多崎礼のレビュー一覧
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「だから捨ててといったのに」から全ての物語が始まる短編集。作者によって「何を捨ててと言ったのか」を読むのが楽しいですね。昔星新一の「ノックの音が」を読んだときのようなワクワク感があります。普段あまり本を読んでいないので、この手のタイプの短編アンソロジーはいろんな作者さんの作品を一冊でたくさん読めるのが本当にありがたいです。多分読書家の方なら、作者を伏せても「この話はこの人が書いたのかな」と分かるのかもしれないなと思いました。そういう楽しみ方をしても良いのかも。
真下みこと「お守り代わり」
五十嵐律人「累犯家族」
芦沢央「久闊を叙す」
多崎礼「海に還る」
谷絹茉優「猟妻」
こちらの5編が特に好き -
Posted by ブクログ
イーゴゥ大陸が夜明けを迎えた。
最終巻は光と闇、2人の王子の章だった。
少しずつ謎が明かされていって、時間が進んでいって、後半はあっという間に読んでしまった。没入感がすごい。
タイトルの回収と、王子の覚悟に涙……。みんな幸せになって、ってずっと思っていたけれど、あんな形で幸せになるのはつらいよ……。
夢についての考察は、一度読んだだけでは難しいと感じるけれど、伝えたいことはわかったつもり。
自分の夢を叶えようとがんばる。
叶わなかった夢を誰かに託す。
自分の時空(可能性)を夢の実現に充てることができればいいけれど、それが難しいとき人に夢を託すことがあるかもしれない。
託された夢のために1人 -
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Posted by ブクログ
1巻の謎が回収されていき、物語は進み……。
紅輝晶はハウファ様。アルニールの悲劇の真相や、光神王についての謎が明らかになり、また謎を呼び。自分の夢を掲げて、夢を貫く姿は本当に美しく格好いい。
黄輝晶はダカール。影憑きである彼の心が描かれていた。1巻のデュシスとの戦いと、その先の物語まで進み、最後にガツンとやられた。この先どうなっちゃうの!?
書き下ろしの短編がなければ(いや、あってもなんだけれど)、3巻の発売まで悶々と過ごすことになるところだ。
それにしても「夢」というのは、なんてまぶしいものなんだろうか。登場人物たちが夢に生きる姿を見て憧れてしまう。
レーエンデとはまた別の抑圧された世界。 -
Posted by ブクログ
タイトルからは想像もできない物語の展開に目が離せなかった。
一つ一つの短編がとても濃くて、引き込まれて、それぞれもっと詳しく読んでみたいと思ったほどでした。
最後の方よりかは最初の5問題あたりが好きだったかな。
分かったような分からないような…。まだまだ読み込めるんじゃないかと思ってます。
エピローグ、私には全然ピンと来なかったけどなにかの作品のシーンなのかな?
お話の設定が新鮮で、石板が鍵となる物語を再生してくれるのだけど、毎度全く異なる世界、時代、場所になるのでその導入を読むだけでわくわくした。
人間の醜さ、優しさ、不完全さ、でもとても尊い存在であることを教えてくれました。
あとがきも -
Posted by ブクログ
ネタバレレーエンデの解説本だったので。
もともと写真やイラストが多いと文字を読む気がなくなるし、
物語の細かい部分を追及するタイプでもないので、
ちょっと目が滑った。
まだ最終巻がでていないというのに
微に入り細にわたり解説されているのは、
ゲームに攻略本がセットで売られる時代だからなのか。
第四章創造で紹介されていた著者手書きの地図や建物の絵や、
インタビューが面白かった。
物語がありきでキャラクターを設定していくとか、
そのキャラクター設定に苦労してぎりぎりで書き替えたとか、
行き詰ったら散歩に出て喫茶店で書いてまた散歩するとか。
どんぐりは、
自分で拾ってこそ楽しいのだと思うのだけれど。 -
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