柴崎友香のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

    0
    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

    0
    2025年08月19日
  • 続きと始まり

    Posted by ブクログ

    読みながら、コロナで自粛していた頃がとても遠くなって、細かいことを忘れていることに驚いた。でも確実に、あの経験は自分の何かを変えた。実際被害にあった1995年の震災も、テレビを見つめて心配だけしていた2011年の震災も同様だと思う。
    目の前のことに追われて、でもその時その時は何かを感じ考えて、家族や周囲の人と共に一生懸命に生きている。ふと過去のことを思い出したり、未来のことを想像したり。死ぬその時まで、時間は短くなったり長くなったり始まったり終わったりしながら続いていく。
    とても読みやすい小説なのに、とても深い何かが描かれているように思った。
    シンボルスカの詩集読みたい。

    0
    2025年08月16日
  • 大阪

    Posted by ブクログ

     学生時代から初めて大阪に来てなじんだという社会学者・岸氏と大阪生まれで現在は東京に住む小説家・柴崎さんのエッセイの連作集(対話ではない。)大阪という町に対する二人の思い入れ、愛情に富んでおり、「大阪」という独特の語感からの何とも言えない感覚を満喫できた。「大阪って嫌い」と言われることが多いのも、その強烈な個性的雰囲気が物語っていることも同感だ。大阪弁は意味の伝達よりも、会話を続けること自体に意味がある。そして、喋り続けることにより、自分は怪しくない人ですよー、と表現しているのだと、柴崎さんの感想には笑った。彼女の幼少期からの大阪での成長ぶりが面白く、中学時代からエレファントカシマシの公演には

    0
    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

    0
    2025年08月04日
  • 千の扉

    Posted by ブクログ

    大きな事件は無いが、謎はある。戦後の日本が歩んだ大きな流れは、そこに生きた人々の小さくも確かな営みによって作られたのだと思い知る。読み終えた今もまだ続いている感じの読後感。良かった。

    0
    2025年07月08日
  • ショートカット

    Posted by ブクログ

    柴崎さんの世界観をまざまざと見ることができる小説。
    色彩豊かで確かに目の前にある風景を克明に描写しており、それは主人公の心情を、時に微かに、時に大胆に揺さぶる。

    自分自身の恋を機に「恋愛小説」と言える小説を久々に読んだが、やはり人の色恋というものは特有の感情の動き、心の揺れを見ることができて非常に興味深い。
    それぞれの登場人物が抱える相手への想いや恋愛の考え方などの大部分は違うが、同じと思えるところもあって、それを読者がどれほどの距離感で読むかによって小説の評価も人によって大きく変わるだろう。


    文学作品としても非常に優れている。

    時間を引き延ばしたり逆に吹っ飛ばしたり、空間を拡張したり

    0
    2025年06月25日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    年齢が近いせいか、春子(39)に感情移入してしまいました。春子が感じていることにいちいち頷いてしまう。
    沙希(25)の言葉に対して春子は流すようにしているけれど、私だったら流せず、付き合いもしたくないなと思ってしまいます。読みながら自分が言われているわけでもないのに「うっ」となってしまいました。
    1人でいると手術を受ける時の同意書や家を借りるときの保証人問題が確かに出てくるなぁ、どうしようと春子と同じ独り身の私も考えてしまいました。だからといって、結婚、と考えるのは違う気もするし。
    ゆかり(63)のおせっかいには辟易してしまうところもあり。春子がゆかりから受けたおせっかいとは違うけど、私もこち

    0
    2025年06月22日
  • かわうそ堀怪談見習い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    注:内容にちょっとだけ触れています。

    自分は、ホラーや怪談が大好きなバカな人だ(^^ゞ
    だから、ホラーや怪談の出来にはやたらうるさいw

    ホラーや怪談が好きな人って、世間的には「バカな人」として一緒くたにされがちだけど、実はホラーや怪談が好きな人が好むそれらというのは個々の人で大きく違う。
    ホラー好きと怪談好きでは、“怖さ”のテイスト好みが全然違うことが多いし。
    ホラー好きの人、あるいは怪談好きの人が「コレいいよ」とススメてくれた小説や映画が、他人には全然ダメということも普通だ。
    個々のホラー好き・怪談好き、それぞれが好むテイストというのはもの凄く狭い範囲で、かつそれぞれの人で全然違うのだ。

