多崎礼のレビュー一覧
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1巻を読み終えてから、読むのが待ち遠しかった第2巻。
新たな彩輝晶から、また別の夢の物語がつまびらかになってゆく。
個人的には、
誰よりも激しい夢に身を焦がした、第三章の物語がとても好き。
ラストのどんでん返しとともに、
圧倒的に劇的な演出で幕を閉じる感じ、なんかもう至高の美しさだった。見事だった。
そうして第四章になって、いよいよ物語は佳境に入っていく。
夢見ることを恐れていたダカールだからこそ、輝いて見えるアライス。反発心をもった出逢いから恋への移ろいが鮮やかに美しい。
前巻第二章で語られたイズガータとアーディンの恋物語を背景にして、
アライスとダカールの関係にも夢中になってしまう。
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主人公が変わることに苦手意識を感じている人にこそ読んで欲しい。
1巻で一つの物語が完結し、同じ世界で違う主人公目線で書かれる2巻以降、という形が苦手な私でも、苦がなく楽しんで読むことができた。
一巻と同じで貴族の子供が主人公だったけれども、一巻とは違い貴族として生きることを捨てなければいけない、そしてほとんど未練がなくレーエンデに馴染んでいったという違いがあったおかげで一巻との差がはっきりとしていた。
一巻の主人公と同じで、武器をとって戦うことはできないけれど芯を持って強い生き様が素晴らしいと感じた。
一巻と違う物語が同じ世界で始まるからこそ、一巻と比べてしまうけれど、優劣をつけることができ -
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読書好きならば一度は読んでほしい。ファンタジーが苦手な人でも読めるのではと思う。
世界観、文章、キャラクター、どれもが素敵で、本好きならば一度は読んで欲しい物語。
高校一年生の私が出会い、今まで知らなかったことが悔やまれるほどに深く心に刺さった。
貴族の娘であるユリアが家を出て、貴族として育ったなら不便と感じるであろう生活に自由を感じ、初めての友ができ、初めての恋をする、壮大な世界観の中で一人の少女の成長がとても美しく書かれており、とても素敵だと感じた。
途中まではゆったりとしており、エルウィンとマルティン、そして広大な森だけの世界だったのが、どんどんとテンポが上がり、今までいがいの場所が開 -
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ネタバレ前巻に引き続き、愛する人のため、自由のため、命をかけて戦う登場人物たちに心打たれた。幸せな暮らしはレーエンデでは長くは続けられない。そのために武器を持つ。戦う。
テッサの初見は考えるより先に行動してしまうような破天荒な娘だった。姉のアレーテや父親代わりのテルセロに見守られ生きてきた。心優しく、大切な人のことを常に想っている。彼女は戦いを通して変わった。英雄になった。でもテッサが最期まで英雄であれたのは、彼女のことを熟知し、愛したものたちがいたからだ。
エドアルドは弟に自分と同じ苦痛を望んだ。その通りになった。民、神、そして自分に絶望したルチアーノーーーールーチェは、愛したテッサやダール村の -
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ネタバレ今まで読んだ三作の中で一番良かった…。
結果的にリーアンとアーロウの入れ替わりによって、リーアンがアーロウとして死んでしまったけれど、
中盤までは、アーロウが死んでしまって、リーアンが年老いた後演出して喝采を浴びる…… みたいな描写だったので、
アーロウがあのまま、リーアンの呪いを受けたり、リーアンの罪を背負って、自分のことより他の人のことに心を砕いて亡くなるようなことがなくて本当に良かったと思った。それはたぶんリーアンの願いでもあったんじゃないかなと思う。
なので、巻末のその後の話も、いままでで一番ハッピーエンドに近かった気がする。
このシリーズの隠れた感動だなと思うのは、
2巻も3巻も -
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ネタバレリーアンとアーロウの絆がただただ尊い。
不器用で捻くれていて、虚勢を張って本音を...自分の弱いところを隠し続けてきたリーアンの一言
「行間を読めよ。言わせんじゃねぇよ。お前がいない世界を救って何になるって話だよ」
この一言の重みと、それを聞いて啼泣するアーロウの長年積もり積もった思いがたまらなく胸を締め付ける。
過去の断片がここに繋がってくるんだという感嘆。
月と太陽はただひたすらに苦しかった。
希望が見えた矢先の絶望に打ちひしがれた。
今作でそれを見事に引き継いでくれた2人の物語は最高に胸が高鳴った。
今作も最後の最後で理不尽な絶望を突きつけられたけれど...
光の見えない暗闇。 -
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立場の違う人間が唱える『正義』の違い
ルクレツィアが考える『正義』とレオナルドが考える『正義』。
ルクレツィアは人々を利用し法律を起ち上げ苦しませる。
レーエンデ国を潰すことは、神の御子を守り創生の海へ還すことが目的になってて、
レオナルドが唱える『正義』と同じ方向を向いていたはずなのに
どこで『正義』を履き違えたんだろうかと…。
「数多の正義が潰し合うことなく同時に存在すること。それこそが平和の証明」
万人が同じ解釈の『正義』はなく、十人十色の『正義』が存在し、
役柄や一般人が考えるものと、わずかながらも違う。
その違った部分を含めたうえで、平和は均衡が保たれているってことなんだと思っ