多崎礼のレビュー一覧

  • レーエンデ国物語 月と太陽
    1作目に続いて大ボリューム。
    王道ファンタジーというよりは運命の残酷さと人間の正義を突きつけられる惨たらしくも切ない泣きたくなるような物語だった。
    テッサの仲間を信じる心と自分への自信は読者を勇気づけるものだなと思った。
    家族のために大切な人ために仲間のために何より自分の目的のために、行動を起こせる...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    前作『月と太陽』を戯曲にするという構成が面白かったです。前作から間を空けずに読むのがいい。誰が味方で誰が敵か終始ヒヤヒヤしながら読みました。ミラベル胡散臭いな〜って思っていたらめっちゃいい人だった。
  • レーエンデ国物語 月と太陽
    前作を読み、シリーズの雰囲気がなんとなくわかったので、心して読みましたが…やっぱり切ない…

    権力に抗い、革命の渦に生きた若者たち。

    『レーエンデに自由を』

    ユリアとヘクトル、そして歴史の表舞台では語られることはないけれど、同じ志を持って戦ったトリスタンの、想いは確実に受け継がれているし、この後...続きを読む
  • 煌夜祭
    ええ!これがデビュー作なの?!と、思うくらい緻密なファンタジーでした。どうしてこの作家さんの存在を認識できてなかったのか不思議なくらい面白かったです。

    舞台は島々。島主からはたまに魔物が生まれる。その魔物は人間を食べるけど、話し続ければ食われない。魔物の力で島々が救われる反面、魔物は迫害される。章...続きを読む
  • 〈本の姫〉は謳う 3
    2つの物語が更に交わり始めます。
    展開が読めそうで読めない。3巻目にして私も「アンガスと愉快な仲間たち」の一員かのように冒険を楽しみつつ今後の展開が待ちきれません。

    ちょっとこの先を知るのが怖いような、でもここまで来たら、きちんと見届けたいと思います!
  • 煌夜祭
    ファンタジー小説で、しかも、この厚さでこんなにも濃縮された物語が繰り広げられるなんて、正直予想外でした!
    個人的にファンタジーというと、やはり…
    「その世界に没入できるか?」
    「何か心に残ること、言葉、考え方等があるのか」
    が評価基準になるのですが、もうオールクリアでした。
    人間の愚かさ、醜さもあれ...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    前作の『月と太陽』が好き過ぎてそれを超えないだろうと思っていたが、自分はこっちの方がしっくりきてしまった…。
    前作が『動』ならこちらは『静』
    終わり方がどうあれ前作はまだ希望があった。でもこちらは諦念がベースにあり、それでもやっぱりその中に微かな希望を求める、より身近に感じてしまった。
    だからこそ共...続きを読む
  • 煌夜祭
    冬至の晩に繰り広げられる煌夜祭。ここで語り部が語るは、18の島々を巡る物語。
    人を喰う魔物と人間の物語が繰り広げられる。物語は恐ろしくもいとおしい魔物の、苦しく切ないものばかり。
    語り部の紡ぐ物語1話1話が童話のように幻想的であり現実的であり、美しく残酷で心惹きつけられる。魔物と人間の交わらないけれ...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    戦乱の日々からさらに百余年。
    次に立ち上がった英雄は、戯曲の力で革命の種を蒔く。
    リーアンとアーロウの双子の兄弟のお話。
    天才の兄と凡人の弟。帝国に隠された英雄テッサの足跡を追う。

    お話が進んでいくにつれて、ああこの辺から号泣シーンだなとなんとなく思ったところから一番最後のページまでめちゃめちゃ泣...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    リーアンが命をかけて書いたレーエンデの月と太陽それが最後アーロン?がリーアンに成り替わりレーエンデ人を鼓舞していった。兄弟の熱い想いが伝わってきてじーんときた。
  • 煌夜祭
    伏線回収が好きな人は絶対好き
    何回読んでも新たな発見があっておもしろい
    相関図や時系列図を作って楽しむのも◎
  • 煌夜祭
    レーエンデ国物語でも思ったけれど、作者の物語の入り方、語りの始め方がすごく好きだ。これから始まる物語の世界にワクワクする。そしてこの作品、語り手の話を聞くスタイルなので、その語り始めがいっぱい出てくる。最高だ。

    語り手の語る短い物語の間に、語り手同士の会話があるので、忙しくてもちょこちょこ読めそう...続きを読む
  • 煌夜祭
    初めは表紙の雰囲気に惹かれて購入したのだけど、購入して良かった!
    序章から物語に引き込まれ世界観に惹かれました。
    「すべてのことには意味がある」で物語の環が繋がって感動。
    「夜半を過ぎて」である1人の人物は誰の事?と考え最終話の「遍歴」でそれも判明、またここでも環が出来上がり余韻に浸って心地よかった...続きを読む
  • 百鬼夜行の少年 鏡ヶ原遺聞 壱ノ巻
    面白かった
    読み始めの時は最後泣くとは思わなかった

    妖怪、幽麗類が好きだから存在についてふかーく考えるのも楽しかったな

    絶対続きも読む〜!
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    わ〜ん読み終わっちゃった。まだこの世界から出たくないわ。次出るの何月なの。
    きょうだいや家族の確執大好物なので、すれ違っちゃう関係にもだもだしながら読んでました。必ずしも分かり合える家族ばかりではないけれど、ふたごって、きっとそういうくくりとはまた違うんだろうな。
    シリーズ通して、前を向くキャラクタ...続きを読む
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か
    兄弟愛なんて言葉で簡単に語れないけれど、確かにそこには深い絆がありました
    これほど面白いお話があと2作続くことが決定してるなんて幸せすぎる
  • 煌夜祭
    冬至の夜に語り部が集まり、夜通し物語る煌夜祭。
    人を食らう魔物、島と島との争い、助けたい人、助けられなかった人。物語と物語が重なり合い、新たな面が見えてくる。全てが語られた時に見えるもの、伝わる想い。
    物語に惹き込まれ、物語に魅了されます。
  • 煌夜祭
    語り部と呼ばれる人たちが、冬至の日に語る物語。
    読み進めていくうちに、一つひとつのパーツがはまって、気がついたら、大きな物語の中に居ました。

    多崎先生のデビュー作。Xで毎年冬至の日に行われているイベントも覗いていますが、先生の作風の原点は、ここにあるのだと感じます。

    レーエンデは、ページ数が多く...続きを読む
  • 煌夜祭
    ここ五年以内に読んだ小説の中で一番面白かった。あまり読むことのないファンタジー。残酷でありながら愛に満ちたその世界観。夢中になって読みました。多崎礼さんの小説を読むのは初めてでしたが、他の作品も全て読んでみたくなりました。
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か