柴崎友香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本には二通りの読み方があるように思う。
本の構成としてインタビューを元に綴ったものと、そこから膨らませた物語の部分があるのだが、そのことを言っているのではなく、インタビューを受けている「普通の」(但し、柴崎友香が言うように普通の中にこそ、それはそれは面白いエピソードが埋もれているのだけれど)人々の語る話に視線を向けるのか、あるいは、柴崎友香がインタビューの中で何を感じているのかに視線を向けるのか、という二通りである。
掲載された雑誌がハナコ・ウエストということもあってだろうけれど、柴崎さんは彼女自身の持つ素の普通面白パワー全開という訳にはいかなかったのかも知れないけれど、柴崎友香フ -
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この本に書かれていることはぜーんぶ20代から30代前半の若い人たちのキラキラのはなしなんやけど、何回も読み返すくらい好きだったから久々に読み直したらやっぱり過去の出来事やなぁと思ってしまった。
今は柴崎友香作品だと『かわうそ堀怪談見習い』を何回も読み返すなーとか考えてた。
でもこの小説『毎日、寄り道。』の一番最初の『ケーキの上のいちご』ってはなしが好きで細かいランチのはなしとかいかりスーパーで買うケーキのはなしとか寒くて着てしまった黒のショートコートのはなしとかが心に残っている感じを確認する読み方をしてる。ここが好きだと思ってる読み方。読書って難しいな。でももう年齢的に恋愛ものはお腹いっぱいで -
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Posted by ブクログ
読み始めて、不思議で良くわからなくて何か最後に明らかになるのか?と思い???のまま読み進めました。真ん中くらいまでは読み進めるのがすごくゆっくりだった…。その上で、真ん中くらいから夢中で一気に読みました。何かがはっきりするわけではない、そして正解をはっきり提示しないし世界ってそんなものだよなと思いながら読みました。主人公の視点で調査したその後はわからなかったり、結局他の人たちはどうなったかわからないのが、それがこの世界だよなぁと思ったり。主人公の揺れる思考や冷静な気持ちや、いろいろな感情にはっとさせられ、共感はしなくとも理解はできる心の動きでした。わたしにとっては。
わたしには結構面白かったで -
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Posted by ブクログ
女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し -
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ネタバレ今から10年くらいあとの話。
世界探偵委員会連盟に所属する私は、自分の生まれ育った国を離れ、とある国、急な坂のある街で探偵事務所を開設する。
だが、不意に発生した大規模停電を境にその事務所へ続く路地を見つけることが出来なくなり帰れなくなってしまう。
そこから寝床を転々とし、国を転々とし、あの日去った国、あの日去った街に思いを偲ばせながら探偵業に勤しむ日々を送る。。
何だこの読み心地。
SFかのような不思議設定、不思議展開を据えつつ、時、場所、人名の断定は徹底的に排除。
唯一無二のふわふわノスタルジックストーリー。
探偵が主人公なので、それなりに事件というか事案は発生するのだけれど、正直「探