富裕層はなぜ高価な絵画を求めるのか ・平等な社会は生活の質を別次元の高さへと導く ・労働組合が弱体化すると格差が広がる ・株式会社という制度はこれからも通用するか ほか
  • 7つの階級―英国階級調査報告
    3.2
    BBCが行ったイギリスの階級調査を複数の社会学者が分析した書。 従来の階級研究は、上流階級、中流階級、労働者階級の3つに分け、中流と労働者の間を明確に線引きすることが重視されてきたが、現代はそれほど単純ではない。 他から隔絶した最上層のエリートと、何も持たない最下層のプレカリアート(不安定な無産階級)という両極の間に、単純明快に分けることができない幅広い中流層が存在するという。著者らはこの中流を、経済資本(所得・貯蓄・住宅資産)・文化資本(学歴・趣味・教養)・社会関係資本(人脈)をどのようなバランスでどのくらい所有しているのかに着目して5つに分類し、7階級の存在を明らかにした。 1.エリート(elite) 2.確立した中流階級(established middle class)  3.技術系中流階級(technical middle class) 4.新富裕労働者(new affluent workers)  5.伝統的労働者階級(traditional working class)  6.新興サービス労働者(emerging service workers) 7.プレカリアート(precariat) エリートを自覚しているくせに、自分は「普通」だと強調する現代的なエリートの姿、あからさまにはスノッブな態度はとらないが、自分の審美眼や知識をひけらかしたい豊富な文化資本の所有者など、英国階級調査参加者の偏りを補正するために行った追加的なインタビュー調査からは、現代のイギリスを生きる人々の生の声が知られ、非常に興味深い。 本書はイギリス特有の現象や慣例、考え方により叙述されるが、社会の上下両端の格差が著しいという状況は各国共通の現象であり、3つの資本が重なり合って格差が広がる実情は、私たち日本の現状にも当てはまる!
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム
    4.2
    英国で10万部超、世界23ヵ国で翻訳、英国のアマゾンレビュー700件超! 「サンデー・タイムズ」紙のナンバーワンブック、「イブニング・スタンダード」紙のブックオブザイヤーに輝いたベストセラー! 英国で数々の賞を受賞した若きジャーナリストが欧州の移民問題を徹底ルポ。 移民受け入れをめぐる「罪悪感」と「疲れ」がもたらした 欧州リベラリズムの死に方を克明に描く。 中野剛志氏絶賛! 「本書の著者マレーに匹敵するような優れた書き手が、残念ながら日本にはいない。 われわれ日本人は、本書を日本の<自死>として読み換えなければならなくなった」 【内容紹介】 出生率の低下、移民問題、増幅する社会への不信感、自己嫌悪感など、今日の欧州大陸を覆う閉塞感は、人々が自身の社会について議論したり社会変化に対抗する力を弱体化させ、欧州は自壊への道を進んでいる。 著者は、シリア難民や移民問題をめぐって、ベルリンからパリ、ギリシャなど欧州を横断し、難民、歓迎側、拒否側など、様々な立場の人々を取材しながら、独自の視点で、今日の欧州が自らを追い詰めていく人口的・政治的現実を分析。 欧州各国がどのように外国人労働者や移民を受け入れ始め、そこから抜け出せなくなったのか。 マスコミや評論家、政治家などのエリートの世界で、移民受け入れへの懸念の表明がどのようにしてタブー視されるように至ったのか。 エリートたちは、どのような論法で、一般庶民から生じる大規模な移民政策への疑問や懸念を脇にそらしてきたのか。 欧州が前提としてきた「人権、法の支配、言論の自由」をコアとする啓蒙主義以降の西洋近代が潰えていく様を描く。
  • 原子力のリスクと安全規制―福島第一事故の“前と後”―
    -
    1巻3,080円 (税込)
    福島第一原発事故当時、JNESの職員として緊急事態支援本部に詰めていた炉心溶解事故研究の第一人者が、事故の“前と後”の我が国における「原子力のリスクと安全規制」の考え方について解説。原子力発電そのものに関わるリスクと安全規制の実態や論理について、原子力発電事故対応の実体験から語る。

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  • 解体される子どもたち 少年犯罪の政治学
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 学校・家庭・社会というシステムが子どもたちにしいる「抑圧」と、解き放たれたいと願う子どもたちとの接点に生じる危機的空間。そこに多発する少年犯罪と教育政治学の構造連関をあますところなく照らし出し、根底的な批判を加える。

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  • 少年犯罪論
    -
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 非社会化し内向化する子どもたちの心とからだの危機、いじめ、リンチ、殺人などの少年非行・犯罪──。事件・現象の現場からの報告と論理との接合、そのあいだの往還の試みを介して事の本質へと迫り、子どもたちの現在と未来を測定する。

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  • 「非伝統的安全保障」によるアジアの平和構築――共通の危機・脅威に向けた国際協力は可能か
    -
    国家主権の強いアジア地域で近年ますます重要性が高まる「非伝統的安全保障」。紛争、難民、開発、災害、教育、食糧、人身売買、体制移行などの多岐にわたるテーマを取り上げ、学際的アプローチを用いた地域研究を土台に、アジアの平和構築のあり方を考察する。
  • 日本の「非正規移民」――「不法性」はいかにつくられ、維持されるか
    -
    1巻3,168円 (税込)
    貧困、格差、ヘイトスピーチ、摘発からの恐怖……。日本に暮らす移民達の中には、法・行政・産業の枠組みの中で、知らぬうちに「不法」な「非正規移民」とされ、過酷な現実を強いられている人々がいる。 しかし、同時に彼/彼女らは、既に日本社会の中で、自らコミュニティをつくり、人種や言語の壁を乗り越えながら、日本の地で新たな社会を育み始めている。 著者は、自身の移民支援の経験から出発し、実地のフィールドワークとインタビュー調査から実証的な知見で、「不法性」をつくりあげる構造的問題を明らかにしていく。 これまでほとんど光が当てられてこなかった、この「非正規移民」の問題に焦点を当て、日本が移民達との共生社会を目指すために必要な課題を提示する。同時に、問題解決に向けた政策提言をも盛り込んだ、移民問題に一石を投じる渾身の書。
  • ブラック・ブリティッシュ・カルチャー――英国に挑んだ黒人表現者たちの声
    -
    1巻3,168円 (税込)
    アフリカにルーツがあり英国で暮らすブラック・ブリティッシュは長年構造的人種差別を受けてきた。そんな英国でも音楽や文学、演劇等の分野で積極的に声を上げる表現者が現れた。英国のブラックカルチャーを掘り下げ、BLM運動の流れに接続する画期的著作!
