あらすじ
この春、美大を出てOLになった喜多川春子。なれない仕事に奮闘する春子だが、会社が終わると相変わらず大学の友人とデザインを続けたり、男友達にふられたりの日々。ようやく仕事にもなれた頃、社内にリストラの噂がでて、周囲が変わり始める。一方、昼休みに時々会う正吉が気になり出した春子にも小さな心の変化が訪れて…新入社員の10ヶ月を描く傑作長編。
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新年度が始まりました。新入社員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。たくさんの変化に、きっとまだついていけない日々でしょう。私も昨年までは新入社員で、「働く」ことにくじけそうになった日も何度かありました。けれど、諦めずに働き続けていれば何とかなるものです。お陰様で、今日も社会人2年目として元気に働いています。
さて、そんな新入社員のリアルが満載なこの作品。入社から毎月の出来事が章ごとに描かれています。4月は人の名前も覚えられずにシュレッダーと戦っていた主人公が、毎月少しずつ成長し、最後には一人で決断できるまでに。素晴らしい能力を得るわけではないけれど、折り重ねてきた風景があるからこそ成長できる。失敗したり、怠けたり、キュンとしたり…という経験も含めてリアル。読みながら何度「あるあるー」と呟いて励まされたことか。
もちろん新入社員だけではなく、教育にあたる先輩社員や、就職活動に励む学生にも、新入社員の目線で仕事というものを改めて考えられる良い作品です。
感情タグBEST3
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しみじみと良かった。
199「こうやって体を動かしたくなるような音に任せて揺れている間に、ぼんやりとさっきのイギリス旅行の話とか樹里がりょうちゃんを連れてきたときのことや明日起きてから何をするかっていうことを思い浮かぶままに考えるのが、とても好きなんだと、こういう場所にいるときはいつも思う。」
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再読。やっぱりしみじみいい。15年以上前の本だけど全然古びてない。
柴崎さんが描く物語は、夢が叶ってめでたしめでたしでもなく、思ってたのと違う無理ゲーだ、でもない。ほとんどの人が歩むその「どっちでもない人生」を、とてもていねいに、たくさんの花束を添えて、ほめたたえてくれる。
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社会人になって、初めて暮らす町の古本屋でタイトルを見て偶然手にした作品。
作者も聞いたことなかったけど、フルタイムライフを読んでから柴崎友香にハマった。
社会人一年目で不安に押しつぶされそうな時期に読んだので、非常に心に響いたし読みやすい作品だった。
主人公は完璧な人間でもないし、やりたい仕事をして充実感を得ているわけでもない。けれど、日々何気なく過ごして、それなりに楽しんでいるように感じる。
人との距離感とか会話の仕方とか、リアルで面白い。
新入社員の頃が懐かしくなる、私にとって思い出の一冊です。
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会社に入社してから、OLとしての日常を書いたもの。
ほんとに日々の出来事、仕事のこと、プライベートのこと、ちょっと気になる人のこと…
特別なことは何もないけど、その平凡さが心地よく読めました。OLもいいなって思える。
主人公の喜多川春子の性格とが雰囲気とかすごく好き。
Posted by ブクログ
社会人1年目の女の子が主人公の物語。
仕事のこととか自分の人生のこととか考えながら生活している主人公を見てると、きっとみんなこうなんだろうなと思ってしまう。
みんないろいろ考えながら生きていて、前向きになったり悲しくなったりするのだと思う。
単行本で1度読んで文庫本で2回目だけど、1回目以上にすっと入ってきた。
1回目に読んだとき自分自身社会人1年目の5月、今は2年目の6月。気持ちの変化があったってことなんだと思う。
P200の文がとても前向きで好きだ。あと解説が明快で共感できた。
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ひとつひとつの言葉が寄り添ってくるような感じでした。
「必要なのは、なにかするべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う。」
本文より引用。
ハッとさせられました。
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新入女子社員の一人称視点で、会社での先輩や上司とのやり取り、昼休みや就業後の友だちや身近な人々のやりとりが綴られている。
意図的だったりメッセージを込めたりした切り取りではなく、自分の意識にのぼったことを素直に文字にしているという感じ。意識にのぼったという時点でその時の自分の心象を反映している。
