【地縁をデザインする】
地域の顔見知りのつながりをもとにした共助によって、社会課題を解決していく方法や事例を紹介。
近くに住んでいたり生活圏を共有している、ネイバーフッドに、一つの可能性があるという。
友人が徒歩圏内にいる暮らしが、このネイバーフッド・デザインが描いてきた未来像の一つ、とのこと。
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海外に暮らしていると大学生活も含め、徒歩圏内の暮らし、みたいなのが割とあったけれど、日本に帰るとみんな遠くから出勤したりしていて、距離感が全然違うなーと思ったりする。
日本の都市は規模が大きかったりするのか、それぞれに生活圏があって、逆に職場の人とかとお店であうのっは気が引ける、みたいなことも聞く。
みんなが顔見知りの範囲のコミュニティっていうのはなかなか難しいところもあるだろうけれど、
いろんな形でいろんな輪の中で何かし裸周りの人とかかわりを持てる暮らし方は温かいなーと思ったり、
住んでいる地域を共有してる感じって、やっぱいいなーと、読みながら思ったり。
必要になったらつながれる場があること。
いろいろと方法論的な部分も書かれていたけれど、いくつか印象に残ったことは、
ネイバーフッドデザインでは外部の専門家やサービスも柔軟に取り入れる
助ける・助けられるなどの対立関係ではなく、皆が同じ方向を見る関係性
人を手段化しない、人を束で見ない
組織ありきにならない、人が主であり、組織が従
自分たちで生活を作る、という創造的な楽しみ…
市場利益を追求する民間企業、資本主義社会の中で、これはある種の理想像に聴こえがちなのだけれど、
著者は、デベロッパー会社で働いていた経験もあり、
その後、株式会社 HITOTOWAを立ち上げ、
これまで様々な地域の共助のしくみをサポートしてきたとのこと。
具体的にどうやって利害関係を一致させるのか、どこまで持続可能なのか、
そんなところに、著者や著者の会社のようなネイバーフッド・デザイナーの働きがあるのかなと思う。
有給社員、無給社員、学生、そして地域のメンバーの主体的な活動…
生活作りには、お金以外の大事な価値があるのだろうと思う。その価値を関わる人たち自らが生み出しながら感じられることが一つのカギだと思う。
日本は本当に年に人が集中していて、顔見知りとなると一つのマンションだけでも無理じゃん、と思ってしまうけれど、…
かかわり方も多様に、しがらみではない開かれた地縁が理想なのかなと思う。