多崎礼のレビュー一覧

  • 煌夜祭

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    レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。
    顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。
    美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象を受けました。

    が、一つ残念なのは誰が誰か進んでは戻り、をしないとわからなくなってしまう。仮面被ってるわ性別詐称もあるわ、でかなりややこしかったので、ネタバレ相関図が欲しいです

    2024.5.6
    72

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    2024年05月06日
  • 〈本の姫〉は謳う 4

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    シリーズ完結!
    長編物語を読み終えた高揚感と喪失感。
    ラストはエンドロールが流れていくのが目に浮かびます!!
    スペルを回収するという分かりやすい目的の裏にある個々の思惑が思ったよりも複雑で、何のためだっけとなることも。
    上下巻くらいで一気読みしたい。

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    2024年05月05日
  • 煌夜祭

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    ネタバレ

    語り部たちが紡いでいく、悲しい運命を背負った魔物と人々の話。
    デビュー作とは思えない素晴らしい作品。
    語りという手法が上手く使われている。
    ただ、性別のぼかしが何人にもあることで、かなり混乱させられた。

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    2024年05月02日
  • 〈本の姫〉は謳う 4

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    ついにシリーズ完結。
    アザゼルとアンガスの物語がこんな風に繋がっていたとは…
    悲しいこともあったけど、アンガスらしい結末だったかなと。
    面白かった!

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    2024年04月25日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

    ネタバレ 購入済み

    苦難は続く。深い

    レーエンデ国物語なのに未だ国は成らず。そのためにはまだ苦難がいるのか。虐げられ続けるレーエンデ人たち。月がルーチェで太陽がテッサか。少しだけ前の本がリンクし、また次に少しだけ続いてるところでまた次が読みたくなる。

    #泣ける #アツい #深い

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    2024年04月23日
  • レーエンデ国物語

    購入済み

    始まりの物語

    全然読んでも物語が終わった感じがしない。長い長い国の歴史の序章を読んだよう。これかどうなるのか、この地にどんな人が生き、物語を紡いでいくのかを知りたくて仕方ない。伏線しかない。

    #深い #感動する #アツい

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    2024年04月18日
  • 八百万の神に問う4 - 冬

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    ネタバレ

    今までより軽めで、ということで書き始めたというシリーズです。1,2巻は独特の世界観に慣れていないせいもあって、設定がわからないまま読んでました。3,4巻になると世界観も理解できて話に集中できた気がします。
    確かに雑談も多めだし、犠牲が少ないので軽めでしたが、物語の根幹である人と人が対話する、言葉を紡ぐ部分はきちんと重みがありました。
    ちなみに、多崎さんの過去作で感じたやるせなさはあまり感じられなかったので、物足りなかったです。読後感が一番いいので良いはずなんですが、多崎さんに求めるのは軽さではなく重さなんだなと感じた作品でした。

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    2024年04月13日
  • 夢の上3 光輝晶・闇輝晶

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    ある王女を中心に、周りの人たちが王女に託す”夢”の話でした。王女は周りの夢の上に立ち、希望になり、進むことしか許されませんでした。王女自身は光となって進んでいますが、周りの人は倒れていく。。まさに俺を置いて先に行け状態。。やりきれなさと、夢を叶えた達成感が混ざり合う複雑なラストでした。これぞ多崎さんの話だな〜〜と充実感もありました笑

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    2024年04月12日
  • 煌夜祭

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    『レーエンデ国物語』の多崎礼さんのデビュー作です。

    こちらの本は2006年に単行本が、2013年に書き下ろしの短編『遍歴』を収録した文庫本が刊行され、昨年新たに外伝『夜半を過ぎて 煌夜祭前夜』(2007年『C★N25』所収)が追加された決定版として単行本が刊行されました。

    文庫本の表紙もすごく好きでしたが、こちらもめちゃめちゃ素敵な装丁ですよね。

    冬至の夜に催される煌夜祭…〈語り部〉たちが十八の島々を巡り集め、夜通し語り継がれる物語。それは人を喰らう恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語だった…。

    いやぁ〜もうねぇ、すごく良かったです。良かったしおもしろかったんですが、一度読んだだけで

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    2024年04月01日
  • 煌夜祭

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    子供達が大絶賛していて薦められた本
    おもしろかった!
    一つ一つのお話が繋がっていて
    おぉ!となるんだけど
    なんせ私の頭では名前が覚えられなくて
    たぶん感動は子供達の半分ぐらいしかなかったはず笑
    もっとしっかり理解して読んでいたら
    感動も大きかったのかもしれない。
    外伝が収録されている新しい煌夜祭もあるみたいなので
    それを読む時はもっとしっかり名前を頭に叩き込みながら読もうと思う。