こういうのはいつも通りの柴崎友香。一見フラットに見えるけどそうではないという面白さがある。
淡々としているけどモヤモヤもあり、それでも一応楽しく生きている。
「必要なのは、なにかするべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う。(p200)」という部分が印象的だった。
ドラマにしても視聴率は取れなそうだし、映画にもならなそう。でもこれが小説なんだよなと思える。
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せっかく思いついた質問が一言で終わってしまったと思ってがっかりしていると、しばらく何かを考えているような顔をしていた正吉くんが言った。
「テレビ、ついてる」
すごくうれしかった。それで、笑えてしかたなかった。(203)
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割と古い会社の話。というか、会社に勤めるということのお話。
こういう社会のシステムに怒るというのもアリなんだけれど、そうじゃなくてその中で自然体に生きていくというのもまた生き方のひとつ。
ほどほどに、けど潰れない程度に全力で。
超幸せなエンディングだった。スキップしちゃいそう。
Posted by ブクログ
なんというか、なんでもないけど、そこに間違いなくあったって感じのお話。盛り上がりやクライマックスがあるわけでもないのにページをめくる手が止まらない。読み終わった後も、なんかよくわからないけと満足感がある、そんな感じ。柴崎さんの本って本当にいいなぁ。
あと、読んでる間は自分の頭の中の言葉も関西弁に戻ってしまう。そんだけリアリティがあるゆうことなんやろなぁ。
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なんにも事件のないただただ日々を過ごすだけのお話し。あんまりさらさら進むので誰が誰だか、途中で戻りながら読みました。
自分の新入社員のころの懐かしき思い出を呼び起こされました。
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芸大を出て一般企業へ事務職として入社した新入社員の日常が、柴崎さんらしい素直な目線と表現で綴られている。
まだ完全に会社に馴染むことができていないが、サラリーマンのおじさんや先輩OLも、また個性的な学生時代の仲間たちの生き方も否定することなくゆったりとしたスタンスで受け入れるところは、柴崎作品の真骨頂だと思います。
Posted by ブクログ
「自分がどうしたいかわからへんって、あほみたいじゃない?」
自分のしたいことが分からない、このままでよいのかという漠然とした不安に共感の嵐だった。職場の人たちとの交流と芸術系に残った大学時代の友人たちとの交流を行き来して、自分なりの社会への馴染み方を見つけていく様がとても美しい。「必要なのは、何かすべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う」という言葉が胸に残っている。
Posted by ブクログ
5月から2月まで、新入社員の10ヶ月の物語。
慣れない仕事でミスはするし、将来は漠然と不安だし、学生生活に未練はあるし、会社という組織は理不尽だし、でも、会社で働く日々を案外好きだと思えたりもする。自分がいま新入社員の2月なので、うなずく所ばかりだった。
青春小説でも会社員小説でも主人公にはなれない曖昧な時期を、こうして丹念に描いてくれる小説をいま読めてよかった。1年後また読むと味わいが違うだろうなと思う。
Posted by ブクログ
毎日毎日会社へ通って仕事をするのが大好きというわけでは決してないけど、否定ばかりしていても今すぐに辞められるわけでもないし明日も働かなければいけないので、ほんの些細なことでもいいから好きなポイントを見つけて働いた方がいいなぁ、と主人公を見ていて思った。
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この作者の方は、OL経験があるのかな?
な~んにも、大事件とか起こらない話ですが、すごくOLの日常がリアルに描かれていて、自分のOL時代が懐かしくなりました。
そうそう、フェリシモとか千趣会とか、そういうの取り仕切る人が必ずいるんだよね~とか、仕事の合間合間に、ティータイムとかお菓子タイムとかとるよね~とか。
無理な頼みごとしてくるオヤジにプンスカ怒ってみたり。
私はシュレッダーではなかったけど、使った紙を廃棄にするときは、必ずホチキスを外さなくてはいけなくて、やっぱりその時に初めて、ステイプラー用リムーバーというものの存在を知りました。
解説のナオコーラさんも書いてらしたけど、主人公は美大を出ているわけだけど、「せっかく美大出てるのにこんなOL仕事なんて…」とクサクサせず、仕事は普通の会社のOLだけど、ちゃんと
好きなこともしてるし、それでいいと思う、と感じているのがとてもよかったです。
なんか、「OLの話」っていうと「毎日毎日、判でついたように同じような生活の繰り返し。嫌な上司もいるし、あ~、何か楽しいことないかしら」とか思って、「好きを仕事に」なんつって、友だちと会社を立ち上げてみたり、お店を開いてみたり、なんらかの才能を買われて転職…みたいな内容になりそうなのに、そうじゃないところがいい。
