多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1作目より分厚い!と怯みましたが、あっという間に読んでしまいました。
あれから約100年後の世界。
いよいよ革命が始まりました。しかし、達成間近で帝国の策なのか神子の力なのかよく分からなかったけど、内部分裂して終わってしまうという苦しい結末でした…またしてもハッピーエンドにならず…
ただ、1作目の登場人物のその後や末裔と思われる人物が出てきて嬉しかったです。
レーエンデの地図もちょっと変化してる!と思いながら、地図を見返しながら読みました。
1作目でウル族がユリアを殺そうとした時はウル族の迷信は覆されると思っていましたが、今のところウル族にとっては迷信通りに歴史が動いていて複雑な気持ちです。
この先、ウル族が救われていくのかが気になるところです。 -
Posted by ブクログ
2作目にして、いよいよ革命を起こそうとする人が現れました。
帝国を相手に最初から完全勝利や独立なんて上手くいくはずがないと分かってはいたけれど、仲間が増え、戦いが広がり、やがて離れていくまでの過程、その熱狂と裏切り、そして人の薄情さがあまりにもリアルで、読んでいてしんどくなる。
ただ、自分がもし兵士だったとしたら、テッサのように信念を貫く側ではなく、きっと途中で去っていく側だと思う。
だからこそ、テッサの気持ちも名もなき兵士たちの気持ちも、どちらも理解できてしまうのが余計につらい。
ルーチェはダークヒーローのような存在になるのかと思っていたけれど、実際はそんな格好いいものではなかった。
終盤での変化には少し戸惑いもあったものの、振り返ってみれば最初から精神的に強い人物という印象でもなかったので、ある意味では納得もできる。
一方で、テッサについては、ルーチェへのことは本当に好きだったの?好きだと思いたかったの?
シモン中隊長のことはLOVEなの?LIKEなの?
というところが自分の中では上手く理解できなかった。
結末は誰も幸せとは言い切れないもので、だからこそ強く切なさが残る。
1作目の登場人物があまりにも好きだったこともあり、今作の人物たちにはそこまで深く感情移入はできなかったものの、まだ物語は革命の途中。
この先、どう物語が展開していくのか、3作目以降も期待しています! -
Posted by ブクログ
魔物が人を喰らう年に一度の冬至の夜、仮面をつけた語り部達は火を囲み夜通し物語を紡ぐ。それは人と魔物の物語。
語り部が語る魔物を巡る短編連作。
一見関係が無いように見える各島と魔物と人を巡る話が、徐々に一つの物語に繋がっていくのだけど、新しい話が始まる度、真相がわかりそうでわからない。途中何度も読み終えたページを読み返しに戻り、繋がりに気付いたときの感動…鳥肌。
読んでいて実に楽しい本だった。久しぶりに人物相関図をメモしつつ見返しつつ、ファンタジーの世界にどっぷり浸れて。
儚くて切なくて美しいファンタジー、長い月日をかけ語り継がれる物語に魅了された。これは冬至の時期にまた読み返したい。