【感想・ネタバレ】夢の上3 光輝晶・闇輝晶のレビュー

あらすじ

ああ、夢は、どうしてこんなに美しいのだろう。
叶わないとわかっていても、こんなにも心を掴んで離さないのだろう――
うちに秘めた夢を明かし、散り去る彩輝晶。残るは二つ、光と闇を宿すそれぞれの輝晶は語る。人々の夢を担い、光神サマーアを打ち砕いたアライス。太陽姫と呼ばれる彼女が、ずっと隠してきた目映いまでに純粋な願いを。そして叶わぬまま抱き続けるツェドカの狂おしい想いを。本篇堂々完結!
中公文庫『夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶 3』を改題し、書き下ろし番外短篇「輝晶の欠片 最初の夢」を新たに収録。

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Posted by ブクログ

完結編の語り手は、光の王と闇の王。重層的に語られる物語は深い満足を与えてくれた。
太陽姫アライスの見果てぬ夢は、ある意味で幼く、それだけに純粋で胸を打つ。ツェドカのハウファに捧げる最後の夢はただ切なく、余韻のある終幕。
単行本書き下ろしの「最初の夢」も良かった。誰も取り残さない鮮やかな後日談。お見事

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

前に読んだのはもう10年以上前だろうか?話の細かいところは忘れてしまっていたけど、めちゃくちゃ面白かったという記憶だけはずっと心に残ってた。
その当時多崎礼先生の作品を色々読んでどれもとても良い作品だったけど、いつの間にか追わなくなってしまっていた。
でも最近レーエンデ国が大当たりしたようで実力のある作家はいつか日の目を見るんだなと思っていた所、今回好きだった夢の上の新装版が出るということで懐かしくなって手に取った。
改めて読んだけどやはりこの物語はとてもよい。キャラクターの一人一人が自分の命を燃やし尽くすまで夢を追い続けている所にとても心が動かされる。小説ならではの最高の物語。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

1巻から3巻まで読み終わって、色々な人からの視点で同じ出来事を観るところが面白かった。人が違えば見えてる世界が違うことを感じる。
最後はいい感じでまとまって終わったと思う。
スピンオフも読んでみようと思う。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

最終的には大団円なんだろうけど、その中でツェドカのラストは悲しい。。。

2025.5.30
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2025年05月30日

Posted by ブクログ

イーゴゥ大陸が夜明けを迎えた。
最終巻は光と闇、2人の王子の章だった。

少しずつ謎が明かされていって、時間が進んでいって、後半はあっという間に読んでしまった。没入感がすごい。
タイトルの回収と、王子の覚悟に涙……。みんな幸せになって、ってずっと思っていたけれど、あんな形で幸せになるのはつらいよ……

夢についての考察は、一度読んだだけでは難しいと感じるけれど、伝えたいことはわかったつもり。
自分の夢を叶えようとがんばる。
叶わなかった夢を誰かに託す。
自分の時空(可能性)を夢の実現に充てることができればいいけれど、それが難しいとき人に夢を託すことがあるかもしれない。
託された夢のために1人で頑張ることになるかもしれない。
でも1人の時空(可能性)は限りがある。大変なとき、つらいときには、みんなの時空を持ち寄って、みんなで解決に向かえばいい。

きっといい国を作ってくれるだろうな、と思える。夜明けを迎える一冊だった。
世界線が同じだから、レーエンデ国物語にも少し顔を出してほしいな。外伝とか、ちょこっとでもいいから……というのは欲張りな読者の夢です。

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

どのストーリーも魅力的だけれど、6つはちょっと多い気がする。
最終的にみんなが幸せというか、納得できるところに至ったのはうれしいけれど。

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2025年10月19日

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