あらすじ
太陽姫・アライスのもと、光神サマーアを打ち砕き、王国に太陽を取り戻したケナファ騎士団。革命前後の物語をアーディン以下六人の士隊長が語るスピンオフ短篇集。書き下ろし短篇収録。
「世界で一番速い馬」――第四士隊長シャローム
「天下無敵の大盗賊」――第五士隊長ハーシン
「汝、異端を恐るることなかれ」――第六士隊長トバイット
「あの日溜まりの中にいる」――第三士隊長イヴェト
「約束」――第二士隊長ラファス
「手紙」――第一士隊長アーディン
書き下ろし短篇「世界で一番速い馬 reprise」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ついに読み終えてしまったという深い寂しさに包まれる、
あまりに素晴らしい世界だった。
今作は短編集という形を取っているが、
決して本編の余韻を汚すような蛇足ではない。
むしろ、本編の裏側で息づいていた人々の想いや歴史の断片が補完され、
多崎礼が描く壮大な物語の解像度がより一層高まる一冊となっている。
一つひとつのエピソードが本編の感動を呼び起こし、
物語が完結したことを改めて噛み締める贅沢な時間。
もう彼らに会えないのは寂しいが、
この完璧な幕引きには清々しささえ感じる。
多崎ファンタジーの真髄を最後まで堪能できた。
Posted by ブクログ
【夢の上】の外伝
ケナファ騎士団の士隊長達の短編集
《世界で一番早い馬》
《天下無敵の大盗賊》
《汝、異端を恐るることなかれ》
《あの日溜まりの中にいる》
《約束》
《手紙》
《世界で一番早い馬 書き下ろし》
Posted by ブクログ
技術的な問題で本編収録されなかったという「手紙」がとてもいい。敵国デュシスのエピソードを描いて物語を立体化させただけではなく、いくつかの伏線をしっかり回収している。
アルアーラがデュシス語でアーディンに語った言葉とエスクエラの「お帰りなさい、二人とも」が忘れられない。
帯には「番外編」とあるが、本書まで含めてシリーズ完結と考えるべきだ。多崎先生、楽しい時間をありがとうございました。
Posted by ブクログ
ついに「夢の上」を全て読み終わってしまった。。
番外編なので軽い気持ちで読んだが、ここまで読んで完成された物語なのだと思った。
1人1人の物語がリアルで、涙無しでは読めなかった。
世の中が、この物語のように幸せになってくれたら良いなと思った。
Posted by ブクログ
文章の流れが美しく、語彙が豊かで読んでいて気持ちがいい。
物語に深みがあるし、登場人物は誰もが清らかで芯があり、
それでも失敗したり、苦難に出会ったりしながら前を向いている。
本編もよかったけれど、この連作短編集で、作家さんの力が伝わった。
登場人物の一人一人を好きにならずにいられない。
Posted by ブクログ
3部作の世界観の余韻にまだまだ浸りたい人に向けた一冊。
1番タイトルに唆られた『手紙』の章は、アーディンがイズガーダに渡せないままになっていた手紙のことかと思って期待していたのですが、別な人物の手紙だったことはちょっと拍子抜け。けれどそれもアーディンの人となりを深めてくれる素敵な一編でした。