多崎礼のレビュー一覧

  • 夢の上3 光輝晶・闇輝晶

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    完結編の語り手は、光の王と闇の王。重層的に語られる物語は深い満足を与えてくれた。
    太陽姫アライスの見果てぬ夢は、ある意味で幼く、それだけに純粋で胸を打つ。ツェドカのハウファに捧げる最後の夢はただ切なく、余韻のある終幕。
    単行本書き下ろしの「最初の夢」も良かった。誰も取り残さない鮮やかな後日談。お見事!

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    2025年08月12日
  • 夢の上2 紅輝晶・黄輝晶

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    語り手を変えながら、同じ時が描かれるファンタジー。
    第二部の語り手は光神王妃ハウファと太陽姫アライスの同僚ダカール。
    ハウファの物語は悲劇で終わることが分かっており、少々気が重かったが、人生を劇に見立てた幕引きで読後感は意外に良かった。
    ダカールの物語はまさにメインストリーで、アライスの強さ、そして父王を憎みきれない弱さが最も近しい人物の目線で語られる。少女が騎士に、希望の姫になる展開はまさに王道。
    しかし、光神を砕く魂の叫びの後の展開は・・・
    後味が良くても、悲劇はもう読みたくないのだが。

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    2025年08月10日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    単純に戦って終わるのではないところが面白い。
    最後にテッサが亡くなったみんなと会えて良かった。ルーチェは…まあ…そうなるよな…
    私生活が忙しくて読み切るのに時間がかかったが、読みながら今までの流れを思い出せるほど全体的に面白かった。

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    2025年08月05日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    第1作目を読んで 1年近く経っていますが、レーエンデの美しさを思い出しながら読み始めました。
    文体が変わったような気がしますが、読みやすさに変わりはなくどんどんのめり込むストーリーも健在。
    『月と太陽』は残酷で、どの人物に入れ込んでも辛さが残る。
    手に入らないものばかりで歯痒い。
    それでもレーエンデに浸りたいと思うのは何故だろう。
    未来の自由には武力か知力か、そこに含まれる正義は如何なるものか。
    続きが楽しみです。

    -号哭するほど その死を悼ましく思う。
    そんな人間に巡り合えた 僥倖を存分に噛みしめるがいい

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    2025年08月04日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    二巻も恐ろしく速く読み終えてしまった。

    以下ネタバレ含みます。



    前巻の続き。
    レーエンデに自由を取り戻すために、力を正しく振るい続けようとするテッサが眩しい。

    彼女が輝き続けるから、影もまた生まれる。
    ダンブロシオの兄弟は、奪われ、踏み躙られ続けることで諦めてしまった。
    支配されない方法を、支配することだと、悟ってしまった。

    今巻がルチアーノの「残虐さ」に焦点を当てたものにならなかったことは、私にとって幸運だった。

    自由を得るために、苦しみながらも、笑い、泣いた日々の最後が「オルタナティブ」で終わるなんて、そんなのは寂しすぎる。

    なかなかハードだな。
    でもまた次の一冊に進んでい

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    2025年08月03日
  • 煌夜祭

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    圧倒的な世界観、精緻で語られる物語は、あまりに切なく美しい運命。物語が進むにつれて、煌々と闇を照らす炎が自分の胸にも灯ったのがわかった。それほどまでに心を掴んで離さない、一行たりとも見逃せない名作に、私は出逢ったことがあっただろうか。まだ胸中で炎は燃えている。

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    2025年08月02日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    革命の物語の中でも、力による革命を描いたもの。胸踊る戦い、カリスマ性のある統率者、戦いの中で育まれる友情。読んでいると胸が熱くなって読むのが止められなかった。

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    2025年08月01日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    革命前夜の緊迫感とレオナルド・ルクレツィア兄妹の深い絆が織りなす感動的な物語に引き込まれた。
    抑圧されたレーエンデの重苦しい雰囲気と、希望を灯す彼らの行動の対比が心に響く。
    過去の巻の歴史が集約され、革命への期待が高まる展開は圧巻。
    シリーズの集大成に向けた盛り上がりに感動。最終巻が待ち遠しすぎる!!

