あらすじ
「どこかよくわからない場所で、何時かよくわからない真夜中に、ぼくは何度目かの失恋をした」─友人カップルのドライブツアーに、男二人がむりやり便乗。行き交う四人の思いを乗せて走る車の行先は?恋をめぐる、せつなくユーモラスな物語。「きょうのできごと」と並ぶ名作、待望の文庫化!
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Posted by ブクログ
ディズニーランドに行く恵太とルリ子に便乗して、一緒に東京までドライブすることになった小川望とコロ助。真夜中のSAでの望のルリ子への告白、長年思い続けた東京に住む清水さんへのコロ助の告白、4人内部のそれぞれの関係性による様々な会話。たった3日の、それもほとんどが車中での会話なのに、4人それぞれの世界観がよく分かるのが面白い。
この作品は時間の描き方がとっても上手。気の置けない仲間と過ごす夜の、なんだかフワフワして現実世界から浮遊したような感覚、その後に迎える朝の、紛れもない現実とある種の残酷さ、昼間の地に足の着いた面白みのない、けれどもありのままの時間の流れ。それぞれの時間にそれぞれの過ごし方があり、その表現の仕方が絶妙。夜から朝への変化って、非現実から現実へ変化する様をまざまざと体感させられるようで個人的には嫌いだ。切なすぎるし、このまま夜だったらいいのに、なんて思ってしまう。もはや恐怖ですらあるほど。それでも夜は明ける。様々なことが時間の流れと共に変化する。ただその自然の流れも悪くないんじゃないかな、なんてこの本を読むと思えてくる。休日、気持ちよく迎えた朝のような気持ちのいい読後感。
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これは映画化してほしい
ヨ・ラ・テンゴの「The Crying of Lot G」
「君が笑ったらぼくも笑ったような気分だ、君が泣いたらぼくは最悪な気分だ」
ありきたりだけど素敵な言葉
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柴崎さんの作品は初めて読んだ。
個人的には後半の「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」が好き。どうしてもすぐ眠ってしまう女の子が、眠らないことを決意してからの話。
なんだか、物語にスッと入り込んで読めてしまった。
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本当に何気ない風景と生活なんだけど、それが描写次第でこうも読めるものになるのかと思う。毎日が、本当はすごく面白くって素敵なもの。そう教えてくれる作者さん。2つ話が入ってますが、どちらも良い。特に、「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」は良い。いっつも眠い自分には、なんだかひどく身近に思える話。寝ないって目標立てるけど、やっぱり寝てしまって自分に言い訳。そんな人、結構多いんじゃないかなと思う。そんなダメダメな日常でも、辛い事が少しあっても。一日一日はいつもそこにあって。悪い事ばっかりじゃないよって。この話が、そう教えてくれてるような気がする。
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タイトル買いしました。
表題作より同時収録の「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」が好き。好き、というか大好き。
25歳までは眠いんだってさ。あたしは25過ぎたけどまだ眠いや。
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表題作もいいですけど、僕はそれよりももう一篇の方。「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」がよかったですわ。これは非常に高度な展開だなぁって思った。(06/10/30)
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望くんと、花田くんがおもろい!!2話めはにクアトロとか、ベイサイドジェニーとかでてきてなんか、想像しやすかった。この人は車の中の出来事とか、車の中からみえるものを描くのがすごいとおもう。「きょうのできごと」もぜひ★
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何でもない日常は退屈そうだけど、この物語に出てくる第三者の日常は決して退屈なものじゃなくて自分を客観的に見てるような気がしてくる。起承転結があるのかないのかもよくわからないまま、物語は進むけど現実はそんなもんだ。面白いものにするのも、詰まらないものにするのも実は自分で決めているような気がする。「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」は観ておきたいな、デイヴィット・ボウイが出てるならなお更。
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関西人以外には区別がつかないだろうけど、自然な大阪弁が心地よい。
柴崎氏の作品に共有することですが、登場人物たちがみんな素直でのびのびしているところが微笑ましく、読んでいて穏やかな気持ちになりました。
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タイトルがまずすごくいいよね。
ひらたくいうと、
2人の男が旅をして失恋へといきつくまでの
奇妙な道中を描いた物語。
柴崎さんの話は、心理描写というのがはっきりしない
印象があるのですが、
その代わりに、人物の動きとか言葉そのものが心理描写といってもいいくらいに登場人物の心情が伝わってくる時がある。
言葉がとてもたおやか。
言葉が冷たくなく、かといって熱すぎることもなくひんやりしている。
言葉がやわらかでありながら、このすごく細い糸がぴんとはっているような芯がある。
私の憧れの作家さんですね。
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柴崎友香の小説は、いつも事件的なことは何も起こらない。
しかし登場人物の内面ではめぐるましく何かが起こっており、物語のはじめと終わりでは関係が微妙に変わっている。
表題作では、同著者の『青空感傷ツアー』の主人公と同じく少しイラついてしまうが、まわり人物のおかげで何か憎めない。また、タイトルが抜群に素晴らしい。
『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は片想いで失恋して前に進めなくなった女の子がとことん眠ってしまう話。僕自身、失恋すると気力がなくなり眠り続けてしまうので共感。どちらの話にも登場するコロ助がステキだ。
ロキンノ系の人は柴崎さんの小説が好きそうだな。
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表題作よりも、二つ目の「エブリバディ・ラヴズ・サンシャイン」が好き。
