多崎礼のレビュー一覧

  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    妹ルクレツィアの生涯を描いた作品。
    兄レオナルドを愛するが故に選択したとはいえ、
    あまりにも可哀想過ぎて読むのが辛い。そこに
    最後の結末も見えてきてますます読み進めるのが
    辛い。
    けれど世界観に引き込まれての読むのは止まらず、一気読み!
    そんな内容でした。



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    2026年09月29日
  • これが最後の仕事になる

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    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

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    2026年09月24日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    ショート・ショートなので、一編が8ページくらい。その短い中で背景をぼかしつつも確信に迫る書き方してたりするものもあり、うまく咀嚼できないまま終わったものもあり、でも面白い短編集だった。

    始まりが不穏なので、大体不穏な話が多い中、最初から最後までハッピーに終わる「切れたミサンガ」が好き。
    人でも殺したんかと思いつつ、同じ格好ときたのでSFかと思ったら 笑

    安定のホラーの「こわくてキモくてかわいい、それ」も好き。
    それが不気味だけど、主人公が見下されてることに気付きながらも知らないふりして難を逃れてて、性格悪い私はざまみろと思ってしまった。

    「久闊を叙す」も良い。
    こんな形で、我が友李徴子を読むとは。新鮮な感覚だった。

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    2026年09月23日
  • 〈本の姫〉は謳う4

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    全4巻一気読み。長い旅でした。
    ふたつの物語が同時に語られる構成、大陸中に散らばった失われた文字を探す、本に宿る歌姫、信じること。
    連載物のような展開で大小の波が繰り返される。つらい波もあれば、楽しい波もある。それを共に旅してきたのは喜びだろう。

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    2026年09月17日
  • それはそれはよく燃えた

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    積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。

    ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。

    リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。

    特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。

    ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をしている自分ごと、恋そのものに精一杯恋をしているような書きぶりがとても素敵な文章でした。

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    2026年09月11日
  • レーエンデ国物語

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    ガッツリしたファンタジーを読みたくて、電子で購入した。銀の霧の情景が綺麗で感動したし、古代樹の森や幻魚とか映像で観てみたいと思った。

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    2026年09月11日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    ネタバレ

    シリーズが積み重ねてきた「レーエンデ」という国の歴史が、いよいよ大きな転換点へ向かって動き出す一冊だった。

    何より圧倒されたのはルクレツィアの生き様。自分が何を望み、そのために何を背負うのかを理解したうえで選択していく姿には、ただ「格好いい」だけでは済まされない凄みがある。理想のために進む者がいる一方で、誰かが引き受けなければならない役割もある。その重さを知っているからこそ、彼女の存在が強烈に印象に残った。

    そして、レオナルドとルクレツィアという兄妹の対比が本当に素晴らしい。同じ未来を見据えながらも、選ぶ道はまったく違う。だからこそ二人の関係性には単純な善悪では語れない深みがあり、それぞれの信念がぶつかり合う場面に強く惹き込まれた。

    タイトル通り、物語全体を覆うのは「夜明け前」の張り詰めた空気。革命はまだ始まっていない。しかし、確実に何かが変わろうとしている。その緊張感がページをめくる手を止めさせない。長いシリーズを読んできたからこそ、この夜の先にどんな夜明けが待っているのか、ますます目が離せなくなった。

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    2026年09月03日
  • だから捨ててと言ったのに

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    ネタバレ

    河村拓哉さんの『ミックス』が好き。Youtuberさんだとは知らなかった。このシリーズは書き手との出会いがやっぱり楽しい。

    累犯家族
    重政の電池
    その。をよく見ろ
    海に還る
    猟妻
    擲たれた手紙

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    2026年09月05日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    ネタバレ

    『レーエンデ国物語 喝采か沈黙か』、今回も面白かった。特に印象的だったのは、「革命」を武力や政治だけではなく、演劇や芸術という形で描いているところ。人の心を動かし、過去の出来事を物語として次の世代へ伝えていく――そんな「物語の力」が、レーエンデの歴史を動かしていく展開がとても興味深い。

    そして、2巻『月と太陽』とのつながりが随所に感じられるのも、シリーズを追ってきた身としては嬉しい。かつての出来事や人物が、時を経て別の形で物語に息づいていることに、レーエンデの歴史が確かに続いている実感がある。

    序盤は少し静かに物語が進む印象だったが、後半からは一気に引き込まれた。散りばめられていたものが次第につながり、物語が大きく動き始める終盤は圧巻。単なるファンタジーではなく、「物語を語ること」そのものが持つ力まで描いているところが、このシリーズの魅力だと思う。読み終えた後、これまでの2冊もまた読み返したくなる一冊だった。

