多崎礼のレビュー一覧
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ネタバレ夢の世界に再び魅了される。『夢の上2 紅輝晶・黄輝晶』多崎礼著 書評
前作『夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶』が発売されてから約一年、待ちに待った続編を手に取ると、その魅力に再び引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。
前作で心を奪われた独創的な世界観が、今作ではさらに深化しており、物語の展開に引き込まれ続けました。美しくも残酷な夢の世界で繰り広げられる登場人物たちの葛藤や成長に胸が熱くなり、読み終わった後も興奮が冷めやらぬままでした。
物語の概要
物語の舞台は、夢と現実が交錯する幻想的な世界。主人公・ハウファは復讐を遂げるため、不死身の光神王を討つ方法を探し続けています。彼女は王の -
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Posted by ブクログ
前に読んだのはもう10年以上前だろうか?話の細かいところは忘れてしまっていたけど、めちゃくちゃ面白かったという記憶だけはずっと心に残ってた。
その当時多崎礼先生の作品を色々読んでどれもとても良い作品だったけど、いつの間にか追わなくなってしまっていた。
でも最近レーエンデ国が大当たりしたようで実力のある作家はいつか日の目を見るんだなと思っていた所、今回好きだった夢の上の新装版が出るということで懐かしくなって手に取った。
改めて読んだけどやはりこの物語はとてもよい。キャラクターの一人一人が自分の命を燃やし尽くすまで夢を追い続けている所にとても心が動かされる。小説ならではの最高の物語。 -
Posted by ブクログ
ネタバレレーエンデ国物語は、これがあったからできたのかなぁと思う、一冊目にして先の世界の壮大さを想像させられる物語だった。
ひとつ目の夢は、不幸ではあるものの、アイナは夢をちゃんと叶えてしあわせだったからよかったなぁって心から思えてホッとした。
でもふたつ目の夢は、ああ、レーエンデと一緒じゃんーーー!て切なくなった。
恋物語なら絶対ハピエンがいいわたしは、そこんところはやっぱり本当に悲しくて、切なくて、もう、なんでよおーーー!
って思ってしまうんだけど、この先の物語を考えたらここでこの2人が結ばれることはやっぱりあり得ないよな…ってしょんぼりしながらも納得してしまう他ないのだ。
嫌なのに!笑
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Posted by ブクログ
最後の数行に感動の涙と希望を与えられた素晴らしい物語だった。
今の私にとって誰かに背中を押して欲しい気持ちや自分のやっていることに間違いはないのだと認めて欲しい気持ちが根強かった。
その中でこの物語に出会って最初から最後までの物語に触れて心に強い「希望」を貰えた気がした。
アンガスは私たちであり、私たち自身が世界の「希望(ホープ)」であることを著者の多崎さんはこの物語の中で伝えてくれたのではないか?とさえ感じた。
世の中には沢山の人間がいるけれど、その一人一人が大いなる力に"選ばれし者"であり、だからこそ今の世の中に生れてきたのだろうとも解釈できた。
生きていれば辛いことも -