あらすじ
夜の王に「夜明け」を願い出た夢売りが取り出したのは、六色の宝玉。封じられし夢の結晶。夢は語り始める――結晶化した女の『夢のような人生』を。夢を見ない男の『沈黙の誓い』を……
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良いですよーコレ! と、何はともあれ、まずオススメの言葉をお送りします!
少女と騎士の話から始まる儚くも美しい幻想譚。全3巻+外伝という構成ですが、本当に読んで良かったと感じる作品でした。複数の視点で構成されるストーリーは、それぞれの登場人物が歩んだ夢と想いを描きつつ、最終章へ収束していくこととなります。どのエピソードも胸にジンとくる描写に溢れ、しかもテンポよく進んでいくのでページを捲る手が本当に止まらない……おかげで帰宅中の電車で何度か降り損ねてしまいました。初めて本作を手に取る方はとってもラッキー!発売日を待たず一気に完結まで読めるのですから!
著者のデビュー作『煌夜祭』も非常に心に残る傑作でしたが、『夢の上』ではボリュームが更にアップ、より長くじっくりと楽しむ事ができます。悲劇や理不尽な状況に置かれながらも懸命に前へ進む人々の意志や心の動き、そういった描写が本当に巧い。本作はその真骨頂と言えるでしょう。絶対に読んで損はありません!カートボタン、どうぞ!
感情タグBEST3
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多崎さんの本は読後感がすごい。この夢の上もしかり。1章と2章がさいごにがちっと時系列がかさなってお見事、、。ため息出ました。アーディンの切ない想いにぎゅっとなり、アライスがこのあと世界をどう変えてくれるのか、次巻に期待が膨らむ終わり方だった。世界観がほんとにすごい。ずっと頭に映像が流れていた。続きが早く読みたい。
Posted by ブクログ
「レーエンデ物語」の作者の15年くらい前の長編ファンタジーの1作目。いいわ、この作者の世界観好きやなあ~ 3部作の1冊目で2本のサブストーリーが綴られている。オーブとアイナ夫婦の物語でまず心を掴まれ、次はアーディンとイズガータにやられちゃった。そして2つの話を結びつけるのがアライス。さて、2冊目はどう展開するか、とても楽しみ
Posted by ブクログ
美しさの中に儚さや切なさが潜む物語に、ページをめくる手が次第に重くなっていった。それでも読むことを辞められなかったのは読みやすい淡々とした文章と、物語の結末を見届けたかったから。続き2冊、怖くもあり楽しみでもあります。
Posted by ブクログ
『煌夜祭』の後に『本の姫』シリーズを飛ばして
このシリーズを読むことになったけど、
期待を裏切らないシリーズでした。
『煌夜祭』のときは魔物という人間を超えた力を持つが
人々から忌み嫌われる存在が出てきたけど
このシリーズでも「影使い」という力を持った
日影の存在が出てくる。
作者、こういう存在が好きなのかな。
夢の上を3巻まで読んで振り返ると
第1巻目が一番楽しく読めたと思う。
Posted by ブクログ
面白かった。ノベルズを読むのは久しぶりで2段もあるし、読むのに時間がかかるかな?と思っていましたがそれは杞憂でした。一気に読んでしまった。
「彩輝晶」は叶うことのなかった夢の結晶。
1巻では翠輝晶と蒼輝晶に込められた想い・夢の話。
翠輝晶は地方領主の娘・アイナがツァピール公の息子・オープに嫁ぐことから始まる物語。強く、そして切ない話。
蒼輝晶は夢を持てない男・アーディルの話。女騎士イズガータとの関係が切なくて、でも面白い。
設定・文章の書き方などとても自分好み。話がリンクしていて、少しずつ明らかになっていく展開も良かった。サクサク読める。登場人物がいっぱい出てきて読み慣れるまでは頭の中で「あれ、これはどの方?」と思うことがあったけれど(笑)
早く続きが読みたいです。
Posted by ブクログ
すごく面白かったです。夢中になって読みました。
多崎礼さんの書く小説が大好きです。世界観、文章、設定、登場人物、全てツボです。
「強さ」について考えさせられました。
登場人物の「強さ」そして「弱さ」
「弱さ」を「強さ」に変えていく登場人物たち。
ものすごく好きな作品です。
Posted by ブクログ
キレイな純愛ファンタジー
えぇなぁ…。素敵でした
前半は互いに愛し互いを守る愛の極みみたいな話
最後の終わり方がせつないけど、良かったねとも思えました
後半は深い絆で結ばれている2人の話
愛し合うわけではないけど、違う誰かと結婚してしまうけど
2人の心は確実に繋がっていてゆるぎない信頼がある
カッコイイ
本好き君からの紹介作品
貸して貰って「夢の上1!何続きあるの?」
3巻まであることが判明。
続きが気になるから買って読むかなー
Posted by ブクログ
この本は翠輝晶・蒼輝晶の2つの話が入っています
翠輝晶は2人の夫婦が自分たちに降りかかった困難にも負けずに
懸命に人生を乗り越えていく話
蒼輝晶は2人の若者が自分たちの身分の違いに苦しみながら生きて行く話
2つの話がとてもきれいにまとまっていて男女、年齢、問わず沢山の人に読んで欲しい本です
Posted by ブクログ
多崎さんは、これで二冊目。じつは本の姫は読んでない。
全体的に切ない愛でいっぱい。
どんな感じで収束してゆくのか楽しみ! 表紙の夫婦の話とかすきだなぁ。うるうるきてしまった。
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新作を心待ちにしていた作家さん。
設定も登場人物も魅力的で引き込まれます。
ひとつの大きな出来事を多方面から描いていくようなので、夜の王とは、夢売りとは何者か?次はどの人物の話なのだろう?と、続編が非常に楽しみです。
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夢利きという夢売りが、彩輝晶と呼ばれる石で夢を見させるお話。
アイナと呼ばれる女性がすごく好きです。強くて、旦那様に一途で。どんなに辛い状況でも前を向けるたくましい人。騎士である旦那様の背を守るかっこいい女性でもあります。
そんな女性達が格好いいお話。
Posted by ブクログ
表紙の2人が主人公かと思いながら読んだら、いい意味で裏切られました。
この1巻だけでなく2、3巻ある一本の物語をたくさんの登場人物の物語で肉付けしていく形式をとっています。そして、表紙の2人もまた、その物語を肉付ける登場人物でした。
描写がとても素敵で、想像して感嘆しながら、さらに物語の深さにどんどんと多崎さんの世界観にはまっていきました。
2巻を読むのが楽しみー!