  • ニューカマーの世代交代――日本における移民2世の時代
    -
    移民研究の分野を代表する編著者のもと、「日本在住の移民2世による移民研究」が多数収載された成果。 移民コミュニティ、第2世代の学校後の軌跡、ジェンダー化された役割期待、出身国との往来、日本社会からの排除等のテーマを追った意欲的な論集である。
  • 日本の移住労働者――OECD労働移民政策レビュー:日本
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本特有の状況における労働移民政策の役割はどうあるべきか。高齢化が労働力人口に及ぼす影響に対応するため、ここ数年で海外からの人材採用のガバナンスに大きな政策変更を導入した日本の労働移民政策とその有効性を検証し、今後の方向性を明らかにする。
  • 非二元的な性を生きる――性的マイノリティのカテゴリー運用史
    -
    1巻3,168円 (税込)
    30人ほどへのインタビューやミニコミ誌・インターネット上のテクストをもとに、1990年代から2010年代の日本におけるXジェンダーやノンバイナリーなど「男」「女」に当てはまらない非二元的な性概念が用いられてきた歴史をたどる。
  • 脳と森から学ぶ日本の未来
    4.0
    1巻3,168円 (税込)
    新型コロナウイルスをはじめ、自然災害、気候変動など、今世界ではさまざまな問題を抱えています。本書では、そんな私たちが今いる世界をどう捉え、どう考えたらいいのかを探ります。森と都会を行き来するトヨタ白川郷自然學校設立校長で東京農業大学の客員教授が、人類史、生命史から宇宙論までトータルな視点で世界を見つめます。 Q1、地球上で一番種類が多い生きものは? Q2、アインシュタインの相対性理論が意味するものとは? Q3、地図を逆さまにしてみると、日本はどう見える? 地図をひっくり返して見てみると日本列島は緑豊かな国で、地球史を振り返ると落ちこぼれの魚が人類への道を切り開いてきた事がわかるのです。明るい日本を目指すために、今知っておきたいことを伝えます。
  • 合本 公害原論 [新装版]
    5.0
    1巻3,190円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1971年の初版刊行以来、版を重ね続けてきた名著がついに復刊!それまで企業寄りの技術論に終始していた風潮に警鐘を鳴らし、「公害」の社会的意味を初めて問い、現在の環境学の礎となった記念碑的作品。

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  • 最新図説 脱炭素の論点 2025-2026
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    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 環境・エネルギー分野の第一線で活躍する執筆陣が、地球温暖化の現状・対策から再生可能エネルギー、カーボンニュートラルによる地域活性化まで、115の主要テーマを図入りでコンパクトに解説。気候危機の現状から地域活性化まで激動する世界の「脱炭素」の今がわかる! 隔年刊行。
  • 影の帰還 The Return of a Shadow
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    2019年、英国ルーベリー国際文学賞最終候補作、並びにカナダの公立3大学図書館の「貴重文献及び特別蒐集品」部門所蔵作品。 「影」として日本に帰国しなければならなかった長田栄造。これは歴史の荒波に翻弄されながらも家族を思慕し一途に生きた一日本人の物語であり、第二次世界大戦中の日系カナダ人強制収容という不当な 歴史的事実を背景に、主人公の心理的葛藤を活写した小説である。 「本書は同情心を呼び起こす男の物語で、緊張感もあり、主人公の境遇は心に強く訴え、また道徳的に複雑である」(ルーベリ国際文学賞選評(英国)同賞の2019年度最終候補作)、 「感動的で説得力のある最終章に向けて盛り上がる小説」(ソーニア・アーンツェン、トロント大学東アジア研究学部名誉教授)、 「強制収容所を生き抜いた日系カナダ人の物語を生き生きと描いた、重要で示唆に富む歴史小説」(イアン・ベアード、ウィスコンシン大学マディソン校地理学教授)、 「戦争がもたらす心の痛み、日系カナダ人の忍耐力、勇気、不屈性を描いた小説」 (ルーシイ・バーミンガム、日本外国特派員協会元会長)、 「主人公の人生を共に生きているかのように思わせる見事な描写で、百点満点の小説」 (レイチェル・バスティン・ブロッガー)、 「著者は胸に迫る語り口で、読者を孤独と強じんさ、そして犠牲的精神の物語に没入させる」 (レベッカ・コーポランド、ワシントン大学セントルイス校日本文学教授)、 「ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』と本書は共に強制収容を扱っているが、この物語は血の絆と心の絆を描いた感動的な小説」 (オリヴィエ・フロリオ、映画音楽作曲家)、 「ドラマチックな驚きを与え、心理的洞察、鮮やかな描写に富んだ小説」 (スティーブン・ラージ、前ケンブリッジ大学アジア中東学部日本近現代史教授)、 「心が痛み、感動させる小説」 (コーディ・ ポールトン博士、京都アメリカ大学コンソーシアム所長)、 「戦時中を生きた日系カナダ人の体験、及び日本に帰国した人々が受けた扱いについての物語」 (パトリシア・ ロイ、ビクトリア大学カナダ歴史学名誉教授)。
  • 国際ソーシャルワーク 新たな概念構築
    -
    主流の国際ソーシャルワークが生まれて間もなく100年を迎えようとしているが、いまだこれらの根源的な問いは重要であり続けている。 本書は、国際ソーシャルワークについて、それらのごく基礎的な、しかし最も重要ともいえる問いに挑む。 『International Social Work of all People in the Whole World A New Construction Second Edition』(旬報社刊)の邦訳。 ◆編著者 東田全央(Masateru Higashida, PhD) 島根大学学術研究院人間科学系准教授、淑徳大学アジア国際社会福祉研究所プログラム研究員 秋元樹(Tatsuru Akimoto, DSW) 大乗淑徳学園学術顧問、淑徳大学アジア国際社会福祉研究所 名誉所長、日本女子大学 名誉教授 松尾加奈(Kana Matsuo) 淑徳大学アジア国際社会福祉研究所 上席研究員 ◆執筆者 内尾太一(Taichi Uchio, PhD) 静岡文化芸術大学文化政策学部 准教授 郷堀ヨゼフ(Josef Gohori, PhD) 淑徳大学大学院総合福祉研究科 教授 佐々木綾子(Ayako Sasaki, PhD) 千葉大学大学院国際学術研究院・国際教養学部 准教授 佐藤(大門)毅(Takeshi Sato-Daimon, PhD) 早稲田大学国際教養学部 教授 佐藤裕視(Hiromi Satoh) 麗澤大学国際学部 専任講師
