多崎礼のレビュー一覧

  • レーエンデ国物語

    ネタバレ

    恐ろしきレーエンデ国物語

    ちょっっっっとまって!!!!!!!

    2回目読了後に気づいてしまった。

    冒頭に現れて、ユリアの目の前でキスをするように弾けた泡虫、これきっとトリスタンだったのではだったのではと………!!!!

    最後はキスをも叶わなかった2人、トリスタンはキスぐらいしておけば…と最期の最期に後悔をしていたけど、命果てててレーエンデの地に還ったトリスタンは時を超え、泡虫となってユリアの元に行けたんだなと、涙を流してしまった。

    でもやっぱり、リリス達はあの後どうなってしまったのかとか、ユリアが国に帰った後どう過ごしていたのかとか、想像だけでは補えない箇所がありすぎて…どうか…どうか1巻では描かれなかったヘクトル

    #切ない #泣ける #感動する

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    2023年09月10日
  • 叡智の図書館と十の謎

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    多崎さんの長編ファンタジーに挑む前に、気になっていたこちらを。

    十の短編はひとつひとつ味と深みがあり、登場人物たちの続きを知りたくなる…。のが良さである一方、せっかく入り込んだ世界がもう終わりか…と惜しくなり、ブツ切れ感があるとも言える。(私が短編集少し苦手な理由。)
    短編同士のリンクや、7、8など雰囲気がガラッと変わる話は面白く興奮できた。

    物語の着地は盛大ではないし、後に残るかと言われると少し弱い。かといってどう締めれば良かったのかも浮かばない……難しい挑戦だったと思う。総じて楽しんで読めた。
    もう少し正体の伏線やイジリがあると良かったのかな?煌夜祭の収束感を求めるのは期待しすぎだった

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    2023年09月02日
  • レーエンデ国物語

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     人物名が多く出てくるファンタジーものは、自分が名前を覚えることが苦手な為少し読むのを躊躇ったが、ずっと積み本として置いておくのも…と思い読み始めた。

     文章は読みやすく、しかし決して軽すぎずサラサラと読める。登場人物、地名は私が覚えられない為確認しながらだが(特に様々な豪放磊落系おじさま達)、なかなか色んな毛色の人がいて途中から確認もいらなくなる。

     終章で、その後がサラリと説明されるだけなのが寂しいが、実在の国の歴史を少し垣間見ているような感じがするので、それはそれでいいのかなと…。やっぱり個人的にはもっと読みたい、読まして。

     そして一番印象に残っている人物がトリスタン。これは読ん

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    2025年09月14日
  • レーエンデ国物語

    購入済み

    夢中になって読みました

    この物語はレーエンデの苦難の始まりの物語なのですね。

    続きが楽しみです。

    トリスタンは本当に切なかったしユリアも!

    #泣ける

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    2023年07月05日
  • 血と霧 2 無名の英雄

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    ネタバレ

    こんなに心揺さぶられる物語は久しぶりに読んだ。読み終わったテンションで感想を描いているので読みにくい文章、文章になっていないところがあるかもしれない。出来ることならば続きが読みたい。
    ギィの霧笛で、ロイス、ルーク、ヴィンセント、ティルダそして、ミリアムが一緒に暮らし、ルークの夢が実現することを私は想像していた(望んでいた)が、そんなことはなかった。
    ルークの血実を握りしめ霧笛に向かうシーンが印象的でした。
    ユイア・ノイアの行いは許すことができないが、私がもし彼女であったならば、同じ行動をとってしまうかもしれない。それだけ彼女はアドリア姫を慕っていた。

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    2023年02月14日
  • 夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶3

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    2023/1/1〜1/3

    ツェドカがいい子で悲しい。
    『煌夜祭』でもちょっと寂しい結末だったし、余韻はあるけど切ない、が作者の好みなのかな。

    表紙の絵がとても綺麗で、3冊が繋がるのも素敵。ポストカードとかあればいいな。

    元の本の4冊目は新版にしないのかな。

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    2023年01月15日
  • 夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶2

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    2022/12/28〜29

    同じエピソードを視点を変えて何度も語る手法。少しまどろっこしい感じもあるけど、あの時相手はこう考えていたんだな、とわかって楽しい。
    アライスの印象が、1冊目とは変わって、子どもらしい面が見えてきた。

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    2023年01月15日
  • 叡智の図書館と十の謎

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    とてもおもしろかったです!読む前は壮大なテーマだなあと感じていて、読後にそのテーマが完全に消化されているわけではないと感じつつも、ファンタジーやSFの短編がひとつのテーマに向かって進んでいくのは純粋におもしろかったです。

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    2021年07月04日
  • 百鬼夜行の少年 鏡ヶ原遺聞 壱ノ巻

    購入済み

    大好きな作品をもう一度

    当時中学生だった時友達から借りて読んだこの本をもう一度読みたくなり購入してしまいました。やっぱり最高ですね…このシリーズ大好きです。涙あり笑いあり子供から大人まで読める作品だと思います。

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    2020年11月28日
  • 八百万の神に問う4 - 冬

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    伝説のシン音導師(イーオン)と兄弟子ザイオン音導師(ヤコウ)の最初で最後の音討議、面白かったです。
    でも、一番印象的だったのは、イーオンが弟子のシン少年に、自分の過去を語り、シン少年が真の楽土を出てひとり立ちする決意を固めるあたりです。
    そして音討議3日目、シン音導師の語る言葉が私の中にも心地よく響きました。

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    2020年09月11日
  • 八百万の神に問う3 - 秋