Posted by ブクログ
実家で前からあるのは知っていた。
やっと読んで、こういうアプローチの仕方が私のツボの一つなんだなとは思う。
一人称語りなので、読みやすいのはありますが。
アイナの話は、女は強いぜって感じで(笑)
アーディンの話は……、なんか、ある意味純情というか。うん。
そして聞き手と語り手の正体が知りたい。とくに語り手!
Posted by ブクログ
I've heard really great reviews about this series (and also this author in particular) and so I decided to get this first volume to see for myself. I found myself liking it enough to want to read the next book in the trilogy.
Not my favorite fantasy book, but still pretty good.
Posted by ブクログ
彩輝晶により語られる叶わなかった夢の物語。空の無い王国での物語が二編語られますが、それぞれが独立しているのでなく、絡み合って別の人の視点から王国の一時期が語られています。
ファンタジーの名作の一つになりそうな傑作だと思います。今のところは…完結まで楽しみです。
Posted by ブクログ
待望の新作!
各キャラの一人称、夢を語るというかたちをとっているが、
作者のことだからきっとそれだけでは終わるまい。
全3巻、次が楽しみです。(次はハウファとエシトーファかな?)
まんまとアーディンに惚れました。かっこいい。
Posted by ブクログ
待ってました多崎さん!
今回も読み進めるごとにおぉ…!おぉ…!!!と驚きの連続でした笑
文章も素敵なので、丁寧に丁寧に読みたくなります。
幕間も魅力的で、ここからどう展開して最後はどうなるんだろうと、続きが楽しみです^^
Posted by ブクログ
『煌夜祭』を初めて読んだ時から、大好きな作家さん。
最初はラノベ感が強い文章に戸惑う人もいるかもしれないけど、途中からどんどん引きこまれる。
全体的に切ない物語だけれど、苦しさよりも温かさを感じる。
登場人物がとても人間らしくて好き。続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
ちょっと期待値が大きかったかなあ。
多崎さんの本は外れがなかったので。
とはいえ、翠輝晶の話はイマイチだったけど後半の蒼輝の話は物語も繋がっていて面白かった。
次巻に期待
Posted by ブクログ
事実や真実って面じゃない。立体なんだなと思う。それも、球ではなくゆがんだ形をしている。だから色んな方向から見ることが出来るし、球ではないから、切り取る角度によってずいぶんカタチが変わってくる。
この本は一つの出来事を、違う立場の人間から切り取っていく。色んな方向から見ていくことで一つの世界を作り上げようとしている。
Posted by ブクログ
夢売りが語る、結晶化した女の『夢のような人生』地方領主の娘として平凡に生きるはずだったアイナの物語。夫婦の絆がよかった!過酷な運命なのに、優しくさわやかな風が吹く物語。
Posted by ブクログ
あらすじを読めば、1人だけの物語が綴られている様に思えますが
どうやら輝晶の数だけ物語があるようです。
同じ名前がちらほらと出てくるわ、次の話では
先ほどわき役だった人が主役に…状態で
次は誰がなるのかと、違う楽しみが。
最初の話の方が、ものすごく最後が残ります。
きっと彼らの愛する『子供』は、終われば泣き崩れるでしょうが
それまではけして泣かないだろうと。
そう思えるからこそ、笑顔で事をなそうとする彼らに
とてつもない『幸福』を感じました。
『誰』が『誰』に対して夢を見せているのか。
双方ともまったく関係ない人なのか、片方がそうなのか
それとも関係のある人物なのか。
色々な疑問は、最後まで読めば解決するのでしょうか??
Posted by ブクログ
えっ・・・
ライトノベルってこんなに面白いの?というか、これがライトノベル・・・。
と言う感想です。
読書友に「思いっきり現実を忘れる本が読みたいー」と相談というか話をしたら、「これならどうだ!」と言われ勧められた本です。
最近忘れたトキメキ:恋
最近忘れかけた世界観:ファンタジー
すべてを思い出させてくれました。
アイナとオープがなんだかとてもかっこいい・・・。
足早な作品ですが、とても一人一人のキャラクターが際立っているので、どのキャラクターにも愛着が持てます。
これを機にライトノベルハマるか!?(笑)