  • 制服少女たちの選択 完全版 After 30 Years
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    日本で一番、不適切な社会学者、あの”宮台真司”が帰ってきた! 当時の文章に、当事者座談会、若手社会学者による批判、作家の鈴木涼美さん・社会学者の上野千鶴子さんとの鼎談、さらに宮台真司が大幅に加筆 修正し、書下ろしを多数加えた『制服少女たちの選択』復刻・増補新版。 彼が誰に向けて、何を語り、何を語らなかったか。あの時、私たちは何を選び、何を選ばなかったか。いま、私たちは何を選ぼうとし、何を選び損ねているのか、あらためて、世に問いかけます。
  • 不自然な食卓 超加工食品が人体を蝕む
    4.5
    菓子パン、シリアル、冷凍ピザ── 幾度もの化学的処理と無数の添加物によって製造され、小売店の棚を埋め尽くす「超加工食品」。それは、本当に食品といえるのか? 成分の組成から業界をあげた規制妨害の実態まで、現代の「食」を蝕む病理のすべてを解き明かす。
  • ふるさとへ 編集者・甲斐良治の文章
    -
    1巻3,300円 (税込)
    2022年1月に急逝した農文協編集者・甲斐良治の文章から、雑誌『現代農業』主張、『増刊現代農業』『季刊地域』の編集後記等を収録。1980年代後半から2021年に至る農山漁村を巡る折々の諸問題を、むらに生きる人間の視点で抉る論考集。
  • ブラック・ライヴズ・マター運動 誕生の歴史
    -
    人びとは闘いつづける。これ以上涙を流さないために 著者のバーバラ・ランスビーは第一級の研究者であり、かつ人種闘争の最前線に立ち続けるアクティヴィストである。本書は、現代アメリカを語る上で目を逸らすことなどできなくなったBLM(ブラック・ライヴズ・マター)運動について、その誕生の瞬間に立ち会い、数え切れないほど多くの活動家や団体と足並みを揃えて闘い続けている著者の、研究成果の結晶である。 【目次】(抜粋) 第1章 運動の序幕 第2章 トレイヴォンに正義を 第3章 ファーガソン蜂起とその波紋 第4章 権力を握った黒人と怒る黒人 第5章 テーマ、ディレンマ、そしてチャレンジ 第6章 バックラッシュと代償 第7章 ローカルな現場の光景 第8章 政治のキルトを編み上げる人びと、そして逃亡奴隷の空間
  • 建設業における外国人技能実習生受入れの実態 労働環境整備の重要性
    -
    日本社会は協和と共生の知恵を持っている。 本書は、歴史と課題を知り、よりよいグローバル人材共生社会実現に示唆を与えてくれる力作。 NAGOMi専門アドバイザーでもある著者・半崎氏が20年余の政策変遷を振り返り、 鋭い洞察力で、あるべき姿を解説している。 ──元自民党幹事長、外国人材共生支援全国協会(NAGOMi)会長 武部 勤 氏推薦! 本書は、外国人技能実習制度を導入、運用する際の課題として、受入れ企業側の労働環境の問題を指摘。同制度を利用している建設業で成功している事例を精査し、労働環境整備における共通点を明らかにする。労働環境の質を判定できるフレームワークを開発、評価方法を見える化するとともに、どのような環境整備を行えば外国人労働者の受入れを成功に導ける可能性を高められるのか、という点にまで言及する。
  • 入門テキスト 社会保障の基礎(第2版)
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    給付と負担の増大が進む社会保障の姿を最新のデータに基づいて描く改訂版 社会保障を知るために必要十分な、「意義」「実態」「仕組み」「歴史と政策の現状」「課題」の情報を、法学・経済学の分野からバランス良く学ぶことができるテキストの最新改訂版です。 ●日本の社会保障制度は、国民皆保険の達成以降拡充を続けてきたが、1980年代から適正化、2000年代からは構造改革の時期に入っている。また、少子高齢化と雇用の不安定を背景にして、給付と負担の増大が進んでいる。経済社会における比重も大きく、社会保障給付費は1年間に120兆円を超え(2019年度:124兆円)、国民経済に占める比率は約3割となっている(対国民所得比)。 ●現代の生活における社会保障の比重は高い。誰もが医療や年金の給付を受ける。社会保険料や消費税を払う。社会保障・税の一体改革、不安定雇用、高齢者の暮らし、貧困などが連日報道される。若い世代の多くは、上の世代のために過剰な負担をしていると感じている。受給者のほうは、財政的な理由で給付を削減するのはけしからんと感じている。一方で、社会保障は制度で規定されており、白紙から考えるわけにはいかないので、基本的な仕組みがわからないと論じられない。 ●本書は、そのような関心と悩みを持っている一般の方々や大学生向けに執筆した社会保障の概説書である。特定の学問的な方法論にはこだわらず、社会保障を知るために必要十分な情報を、バランスよく執筆することに努めた。
  • Before/Withコロナに 生きる 社会を みつめる