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    2026年08月30日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    『レーエンデ国物語 月と太陽』は、前作からさらに物語のスケールが広がり、レーエンデという国が歩んできた歴史の重みを強く感じられる一冊だった。特に、テッサとルチアーノの関係が、単なる恋愛ではなく、国の未来や革命へと結びついていく展開が熱い。理想を掲げるだけでは何も変えられず、それでも大切なもののために立ち上がる人々の姿には胸を打たれた。

    テッサの強さも魅力的。戦う力だけではなく、自分の信じるものを選び取っていく精神的な強さが格好いい。登場人物それぞれが自分の信念を抱えているからこそ、彼らの選択の一つひとつに重みがある。

    決して明るいだけの物語ではないけれど、だからこそ「何を受け継ぎ、何を未来へ残すのか」というテーマが心に残る。1巻で生まれたレーエンデの物語が、世代を越えて少しずつ大きな歴史へ変わっていく感覚が素晴らしかった。読み終えた後も、この先のレーエンデがどうなっていくのか気になって仕方がない。

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    2026年08月27日
  • レーエンデ国物語

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    ネタバレ

    多崎礼さんの『レーエンデ国物語』、「こういうファンタジーが読みたかった」と思わせてくれる作品だった。

    何より魅力的なのは、レーエンデという国そのもの。銀霧に包まれた森や古代樹、湖、城など、幻想的な風景が丁寧に描かれていて、物語を読んでいるというより、自分自身がその世界を旅しているような感覚になる。美しいだけではなく、その土地が抱える歴史や人々の苦しみまで描かれているからこそ、レーエンデという場所が次第に「生きた世界」として感じられてくる。

    ユリアとトリスタンの関係も印象的。二人の出会いを軸に、少女だったユリアが外の世界を知り、自分の意志で生き方を選び取っていく過程がとても良かった。恋愛だけに収まらず、「自分はどう生きたいのか」という物語になっているところが好き。

    そして、読み進めるほどに物語のスケールが大きくなっていくのも見事。最初は英雄とその従者の冒険譚のように始まった物語が、やがて国の歴史や革命へとつながっていく。美しく幻想的な世界の裏側にある、厳しい現実との対比も印象に残った。

    読み進めるたびに「この先どうなるんだろう」と思わせる力があり、読後にはレーエンデの世界をもっと知りたいという気持ちが残る。壮大な物語の幕開けとして、とても満足度の高い一冊だった。

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    2026年08月24日
  • 煌夜祭

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    大人版のお伽話を読んでいるようだった。

    まず装丁がかなり好き。タイトルに「夜」が入っているだけでも、なんとなく自分に刺さる。

    二人の語り部が交互に物語を話していき、一見別々に見えた話が少しずつ繋がって、この世界で起きたことが紐解かれていく。

    語られる物語も童話っぽいので、頭の中で絵本のページをめくるような感じで読み進めることができた。全体を通して、人と魔物を巡る美しくて少し切ない物語だったと思う。

    ただ、登場人物や島の名前が聞き馴染みのない言葉ばかりで、これが全然覚えられなかった。話が繋がっていく作品だからこそ、「これ誰だっけ?」となるのがちょっと気になった。

    あとは世界観が面白そうなのに、その世界についてもっと知りたかった。

    十八の島があるけど、それぞれの島がどれくらいの広さで、どれくらいの人が住んでいて、どういう暮らしをしているのか。最後までその辺りは具体的にはイメージできなかった。

    蒸気塔や蒸気船なんかも出てくるけど、それがどういう仕組みで、この世界でどう使われているのかも自分の中ではいまいち掴みきれず、なんとなくそういうものがある世界として読んでいた。

    物語の雰囲気や、人と魔物の話そのものは好きだっただけに、この世界の成り立ちや仕組みまで、もう少し詳しく見せてくれていたら、もっとこの世界に入り込めた気がする。

    10段階評価: 7点

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    2026年08月17日
  • 煌夜祭

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    一つ一つの短編が独立した物語として描かれながら、後半になるにつれて少しずつつながっていく構成が面白い作品。

    物事は見る角度によって違って見えるし、時間が経つことで初めて分かることもある。そして、誰かの想いや経験を受け継ぎながら、より良く生きていく。そんな姿が描かれていて、これは物語の中だけではなく、現実の世界にも通じることだと思った。

