多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2作目から100年後。
蒸気機関車が走り、芸術が花開き、近代化が進んだレーエンデ。
かつての英雄テッサの存在は忘れ去られ、レーエンデ人と呼ばれるようになったレーエンデに住む人々は帝国の支配を受け入れ、不自由な現実に順応しつつあった。
そんな世界で、テッサの革命を脚本として舞台にし、力ではなく芸術で世界を変えようとした双子の物語。
天才劇作家の兄と、凡庸な舞台俳優の弟。
才能の差から拗れているように見える関係は、実は愛情と呼ぶには複雑なくらい、深い愛情で結ばれていた。
不器用ながらも、その想いがちゃんと伝わり合っていたことに胸を打たれた。
作中ではたびたびテッサの話が語られ、2作目の記憶に -
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Posted by ブクログ
物語の世界に引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。衝撃が強すぎてなかなか感想が書けず、ようやく書くことができました。
今回は前作からさらに時が経った時代の、レオナルドとルクレツィア2人の異母兄妹の物語。
なんというかルクレツィアの覚悟が、正義が辛すぎて心が苦しかったです。レーエンデが立ち上がるためと分かっていても、ボネッティでレオナルドとルクレツィア、レオナルドの母イザベルと3人で穏やかに暮らしていた頃の幸せな時間に戻ってほしいと思ってしまいました。
神の御子の話やこれまでの物語からの繋がりもあり面白かったです。
この先、レーエンデに自由があることを願って、最終巻が楽しみです。 -
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Posted by ブクログ
緻密に練られた設定と魅力的な風景や人物の表現で世界観に没入できて、やっぱりファンタジーって面白い!と思わせてくれる作品でした。
もっと早くに読めばよかったー!
ユリアも、トリスタンも、ヘクトルも、自分の進むべき道を切り開く強い意志を持っていて、でも弱さや葛藤もあって、勇敢だけど普通の女の子であり青年であり娘想いのお父さんなんだとわかる描写が多くて感情移入できるが故に、途中から話が不穏な流れになってきたときは先の展開がどうかるのか想像して続きを読むのが辛くなりました。
私はハッピーエンド史上主義ですが、最後は切ないけど、みんな命の限り自分のやるべきことを全うしてずっとずっと先の時代まで希望を -
Posted by ブクログ
「普遍的な正しさは、僕ら人間には荷が重すぎるね」
シリーズ4作目。
レーエンデがまだ美しかったあの頃から、
流れる時間は人の尊厳を奪っていた。
慣れることは恐ろしいことなのかもしれない。
向上心や活力を奪われ、今に甘んじることが最善だと、これが普通のことなんだと自覚してしまったら
人は変化を恐れてしまうのかも。
それでも立ち上がるレオナルドの姿が眩しかった。
そんな兄を信じ抜き、正義を貫いたルクレツィア…
“夜明け前”が1番暗いって本当だった。
2人が信じる革命の道は、愛の形は、他になかったのか。
次回最終巻、どうかレーエンデに自由を…! -
Posted by ブクログ
タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。
ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。
でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。
クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい
私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