多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勿体無くて先延ばしにしてきましたが、今夏読み切ろうと思っていたレーエンデ国物語、ひとまず追い付くことが出来ました。
どの巻も、めちゃくちゃ面白かった。
以下、ネタバレ含みます。注意。
今作では、レオナルドとルクレツィア、異母兄妹の二人が、最大の理解者であるからこその悲劇に身を投じていきます。
ルクレツィアの生い立ちを知っているからこそ、彼女が魔女になっていく過程を見るのは辛い。
そして、彼女が犯した罪は誰も許容してはならない。
それでも「人々」を動かすためには、こういう方法で力を使うしかないんだろうか。
ファンタジーの世界なんだけど、まったくの他人事ではなく。
現実にだって、命 -
Posted by ブクログ
美しくも残酷な大人のファンタジー。
前作がその残酷さが強かった為、心して読み始めました。
戯曲によって世界を変える革命の話。
章を重ねる度にまだ光はか細く、一章終わる毎にある一幕がまた登場人物たちの幸せを遠くさせるような気がしてならない。
しかしこの舞台の幕が上がった…ということは?
希望も見える中、また衝撃な言葉が降ってくる。
ある意味ミスリードされたような展開でしたが、少しだけ光が差してきた気がしますね。
人は貴賤上下問わずに時代を経て変わっていくものだ。
それがまざまざ見せられるのは何足る幸福だろうか。
歴史を変える一瞬だけではなく、多くの人や物事があって掴むものがあるのだと思い知ら -
Posted by ブクログ
ネタバレルーチェが残した犠牲法がレーエンデにさらなる陰を落とす時代。娼館保護法も生きているけど、何かしら告訴されてしまえば、レーエンデ人なら罪人としてほぼ決定してしまう。一巻から比べると、レーエンデからすっかり自由はなくなってしまったのだと痛感させられる状況。
そんな時代下、物語の主人公は劇作家のリーアンと、劇団座長のアーロウの双子の兄弟。リーアンが依頼をきっかけに、名前も忘れられた英雄テッサの物語を書き起こそうとし、その足跡を辿る。
帝国からの抑圧化の下にあっても、ちゃんとテッサの名前を、物語を、覚えている人がいた。その勇姿を受け継いでいた人もいた。そのことに希望も見える一冊。
もちろんという -
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Posted by ブクログ
二巻も恐ろしく速く読み終えてしまった。
以下ネタバレ含みます。
前巻の続き。
レーエンデに自由を取り戻すために、力を正しく振るい続けようとするテッサが眩しい。
彼女が輝き続けるから、影もまた生まれる。
ダンブロシオの兄弟は、奪われ、踏み躙られ続けることで諦めてしまった。
支配されない方法を、支配することだと、悟ってしまった。
今巻がルチアーノの「残虐さ」に焦点を当てたものにならなかったことは、私にとって幸運だった。
自由を得るために、苦しみながらも、笑い、泣いた日々の最後が「オルタナティブ」で終わるなんて、そんなのは寂しすぎる。
なかなかハードだな。
でもまた次の一冊に進んでい -
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Posted by ブクログ
革命の話をしよう。
テンポも良く、刺激的な内容が続くので一気にのめり込みました。
人の正義は必ずしも自分の正義ではない。ガンダムも言ってる。夜明け前が一番暗い。結果は同じでもアプローチが違う2人のお話。
非情だが大きな目的には犠牲が必要なのかもしれない。
第1巻では、レーエンデの美しさををウル族を中心に。
第2巻では、全てを焼け野原に、ティコ族を中心に。
第3巻では、教育の大事さを、ノイエ族を中心に。
そしてこの巻で圧政を敷く側、イジョルニ人を中心に
レーエンデに関係する全ての民族人種が革命を押し進めていく。押さえつける側と押さえつけられる側、両者の力が合わさって初めて革命は達成する。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今までの登場人物に関わりのある人たちが山盛りで、名前を見るたびに「この人はきっと……!」と、嬉しさやら懐かしさやら悲しさやらでいちいち硬直してしまった。
それもこの物語にどっぷりつかってきたからだろうなあ〜!
一番衝撃を受けたのは「浅黒い肌、琥珀の瞳、首の後ろで束ねた髪は黒く、前髪の一部を三つ編みにしている」人の宿ったヤバネカラスを見たときですね……やっぱりね、この人が一番好きなんだよね私……ああああ……。
今回の登場人物では、ルクレツィアが根っからの悪の気質を持っていたとはいえ、みんなで暮らした幸せだった時の描写が幸せすぎて辛すぎた。
どうにか幸せになってほしかった。きっと幸せになれる人だっ -