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    2024年03月30日
  • 煌夜祭

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    十八諸島では、年に一度、冬至の晩に、語り部たちが島々を巡り集めた物語を明かす日が訪れる。
    ある島の廃墟では、焚き火を囲み、仮面をつけた語り部が二人。
    夜を徹し、物語を紡いでいく。

    この諸島では、厄災や波乱がある時期に、島主の血縁に魔物が産まれるという。
    冬至の夜に人を食べ、日の光を忌み嫌う存在は、恐れられ、なぜ魔物になるのか?という謎は深まるばかり。

    語り部の二人が交互に話をしていくと、少しずつ十八島の小さな話から、壮大な話へと切り替わっていくのが面白い。
    この二人は一体誰なのか?
    十八島はどうなった?
    島が海流によって動く世界観や文化、政治など、この世界の仕組みが少しずつわかってくると、

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    2024年03月28日
  • 〈本の姫〉は謳う 3

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    〈俺〉側の物語は核心に迫ってきました!!
    判明したことが多いからこそ1巻から読み返したくなる。
    アンガス側はちょっと中弛み感が出てきた気が…。愉快な仲間たちを見てるだけで楽しいですが!
    次巻で完結する2人の物語がどう終着するのかまだまだわかりません!

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    2024年03月23日
  • 神殺しの救世主

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    ネタバレ

    デビュー作の興奮のまま2作目読みました。またテイストの違う感じですが、人の嫌なところと良いところの二面性を描くのは変わらず。
    世界が終わるから、新たな世界へ(ノアの方舟のよう)という体で始まり、最後はちゃんと新たな世界に行けました。しかもこの話はファンタジーではなくSFで、こわれた地球が復旧した後の、適切な時期に地球に戻すために設定した伝説によって翻弄される話でした。色々示唆的な話なんでしょうが、宗教の知識があまりないゆえにSFとしてたのしく読み切った感じです。

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    2024年03月18日
  • 叡智の図書館と十の謎

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    海外翻訳SFFを読んでいる時のような、今まで自分の中に蓄積してきた読書経験の海にない新鮮さを感じるような不思議で素敵な作中作短編集でした

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    2023年12月31日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    ネタバレ

    前作に比べてさくさく読めるけれど、辛いのは相変わらず

    ストーリーの中盤で、色んな事が上手く行き出して、良かったー!とは思いつつ

    でも、絶対このままじゃ終わらないよね、絶対何か良くない事が起こるよねーと思いつつ読み進める

    昨今、チート主人公故に、何も心配せずに読める作品が多い中で、この出るぞ出るぞ、いつか出るぞと言うお化け屋敷みたいなハラハラ感は、ずっとはキツイけどたまになら・・・

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    2025年12月04日
  • 〈本の姫〉は謳う1

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    世界に散らばった文字(スペル)を探して回収する旅を続ける少年アンガスと〈本の姫〉。
    一方、聖域では、規格外の能力のために制限された生活を強いられる〈俺〉にとって、ガブリエルだけが唯一の窓だった…

    独自の世界観、端的に言い表す言葉は見つからないけど、その世界に浸れる読書時間は本当に幸せ

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    2023年10月18日
  • 神殺しの救世主

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    多崎礼さんの本、2冊目。
    世界の命運を分ける、ある責務を背負うことになった少女ノトのファンタジー。
    独自の世界観を作り上げる才は見事。でも自分の理解力が未熟で前半はその世界観を把握するのに手間取った(個人的ファンタジーあるある)。だが後半に近づくにつれページを捲る手が止まらず一気にラストまで。ちょっと駆け足気味に感じました。
    よかった、魅力的なキャラクター達も。せっかく魅力的な設定なのでもっと掘り下げてほしい。
    ネタバレせずに書くと、最後の展開がまた複雑な重要ポイントなのに(いい意味で)わりとあっさり説明でボリューム割いてないのが勿体無いなぁと。

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    2023年09月16日
  • レーエンデ国物語

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    ファンタジーらしさ満載。

    ファンタジーらしくて、
    世界観も、登場人物たちも
    すぐに思い描ける描写が良い。
    もっと甘いストーリーを予想していたが、
    思いの外つらいラストが逆に好みかも。
    ただ、神の子は結局どうなったのか気になる…
    それは続編を読めと言うことか。

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    2025年12月06日
  • 夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶1

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    切なくて美しい。
    叶う事のなかった夢の結晶。
    6部作で綴る6人の視点から見る物語。
    影使いや時空の設定など世界観もすばらしい。
    シリーズ3まであるが夢中で読みました。

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    2023年06月03日
  • 〈本の姫〉は謳う1

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    ふたつの物語が同時に語られる構成、大陸中に散らばった失われた文字を探す、本に宿る歌姫。
    何もかもが好みで読むのが楽しい。設定を飲み込むのに手間取ったが、それもファンタジーの喜び。

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    2023年03月11日