もちろん上記みたいな話も、夢があって好きですけどね。
好きなことを仕事に出来れば、それはすばらしいことだけど、それが叶ってる人って、実際そんなに多くないと思うし。
本当に新入社員の人に、読んでもらいたいと思いました。
Posted by ブクログ
入社1年目の女の子話。
淡々と日々が続くなか、どの月の話もよくわかる。
自分も同じ様に感じたことがなつかしい。
大阪の会社が舞台で関西弁もウレシい限り。
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―――実際にその中にいる人にしかほんとうのところはわからないのかもしれない。―――
OL1年目の5月から2月までを描いた会社小説。
まるでフランス映画を観終わった気分。
淡々とした日常の最後に、ちょっとだけ前進するような。
―――必要なのは、なにかするべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う。―――
地味で、普通で、わざわざ書き留めるほどのことでないことほど、作品にするのはむつかしくて、いとおしいと思った。
Posted by ブクログ
すごいリアルだなあ、と思った。
めちゃくちゃバリバリ働くような設定だったり、ほんとにこれはたらいてんのか、っていうような社会人が主人公だったりするような。で、主題はなにかっていうとプライベートの恋愛…とか。
そういう小説はたくさん見るけれど、これはそれらとは全然違う。
丁寧に丁寧に、平均的な社会人一年目の女の子が描かれている。
Posted by ブクログ
柴田元幸のカズオ・イシグロへのインタビューの中で、イシグロがこういう不思議なコメントをしていた。
「ええ、ちょっと聞くと侮辱に聞こえるかもしれませんね。我々はみな執事だなんていう言い方は。私が言おうとしていたのは、ある種の倫理的な、さらには政治的な次元では、それが我々の大半にとって人生の現実ではないかということです。
(中略)
でも大半の人間は、これは私自身も含めて言っているのですが、要するに何をしているかというと、自分の仕事をきちんと果たすよう学んでいくのだと思います。それが自分の人生に望める最大のことだいう場合も多いんじゃないでしょうか。なんらかの技術を身につけ、マスターする。そのささやかな貢献を、もっと何か大きな存在にー会社とか、あるいは一人の人物、上司に、または政治上の主義に、国家にー捧げるわけです。
そして個人としてはあくまで、めいめいささやかな仕事に専念し、精一杯きちんとやろうと努める。そのささやかな仕事をきちんとできるんだということから、プライド、尊厳といった思いを得るのです。そしてそれを、上にいる人に捧げて、上にいるその誰かが良い形で利用してくれることを願う。でも多くの場合、自分の貢献がどのように利用されるかについては、責任を放棄するわけです。」
執事が主人公のRemain of the dayについてのコメントだった。
でも、なぜか、読後に、身体の隅に残っている。どんなに自由そうに見えても、皆、誰かの執事なのだ。社員は上司の、上司はそのまた上司や顧客の、社長は株主の、株主の機関投資家はそのまた先の個人と、執事のチェーンはぐるぐると廻っている。そして、ぼくたちが感じる疲労感の原因のかなりの部分が、誰かのための人生ということから生じている。しかし、そこから、完全に逃れたところに完全な人生が見つかるわけでもない。
誰かのために、働きはじめることを、明確に意識するのが、新入社員になった時だ。もう自分が新入社員だった時のことなど忘れてしまっていた。
保坂和志がどこかで褒めていたので、思わず買った、柴崎友香の「フルタイムライフ」(マガジンハウス)が面白かった。
忘れていた新入社員時代の気分や雰囲気のようなものを思い出させてくれる。
主人公は22歳。美術大学のデザイン科を卒業し、食品の包装をする機械を製造している大阪の会社に入社した。彼女の10ヶ月をたんたんと描いている。
絵を描いたり洋服とか小物を作るのが好きだったので、単純に好きなことをずっとやれたら楽しいだろうと思って美術系の大学のデザイン科に入った。だけど、実際にそこで勉強するうちに、自分にはこういう仕事はできないと思うようになった。デザイナーとか絵を書いてやっていける人と、自分は違う。才能っていうことも大きかったけれど、それよりもまず行動力というか、実際に卒業して創作をするような仕事ができる人は、大学にいるあいだからどんどん個展やイベントをやったりコンテストで賞を取ったり雑貨屋で作品を売ったりしていて、わたしはそんな人の活動を見るたびにすごいなあと感心する側で、ぼんやりしているうちに気がついたら置いていかれることが多かった。」
社内報制作担当などといっているうちに、当然ながら、多くの雑用や日常業務が押し寄せていく。主人公は、その状況を否定するわけではなく、若干の好奇心と諦念のようなものでゆるやかに受け入れていく。友達と共同で、デザインのバイトをやったり、好きな男の子にさらさらと振られたりと穏やかに日常が流れていく。そして仕事上でつきあう、ウェブデザイナーの友人にちょっとした恥ずかしさを感じたりする。
