あらすじ
故郷を滅ぼされ、復讐のため後宮へ上がったハウファは、不死身の光神王を倒す法を求め、文書館の地下深くに隠された建国の秘史に至る。
やがて彼女は神宿の御子を産むが、同じ日に第一王妃のもとにも王子が誕生していた……。
多崎礼、もうひとつの革命の物語。
中公文庫『夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶 2』を改題し、書き下ろし番外短篇「輝晶の欠片 伴走者の遺言」を新たに収録。
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革命」の足音が響き始める第2巻。ファンタジーの醍醐味である 「未知の大陸」の登場に、抑えきれない高揚感を覚える。
前巻で撒か れた種が、時を超え、場所を変えて芽吹く瞬間の鮮やかさは圧巻だ。
「あの出来事の裏側には、こんな真実が隠されていたのか」
という驚 きが、バラバラだった物語を一つの巨大な核心へと収束させていく。
多崎礼が描く密な世界の繋がりを目の当たりにし、ニヤリとせずに はいられない。
運命の歯車が激しく回り出す中、物語はいよいよ後半 へ。
最終巻に向け、期待は膨らむばかりだ。
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とても面白かった!
2巻の展開が面白くみるみるうちにこの世界に引き込まれました。
影って悪い奴だけではないんだとしみじみ。
戦う女性って芯が強くて本当の意味で強い。
読むのが楽しすぎて私の時空を費やしてしまいました。
次巻が楽しみ!
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語り手を変えながら、同じ時が描かれるファンタジー。
第二部の語り手は光神王妃ハウファと太陽姫アライスの同僚ダカール。
ハウファの物語は悲劇で終わることが分かっており、少々気が重かったが、人生を劇に見立てた幕引きで読後感は意外に良かった。
ダカールの物語はまさにメインストリーで、アライスの強さ、そして父王を憎みきれない弱さが最も近しい人物の目線で語られる。少女が騎士に、希望の姫になる展開はまさに王道。
しかし、光神を砕く魂の叫びの後の展開は・・・
後味が良くても、悲劇はもう読みたくないのだが。
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アーーーディーーーーン!!!
1巻の続きがこんな形で読めるとは。
1巻より大人びた?雰囲気を醸し出すアーディン。
そして彼らと同じ命運を辿らせたくないアーディンのダカールとシアラに対する態度。
せつなすぎるぅぅぅ!!!!
そして、忘れてはいけないハウファとアルティヤの物語。
やっぱりこの作品は愛の物語なんだなぁ。
最終巻はきっとツェドカがでてきますね。 物語の行末が楽しみです。
2025.5.26
110
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夢の世界に再び魅了される。『夢の上2 紅輝晶・黄輝晶』多崎礼著 書評
前作『夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶』が発売されてから約一年、待ちに待った続編を手に取ると、その魅力に再び引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。
前作で心を奪われた独創的な世界観が、今作ではさらに深化しており、物語の展開に引き込まれ続けました。美しくも残酷な夢の世界で繰り広げられる登場人物たちの葛藤や成長に胸が熱くなり、読み終わった後も興奮が冷めやらぬままでした。
物語の概要
物語の舞台は、夢と現実が交錯する幻想的な世界。主人公・ハウファは復讐を遂げるため、不死身の光神王を討つ方法を探し続けています。彼女は王の側室として後宮に潜入し、文書館の地下に隠されたサマーア神聖教国建国の秘史を解き明かすべく動きます。その過程で、光神王の秘密と、この世界の根幹を揺るがす真実に直面することになります。
今作では、ハウファに加え、彼女を取り巻く登場人物たちの思惑が交錯し、物語に深みを与えています。
考察と所感
本作の最も際立っている点は、その世界観の美しさと精緻さです。多崎さんの作品は、言葉一つひとつが美しく、情景が鮮やかに目に浮かぶように描かれています。夢の世界の描写は幻想的でありながら、どこか現実世界とつながっているような感覚を覚えます。
また、物語の構成にも感嘆を覚えます。複雑に絡み合う人間関係や、過去と現在が交錯する展開に、読者は飽きることなく引き込まれます。特に、終盤の怒涛の展開には息を呑みました。その迫力は、まさに圧巻です。
さらに、この作品は単なるファンタジー小説にとどまらず、現代社会への警鐘も含まれているように感じました。例えば、権力者の腐敗や情報操作による民衆の扇動など、現代社会でも問題となるテーマが、この夢の世界で見事に描かれています。
『夢の上』という作品は単なる娯楽小説ではなく、読者に深い問いかけを行うものであることが伝わってきます。
おすすめの読者層
・絢爛たる世界観を持つファンタジー小説を愛する読者
読み応えがあり、奥深い物語を求めている読者
・多崎礼さんの他の作品を読んだことがある読者
・普段あまり本を手に取らないが、読みやすい小説を探している読者
また、本作は前作を未読でも楽しめる内容になっていますが、前作を先に読んでおくことで、より深く物語を堪能できるでしょう。
ぜひこの機会に『夢の上2 紅輝晶・黄輝晶』を手に取り、多崎礼さんが紡ぎ出す夢の世界に浸ってみてください。きっと、あなたもこの物語の虜になることでしょう。
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2巻も変わらずよかった……同じ時間軸で話が進んでいくため、最初こそ世界観などに惑わされることもあったけど、一巻の途中からそういったことも無くなった。
3巻目もすでに購入済みなのでこのままどっぷり浸かって読み切ってしまいたい。
自分の希望が全て罷り通るわけではない、自分が1番欲しいものが手に入ることだけが幸せではない。でも、きっとその先に得られるものもきっとある。絶望しかないと思っていた終わりゆく国の中で眩い太陽が再び現れるのを切望した人たちの勇気と愛の物語です!
Posted by ブクログ
アルティヤが大好きでした。
ふざけているようで、しっかりてて、掴めないけど、とても頼りになって安心出来る存在に思えました!
だから最後に伴走者の遺言が書いてあって、嬉しくて夢中で読みました。
3巻も読むのが楽しみ?
Posted by ブクログ
1巻の謎が回収されていき、物語は進み……。
紅輝晶はハウファ様。アルニールの悲劇の真相や、光神王についての謎が明らかになり、また謎を呼び。自分の夢を掲げて、夢を貫く姿は本当に美しく格好いい。
黄輝晶はダカール。影憑きである彼の心が描かれていた。1巻のデュシスとの戦いと、その先の物語まで進み、最後にガツンとやられた。この先どうなっちゃうの!?
書き下ろしの短編がなければ(いや、あってもなんだけれど)、3巻の発売まで悶々と過ごすことになるところだ。
それにしても「夢」というのは、なんてまぶしいものなんだろうか。登場人物たちが夢に生きる姿を見て憧れてしまう。
レーエンデとはまた別の抑圧された世界。恐怖に支配された空のない国。最後はハッピーエンドだと信じて、3巻を待ちます。レーエンデ国物語最終巻待ちのみなさん、夢の上もアツいです。世界線一緒です(死影はレーエンデにも出てきてるのだ!)。こちらの世界にも足を運んでみませんか?