この主人公の女の子は私と似ている。だって嫌なことがあってふて寝しちゃって学校行きそびれるなんて、まさに私だ。
「かおるちゃん、私、花田くんともっと喋りたかった。今は、かおるちゃんと喋りたい」
ここにぐっときた。きゅんとした。
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歌のようにさらさら読める。言葉の一つ一つがきれい。
望くん、君絶対B型だろ?!って感じの彼は、勝手すぎて受け入れられないけど、それをいつでもけらけら笑って見ている恵太くんがいるから救われる。
でも最後、そうだよね、そういうこともあるよね、なんて納得しちゃうってことは、どっかで望くんの性格に憧れてるってことなんだろうな。
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望のわがままっぷりと恵太良い人って感じが良かった。
人間関係の空気がすごく伝わってくるお話。
表題作のほかのもう一作、「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」25までは眠いって本当かなぁ。
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大学生とアルバイターのテキトーで楽天的な旅。
胸に一物隠して、とか、暗い過去が、とかではなく、ただこういう来歴の人物が4人、深夜の高速の車中にいればこういう会話があるよね、という程度の話。
中高は非モテ、大学で多少なりともゼミのリア充友人と交流をして、かすみ程度にその匂いを感じたこともある身として、
ああこの人は池○くんだな、とか、ああこれは兼○くんっぽいな、とか、コロ助の妙な理屈っぽさはまぎれもなく自分か平○くんか斎○くんかというところだなー、とか、連想も楽しかった。
この日々は、きらきら輝いているわけではないが、深夜に遠くのほうでぎらっと光る遠雷がある。
それは忘れがたいのだ。
まったく、記憶の底に澱のように、その後数十年残るのだろう。
そこまで仰々しく書き立てなくとも。
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後半に少し日付の揺れ、一人称の揺れがあるが、ちょっとやってみましたー、という程度。
ひたすら眠いというギミックひとつを引き延ばして。
悪い意味でのJブンガク的な気取りやお洒落志向があり、若い女性の感性だから許されるっしょーという甘えがあるのでは。
オフビートな筆のすさびのように見せかけた堅牢な作風、が持ち味の作者のはずなのに、本当にすさびしてしまった。
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表題作『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は望の自由奔放すぎる部分が少し鬱陶しく感じた。
『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は、柴崎友香さんらしさが出ている作品。ライブのシーンも好きだなぁ。
解説の「毎日がこんなにもおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな」という言葉も印象的。
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表題作は会話文が過剰で、柴崎友香の持ち味である視線で捉えているものの丁寧な描写が少なくて個人的に残念だった。
2本目では持ち味が所々で出ていて、これだよこれと思いながら読んだ。ライブと睡眠って対極にあって普通は結びつかなそうなものだけど、ライブハウスの振動の中で眠るのは確かに気持ち良さそうだなあと思った。人間の両面性が面白い視点で温かく描かれていたと思う。そこが良かった。
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とりあえず右やな。解説が綿矢りさでちょっとがっかりしてたけど、まあまあよかった。
毎日がこんなにおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな。
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東京ディズニーランドに向かうカップルと、その友人男二名の数日間。
劇的な変化を起こす事件は起こらないけれど、些細な一言で車内の空気が明るくなったり険悪になったり。
同乗者の身勝手な一言に振り回されたり、それが何気なく楽しかったり。
そういう「ああ、こんなことしたなーあったなー」という所に上手くスポットが当てられていて、なんとなく微笑ましい気持ちになる(と思う私も、そろそろ年なんだろうか)
でも確実に時間は過ぎ、人と人の間にある「何か」も変化していく。
何かがあったわけではなく、何もなかったわけでもない。
蛇足であるが、こういう時に一番弱い役回りである者の一言が、意外な破壊力を持っていることがある。
(綿矢りさの解説からも、その功績が伺える)
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表題作と「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」の2編を収める。
前者は先に読んだ『その街の今は』と同様、登場人物が魅力的。東京まで向かう彼らのことばのテンポにほっとする。昔、学生の時の旅を思い出す。旅先でどうするかよりも、そこに到るまでの道程のほうが印象的な旅。
後者は、本来主人公に知りようもない相手の思いと主人公のそれが交錯する小説にしかできないつくりでおもしろかった。主人公・工藤さんの「逃避のための眠り」は今までのわたしと重なる。どこかで逃げてばかりだったあれこれを思い出す。「戦うこと。眠らないこと。」
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著者:柴崎友香
この人の話はいつも日常のなんでもないことなんだけど、なんだかせつなくて楽しい。
共感しやすい。
最後の話なんて特にすっきりしないけど、これはこれでいいんだって許せる不思議さ。
今回はタイトルがよかった。
ザ/邦画って感じの小説かな。
あー日本だなーって思う。
まぁ失恋したら寝たくなるわな。
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表題作は…正直しっくりこなかったなぁ
望がちょっと…あまりにも…無理wwww
その分?、「エブリバディ〜」はかなりぴったんこ!
『きょうのできごと』の次にすきかも!あーでも『青空感傷〜』も捨てがたい!笑
Posted by ブクログ
GOMES THE HITMANの山田稔明さんが柴崎友香さんを推していたので、気になって読んでみました(柴崎友香さん原作の映画「きょうのできごと」は以前観てます)。
柴崎友香さん自身、関西の人らしく、登場人物たちが関西の人たちで、話し言葉が関西弁です。
なんだろう。
一言で言うと、大学生っぽい世界観て感じでしょうか。