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日常生活を一変するパンデミックは、わが国のほとんどの人が経験していない。過去に生じた感染症でよく引き合いに出されるものにスペイン風邪(現在のA型インフルエンザ)がある。今からおよそ100年前、1918年に発生した感染症である。全世界で患者数約6億人、死亡者は2,000~4,000万人に上ったとされる。日本では、当時の人口が約5,700万人と現在の半分以下であったが、約38万人もの人たちが亡くなっている。感染した人の数も国民の約40%にまで広がったという。 (「日本におけるスペイン風邪の精密分析」東京都健康安全研究センター)  当時に比べ、ワクチンなど医薬の研究開発や医療態勢は著しく進歩しており、感染予防に向けた住宅の衛生面や生活様式も大きく向上している。しかし、都市化の進展や経済の発展に伴い、人が世界を自由に往来するグローバル社会であることや、人口過密化などの感染拡大要因を抱えており、感染症による脅威は以前と何ら変わらない。  新コロナ感染症が収まるまでしばらくの間、われわれはウィズコロナ社会に生きることを余儀なくされる。働く場や学びの場など諸活動をいかに継続するか、感染拡大防止と経済活動の両立をどう図るかなど、試行錯誤が続いている。  一方、人口減少・少子高齢社会のもと、かねてより地方消滅の危機が叫ばれてきたが、コロナ禍を背景に、改めて東京一極集中の是正と地方創生がクローズアップされている。コロナをきっかけに、人々の生き方や暮らし方などに価値観の変化がみられ、大都市から感染リスクの少ない地方に関心が向き始めている。経済利便性を追求してきた社会の流れに大きな軌道修正を求める兆しがある。パンデミックという非常事態に遭遇し、コロナ禍が地方創生の呼び水であるばかりか、これからの都市のあり方に大きな変革の必要性を訴えている。  ペストの流行が近代国家を導くきっかけとなったように、コロナ禍が一つの契機となり、様々な分野で従来の常識や価値観が大きく変化するパラダイムシフト(劇的な変革)が期待できる。  本書では、「Before/Withコロナに生きる社会をみつめる」と題し、コロナ禍以前、現在、そして未来に思いを馳せ、広く社会の動きを考察している。また、多くの人が初めて経験する「新型コロナウィルス」という新たな感染症に対して様々な分野での現在の動きや取組みを紹介している。本書を通じ、読者の皆さんが、今後のポストコロナ社会を共に考える機会となれば幸いである。
  • 危機への心理支援学 91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ
    3.0
    熊本地震などの大規模な自然災害、福島原発事故などの社会を揺るがす事件や事故はもちろんのこと、身の回りの個人的な喪失や悲嘆など、<危機>は人の人生に大きな影響を与える。家族や友人、地域などの支援により多くは回復していくが、トラウマの種類や本人の環境や性格傾向によっては重篤な精神状態に陥る場合も少なくない。本書は、こうした危機と、危機への心理支援に関する91のキーワードを詳しく解説したものである。執筆には、この分野で活躍する第一級のスペシャリストたちがあたった。 日本心理臨床学会監修、同学会 支援プロジェクト委員会編集による本書は、これからのクライシスへの支援の基本図書となるだろう。
  • 宗教と社会問題の〈あいだ〉 カルト問題を考える
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オウム真理教の地下鉄サリン事件によって宗教という言葉のもつ意味は変わり、「カルト」は一挙に緊迫した課題になって宗教研究に衝撃を与えた──。研究者・弁護士・ルポライター、さまざまな論者たちの討論をとおして宗教と宗教研究の危機を検証する。

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  • 震災後のエスノグラフィ――「阪神大震災を記録しつづける会」のアクションリサーチ
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    1巻3,344円 (税込)
    阪神・淡路大震災の手記を集め出版してきた「記録しつづける会」。その活動は中断も含めた様々な困難に直面する。活動を「よい物語」にしたい欲望もめぐる中、そのままならなさを含み込む研究は可能か。 アクションリサーチの可能性を提起する画期的な一冊。
  • 白人になれない白人たち 中欧の反リベラリズムとレイシズム
    3.0
    〈リベラル〉に反旗を翻す白人たち―― 何が〈中欧〉の人々を憎悪に走らせているのか? 2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか? 中欧出身の文化人類学者が、民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を解き明かす衝撃作。朝日新聞、日経新聞など各紙で書評! 「いろいろなことが中欧ではひどい状態になっているし、西欧のほうがよい状態だということは僕も認める。でも僕が本当に言いたいのは、西欧のほうが「それほど」よいとは言えないということ。そしてもし、中欧のほうがよくないとしたら、それは西欧にも責任の一端があるということだ。」(「まえがき」より) 目次 まえがき あるカナダ系「中欧人」の告白 序章   人種、非自由主義、中欧 第一章  こうして東欧人はあまり白人でなくなった 第二章  こうして中欧人は東欧人になった 第三章  こうして中欧人は何度も中欧人になった 第四章  中欧――「半分だけの真実」と事実 第五章  最後の白人男性――白無垢な中欧 第六章  「東欧人は恥を知らないのか? 」      ――中欧における反ユダヤ主義、レイシズム、同性愛嫌悪 第七章  拒絶された模倣      ――西欧はなぜ中欧に東欧のままでいてほしいのか 第八章  「我々は植民地にはならない!」 第九章  スラヴィア・プラハ対グラスゴー・レンジャーズ      ――あるサッカーの試合を教訓に 終章   移民がやって来るとき 訳者解説――文化人類学者がみた中欧の政治
  • ナルコトピア~東南アジア“黄金三角地帯(ゴールデントライアングル)”の麻薬国家「ワ州」を追う~
    NEW
    -
    ミャンマー南部、世界最大の麻薬生産地として知られる「ゴールデントライアングル」。この地域を支配する「ワ族」はアメリカや中国を出し抜き、イスラエルよりも広い領土を支配しスウェーデンよりも多くの軍隊を擁する。ミャンマーという正式な国家をも凌駕する世界最強の麻薬組織を作り上げたワ州の人々の正体とは? CIAやDEA、中国共産党といかにして渡り合ってきたのか? 血で血を洗う闘争の歴史に迫る本格ノンフィクション。
  • 原発と闘うトルコの人々――反原発運動のフレーミング戦略と祝祭性
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    1巻3,520円 (税込)
    トルコでは政府の開発主義に抗して、長らく反原発運動が行なわれているが、従来の抗議運動とは異なり、祝祭的で党派を超えた大規模な運動という特徴がある。 ――どのように運動が発生し、進展したのか。日本の原子力輸出にも警鐘を鳴らす必読の書!