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    笑顔の仮面を被り続けるトウロウのお話。
    トウロウとイーオンが、なぜ真の楽土を拒むのか。真の楽土は、真実人を幸福にするのか、1、2巻でシン少年にイーオンが問い掛けたのもこれでした。いろいろ考えさせられました。
    師匠のミサキ音導師と弟子のシン音導師(イーオン)の音討議が、とても興味深かったです。

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    2020年09月09日
  • 八百万の神に問う2 - 夏

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    1巻で「名無し」だった少年シンのひと夏の成長が描かれていると思います。
    まだ子供なのに、夢も希望も無く、生きることに飽いた死人同然で楽土にやってきたシンが、人を、自分を信じることを知り、両親からの愛を知り、自分はこう生きたいと考え始めるあたりは、とても感動しました。

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    2020年09月06日
  • 叡智の図書館と十の謎

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    13:あーめちゃくちゃ面白かった……。趣味嗜好がどこからかだだ漏れてるのでは?ってくらいツボでした。
    これから書きたいモチーフがいくつか登場してンンッてなりつつも、幸せな気持ちで本を閉じることができました。知識は、情報は、人を幸福に導くだろうか。

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    2019年03月28日
  • 血と霧 1

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    ネタバレ

    ーー血に支配される国で、血に染まらぬものを探しつづける男。ーー
    作中にずっと流れる鬱々とした灰色の雰囲気と、その中でキャラクターが時折チリチリと光るように生きているのがとても素敵な物語だった。血の三属性については、把握できるか不安もあったけれども自然と馴染むし、ブラッド〇〇がこうだからこうなるぞ、と何度も言ってくれるので分かりやすかった。一巻で多くの情報が入っていて、それら全てが繋がっていくのが小気味よく感じた。でも帯の血に染まらぬものを探す男は誰の事なのか?

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    2019年06月30日
  • 血と霧 2 無名の英雄

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    ネタバレ

    絶対的な血液の価値を誇る女王が支配する階層社会・ライコスの最下層で出会った、血液専門の探索者ロイスと女王の20番目の王子ルーク。そして傭兵のヴィンス、ティルダ、美貌の調血師ギィ…
    登場人物(動物も、植物も)血を持つ者は皆が、生まれ持った血の運命に翻弄され、崇拝しつつ恐れ、裏切りながら信じ合い、幾重にも複雑な感情がもつれあう。

    いつもながら、多崎礼さんの紡ぐ物語は甘くない。
    愛し合う2人は幾重にも引き裂かれ、愛娘を失った過去に苛まれ、心を通わせた少年は死へと向かう。
    悲劇の瞬間の描写がなくても、同じ瞬間を味わったように、辛く哀しい。
    だからこそ、ルークの誇り高い心や、ロイスとグローリアのどうし

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    2016年11月16日
  • 血と霧 1

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    血液の性質で階級が決まる社会を舞台にした物語。

    ううむ、いつもながら独創的な世界設定。
    表紙の、中田春彌氏の美麗なイラストで手に取った人も、後悔ナシ。

    詳しいレビューは2で。

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    2016年11月10日
  • 血と霧 2 無名の英雄

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    文字通り血の持つ能力が、その人の貴賎を左右する世界の物語。
    血は、情報にも武器にも、もちろん金にもなる。

    高い能力を持つ王族が君臨し、力を持たない者は、蹂躙される。

    主人公は、人生のすべてを失い、最下層で生きながら死んでいるも同然の生活を送っていたが、ある少年の捜索を機に、人生の意味を取り戻し、王家をめぐる陰謀に巻き込まれる。

    久々に大当たりのファンタジー。
    2巻で終わりなのが惜しいくらい。

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    2016年10月20日
  • 血と霧 2 無名の英雄

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    ネタバレ

    ★ネタバレありです!★

    久しぶりに大満足な本に出会うことができました。
    1巻はワクワクしながら読みましたが、2巻は切なくて思わず泣いてしまいました。
    先が気になって、一気に読み切りましたが、もう一度、じっくりと読み返してみたい作品です。

    途中まで読んでみて、副題の「無名の英雄」は第四話のローグを指していると思いながらも何となくしっくりこない気がしていたら、最後まで読んで、著者の意図がよくわかりました。無名の英雄はルークのことだったのですね。とても切ない…。

    ルークの第一印象は「なんて尊大な王子様!」でしたが、最後まで読んだみて、印象ががらりと変わりました。ロイス達と出会って、市井の生活や

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    2016年09月22日
  • 血と霧 1

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    ネタバレ

    多崎礼さんの作品は本作で初めて読みました。

    登場人物が皆、個性的で読んでいてワクワクします。
    また、血液で各個人の価値が決まり、明度(バリュー)、彩度(クロマ)、色相(ヒュー)の三属性でその能力値が測られるという設定が面白い(まるでマンセル表色系!)。
    上・下巻の書影から、ロイスとルークのイメージは焼き付いたのですが、他の登場人物(ギィ、ヴィンセント、ティルダ、他)や、ライコスの風景などの挿絵(イラスト?)もあると嬉しいなと思いました。

    全体的な感想は下巻を読んだ後で書かせていただきます。

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    2016年09月22日
  • 血と霧 1

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    バリューや何やとちょっと慣れるまで時間かかりましたが面白い。血によって生活もかわるヒエラルキー社会、曰くありげな主人公に雇い主(?)、最初は繋がってなかったものが、徐々に輪郭と背景をもつようになっていくと更に面白くなっていく。一筋縄ではいかないキャラクターの一人ひとりが多彩な魅力。

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    2016年08月31日