多崎礼のレビュー一覧

  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    手に取った時、本の分厚さに喜びが溢れた。

    ラストのテッサとルーチェのシーンが深く心に刻まれてしまって忘れられない。号泣した。

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    2025年09月06日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    ネタバレ

    レーエンデに自由を!

    だんだんと機械化が進むレーエンデ。列車が走り、新聞が配られる。という姿にファンタジーの要素が少しづつ薄れ、現代へと歴史が走っているという実感が湧きました。

    ルクレツィアがしんどい。
    彼女は頭が良すぎた。だから、どうすればレーエンデのためになるかわかっていた。だからあえて魔女になるしかなかった。わかっているけど、あの幸せな彼女の日々に祝福が欲しい。
    最後のページでボロ泣きした。全てわかってたんだね。

    あとついに出てきた神子。ちょっとびっくりした。

    早くレーエンデがどうなるか知りたい。続きでたら読みます。

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    2025年09月06日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    ネタバレ

    レーエンデを巡る、自由と抑圧、そして革命のお話。
    武力、芸術、の次は「情報」による革命を目指す辺りは、現実世界に類似するところがある気がした。無血の革命なんてほとんど存在しないけど、やっぱり今回も呼んでいて苦しくなる瞬間。

    夜明け前が一番暗い。
    確かにどんなに絶望的な状況でも、ひとは自分より酷い状況の人があれば、「あれよりはマシ」「逆らって、ああなってはいけない」と思う。だから犠牲法で人々を立ち上がらせようとしたルーチェの試みは「ウル族への圧政」「娼館保護法」によって叶うことは無かったのだなと、今更ながら思った。
    戦は人を変えるとかよく言うけど、このシリーズでは、テッサたちよりステファノが体

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    2025年09月04日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    夜明け前までたどり着いてしまった。
    登場人物たちとこれまで苦しい旅をしてきた。
    まだか、まだかと、それぞれの正義や覚悟をみてきた。
    過去の人物の真意がここでわかることもあり、革命を起こす、自由を手にする難しさを改めて感じさせる。

    お互い想い合う兄妹だからこそ成し遂げられた、ある意味のハッピーエンド。
    17年後の革命の話が読みたい。

    立ち上がらない人々は日本の情勢にも繋がるような気がして恐ろしい。

    -よく言うでしょう?
    『夜明け前が一番暗い』って。
    夜の闇が暗ければ暗いほど、黎明の星は眩しく輝くのよ

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    2025年08月30日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    革命は失敗すれば悲惨だし、成功しても安定した統治ができるまで荒れて混沌とすることも多い。

    今回も本当に苦しかった。
    闘いの中で強く結びついた、命を預け合った仲間を櫛の歯が欠けるように失うさまは胸を突いた。革命の失敗は首謀者テッサの死を意味する。追い詰められる。
    それでもテッサが自分を失わず命を全うしたことだけが、読み進める力になった。悲劇ではあったが間違いなく英雄だった。

    しかし、民衆が立ち上がるまであと一つ届かなかった。ルーチェの言う通り、憎しみが絶望があと少し足りなかった。みんなが大局をみて英雄にはなれない。
    ルーチェが残虐な法皇帝になったのは、法王庁への憎しみを醸成させるため、
    次の

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    2025年08月29日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    一、二巻の大冒険とは違って、徹底して双子の物語だった。三人称だけど、実質ずっとアーロウ視点。おかげでアーロウへの感情移入がすごい。稀代の天才たる兄への愛憎が、見苦しくて美しくて大変よかった。あの結末も、予期していたとはいえ、納得と満足感があった。これまでみたいにレーエンデという幻想的な世界をもっと冒険してほしい、難題に立ち向かう展開がほしい、そんな気持ちもわいたけれど、この作品だけちょっと例外な立ち位置なんじゃないかとも思った。壮大な物語の小休憩に、二時間ほどの演劇を観たような、よい読書時間でした。

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    2025年08月29日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    あまりにも壮大な本格ファンタジーには違いないんだけど、語り口が軽いおかげでサクサク読める。無理難題に立ち向かうテッサの活躍は本当に気持ちがいい。枠にはまった『キャラクター』っぽい登場人物たちのなかで、イシドロはちょっと人間味感じて好きだった。

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    2025年08月28日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    まるでジョジョのように毎回、主人公も世界観もガラッと変わって、それでいてきちんとつながっていて、そこがこのシリーズのいいところと思います。今回の作品が一番好きかも。今回は、前作の主人公のテッサの活躍を戯曲にし、それによって世界を変えたいと思う双子の兄弟が、テッサの足跡を追い求めていくというストーリー。最後はミステリアスな要素もあり、早くレーエンデに自由を与えてほしいと強く感じた今回でした。

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    2025年08月24日
  • 夢の上 サウガ城の六騎将

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    【夢の上】の外伝
    ケナファ騎士団の士隊長達の短編集
    《世界で一番早い馬》
    《天下無敵の大盗賊》
    《汝、異端を恐るることなかれ》
    《あの日溜まりの中にいる》
    《約束》
    《手紙》
    《世界で一番早い馬 書き下ろし》