    0
    2025年06月16日
  • 本からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    著名な作家達による「本」がテーマのアンソロジー。
    甘酸っぱい恋の話しやちょっとゾクッとする話、不思議なお話など本というテーマ1つでも色んなお話が書けるんだなぁと楽しく読ませてもらえました。
    中でも本が飛んでいったり、飛んできたり、飛んでる本をつかまえたり…といった本が飛ぶ話がいくつかあり、作家さんには本が飛ぶという発想があるんだなぁ〜と思いました。
    どれも良かったですが、本多孝好さんの「十一月の約束」が好きです。

    0
    2025年06月10日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

    0
    2025年05月19日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめましての作者さん。

    表題作は、終わり方が急ハンドルに感じて戸惑った。「糸」もだけれど、話を締めくくるタイミングが独特。

    「見えない」では更に、どう捉えたらいいのかわからない光景が飛び込んできたところで話が終わってしまい、夢と現を行き来しているような心持ちに。

    ここまで来たら、最後のお話はどう意表を突いた幕引きなのか?と期待していたら、すごく安穏に終わり、またも予想を裏切られた(笑)
    一冊を通して、段々と作者のペースを掴み、どこか飄々とした作風が癖になってきた気がするので、他の作品も読んでみたい。

    どのお話も建物や街の描写が印象的で、人の営みが見えてくる短編集だった。

    0
    2025年05月03日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    場所、人、時間。その三拍子でつづる短いワルツを集めたような短編集。
    ひとつひとつはまるでオルゴール。ねじを巻いて函をあければ物語が立ち上がり、ある時からある時までのエピソードがひとめぐり。こまやかな楽器の音色も、声も、歌詞もそこにはないのに、すべてが封じ込められていて、思い出し、感じることができる。

    てんで要領を得ないけど、そういう本なんです。

    0
    2025年07月04日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

    0
    2025年04月12日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

    0
    2025年03月21日
  • 遠くまで歩く

    Posted by ブクログ

    人の記憶や時間感覚は、思った以上に不正確なものであることを再確認させられる話。
    「遠くまで歩く」というタイトルは、距離だけでなく記憶の中の遠く(=昔の記憶)まで遡って振り返ってみるということ。

    本作では登場人物たちが身近な風景の写真と地図を基にして、そこにまつわる記憶や派生して考えたことを共有する会が開かれている。 
    記憶は記録しないと永遠に忘れ去られてしまうものも多い一方で、関連する映像や香りをきっかけに蘇ってくるものもあり、上述の会の参加者たちは改めてそのことに気付く。
    それでも、その記憶が実は他の記憶と混ざっていたり、実は最初に思っていたより随分前の時代の出来事であったと気付くこともあ

    0
    2025年03月17日
  • 虹色と幸運

    Posted by ブクログ

    自分とは、年齢も住んでいる場所も立場も違うけれど、誰でも悩みや迷いの中で生きているんだということが感じられ、安心できた。
    就職活動の中で、10年後の自分はどうなってるんだろうという漠然とした不安があるが、悩みながらも周囲の人に助けられながら生きている登場人物たちを見て、どうにかなると思えた。

    0
    2025年02月27日
  • 走る?

    Posted by ブクログ

    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

    0
    2025年02月15日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

    0
    2025年02月13日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    淡々とし過ぎてハマらないなぁと思っていたけど喫茶店の話が好きだった。
    事故の不思議な話も良い。

    世界を第三者がただ記録しているような目線が新鮮だった。

    観た直後は怖くなかったのに寝る前にふと思い出すホラー映画のようなじわじわ感がある。

    0
    2025年02月05日