多崎礼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一気に重たくなった。ほとんどが血なまぐさい戦いで、アルトベリ城を落とすところは場所がイメージできず苦戦した。地理だけでもなかなか難しいので、城の見取り図くらいあるとよかったかな。
前作はユリアの古代樹の森での暮らしが生き生きと描かれ、レーエンデへの気持ちが伝わってきたし、予言された神の子の母としての宿命があった。今作はそもそもなぜテッサはそこまでレーエンデのために戦っているのか最後までよくわからなかった。ダール村のみんなのため?エドアルドの疑問ももっとも。敬愛する中隊長をむざむざ殺し、レーエンデのために公開処刑まで受け入れている。
ルーチェはルーチェで散々テッサのためと言いながら、残虐王として生涯を終えたの?神の子に未来を変えてもらえるなら、なぜその力をテッサの愛したレーエンデのために使わなかった?
なんだか腑に落ちないことが多くて、読後感も悪い。次の巻を読むことでそれが腑に落ちるなら、それはそれで一作として成り立っているのか?と思う。前作は軽めだと感じたけど、今作は重くしただけのように感じた。
とにかくまた次作を読んで、考えたい。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたが、長編ファンタジーはどちらかというと苦手なのでようやく。
まず、ファンタジーは情景が描きにくく入り込むのに時間がかかるのが苦手なのだが、この作品の主な舞台、古代樹の森の景色はイメージしやすかった。何が、と言われると説明が難しいが、古代樹の色合いや質感などの描写がわかりやすく、また突飛なものでもないのが良かったかな。
キャラクターの主要な三人に嫌なところがなく、爽やかな人物でさらりと読めた。ストーリーとしては重い部分もあるが、人物や会話の軽快さでそこまで感じない。ただ、それが物足りなく感じる点でもあるので微妙なところ。
物語の序章のような内容で、不思議な構成だった。はじめからシリーズ物として作られたのかな?ここからどうなるのか気になるので、続編も読んで改めて考えたい。