多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ショートショートというものを初めて読んだ。
なので、他シリーズは未読。
「新しい法律ができた」
最初の1行は全員一緒。
なんだそれ、面白い!!!
同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。
1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
が、作家によって内容は十人十色。
様々なバリエーションがあるのが面白かった。
しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。
塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた
シリア -
Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還 -
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Posted by ブクログ
壮大な世界観のファンタジー。序章ということもあってか、最後の章の終盤まで終わり方が見えなかった。ページを捲る手が止められなくて一気読み。
幻の海、銀呪に呪われた銀色の動物達、泡虫。恐ろしくも美しい森と、人々の心理描写に引き込まれます。ただ、レーエンデとシュライヴァを結ぶ交易路を作るというシュライヴァの英雄・ヘクトルの夢は成されることもなく、ユリアが御子を授かった意味も見えず。
彼女が御子を産んだことでレーエンデは帝国に長年支配され差別に苦しむことになるにも関わらず、ユリアがレーエンデの聖母と呼ばれ愛され続けた所以も、現状分からなかった。少なくとも迷信深いウル族にはかなり恨まれてそうだけど…
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