  • 性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側
    3.5
    世界各地の現場への潜入調査と被害者、支援者、加害者への聞き取りをもとに現代の性的人身取引産業の実態を追い、分析的に解説。 さらに、性的人身取引産業のリスクと報酬の経済をいかに反転させるかなど、「現代の奴隷制」撲滅のための具体的な戦術を示す。
  • そのアプリが危ない プライバシーと法の穴
    4.0
    デジタル時代における個人情報の守り方を明かす 日々利用するSNSや検索サイト、またマッチングアプリや生理管理アプリに入力した情報が、誰かに悪用されているとしたら──。法学者である著者が、通院や恋愛など極めて個人的な情報をインティメイトプライバシーと定義し、その漏洩リスクと防止策を語る。
  • ジェンダー研究が拓く知の地平
    -
    本書は、急速な拡大、進展を遂げるジェンダー研究によって拓かれた、知の地平を提示する。 第一部ではジェンダー概念そのものをそれが帯びる多様性・多元性から捉え直し、第二部では変容を迫られている市場労働、ケア労働の考察を通じ、新たな社会像を展望する。
  • 出入国管理の社会史――戦後日本の「境界」管理
    -
    1巻3,520円 (税込)
    帝国崩壊後、地方の現場は「他者」を分かつ境界をどのように立ち上げてきたのか。 旧植民地出身者の外国人登録、大村収容所での釈放問題、「密航者」への地域のまなざしの三点を軸に、制度と現場の乖離に着目しつつ、戦後日本の移動管理の実態を考察する。
  • 社会保障論Ⅰ[基礎編]
    5.0
    1巻3,520円 (税込)
    理念・哲学から年金・医療の制度、運用の基本まで、初学者向けの最良テキスト 人気講義を待望の書籍化! 【内容紹介】 社会保障を始めるにあたって/近代社会保障制度の創設/福祉国家の理念と発展/日本の社会保障制度の基本的考え方/国民皆保険と国民皆年金/社会保障を取り巻く経済社会情勢の変化/経済・財政・社会保障の一体改革/数字で見る社会保障/各国の社会保障制度を概観する/ライフサイクルの変化と社会保障/社会保障の所得再分配機能/主要な産業としての社会保障/国家財政と社会保障/日本の社会保障制度の国際的評価 etc.
  • 新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突
    4.3
    原油価格はなぜ激しく変動するのか? 米中関係はどうなるのか? 地政学とエネルギー分野の劇的な変化によって、どのような新しい世界地図が形作られようとしているのか? 地政学リスクから第一人者が読み解く『ウォール・ストリート・ジャーナル』ベストセラー エネルギー問題の世界的権威で、ピューリッツァー賞受賞者の著者が、エネルギー革命と気候変動との闘い、ダイナミックに変化し続ける国際政治の地図を読み解く衝撃の書。最新情報が満載! 日本人が知らない資源戦争の裏側とは? 米国vsロシア・中国の新冷戦、エネルギー転換の未来を描く! [米国]「シェール革命」で中東と距離を置く [ロシア]市場を求めて中国と急接近 [中国]「一帯一路」で中東・欧州にも影響大 [中東]石油需要枯渇への危機感が増す [自動車]石油の地位を脅かす自動運転車と電気自動車 [気候変動]再生可能エネルギーや政策の役割の比重が増大
  • 災害情報と避難
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    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 災害情報についてこれ1冊で学べる、初学者のための必読書! 【本書のポイン】ト ・災害研究の基本を重視しつつ、総合的・体系的に論じる ・理論と具体的な事例をバランスよく、あわせて考察 ・防災の実務者にも役立つよう、実例や課題、対応策なども幅広く紹介 ・更に学びを深めるための発展的な情報を掲載
  • 建設版 働き方改革実践マニュアル
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人手不足の建設産業で人材の確保、育成につながる働き方改革を具体的に解説します。 今後の建設関連業の経営や組織運営で必携の1冊です 人手不足が続き、求人倍率も高倍率を維持する建設産業。しかし、人手不足の状況はなかなか改善しません。他業種と比べ、給与、労働時間などが劣るケースが少なくないだけでなく、危険を伴うというイメージも根強いからです。今後控えるベテランの大量退職に備え、企業としての競争力を維持していくには、労働環境の改善は喫緊の課題となります。 本書では、天候や発注者の都合など外部要因で改善が難しいと考えられがちな建設産業の労働環境を上手に変革するポイントを指南。さらに、単なる職場環境の改善だけでなく、有能な人材を育てるために必要なモチベーションの与え方などを、建設産業で具体化するための秘策を紹介します。
  • 遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実 私たちはどのように騙されてきたのか?