    特に作中に出てくる「全てのことには意味がある」という言葉が印象に残った。読み終えた後に振り返ると、何気なく読んでいた一つ一つの物語にも意味があったことに気づかされる。

    読み進めるほどに点が線になっていく感覚が心地よく、最後まで読んでからもう一度振り返りたくなる一冊だった。

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    2026年08月10日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    ネタバレ

    読み終えてしまった。
    伏線回収の連続。
    あの人の魂が、あの人の言動がここにつながっているのかという感嘆。
    過去に思い入れのあった人物の面影に再会できる喜びもひとしお。

    革命を促すためとはいえ、ここまでする必要があったのかと思わずにはいられないけれど...
    レーエンデに入国する前のわたしなら発狂していただろう。
    強くなったなあ,わたし。
    同時に,ルチアーノが残虐王になってしまった理由も理解できた。納得はしていないけれど。

    最終巻が待ちきれない。
    レーエンデに自由を!

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    2026年08月10日
  • それはそれはよく燃えた

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    読後感の詰め合わせのような1冊。
    多くの作家によるショートショートのため、1本1本が短く読みやすいのはもちろん、普段読まないジャンルにも出会える。ひとつ読み終わったときに爽快な気分になるものもあれば、ザワッとしたり、苦く残ったりもするのが良い。
    そして短いからこそ、好きな気分も苦手な気分もサラッと通り過ぎていくのがまた良い。

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    2026年08月08日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    ネタバレ

    今まで読んだレーエンデのストーリーで1番、亡くなる人が少なかった。
    時が経って、戦争がおさまって大量に人が亡くなるような事が減ったけど、人種差別は相変わらず酷い状態で平和とは言い難い。
    けれど人々は演劇などの芸術や娯楽に触れる事ができるようになり、時代は移りかわる。
    そんな中でも今回はテッサ達の物語が語られる。
    歴史を紡いでいくって難しい事なんだなと思う。
    誰かが何かに残したり語り継いでいかなければ真実なんて知りようがない。
    私たちの知っている歴史も、真実なんだろうか。
    そんなことを思った。

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    2026年08月03日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    なんでそこで残虐王になるかなぁ。
    テッサの意志をお前が継がんのかぃ!!
    ルーチェが色々斜め上すぎた。

    テッサの気風がカラッとしていたのが良かった。
    途中までは、テッサ達と同じ夢を見ていた。
    それがここまで叩き潰されるとは…。

    喝采か沈黙か を読んだ後には、作中作として再読したくなる。

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    2026年07月22日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    いやあ、もう。
    一巻と同じように希望を持たせた瞬間にどん底に突き落とされる。
    前作で散々苦しい気持ちにさせられたので覚悟はしていたけれど、その遥か斜め上をいく残虐さ。
    ご都合主義のハッピーエンドなんてない。

    テッサが仲間たちを鼓舞する時,シモン中隊長の言葉を借りるのが良かった...心から崇拝していたのが伝わってきた。

    賢く優しかったルチアーノがなぜ残虐王になってしまったのか...レーエンデの民への絶望が彼をそこまで変えてしまったのだろうか。

    のめり込んでしまう,だけどひたすらに苦しい。
    それでも...最後まで見届けます。

    個人的な好みとしては、一巻の方が好きだったなあ。
    トリスタンの生き様が美しすぎた...

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    2026年07月19日
  • 煌夜祭

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    話題のレーエンデ国…ではなく、こちらも素敵な装丁の多崎先生デビュー作の新装版?みたいな感じらしい。とっても素敵なお話、というか朗読劇とかすっごいピッタリな物語では?まだ頭の中で相関図が複雑になっていますが、噛めば噛むほど味が出ると言ったお話でこれを一度で把握し切るのは難しいのではないでしょうか。何度読んでも違う世界が広がりそうな予感が1周目でもビシバシ感じてます。そして私は頭に入り込んだお話を整理するためにスケッチブックに書き込み…もう少し整理します。まだまだ大事なことを見落としてそう。

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    2026年07月14日
  • 夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶

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    ネタバレ

    初めてこの作者の本を読んだ。最初は短編集かと思ったが、同じ世界線で話が繋がっているのが面白い。

    最初の章からアーディン絶対好きな人物だ、と思ったが本当に良いキャラだった。続きを読むのが楽しみ。最後はみんなが望む未来になると良い、と思う。

    アライスが自身の第二の父母の最期を知ったらどうなってしまうのかが気がかり。

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    2026年07月12日