柴崎友香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家の柴崎さんが働く女子27人に色々な話を聞いて
その話が各人ごとにまとめられているインタビュー集。
さまざまな分野の20代の女性たちの仕事や恋愛の話が
まとめてある。平凡な人もいれば、積極的で人生前向きって
感じの人もいて面白い。今30代だけど、20代の頃の自由で
なんだって出来るって感じの気持ちを思い出して懐かしかった。
もちろん今からだってなんだって出来るだろうけど、
やっぱり20代っていうのは特別だったなぁって思う。
今20代の人が読んでも、もう30代の人が読んでも色々な意味で
楽しめるかな。
後半に毎日、寄り道っていう普通のOLの何気ない日常の
お話がのっていて -
Posted by ブクログ
2014年2月4日再読
いいなー
はじめてこれを読んだのは10年近く前なのかな。
やっぱりおもしろかった。
あのころから自分は全然変わってないのかな。
自分のダメなところはわかってるけど、そんなに簡単に変われないって気持ちは歳とともに強くなっていってしまうんだろうか。
そんな自分を許すことって、甘えなのかな。それとも利口なのか。
青空感傷ツアーって名前がいいな。
沖縄に行きたい。
2009年1月26日レビュー
この本を読んだのは何度目かわからないけど、はじめて実は「きょうのできごと」よりおもしろいのではないかと思った。こういうのは読んでる自分のその時々の気分、状況の問題かな。 -
Posted by ブクログ
「なんにもないことが悩み、などと言ったら、きりちゃんに笑われるやろうなと、ふと思った。なに言うてんの、って。なに言うてんの。なにもないって、不幸や深刻な問題がほしいわけじゃないねん。わたしは、頭の中できりちゃんの声に向かって説明した。そういうものじゃなくて、もっと、自分が確かだと思えるような、基準みたいな、理由みたいなもの。なんでもあって、なんでもしていいから、さあ選びなさいって言われて、これでいいって思えるような、なにか。」
柴崎友香の小説を読んでいると、まるで写真集を眺めているかのような気分になってくる。その写真はどれも一見、見慣れたような街の風景写真のようにも思えるのだが、どこかに小さ -
Posted by ブクログ
本当に何気ない風景と生活なんだけど、それが描写次第でこうも読めるものになるのかと思う。毎日が、本当はすごく面白くって素敵なもの。そう教えてくれる作者さん。2つ話が入ってますが、どちらも良い。特に、「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」は良い。いっつも眠い自分には、なんだかひどく身近に思える話。寝ないって目標立てるけど、やっぱり寝てしまって自分に言い訳。そんな人、結構多いんじゃないかなと思う。そんなダメダメな日常でも、辛い事が少しあっても。一日一日はいつもそこにあって。悪い事ばっかりじゃないよって。この話が、そう教えてくれてるような気がする。