多崎礼のレビュー一覧
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積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をし -
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ネタバレシリーズが積み重ねてきた「レーエンデ」という国の歴史が、いよいよ大きな転換点へ向かって動き出す一冊だった。
何より圧倒されたのはルクレツィアの生き様。自分が何を望み、そのために何を背負うのかを理解したうえで選択していく姿には、ただ「格好いい」だけでは済まされない凄みがある。理想のために進む者がいる一方で、誰かが引き受けなければならない役割もある。その重さを知っているからこそ、彼女の存在が強烈に印象に残った。
そして、レオナルドとルクレツィアという兄妹の対比が本当に素晴らしい。同じ未来を見据えながらも、選ぶ道はまったく違う。だからこそ二人の関係性には単純な善悪では語れない深みがあり、それぞれ -
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ネタバレ『レーエンデ国物語 喝采か沈黙か』、今回も面白かった。特に印象的だったのは、「革命」を武力や政治だけではなく、演劇や芸術という形で描いているところ。人の心を動かし、過去の出来事を物語として次の世代へ伝えていく――そんな「物語の力」が、レーエンデの歴史を動かしていく展開がとても興味深い。
そして、2巻『月と太陽』とのつながりが随所に感じられるのも、シリーズを追ってきた身としては嬉しい。かつての出来事や人物が、時を経て別の形で物語に息づいていることに、レーエンデの歴史が確かに続いている実感がある。
序盤は少し静かに物語が進む印象だったが、後半からは一気に引き込まれた。散りばめられていたものが次 -
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ネタバレ『レーエンデ国物語 月と太陽』は、前作からさらに物語のスケールが広がり、レーエンデという国が歩んできた歴史の重みを強く感じられる一冊だった。特に、テッサとルチアーノの関係が、単なる恋愛ではなく、国の未来や革命へと結びついていく展開が熱い。理想を掲げるだけでは何も変えられず、それでも大切なもののために立ち上がる人々の姿には胸を打たれた。
テッサの強さも魅力的。戦う力だけではなく、自分の信じるものを選び取っていく精神的な強さが格好いい。登場人物それぞれが自分の信念を抱えているからこそ、彼らの選択の一つひとつに重みがある。
決して明るいだけの物語ではないけれど、だからこそ「何を受け継ぎ、何を未来 -
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ネタバレ多崎礼さんの『レーエンデ国物語』、「こういうファンタジーが読みたかった」と思わせてくれる作品だった。
何より魅力的なのは、レーエンデという国そのもの。銀霧に包まれた森や古代樹、湖、城など、幻想的な風景が丁寧に描かれていて、物語を読んでいるというより、自分自身がその世界を旅しているような感覚になる。美しいだけではなく、その土地が抱える歴史や人々の苦しみまで描かれているからこそ、レーエンデという場所が次第に「生きた世界」として感じられてくる。
ユリアとトリスタンの関係も印象的。二人の出会いを軸に、少女だったユリアが外の世界を知り、自分の意志で生き方を選び取っていく過程がとても良かった。恋愛だけ -
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大人版のお伽話を読んでいるようだった。
まず装丁がかなり好き。タイトルに「夜」が入っているだけでも、なんとなく自分に刺さる。
二人の語り部が交互に物語を話していき、一見別々に見えた話が少しずつ繋がって、この世界で起きたことが紐解かれていく。
語られる物語も童話っぽいので、頭の中で絵本のページをめくるような感じで読み進めることができた。全体を通して、人と魔物を巡る美しくて少し切ない物語だったと思う。
ただ、登場人物や島の名前が聞き馴染みのない言葉ばかりで、これが全然覚えられなかった。話が繋がっていく作品だからこそ、「これ誰だっけ?」となるのがちょっと気になった。
あとは世界観が面白そう -
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一つ一つの短編が独立した物語として描かれながら、後半になるにつれて少しずつつながっていく構成が面白い作品。
物事は見る角度によって違って見えるし、時間が経つことで初めて分かることもある。そして、誰かの想いや経験を受け継ぎながら、より良く生きていく。そんな姿が描かれていて、これは物語の中だけではなく、現実の世界にも通じることだと思った。
特に作中に出てくる「全てのことには意味がある」という言葉が印象に残った。読み終えた後に振り返ると、何気なく読んでいた一つ一つの物語にも意味があったことに気づかされる。
読み進めるほどに点が線になっていく感覚が心地よく、最後まで読んでからもう一度振り返りたく -
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ネタバレいやあ、もう。
一巻と同じように希望を持たせた瞬間にどん底に突き落とされる。
前作で散々苦しい気持ちにさせられたので覚悟はしていたけれど、その遥か斜め上をいく残虐さ。
ご都合主義のハッピーエンドなんてない。
テッサが仲間たちを鼓舞する時,シモン中隊長の言葉を借りるのが良かった...心から崇拝していたのが伝わってきた。
賢く優しかったルチアーノがなぜ残虐王になってしまったのか...レーエンデの民への絶望が彼をそこまで変えてしまったのだろうか。
のめり込んでしまう,だけどひたすらに苦しい。
それでも...最後まで見届けます。
個人的な好みとしては、一巻の方が好きだったなあ。
トリスタンの生