多崎礼のレビュー一覧
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これまた4部作の2巻目。ようやくこの「本がスタンプ」な異世界に、“天使還り”アンガスと姫の文字(スペル)回収の珍道中と、「俺」の物語とが交互に綴られるこの物語に、慣れてきた気がする。 アンガスが封印してきた過去との対峙、そして決別。過去が明らかになったことで、今まで交わることがなかった二つの物語に接点が生まれ、俄然物語が面白くなってきた。姫の出番が少なくてがっかりだけど、セラちゃん…素晴らしすぎる(笑)。 二つの物語が一つに繋がり、すべての謎が解き明かされるまであとちょっと。そう待たされることなく、続きが読めますように。こんないいところで「以下、次号」だなんて、辛すぎる(涙)。
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Posted by ブクログ
閉ざされた地域レーエンデ。
シュライヴァの騎士団団長イスタルと娘ユリアはレーエンデに魅了される。
2人は青年トリスタンと共に、レーエンデ独立のために立ち上がる。
架空の国レーエンデを巡る壮大なファンタジー小説第一弾。
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レーエンデの描写が美しい。
さまざまな民族や自然、動物、病気までも、空想の世界なのにリアルに頭に映し出された。
読みながら、仕事で北の地域にしばらく住んでいたときを思い出した。
同じ県内なのに考え方というか気質がぜんぜん違った。
「あなたは旅の人だから、この地域の本当のところはわからない」と言われたことがある。
どんなに長く住み、その地を愛したとしても孫まで生まれなければ、「 -
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて -
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