柴崎友香のレビュー一覧
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たぶん、私はうたちゃんと同年代で、ミナミをフラフラしてた頃の物語で懐かしいなー、今はもう街の様子がだいぶ変わってしまったけれど、あの頃私も若かったなーと思い出させてくれるお話。Posted by ブクログ
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居心地良く暮らす女性のご近所ネタあれこれ。こうあるべき論を無邪気に、いや、多分悪意を持ってぶつけてくる隣人に、落ち着いて対応する主人公。偉いなと感心する。見習いたいと勉強になりました。
悩みながら生きているの、考えを押し付けないで、と叫んでいるような話。私には届きました。Posted by ブクログ -
12人の作家による秋冬の歳時記にあわせた短編集。はじめましての作家も数人。好みはそれぞれあるけれど、こんな編集でなければ出会わなかったと思う。
春夏編が先だったと知る。Posted by ブクログ -
のんびりひとり暮らしをしていた主人公が、ひょんなことからご近所付き合いが始まって…というお話。
マイペースなひとり暮らしの日々を描いているのは嫌いではないのだけど、300ページ強を読み進めるのにはちょっと単調だったかも。Posted by ブクログ -
「きょうのできごと」から10年後のそれぞれを、中沢のカフェ5周年パーティーで集まった1日で描かれている。けいとは仕事に没頭し、正道は研究に没頭し、西山は外国人の妻と子供と農業し、坂本は株で稼いで、暇なときにタクシーで、働き、かわちくんは美形の好い人で、変わらず、真紀ちゃんは百貨店で、昇進、おまけに結...続きを読むPosted by ブクログ
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わたしのこと、見てるんです。
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恋愛小説家から転身し、怪談見習いへ。住む環境も変えるも、幽霊は見えないし怪奇現象にも遭遇しない。しかし中学時代の同級生に会ったことをきっかけに日常が歪み始める。
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タイトルが気になって購入。不思議な雰囲気の小説だった。まるで実体験みたいな。怖い話って興味ありつ...続きを読むPosted by ブクログ -
何億年か前の海は山になって、そして高島屋の階段になった。(44)
家でテレビを見た。白い着物の侍が大勢の人を斬ってすべてが解決した。(60)
生温かい風が、カーテンのあいだから吹き込んできた。その度に、長く重いカーテンは昆布みたいに揺れた。(110)Posted by ブクログ -
今まで気がつかなかった日常に転がっている些細な出来事の素晴らしさや美しさ。 そういうものを気がつかさせてくれる、そんな作品でした。
日常生活の些細な出来事を描いてるので、読んでいて頭の中でイメージしやすく、するする読むことができました。Posted by ブクログ -
本全体の感想が、まさに「春の庭」という感じでした。
ほのかに暖かくて静かで、平和。なにか刺激的な本を読みたい方にはおすすめできないですが、静かな本を読みたい方にはおすすめです。Posted by ブクログ