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    2025年08月19日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    テッサの激動の生涯の物語。
    そしてルーチェの人としての感情が壊れてしまう物語
    決して大団円で終わらない一つ一つの物語
    レーエンデ国物語、最高です

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    2025年08月18日
  • 夢の上 サウガ城の六騎将

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    技術的な問題で本編収録されなかったという「手紙」がとてもいい。敵国デュシスのエピソードを描いて物語を立体化させただけではなく、いくつかの伏線をしっかり回収している。
    アルアーラがデュシス語でアーディンに語った言葉とエスクエラの「お帰りなさい、二人とも」が忘れられない。
    帯には「番外編」とあるが、本書まで含めてシリーズ完結と考えるべきだ。多崎先生、楽しい時間をありがとうございました。

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    2025年08月17日
  • 夢の上3 光輝晶・闇輝晶

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    完結編の語り手は、光の王と闇の王。重層的に語られる物語は深い満足を与えてくれた。
    太陽姫アライスの見果てぬ夢は、ある意味で幼く、それだけに純粋で胸を打つ。ツェドカのハウファに捧げる最後の夢はただ切なく、余韻のある終幕。
    単行本書き下ろしの「最初の夢」も良かった。誰も取り残さない鮮やかな後日談。お見事!

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    2025年08月12日
  • 夢の上2 紅輝晶・黄輝晶

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    語り手を変えながら、同じ時が描かれるファンタジー。
    第二部の語り手は光神王妃ハウファと太陽姫アライスの同僚ダカール。
    ハウファの物語は悲劇で終わることが分かっており、少々気が重かったが、人生を劇に見立てた幕引きで読後感は意外に良かった。
    ダカールの物語はまさにメインストリーで、アライスの強さ、そして父王を憎みきれない弱さが最も近しい人物の目線で語られる。少女が騎士に、希望の姫になる展開はまさに王道。
    しかし、光神を砕く魂の叫びの後の展開は・・・
    後味が良くても、悲劇はもう読みたくないのだが。

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    2025年08月10日
  • 煌夜祭

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    圧倒的な世界観、精緻で語られる物語は、あまりに切なく美しい運命。物語が進むにつれて、煌々と闇を照らす炎が自分の胸にも灯ったのがわかった。それほどまでに心を掴んで離さない、一行たりとも見逃せない名作に、私は出逢ったことがあっただろうか。まだ胸中で炎は燃えている。

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    2025年08月02日
  • 煌夜祭

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    ネタバレ

    冬至の夜に始まる。語り部達の夜。
    1話1話、語り部達が語る物語がすごく綺麗で、1話ずつでも凄いのに、話が繋がってしまった瞬間が本当に凄い。
    話の中に含まれる語り部自身の物語も本当に綺麗で、彼らだから語られる物語は素晴らしいに尽きる。

    一回読んで、もう一回読みたくなる。二週目行ってきます。

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    2025年06月25日
  • 夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶

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    圧巻。
    面白くて一気読みでした。
    『レーエンデ』の時から多崎さんの緻密な世界設定に圧倒されていたけれど、
    空のない世界と、叶わなかった夢の結晶を売る「夢売り」のお話。
    ファンタジーだけど人間らしく、熱くて希望のあるお話。

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    2025年06月12日
  • 夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶

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    多崎氏自ら「この作品がなければ『レーエンデ国物語』は書けなかった」と評する王道ファンタジー。
    現実の「革命」にはとんでもないものが多いが、物語なら安心して心躍らせることができる。
    本シリーズに心惹かれるのは「ノブレス・オブリージュ」が主要テーマになっていると思われるから。
    アイナも、アライスも、イズガータもそれぞれの立場で負うべき責任を決して放棄しない。高貴な生まれ、とは行動により事後的に意味を持つものだということがよく分かる。

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    2025年06月01日
  • 夢の上2 紅輝晶・黄輝晶

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    アーーーディーーーーン!!!
    1巻の続きがこんな形で読めるとは。
    1巻より大人びた?雰囲気を醸し出すアーディン。
    そして彼らと同じ命運を辿らせたくないアーディンのダカールとシアラに対する態度。
    せつなすぎるぅぅぅ!!!!

    そして、忘れてはいけないハウファとアルティヤの物語。

    やっぱりこの作品は愛の物語なんだなぁ。

    最終巻はきっとツェドカがでてきますね。 物語の行末が楽しみです。

    2025.5.26
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    2025年05月26日
  • 〈本の姫〉は謳う 4

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    改めて振り返ると壮大な物語かつアンガスの背負う運命が重いな…と思った。
    少々、癖がある物語かもしれないが一つ一つ整理して読めば大丈夫かと。
    最後の数行は多崎先生がおそらく私たちに向けて放った言葉かなと受け取りました。

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    2025年05月14日
  • 煌夜祭

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    魔物と人間の愛のファンタジー。それを語り部が繋いでいく。最後の文庫本書き下ろし短編「遍歴」まで含めて、見事に全てが収斂していく。導入の1話から3話くらいはページを捲る手が、なかなか進まない。よくあるファンタジーの短編の寄せ集めなのかと、期待薄感が広がったが、突如散りばめられたピースがハマっていき、後半は一気読みに。見事な作者の手腕に唸った作品でした。

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    2025年05月03日