    4.0
    遺伝子組み換え食品が大きなリスクを抱えたまま 世に出たカラクリの一部始終。 政府機関であるFDA(米食品医薬品局)はなぜ法を破り、 なぜ科学者や政治家は国民を繰り返し欺き、 人間の健康と環境に危険をもたらしてきたのか──。 ビル・クリントンやビル・ゲイツ、バラク・オバマが(他の多くの明敏で影響力のある人たちと同様に)手のこんだ詐欺に引っかかったと聞けば、たいていの人は驚くことだろう。ましてや、それをしかけたのが外国の諜報機関や国際的な犯罪シンジケート、狡猾な金融マフィアの秘密結社などでなく、著名な科学者たちのネットワークだったと知れば、さらに驚きは増すに違いない。しかも、その詐欺は、気候の変動などではなく、わたしたちの食物の変化にまつわるものだった。 さらに、米食品医薬品局(FDA)が主要な共犯者であり、そのごまかしのせいで、FDAの科学スタッフがかつて人間の健康に有害だと断定していた新しい食品を15年以上にわたって自分や子どもたちが摂取してきたと知れば、米国人ならショックを受けるだろう。 この本には、どうしてそういう奇妙なことが起きたのかという興味津々の、ときに仰天させられる物語が書かれている。そして、わたしはその物語を伝えることができるユニークな立場にいる。なぜならその不正の重要な部分を暴露したのがわたし自身だからだ。
  • 「社会的入院」の研究―高齢者医療最大の病理にいかに対処すべきか
    3.8
    1巻3,564円 (税込)
    後期高齢者医療の問題が騒がれるなか、社会的入院とは「新しい」問題として認知されつつある。「年間1兆5000億円」、その実態把握および本質的な問題の所在を明らかにする書。 【主な内容】 第I部 社会的入院とは何か 第1章 社会的入院=本当は不適切な入退院 第2章 社会的入院はイエローゾーン医療の一つ 第3章 社会的入院の何が問題なのか 第II部 社会的入院の実態 序論 第4章 長期入院の実態 第5章 伝統的な社会的入院の実態 第6章 社会的入院の新展開 第III部 社会的入院の発生原因をひも解く 序論 第7章 先行研究が指摘する当事者要因 第8章 当事者要因への対策とその評価 第9章 在宅介護忌避を誘導する不均衡問題(需要サイドの要因) 第10章 病床過剰によるマンパワー分散がもたらす低密度医療問題(供給サイドの要因) 第IV部 良質な高齢者医療&ケアを実現する政策 序論 第11章 施設体系を再編し、高密度医療&ケアを実現する 第12章 在宅医療・介護を促進し、医療&ケアの質を確保する 第13章 保険者機能を強化し、入退院の適正化を行う 終章 国民が自ら考え判断する
  • 日本の「射精責任」論
    NEW
    -
    1巻3,630円 (税込)
    私たちはもう、「射精責任」という言葉がない世界には戻れない――。 「望まない妊娠」は男性の「無責任な射精」が原因であると喝破したことで、刊行直後から大きな話題となったガブリエル・ブレア『射精責任』(村井理子訳、齋藤圭介解説)。そこからさかのぼること約30年前、日本ではすでに、男性の射精とその責任をめぐる議論が行われていた。 蓄積された知見を蘇らせるだけでなく、第一線で活躍する13名の研究者が現代における課題をそれぞれの専門領域から議論した。男性と射精をめぐる議論の現在地と、進むべき道を明らかにした論文集。 ■所収論文一覧 齋藤圭介 ガブリエル・ブレア『射精責任』と日本の射精責任論 沼崎一郎 〈孕ませる性〉の自己責任――中絶・避妊から問う男の性倫理 宮地尚子 孕ませる性と孕む性――避妊責任の実体化の可能性を探る 森岡正博 膣内射精性暴力論の射程――男性学から見たセクシュアリティと倫理 伊藤公雄 男性の「ケアの力」という課題――射精責任論とマスキュリニティ 赤川学 『射精責任』と精子の行方 森岡正博 男性の射精責任をどう考えるか 多賀太 生殖に関する責任の共有に向けた男性支援へ 江原由美子 「射精責任」と「女性の自己決定権」 菅野摂子 性的同意と射精責任 塚原久美 女性のリプロと男性の射精責任 竹家一美 孕ませられない責任――男性不妊の文脈で「射精責任」を考える 新ヶ江章友 異性間による射精責任を相対化する――同性間による人工授精とHIVの文脈から 中真生 生殖する身体から避妊や妊娠の責任を考える 齋藤圭介 男性の射精とその責任をめぐって
  • 人口半減ショック 地域の新戦略 賢く縮み乗り越える
    4.0
    【人口が半減すると見込まれる中、実行可能な戦略を提示】 これまでの地方創生は効果を発揮しておらず、今後30年間で、首都圏などを除く地域では人口が半減すると見込まれる。現実的な対応策を取らなければ、地方行政サービスの維持すら危うくなる。 国と地方を巡る財政問題、地方の政治的アカウンタビリティの改善といったマクロの視点と、医療・福祉等、行政サービスの安定提供といったミクロの視点の双方から、問題を真に解決する改革案を提示する。 【経済学、財政学、政治学など第一線で活躍する専門家が解説】 「東京ブラックホール論の真偽」「人口動態と都市構造」「地方財政への処方箋」といった地方創生にまつわる課題を科学的に分析。「集権化か分権化か」といった二項対立、急進的な政策提言といった、従来の議論とは異なる現実的な解決策を提案。 【目次】 序章 人口半減に対応するための戦略 第I部 地方の自律と財政責任 1章 国・地方の責任の明確化と地方政治制度改革 2章 人口減少社会に合わせた地方財政の広域化と標準化の推進――地方分権のパラダイムシフト 3章 国の財政危機と地方財政――「予算ぶんどり」「税源ぶんどり」の地方分権化の終焉 4章 多様性による豊かさの追求――アメリカの「強靱な連邦」論を手掛かりに 第II部 役割分担とサービスの供給システム 5章 一極集中是正ではなく、集積の促進を 6章 人口減少時代における医療・介護・福祉の自治体改革 7章 国土形成計画の積極的活用と地方庁構想 8章 持続可能な地域社会の行政サービスを実現する地方自律型道州制
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて
    4.5
    全米を百家争鳴の大渦に呑み込んだベストセラー。アラン・ソーカル、リチャード・ドーキンス絶賛 フェミニズム、クィア理論、批判的人種理論――〈社会正義〉の御旗の下、急激な変異と暴走が続くポストモダニズム。「第二のソーカル事件」でその杜撰な実態を暴き、全米に論争を巻き起こした著者コンビが、現代社会を破壊し続ける〈理論〉の正体を解明する!