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    2025年07月16日
  • レーエンデ国物語 夜明け前

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    革命の話をしよう。

    テンポも良く、刺激的な内容が続くので一気にのめり込みました。

    人の正義は必ずしも自分の正義ではない。ガンダムも言ってる。夜明け前が一番暗い。結果は同じでもアプローチが違う2人のお話。
    非情だが大きな目的には犠牲が必要なのかもしれない。

    第1巻では、レーエンデの美しさををウル族を中心に。
    第2巻では、全てを焼け野原に、ティコ族を中心に。
    第3巻では、教育の大事さを、ノイエ族を中心に。
    そしてこの巻で圧政を敷く側、イジョルニ人を中心に

    レーエンデに関係する全ての民族人種が革命を押し進めていく。押さえつける側と押さえつけられる側、両者の力が合わさって初めて革命は達成する。

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    2025年07月15日
  • 煌夜祭

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    ネタバレ

    冬至の夜に始まる。語り部達の夜。
    1話1話、語り部達が語る物語がすごく綺麗で、1話ずつでも凄いのに、話が繋がってしまった瞬間が本当に凄い。
    話の中に含まれる語り部自身の物語も本当に綺麗で、彼らだから語られる物語は素晴らしいに尽きる。

    一回読んで、もう一回読みたくなる。二週目行ってきます。

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    2025年06月25日
  • 夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶

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    圧巻。
    面白くて一気読みでした。
    『レーエンデ』の時から多崎さんの緻密な世界設定に圧倒されていたけれど、
    空のない世界と、叶わなかった夢の結晶を売る「夢売り」のお話。
    ファンタジーだけど人間らしく、熱くて希望のあるお話。

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    2025年06月12日
  • 夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶

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    多崎氏自ら「この作品がなければ『レーエンデ国物語』は書けなかった」と評する王道ファンタジー。
    現実の「革命」にはとんでもないものが多いが、物語なら安心して心躍らせることができる。
    本シリーズに心惹かれるのは「ノブレス・オブリージュ」が主要テーマになっていると思われるから。
    アイナも、アライスも、イズガータもそれぞれの立場で負うべき責任を決して放棄しない。高貴な生まれ、とは行動により事後的に意味を持つものだということがよく分かる。

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    2025年06月01日
  • 夢の上2 紅輝晶・黄輝晶

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    アーーーディーーーーン!!!
    1巻の続きがこんな形で読めるとは。
    1巻より大人びた?雰囲気を醸し出すアーディン。
    そして彼らと同じ命運を辿らせたくないアーディンのダカールとシアラに対する態度。
    せつなすぎるぅぅぅ!!!!

    そして、忘れてはいけないハウファとアルティヤの物語。

    やっぱりこの作品は愛の物語なんだなぁ。

    最終巻はきっとツェドカがでてきますね。 物語の行末が楽しみです。

    2025.5.26
    110

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    2025年05月26日
  • 〈本の姫〉は謳う 4

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    改めて振り返ると壮大な物語かつアンガスの背負う運命が重いな…と思った。
    少々、癖がある物語かもしれないが一つ一つ整理して読めば大丈夫かと。
    最後の数行は多崎先生がおそらく私たちに向けて放った言葉かなと受け取りました。

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    2025年05月14日
  • 煌夜祭

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    魔物と人間の愛のファンタジー。それを語り部が繋いでいく。最後の文庫本書き下ろし短編「遍歴」まで含めて、見事に全てが収斂していく。導入の1話から3話くらいはページを捲る手が、なかなか進まない。よくあるファンタジーの短編の寄せ集めなのかと、期待薄感が広がったが、突如散りばめられたピースがハマっていき、後半は一気読みに。見事な作者の手腕に唸った作品でした。

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    2025年05月03日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 煌夜祭

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    ネタバレ

    とても良かった、愛のお話だ
    人を食べていくことで、記憶を受け継いでいく、人を食べるという魔物の行為を、「愛」と呼ぶ、儚くて綺麗
    たしかに、私ももし自分が死ぬとして、私の愛する人が魔物だとしたら、その魔物に食べてもらいたいと思う。私の感情も想いも全部その人の中に溶け合うなんて、なんて素敵

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    2025年04月27日
  • 煌夜祭

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    ネタバレ

    物語の世界観に引き込まれた。
    まるで千夜一夜物語のように次の話は?物語の繋がりがあるのだろうか?気になって時間を忘れて読み耽ってしまった。

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    2025年04月21日
  • 〈本の姫〉は謳う 3

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    色々と繋がってきてあーーって感じ
    なるほどこれが伏線かぁとか
    もしかしたらこっちの展開?とか

    俺編とアザゼル編がいい感じに進んでいっている
    最終話が気になる!

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    2025年04月20日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日