多崎礼のレビュー一覧
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレああ、どうして自分の幸せだけを考えてくれないんだろう、どれだけ惨たらしい目にあってもレーエンデを想い続けたテッサ、だからこそかっこいいんだけどさ、幸せになる結末を夢みたっていいじゃん…と思わずにいられない。読み進めていくうちに、1人の女の子でもあり英雄でもあるテッサの激動の人生を共に歩めたような気がして、最期はとってもつらかった。
ルーチェ、どんな怒りがあったとしても思いは伝えておいてほしかった。どれだけしんどい思いをして法皇に登り詰めたのか。その最期まで革命をとめテッサを死に至らしめたレーエンデへの怒りは収まらなかったんだね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再びこの世界へ入り込むことになった。
時は経ち世界は少し変わっていた。
人々に武器を持たせることで世界はどうなるのか、現実の世界ともリンクする。
戦争の描写は非常に残酷。
テッサ目線で読むから爽快なところもあるが
逆の立場だったら
どんな理由があれ彼女を許すことはできない。
中隊長との別れも別の方法があったのではないか。
ルーチェの
「僕ね、昨日で十八歳になったよ」
の言葉には
ルーチェのこれまでの我慢、葛藤、期待、愛情、苦しかった日々、幸せな思い出、数々の感情が込められているように感じた。
私はまたこの世界に戻るだろう。
この先も見届けるべきだ。 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ革命の話をしよう。その光は人々を導き、太陽の温かさを放つ灯りになるのか。その光は人々を恐怖の底に突き落とし、月夜の凍える闇となるのか。
本作は、前作から時が経ち、世代が移り変わった時代が舞台となっている。前作の登場人物たちは登場しないが、彼らの残した思いやバトンは脈々と受け継がれている。そんな世界で、レーエンデの自由を掴みとろうと、己の全生命をかけて戦った者たちの物語。
名前に光の意味を持つ少年。ルーチェは最初に名前と家族を失う。全てを失った闇の中で、太陽のような少女と出会う。彼女を愛し、彼女のために彼は全生命を持って、革命に身を投じた。
ダール村で過ごす少女。テッサは天命を持つ英雄で -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ多崎礼さんすごい。どの本も面白いじゃん。ハイファンタジーなので、世界観がわかるまでは少し時間がかかる。でも、一度わかったらシリーズものを楽しみにできる。
レーエンデの1巻はかなり面白かったけど、2巻以降レイプの話ばかりでもう⋯。せっかく面白いだけに嫌気が限界。男が劣等種であることから目を逸らさせてくれないのか。どうやらこの「夢の上」と「〈本の姫〉は謳う」は大丈夫かな?
1冊に2つの物語があり、関連していた。翠輝晶は、アイナとオープの物語。ここで登場する騎士たち、イズガータ、アーディン、アライスがメインの蒼輝晶。
翠輝晶、アイナ様が虐められなくて良かった。何も知らない嫁ぎ先で嫁姑問題に巻き -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は -