多崎礼のレビュー一覧
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感想
惑星の話を島に凝縮したようなファンタジー。魔物が一つのキーになっている。魔物が対象者を食べると記憶を受け継ぐので、誰が誰か分からなくなってくる。
あらすじ
ナイティンゲイルとトーテンコフが、イズー島を中心とする島群に伝わる物語を語り合う。
冬至の夜に煌夜祭が行われる。それはこの夜にだけ人を食べる魔物を鎮めるための儀式。魔物は何をしても死なない。そして、この夜だけ人から魔物に変わる。それを防ぐために語り部が夜通しで物語を聞かせる。二人は魔物となった島主の息子や娘の話をする。
やがて魔物は島主の家系から出ることが明らかになり、イズーの王を継承する戦いに発展する。トーテンコフ、ナイティ -
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ネタバレユリアたちの時代から時が経ち、後世の物語。
搾取されるだけの土地になったレーエンデをめぐり、一人の少女テッサと仲間が立ち上がる物語。
レーエンデの様子はすっかり変わってしまったが、ところどころでユリアやヘクトルの名前が出てくるのが、たしかに歴史は続いていると感じられるところ。
五巻もある物語の、まだまだ序章。ここでハッピーエンドになる必要はないとは言え、つらめの終わり方。
憎しみは連載するっていうけど、ルーチェたちを見てると、まさにそれを体現してるなと思った。裏切られ、相手を憎み、全てに怒り、怪物と化す。地獄をつくる側の、生きる地獄。 -
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「新しい法律ができた。」という一文から始まる短編小説が25編載っています。
25人の書き手が、もしこんな新しい法律ができたら、という視点でお話を綴ります。
「新しい法律」ができた理由がそれぞれ興味深いです。
例えば、
・金子玲介さん「ルパちゃん」では、「少子化対策」のために「子どもがわりに人口知能を搭載したぬいぐるみを所持することを禁止する法律」ができます。
・日野瑛太郎さん「推し活制限法」では、「推し活にハマり過ぎて身を持ち崩す人が出た」ために「推し活への課金上限を制定する法律」ができます。
(わたしが、ぜひ読んでみたいと思っていた、くどうれいんさんの場合は、)
・くどうれいんさん「ショ -
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新しい法律ができた、から始まる物語を色んな書き手が描く1冊。
新しい法律ができているわけだから、世界設定がSFっぽかったりディストピア感を感じるものがあったりして、楽しく読めた。
その他にも、ぞっとする物語、切なくなる物語、短い中でミステリーのような作りになっている物語…
叙述トリックが含まれているものや、ばかばかしいと思ってしまうような内容の法律が大真面目に取り扱われる物語など、本当に色んな味がする1冊。
なかでも殺人を罰する法律が"新しい"法律として制定される「もう、ディストピア」が特に良かった。
有り得ないはずの世界に説得力があって冷たい汗をかく。
「ルパちゃ -
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これが最後の仕事になる、の共通センテンスからスタートするショートアンソロジー。
ショートで色んな作家さんがかく中でインパクトを、となるとどうしてもドキッとするような内容に寄る。
そのなかで違う角度で楽しませてくれたのは
・半分では足りない/呉勝浩
→うぉぉーーー読み直したよ!
・闇バイト/柿原朋哉
→タイトルと違ってちょっとほっこり
・天岩戸の真実/高田崇史
→この作者さんテイスト満載
あとストーリー好きだったのは
・悪魔との契約/須藤古都離
→オチ!良き!
・魔法少女ミラクルミルキー/一穂ミチ
→ヒーローも魔法少女も辛い仕事。。。
・時効/米澤穂信
→この長さで収まる起承転結具合が秀逸!