多崎礼のレビュー一覧
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ネタバレ正義と正義。全く同じ形をした普遍的な正義なんてものはありえない。誰かの正義は、誰かにとっての悪で、そうやって正義は変わっていってしまう。御子の子の解放のために、レーエンデ人を苦しめ、殺してまで、立ち上がらせるルクレツィアの正義が正しかったのか。あるいは、頑なに己の信念を曲げず真っ直ぐでありたいと願い続けたレオナルドが本当に正義だったのかは分からない。だけど、夜明け前が一番くらいのは確かだ。暗闇の中でふたりが見たいと願った未来は光だった。夜明け前のうっすらとした払暁の瞬間、そこだけが唯一、決して同じではあれない光と闇の交じわれる刹那だった。愛する兄から、唯一無二と特別として心臓を貫く銃弾を求めるしか無かったルクレツィアの覚悟と愛情が裏寂しい。
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ネタバレ今巻はレオナルドとルクレツィアの愛と正義の話
個人的に、10人いれば10通りの正義がある、刺さった。あと、ペンは剣より強しでも俺は銃を選ぶ、このレオナルドの言葉に、ペンの強さを知ってるからこそあえてって言う覚悟が見えた瞬間に感じた。
話の中でユリア、テッサ、アーロウとリーアンの戯曲の話があるたびに涙が出そうになった。みんなが今までやってきたことは無駄じゃないんだなーってなんか懐かしくなった。
読んでる最中思ったこと、エールデの存在は完全に忘れてた。確かにあの時からそのままだったと気づいて鳥肌がたった。エールデのそばにいたカラスはトリスタンじゃなかったのかなとか思ったり、、
読み終わった時に思ったこと、ブルーノ、レオナルド死ななくてよかった!
でもルクレツィアには抱きしめてキスをして欲しかった。ルーチェがテッサに最後キスをしたみたいに、愛してるを伝えて欲しかった。っていう切ない気持ちとかいろんなのが押し寄せてもう涙が止まらなかった。
読み終わった後も本当にずっと涙が止まらなかった。
次巻がほんっとうに楽しみです!!! -
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ネタバレ革命はレーエンデの民たちが団結しないと起こせない。けれど支配されることに慣れた彼らは、理不尽な圧政にも蜂起するどころか、諦観してますます従順になる。
ならば心を捨てて、徹底的にレーエンデを地獄に落とすことで革命の火種を起こそうとした皇女と、そんな彼女の意をくんで『英雄』を引き受けた兄の物語。
トリスタンの登場にめちゃくちゃ興奮した。そうだよね、ずっとエールデのそばにいるって言ってたもんね。過去作の主人公が介入してくる展開ってなんでこうも熱いんだろう。それはそれとしてエドアルドおまえ……
ラスサビ前くらい盛り上がってる。三百年かけて受け継がれてきた意志が、ようやく実を結ぶのだろう。次が最終回か……なんだかさみしいな。 -
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ネタバレ夢の世界に再び魅了される。『夢の上2 紅輝晶・黄輝晶』多崎礼著 書評
前作『夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶』が発売されてから約一年、待ちに待った続編を手に取ると、その魅力に再び引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。
前作で心を奪われた独創的な世界観が、今作ではさらに深化しており、物語の展開に引き込まれ続けました。美しくも残酷な夢の世界で繰り広げられる登場人物たちの葛藤や成長に胸が熱くなり、読み終わった後も興奮が冷めやらぬままでした。
物語の概要
物語の舞台は、夢と現実が交錯する幻想的な世界。主人公・ハウファは復讐を遂げるため、不死身の光神王を討つ方法を探し続けています。彼女は王の側室として後宮に潜入し、文書館の地下に隠されたサマーア神聖教国建国の秘史を解き明かすべく動きます。その過程で、光神王の秘密と、この世界の根幹を揺るがす真実に直面することになります。
今作では、ハウファに加え、彼女を取り巻く登場人物たちの思惑が交錯し、物語に深みを与えています。
考察と所感
本作の最も際立っている点は、その世界観の美しさと精緻さです。多崎さんの作品は、言葉一つひとつが美しく、情景が鮮やかに目に浮かぶように描かれています。夢の世界の描写は幻想的でありながら、どこか現実世界とつながっているような感覚を覚えます。
また、物語の構成にも感嘆を覚えます。複雑に絡み合う人間関係や、過去と現在が交錯する展開に、読者は飽きることなく引き込まれます。特に、終盤の怒涛の展開には息を呑みました。その迫力は、まさに圧巻です。
さらに、この作品は単なるファンタジー小説にとどまらず、現代社会への警鐘も含まれているように感じました。例えば、権力者の腐敗や情報操作による民衆の扇動など、現代社会でも問題となるテーマが、この夢の世界で見事に描かれています。
『夢の上』という作品は単なる娯楽小説ではなく、読者に深い問いかけを行うものであることが伝わってきます。
おすすめの読者層
・絢爛たる世界観を持つファンタジー小説を愛する読者
読み応えがあり、奥深い物語を求めている読者
・多崎礼さんの他の作品を読んだことがある読者
・普段あまり本を手に取らないが、読みやすい小説を探している読者
また、本作は前作を未読でも楽しめる内容になっていますが、前作を先に読んでおくことで、より深く物語を堪能できるでしょう。
ぜひこの機会に『夢の上2 紅輝晶・黄輝晶』を手に取り、多崎礼さんが紡ぎ出す夢の世界に浸ってみてください。きっと、あなたもこの物語の虜になることでしょう。