多崎礼のレビュー一覧
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ネタバレ前巻に引き続き、愛する人のため、自由のため、命をかけて戦う登場人物たちに心打たれた。幸せな暮らしはレーエンデでは長くは続けられない。そのために武器を持つ。戦う。
テッサの初見は考えるより先に行動してしまうような破天荒な娘だった。姉のアレーテや父親代わりのテルセロに見守られ生きてきた。心優しく、大切な人のことを常に想っている。彼女は戦いを通して変わった。英雄になった。でもテッサが最期まで英雄であれたのは、彼女のことを熟知し、愛したものたちがいたからだ。
エドアルドは弟に自分と同じ苦痛を望んだ。その通りになった。民、神、そして自分に絶望したルチアーノーーーールーチェは、愛したテッサやダール村の -
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ネタバレ今まで読んだ三作の中で一番良かった…。
結果的にリーアンとアーロウの入れ替わりによって、リーアンがアーロウとして死んでしまったけれど、
中盤までは、アーロウが死んでしまって、リーアンが年老いた後演出して喝采を浴びる…… みたいな描写だったので、
アーロウがあのまま、リーアンの呪いを受けたり、リーアンの罪を背負って、自分のことより他の人のことに心を砕いて亡くなるようなことがなくて本当に良かったと思った。それはたぶんリーアンの願いでもあったんじゃないかなと思う。
なので、巻末のその後の話も、いままでで一番ハッピーエンドに近かった気がする。
このシリーズの隠れた感動だなと思うのは、
2巻も3巻も -
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ネタバレリーアンとアーロウの絆がただただ尊い。
不器用で捻くれていて、虚勢を張って本音を...自分の弱いところを隠し続けてきたリーアンの一言
「行間を読めよ。言わせんじゃねぇよ。お前がいない世界を救って何になるって話だよ」
この一言の重みと、それを聞いて啼泣するアーロウの長年積もり積もった思いがたまらなく胸を締め付ける。
過去の断片がここに繋がってくるんだという感嘆。
月と太陽はただひたすらに苦しかった。
希望が見えた矢先の絶望に打ちひしがれた。
今作でそれを見事に引き継いでくれた2人の物語は最高に胸が高鳴った。
今作も最後の最後で理不尽な絶望を突きつけられたけれど...
光の見えない暗闇。 -
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立場の違う人間が唱える『正義』の違い
ルクレツィアが考える『正義』とレオナルドが考える『正義』。
ルクレツィアは人々を利用し法律を起ち上げ苦しませる。
レーエンデ国を潰すことは、神の御子を守り創生の海へ還すことが目的になってて、
レオナルドが唱える『正義』と同じ方向を向いていたはずなのに
どこで『正義』を履き違えたんだろうかと…。
「数多の正義が潰し合うことなく同時に存在すること。それこそが平和の証明」
万人が同じ解釈の『正義』はなく、十人十色の『正義』が存在し、
役柄や一般人が考えるものと、わずかながらも違う。
その違った部分を含めたうえで、平和は均衡が保たれているってことなんだと思っ -
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ネタバレ一巻よりもスケールが広がり、レーエンデの解放のために頑張るテッサの姿がカッコいい。
面白い、面白いんだけど、
思い合う二人は結ばれず、
ハッピーエンドにもならないって言う……
令和の、転生してチート能力を授かり、無双する話が多いなか、ファンタジーだけど、厳しさも教えてくれる良本。
多民族国家が一つになれない難しさを痛感する2巻でした。
ルーチェは賢いのに、何で残虐王になってしまったんでしょうね…。冒頭で書かれているものの、その様子は終章で説明されているだけなので、全部見届けたい派の自分には少し残念だった。
巻を重ねることに、彼らがしたことは無駄じゃなかったんだ、つながっていると感じられて -
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芸術に貴賤はない。だから歌う
シリーズ3作目は、テッサ・ダールの革命からさらに進んだ時代。
戯曲執筆を任された、兄・リーアンが選んだ題材、テッサ・ダールの物語。
テッサの真実を知るために、弟・アーロウと一緒に旅に出る。
テッサ・ダールの勇姿が禁忌とされてしまった世界の中で、彼ら双子が目にするもの。
長い長い歴史の中で差別に苦しむ人々。いくら文明が進んでインフラが整えられていたりしても
レーエンデ国という歴史を踏んでいきながら感じる「人種差別」。
現代でも報道が流れるたびに改めて「世界平和とはどの人種も関係なく手を取りあう」ことが難しいのだろうかと疑問に思ってくる。
「芸術に貴賤はない」