  • 大震災に学ぶ社会科学 第5巻 被害・費用の包括的把握
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    1巻3,663円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東日本大震災と震災が引き起こした原発事故の被害、および震災後の復興により発生した費用の様々な側面について議論を展開する。 第1部「原発事故の被害・費用の把握」では、福島第一原発事故により発生した被害・費用を包括的に把握する。 第2部「震災対策としての被害・費用の把握」では、東日本大震災後の復興を進める上で浮上した新たな被害・費用の把握を行う。 第3部「包括的富アプローチによる被害・費用の把握」では、持続可能性指標として注目される包括的富のアプローチによる被害・費用の把握を行う。
  • 大震災に学ぶ社会科学 第6巻 復旧・復興へ向かう地域と学校
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    1巻3,663円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東日本大震災が日本の教育に残した打撃はきわめて大きなものであった。発災直後、避難所となった学校では、教職員が文字通り献身的にその運営に当たった。さらに学校施設の復旧の早さと教職員配置の円滑さは、早期の学校再開を実現する最も重要な要素となった。行政からの支援に加えて社会からの大きな支援の受け皿ともなった教育という分野は、早期の復旧が可能となった。  本書を通じて明らかにしていく問いは、「日本の教育は東日本大震災の後で変わったのか」である。  第1章では本書で中心に扱う日本の被災三県を対象に、日本の教育は復旧したのか、復興したのかという課題を描き、俯瞰する。第2章の役割は、第1章の俯瞰図に、海外の災害事例とその後の復旧ないし復興の経緯を考察することで、東日本大震災について検討する際の視角を補完するものである。第3章では、2011~2013年の「復旧期」における教職員の組織的行動や取り組みを、震災発生時の危機回避、学校教育機能の回復、児童生徒の心の安定確保の三段階から整理し、それらが教職専門性を背景とすることを示したい。第4章では、被災地復興が進められる中での学校教育の展開と、それに関わる地域・地域団体の動きの事例分析を行う。第5章では、震災及び原発事故に伴って生じた福島県の教育課題の概況をまとめるとともに、教育の復旧・復興に向けたプロセスについて記述し、福島県における教育の復旧と復興をめぐる状況を明らかにしていく。 第6章は、東日本大震災で被災した子どもに対する支援活動(子ども支援)に焦点をあて、教育分野におけるNPOの復興支援活動について今後の検証にたえる記録を残すことを目的とする。第7章では、経済的支援として、奨学金・給付金など被災者個人への金銭の支給、貸付金の貸付けなど、子どもの教育のための経済的負担を軽減する現金給付を主として分析の対象としている。 第8章では、東日本大震災に伴って生じた子ども支援に関する問題状況と、それに対する専門家支援の成果と課題、および子どもの心のケアを社会的に支援することの意義と難しさについて、行政事業と大学による支援活動の事例を中心に考察していく。第9章では教員の業務量と心身の健康状態に着目して、東日本大震災が教員に及ぼした影響について検証を行う。第10章は、被災児童生徒の学習機会を保障する学校と町教育委員会の取組みが、NPOによる支援を契機として官民協働による学びの場へと発展した女川向学館の設立過程を記述し、災害発生時に支援者となりうるNPOや受援者となりうる学校および教育委員会に対する示唆を得ることを目的とする。  教育の復興の重要な部分を構成する教育内容の変化(防災教育等)については第11章で明らかにされる。
  • 大震災に学ぶ社会科学 第2巻 震災後の自治体ガバナンス
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本巻は3部で構成する。  第1部の本章に続く章では、震災後、自治体が具体的にどのような取り組みをしたか、原発事故が自治体にいかなる問題をもたらしたか、さらにアンケート調査結果をもとに、復興にあたる現場の職員が日々の仕事から何を感じていたかを論じる。本巻全体の導入部分にあたる内容である。  第2部は復興を担う組織と人に着目する。その際、国―自治体の関係、自治体―自治体の関係つまり政府間関係と、自治体―住民、自治体―ボランティアの関係を考察の基本枠組みとし、その枠組みのなかで震災後に組織と人がどう動いたか、関係性に変化が見られたかを検討する。最初の2つの章が主に国レベルの行財政対応に視点を置くのに対して、あとの3つの章は主に自治体レベルの行財政対応に力点を置いて考察を進める。 第3部は自治体の復興計画と復興事業に注目する。復興事業のなかでも、特に重点的に取り上げるのは被災住民に対する住宅供給・再建事業である。復興計画の策定や復興事業そのものの進捗状況はどうであったか、復興事業を進めるにあたってどのように政策選択や政策展開がなされたか、そこに自治体間で違いが見られたとしたらその要因は何であったかが検討される。ここでも重要な視点となるのは、国―自治体、自治体―自治体の政府間関係の枠組みから何がいえるかである。
  • ソーシャルメディア・プリズム――SNSはなぜヒトを過激にするのか?
    3.7
    「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化されたアカウントを使って新実験を行ったり、外国による誤情報キャンペーンが与える影響について先駆けとなる調査を実施したりしてきた」「その真実とは、ソーシャルメディアにおける政治的部族主義の根本原因が私たち自身の心の奥底にあることだ。社会的孤立が進む時代において、ソーシャルメディアは私たちが自身を——そして互いを——理解するために使う最重要ツールのひとつになってきた。私たちがソーシャルメディアにやみつきなのは、人間に生得的な行動、すなわち、さまざまなバージョンの自己を呈示しては、他人がどう思うかをうかがい、それに応じてアイデンティティーを手直しするという行動を手助けしてくれるからである。ソーシャルメディアは、各自のアイデンティティーを屈折させるプリズムなのだ——それによって私たちは、互いについて、そして自分についての理解をゆがめられてしまう」(本文より)計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。
  • ワクチンの噂――どう広まり、なぜいつまでも消えないのか
    4.5
