多崎礼のレビュー一覧
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ユリアが家から飛び出す…ってあらすじを見て
どう家から抜け出すんだ!?って気になってたけど
読んでみると「おや、これは違う感じ」ってなった(笑)
ヘクトルパパもめっちゃいい人でしかもイケメン…
ホルトの無口な感じもめっちゃ好きだけど
なによりトリスタンが好きすぎる!!!
そりゃユリアも惚れちゃうわ。
久しぶりの王道ファンタジーがこの作品で良かった。
生きていく中での選択の大切さを
登場人物みんなが教えてくれた。
トリスタンが最後にユリアにかけた
「振り返るな!立ち止まるな!前だけを見て走り抜け!」
これが本当に素敵で、終章読む時には号泣。
レーエンデ国に出会えて良かった。 -
Posted by ブクログ
テッサの革命も、「月と太陽」も、確かに受け継がれてきたのだと感じた。
そして、それをちゃんと心で受け取っている人がいる。
人は亡くなっても、その想いは生き続けていくのだと強く思わされる。
4作目にして、ようやく革命の兆しが見えてきた一方で、物語はどこまでも暗く、重く、そして切ない。
レーエンデに自由をもたらすという同じ未来を見据えながら、異母兄弟はそれぞれ別の道を選ぶ。
一方は正義を貫き、もう一方は悪へと進む。
お互いを深く理解し、信じ合っているからこそ、その結末はあまりにも悲しいものになっていく。
「正義っていうのは欲望を粉飾するための方便だよ」
「十人いれば十通りの正義がある」
「正義を通すって言えば聞こえはいいけど、それは他の正義をねじ伏せるってこと」
ビョルンのこの言葉は、物語が進むにつれてますます重みを帯びていく。
正義とは何かを問い続ける物語だった。
4作を通して感じたのは、自己犠牲の上に成り立つ革命の姿。
誰かが犠牲にならなければ、そのきっかけすら生まれないのか。
そう思うと、どうしようもなく切なくなる。
次でいよいよ最終巻。
終わってほしくないけど、たくさんの人々が積み重ねて来た思いがどういった形でレーエンデに夜明けをもたらすのか見届けたい! -
Posted by ブクログ
序章
開幕
第一章 歪んだ鏡像
第一幕
第二章 ミケーレ・シュティーレの依頼
第二幕
第三章 テッサを探して
第三幕
第四章 赤い頭(テスタロッサ)
第四幕
第五章 知られざる者
第五幕
第六章 憐憫と懊悩
第六幕
第七章 天才と凡人
第七幕
第八章 喝采か沈黙か
閉幕
終章
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今作も早速地図を見ると、古代樹の森が焼けて穀倉地帯になっているの切ない
『月と太陽』から約百年後。
鉄道ができている、この鉄道は外地と繋がっている、、、、ルーチェ、、、
二作目と三作目の繋がってる感が大きいなって
三作目『喝采か沈黙か』が、二作目『月の太陽』の存在を(なんなら一作目のことも)バチバチに推し上げている
”芸術に貴賤はない。貧富の差も民族の壁も飛び越えて、誰の心にも等しく響く。”
「革命の話をしよう」
アーロウ・ランベールとリーアン・ランベールがここまで辿り着くまでのRPG物語。
それと同時に、歪んだ愛情を映し合う二人の物語。
回想シーン、幕内のことも、あと古代樹の記憶のとこもAudibleは撮り直しではなく本当に前作から音源持ってきてる気がする、、最高でした
マレナ、、、君だけは知っているんだよね、、
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Posted by ブクログ
1頁目から独特の世界観に引きずり込まれて行き、一応1話1話は短編になっているのですが、1話に登場した脇役が2話では主役になっていたりと、まるでスピンオフ作品を読んでいるかのような楽しみ方が出来ます。
そう!何を隠そう、私はスピンオフ形式の作品が大大大好物で御座いまして(笑)。
メインの登場人物が物語を進めて行く中で、一方その頃脇役達は…と、先程までメインと一緒にいたキャラクター達が、同じ時間に何処で何を経験していたのか?を掘り下げてくれている作品は、非常に楽しいですね!
最近はその脇役達がメインの作品として出たりして、スピンオフ形式は当たり前になって参りました。
本でもアニメでもドラマでも、そう言った内容の物にはついつい飛びついてしまいます。
この「煌夜祭」最終話は全ての物語の伏線が回収され、ラストは思わず「マジか…やっぱり、そう言う事?」と声に出して呟いてしまいました!
国内作品を改めて読み直してみようと思う切っ掛けになったと共に、私の心に深く深く残る作品となりました。
ゲームクリエイターの小島秀夫さんが、YouTubeの本を紹介するチャンネルで「文庫版は作者が当時とは違う視点で描きおろしやあとがきを追加する場合があるので、本を買うなら文庫版をおすすめする」と言うようなお話をなさっていて、私もうんうんと大きく頷きました。
私も文庫派でただ単に価格とサイズが手頃だと言うだけの理由ですが、この「煌夜祭」では多崎さんが文庫オリジナルの書き下ろしを追加して下さっており、尚更小島さんの御意見に同意させて頂いた次第であります。
但し多崎さんも注意されておりますが、「煌夜祭」文庫版の書き下ろしは「内容のネタバレ」になりますので、書き下ろしや解説、後書き等を先に読まれるタイプの皆様は、是非とも御注意下さいませ!!! -
Posted by ブクログ
2作目から100年後。
蒸気機関車が走り、芸術が花開き、近代化が進んだレーエンデ。
かつての英雄テッサの存在は忘れ去られ、レーエンデ人と呼ばれるようになったレーエンデに住む人々は帝国の支配を受け入れ、不自由な現実に順応しつつあった。
そんな世界で、テッサの革命を脚本として舞台にし、力ではなく芸術で世界を変えようとした双子の物語。
天才劇作家の兄と、凡庸な舞台俳優の弟。
才能の差から拗れているように見える関係は、実は愛情と呼ぶには複雑なくらい、深い愛情で結ばれていた。
不器用ながらも、その想いがちゃんと伝わり合っていたことに胸を打たれた。
作中ではたびたびテッサの話が語られ、2作目の記憶に浸りながら楽しめた。
1作目のユリアとトリスタンも少しだけ登場してくれて、1作目が大好きな身としては嬉しい。
ラストは、双子ならではの終わり方。
切なく、どこか儚い。
残された方も、残して逝った方もどんな気持ちだったんだろう
なかなか明るい未来が見えてこないですね〜