多崎礼のレビュー一覧
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物語に引き込まれる
最初は丁寧に物語を説明してくれたり、たくさんの人の優しさに触れて面白い!となるけど、途中からは雰囲気が変わって緊張の連続だった。
終わり方にはしばらく読み返してしまうくらいすごく綺麗な終わり方でした。 -
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Posted by ブクログ
96点。
普段は人間と同じ姿だが、冬至の日になると食欲が抑えられなくなり人間を襲ってしまう魔物。舞台は2つの同心円で輪環になっている18諸島。そこでは冬至の日に語り部達が伝承を語り合っていた。
語り部の語る、魔物を中心とした物語に引き込まれた。それぞれ短編で語られ、18諸島にまつわる物語が段々と紡がれていってページを捲る手が止まらなかった。個々の話も全体を通してもかなり面白かった。
冒頭から惹かれ、魔物の存在をまず受け入れたところに、様々な物語かと思ったら繋がりがうっすら感じられて続きが気になるように。
名前や関係性を覚えて整理するのはのは少々大変だったが、繋がりが見えてとても面白かった -
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Posted by ブクログ
ネタバレ俯瞰して見てみると、物語のあらましがみえてくる。
客観的に世界観に触れられており、
人物像や物語のコアを、別の視点から理解できると思います。
個人的には第1部(とくにユリアの心情)の婉曲的な表現の意味を
私自身で考察するだけに留まっていたのですが、
本書によって、「ああなるほど!」と確信できた点は良かったです^^
そして、1番楽しかったのは、インタビュー記事です。
テッサの革命の末路、ルクレツィアに託した天命等、本編の裏話はもちろん、
個々の物語にはテーマがあり、そのテーマがしっかりと後述の物語へ繋がる起点となっていることが、話からうかがえます。
革命が起こるまでには困難があり、し -
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Posted by ブクログ
もう最高すぎる〜
ふたつの物語がしっかりと繋がって伏線も回収されて、何より「愛」「友情」「仲間」がたくさん詰まった最高すぎる1冊だった!
※ここからネタバレ含むかもです※
最後の戦いが終わったあとの別れは自然と涙流れた。もうあそこは泣くしかない。
過去も現在も未来も繋がってて観測して始めて存在するっていう当たり前のようで不思議な事実をこんなにも愛のある物語にできる多崎礼先生が素晴らしすぎる。
決して諦めるな、希望をもて、立ち上がれ、お前は1人ではない、そんな風に毎度毎度勇気をくれるこのシリーズに完全に中毒になってたし沼ってた。
最終章の希望の物語を読んでくれたお前に感謝するっていうのが、な -
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Posted by ブクログ
続き物ということで、巻を進める度にマンネリ化して行ってしまうかなと不安だったけどそんなこと無かった。
2つの時代の出来事を交互に描写することで真相にたどり着いていくかと思ったら更にひとつ古い時代の本当の物語の始まりが語られていってひと段階深い物語になった感じがした。また、アンガスが闇落ちしそうになって焦ったけど、それまでにアンガスが積み上げてきたもののおかげで周りから救ってもらって解決したし、姫の目的も達成されてアンガスの時代も姫の時代も明るい未来に進んでいきそうでよかった。また、アンガスが姫と血縁にあるかもというのは驚いた。そこで繋がるのか!みたいな