    〈私は、噂の重要性を次のように見ている。すなわち、公的な情報源から提供されない場合に答えを求める手段、不確かなリスクに直面したときに集団で意味づけをする手段、公的な経路ではまだ認識されていない予見できないリスクについての新情報を伝える合図としての重要性である〉「ワクチンを打つと不妊になる」「ワクチンを打つと自閉症になる」――。予防接種という世界的なプロジェクトの誕生以来、私たちはワクチンをめぐって常に噂やデマに翻弄されつづけてきた。それらの噂やデマは単に街の噂話から立ち上り拡散されていくのでなく、時の政権やエリートへの不信感のなかに、そして宗教的指導者や科学者の発言のなかに火種が隠されていることもある。さらに、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ今日の私たちは、容易に噂のパンデミックに曝される危機に陥っているのだ。ワクチンをめぐる噂やデマはどのように生まれ、どう広まり、なぜ疑いようのない事実のようにいつまでも消え去らないのか? ワクチンの信頼性をめぐる国際的な研究プロジェクトを率いてきた人類学者が、多様な背景より湧き上がる噂の生態系を明らかにする。[解説・磯野真穂]
  • 明日の地方創生を考える
    -
    本格的な人口減少時代が到来する中、持続的な地域づくりをどのように行うべきか? 新聞等に毎日のように地方創生の文字が踊り、目的も効果もあまり精査された形跡なしに、次々と関連予算が雪崩現象のように決まっていくのを見ると、腰を据えた議論が必要だ。 しかし国の国土形成計画構想をみると、従来型の国土の均衡ある発展論を必ずしも抜け出せていないのが実情だ。 今の都道府県が毎年一つずつ消滅するほどの本格的な人口減少時代が到来する中で、低生産性労働に依存した地域中小産業の新陳代謝を促進し、高付加価値生産性を備えた地域産業への脱皮を図りながら、「まち・ひと・しごと」がホリスティックに連携・融合した息の長い地道で持続的な取り組みにより、域内循環に優れた地域づくりへの道筋をいかにつけることができるか――そのような背景に立って、行政、法律、経済、社会学などの各分野の有識者が、真の地方創生について提言する。
  • 大台ケ原の自然誌 森の中のシカをめぐる生物間相互作用
    4.0
    本書では,大台ヶ原で長年調査を行ってきた著者たちが,シカをめぐる生物間の相互作用ネットワークを明らかにし,それをもとに森林生態系の再生を考える。
  • 人口減少・超高齢社会と外国人の包摂――外国人労働者・日本語教育・民俗文化の継承
    -
    地方の視点から、包摂のあり方を探る 少子高齢化の急速な進展、深刻な人手不足、外国人労働者受入れ拡大への転換―― 人口減少と高齢化が全国最速で進む秋田県における外国人受入れの現状と課題を提示。 「生活者」として包摂し、共に生きる地域社会づくりの可能性を描く。 [現場の視点に着目したコラムも多数収録] ―――― 人口減少と高齢化が全国最速で進行している秋田県を事例に、「外国人介護労働者の受入れ」「外国人住民と地方経済」「日本語教育」「民俗文化の継承と外部参加者」の4つの切り口から、外国人労働者受入れの現状と共生社会の構築へ向けた課題を考察する。 ――――
  • 見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク
    4.3
    「タイムトラベルの物語では、過去の小さな行動が現在の極端な変化につながることが多い。しかし、今日の小さな行動が、未来に劇的な影響を及ぼす可能性について考えることはめったにない」(本文より)本書の主眼は、こんな可能性を真剣に捉えるべき理由を提示することだ。そしてさらに、いまを生きる一人ひとりが「いますぐ」行動するよう説得することにある。気候変動、高度なAIや全面核戦争がもたらす脅威・リスクについて、できるだけ正確なデータ、〈長期主義〉的フレームワーク、そして数学的ツールで詳細に検討し、数世紀から100万年先までの不確実な未来の形をできるだけ正確に描き出していく。そのうえで、「そもそも人類の絶滅は悪いことなのか?」「幸福とは何なのか?」といった根源的な問いにまで踏み込むことで、議論は深みを増している。科学をはじめ、歴史、哲学と使える知見は何でも使い、熱意にあふれた筆致で読者を巻き込んでいく若き哲学者、マッカスキルの説く、未来のための思想。
  • 人類滅亡の科学
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶対に生き延びるために、今できることは何か? 今の当たり前が根底から覆るような事態が発生し、人類や地球の生き物たちが絶滅の危機にさらされるという出来事はこれまで何度もありました。そして、これからも起こり得ます。本書では、この先、実際に人類が直面するかもしれない25篇のシナリオを紹介します。 それぞれのシナリオごとに、何が原因で、何が起こり得るのかを見ていきます。破滅的なシナリオの中に自分がいることを想像し、そのメカニズムを科学的に解明し、それらのシナリオが決して起こらないようにするための方策を検討します。単に恐怖を煽るのではなく、危機を冷静に分析し、しっかりと対処する姿勢で作られた、重厚な内容の本です。
  • 次なる100年―歴史の危機から学ぶこと
    4.0
    1巻3,960円 (税込)
    近代はどう終わるのか、「第2の中世」は到来するか 圧倒的なスケールで説く、水野「文明史観」の決定版! 【内容紹介】 13世紀以降の社会は「数字(利益)は嘘をつかない」という前提の上に成り立っている。「神は嘘をつかない」という前提で成り立っていた中世キリスト教社会が崩壊していったのは「神が嘘をついた」からであって、人々は来世の天国よりも現世の暮らし向きが年々よくなっていく資本を信じるようになった。そこで、13世紀に教会は利子を認め信者を引き留めた。ところが、21世紀になって、「数字は嘘をつかない」という前提が揺らいでいる。現在は13世紀の身分社会以上に所得の不平等が広がっている。(略) 「21世紀の社会はいかなる方向に向かうか」であるが、社会の在り方は中心概念になにを据えるかで決まってくる。社会の仕組みの中心概念は、21世紀においてはもはやコイン(硬貨)ではない。イコン(聖像)が嘘をついたので、嘘をつかない数字を人々は信じるようになったが、そのコイン(資本)が嘘をつくようになったからである。所有権の概念や株式会社制度を見直し、ケインズのいう「明日のことなど心配しなくてもいい社会」を構築する必要がある。 ゼロ金利社会になって、ようやく日本人は働け、働けという強迫観念から解放され、人間の本質について考える時間を手に入れた。瞑想しても人間の本質はわからないので、「古典」あるいは芸術を学ぶ必要がある。ゼロ金利とは現在と将来の時差がなくなって、現在も将来も同じ価値となったことを意味する。将来もっとよくなるのではなく現在が最高なのである。すなわち、「より遠く」の将来ではなく「より近く」の現在に高い価値が与えられる。「資本の時代」が終わり「芸術の時代」が到来する。「より近く、よりゆっくり、より寛容に」が新たな行動原理となる社会が到来するであろう。(本書「はじめに」より要約抜粋)

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