多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第4巻。そしてラスト。
バニストンに訪れた恐怖や悲劇。
解決したかに思われた先に、さらなる追い討ち。
天使のアゼザルの記憶と、現世のアゼザルが少しずつ重なっていく。
正直なところ、ハッピーエンドなのかどうか、これで良かったのかは読み返すたびに変わってきそうだ。
ただ、誰しも一度は死にその魂は巡るもの、という考えからすると、形が無くなったとしても、野に大地に花にその魂はあるとするならば、
バッドエンドということでもなさそうだ。
アンガスと愉快な一団の今後の旅も見たかったが、
それぞれが世界のどこかで楽しくやっているなら、それはそれで万事OK。
なんだか遠い夢を見ていた気がする作品だった。 -
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Posted by ブクログ
多崎礼デビュー作ということで、C★NOVELSバージョンを手に取りました。
島の点在するような世界で、島主の家系に魔物が時折現れる。どんなに普段普通にしていても魔物は冬至の日には人を食べるモードとなる。しかし、不死の身体を持つ。魔物が冬至に正気を保つには、魔物が夢中になる話が必要。語り部はそんな魔物に昔話をする人。
とても濃密な世界観!勢いで読むと、登場人物がわからなくなるので、メモや記憶をしっかりしていった方が楽しめます。なぜならバラバラだった語り部の話が繋がってゆくからです。その全体理解への難しさが★1減要因ですが、この頃からレーエンデ物語への実力がおありなのだな、と思わされるお話でした。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今までより軽めで、ということで書き始めたというシリーズです。1,2巻は独特の世界観に慣れていないせいもあって、設定がわからないまま読んでました。3,4巻になると世界観も理解できて話に集中できた気がします。
確かに雑談も多めだし、犠牲が少ないので軽めでしたが、物語の根幹である人と人が対話する、言葉を紡ぐ部分はきちんと重みがありました。
ちなみに、多崎さんの過去作で感じたやるせなさはあまり感じられなかったので、物足りなかったです。読後感が一番いいので良いはずなんですが、多崎さんに求めるのは軽さではなく重さなんだなと感じた作品でした。 -
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Posted by ブクログ
『レーエンデ国物語』の多崎礼さんのデビュー作です。
こちらの本は2006年に単行本が、2013年に書き下ろしの短編『遍歴』を収録した文庫本が刊行され、昨年新たに外伝『夜半を過ぎて 煌夜祭前夜』(2007年『C★N25』所収)が追加された決定版として単行本が刊行されました。
文庫本の表紙もすごく好きでしたが、こちらもめちゃめちゃ素敵な装丁ですよね。
冬至の夜に催される煌夜祭…〈語り部〉たちが十八の島々を巡り集め、夜通し語り継がれる物語。それは人を喰らう恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語だった…。
いやぁ〜もうねぇ、すごく良かったです。良かったしおもしろかったんですが、一度読んだだけで -