「印刷機の都合で、縮小コピーしたイラストを鋏で切って糊で貼って作っているような社内報は、きっとかおりちゃんが想像しているのとは違っている。そういう作業も嫌いではくてどっちかというと楽しいのだけど、今、実際にデザインの勉強を生かした仕事をしているかおりちゃんには見せたくないと思っている自分に気がついていた。」
ゆっくり、ゆっくりと日常に馴染んでいく中で、彼女が見せるこういう視線が魅力的だ。これは新入社員だった頃の僕が見た風景を思い出させてくれるような気がした。社内報の慶弔欄の情報がファックスで送られてくるこんなシーン。
「そこには画数の多い名字の人のお母さんが先週98歳で亡くなった、その葬儀の場所や日時のお知らせが書いてあった。長生きやったんやなと思って窓の外を見上げると、八月の午前中のとても深い青色の空があって、外はほんの何分かでも出たくない暑さななのに、カーディガンを羽織っても寒いときもある事務所の中にいると、それは冷たい水を思い出すようなほんとうに深くて涼しい色だった。」
リストラ、営業会議、そういった日常が淡々と流れていく。そういった男の社会である企業の中で、一定の諦念を持ちながら、たんたんとまじめに生きていくOLたちのフルタイムライフが、リアルで、とてもいとおしい。そして、皆が誰かのために働いている企業というものが切なく、苦しく、しかし、かけがえのないものに思えた。
Posted by ブクログ
あらすじを真に受けてしまっては、だから何、といってしまっておしまい、な筋。
いつもの柴崎友香的人物が、今回はたまたま、やや昭和気風を残す職場に位置していた。
すると彼女は場所の雰囲気を浴びたり、過去を仄かに想像したり、する。
だからといって何を発見するわけでもない。
この仕事はまあまあ向いていないわけではない、という感触を持つが、それが明日覆されないとは思わない、という地点で廻ったりもする。
示唆に富んだ感想がネット上にいろいろあり、非公開メモに残すので、数年数か月後の自分に、考えることを託そう。
Posted by ブクログ
何かもっと、
ぐっとくるものがあるかと思ったけど、
特に無く。
あれ、終わった。
って感じで読破。
お仕事する人間のリアルな気持ちって
こんな感じだよね。
仕事で悩んでる人間は、読むべきじゃない。
対して参考ならんから。
けど嫌いじゃなかった。
Posted by ブクログ
毎日、誰と、何をするか。それが自分をどういうふうにでも作っていくんだと思った。僕はもっと刺激的な世界が好きだと思った。春子ちゃんのように、いつまでも素直に世界を見ていたい。
Posted by ブクログ
思ってたフルタイムライフとは少し違ったれど、良い意味で期待を裏切られた形に。
社会人なりたての女の子の日常を5月から2月まで綴られていく感じ。取り巻く仕事の環境やプライベートで過ごす時間等、自分の新入社員時代を思い出す。主人公の呼び名で一気にONとOFFのスイッチが切り替わるところもなんか良かった。
ただ、会社の描写が多かったのもあり、あまりキャラクターに魅力は感じず。それが社会ってものなのかもしれない。強烈な個性必要な場所は限られる。なのでこれで正解なのだと思う。
一番良かったのは山崎ナオコーラさんのあとがきでした。
Posted by ブクログ
新人OLの毎日が描かれていて、働きだした頃が懐かしくなった。
淡々と毎日が描かれているように思うが、だんだんと周りの人物の人柄がわかってきたり、恋につながりそうでそうならなくてあーあ、という気持ちなど細かい描写で読者の共感や感心を得て、つなぎ止めてる気がする。
軽い気持ちで読みたい時にオススメの著者。
Posted by ブクログ
昼はOL、夜はアート
なんだこの世渡り上手は
一気に読もうとするとかったるい
アソート菓子みたく、暇を見つけては
ちょいちょいツマミ食いするように読むのが
乙というもの
Posted by ブクログ
OL1日体験をしたい人におすすめです。
芸大を卒業してOLになった新入社員春子の物語。
昔気質の会社で平凡な毎日を送る日々に、「本当にこれでよかったのか」と戸惑いながらも、淡々と毎日は過ぎていく。
夢を仕事にできれば一番いいかもしれない。でも、何事も前向きに楽しめたら幸せだ、と思わせてくれる本です。
あまりにも淡々としているので、本当に春子になってOL1日体験した気分になりました。
Posted by ブクログ
喜多川春子は今年美大を卒業し、機械製造会社の普通の事務職のOLになった。そんな春子の5月から2月までの10ヶ月を描いた作品。
まずは延々と続くシュレッダー作業のシーンで幕が開きます。春子の勤める会社では、女性はお茶汲みや雑用ばかり割り当てられ、どこか一昔前の雰囲気があります。でもそんな会社を「こんな仕事をして給料を貰えるならそれも良いな」と春子はどこか肯定的です。
会社やその周辺での春子のごく普通のOL生活が淡々と語られます。多少の山谷は有るものの、最後まで大きな事件は起きません。ランチで出会う正吉という気になる男性が現れるくらいです。そんな所はなにやら保坂さんの作品のようです。
どう評価すれば良いのか悩みます。
これほど普通の話でありながら、最後まで読ませる力量を褒めるべきかなのかなあ。