柴崎友香のレビュー一覧

  • 週末カミング

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    柴崎さんの本は「ビリジアン」に続いて二作品目。

    なんかいい。
    なにがいいのかよくわからないけどなんかいい。
    どこにでもいそうなひとたちのなんとはいうことのない日常。でもその日常のひとつひとつが大切に描かれていて読んでいるうちにとても愛おしく思えてくる、そんな感じ。

    どの作品も好きだけど、いちばん好きなのは「ここからは遠い場所」かな。なんというか主人公の境遇に共感するのと、ちょっとしたミステリー要素があるのもおもしろい。主人公の名前に関してアレ?って思ったのもポイントだった。
    あと印象深かったのは「地上のパーティ」。唯一主人公が男性なんだよね。

    電車の中で読んでて柴崎さんの他の作品が気にな

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    2017年04月05日
  • 週末カミング

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    そういえば、友達の友達とか、その場で会ったよく知らない人と出会う話が多い。もう二度と会わないかもしれない人の話を聞くのは楽しい

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    2017年02月26日
  • 週末カミング

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    『ハルツームにわたしはいない』が一番よかった。一番柴崎友香らしい。いつものテーマでいつもの書き口ではあるのだが、短編になったぶん旨味がギュッと凝縮してはっきりしたような印象。
    私がいつ、どこで生まれ、いま、ここで生きているのは何故なのか。その素朴な疑問を実生活の中で問いかけ続ける。無理に形而上学や哲学の範囲に持っていかず、あくまで実生活の中で問いかける姿勢にとても親近感を感じる。何事も等身大なのが柴崎作品のいいところ。

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    2017年02月17日
  • フルタイムライフ

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    なんにも事件のないただただ日々を過ごすだけのお話し。あんまりさらさら進むので誰が誰だか、途中で戻りながら読みました。
    自分の新入社員のころの懐かしき思い出を呼び起こされました。

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    2016年11月17日
  • フルタイムライフ

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    芸大を出て一般企業へ事務職として入社した新入社員の日常が、柴崎さんらしい素直な目線と表現で綴られている。
    まだ完全に会社に馴染むことができていないが、サラリーマンのおじさんや先輩OLも、また個性的な学生時代の仲間たちの生き方も否定することなくゆったりとしたスタンスで受け入れるところは、柴崎作品の真骨頂だと思います。

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    2016年09月18日
  • ビリジアン

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    単行本で読んだときのほうが、本自体が記憶の話だとわかりやすかった。表紙も、記憶に強弱がつく感じとかも。だけど、文庫本の方が集中して読めた。こないだの滝口さんの本も、記憶の話はおもしろいと思って読める。

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    2016年09月11日
  • フルタイムライフ

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    「自分がどうしたいかわからへんって、あほみたいじゃない?」
    自分のしたいことが分からない、このままでよいのかという漠然とした不安に共感の嵐だった。職場の人たちとの交流と芸術系に残った大学時代の友人たちとの交流を行き来して、自分なりの社会への馴染み方を見つけていく様がとても美しい。「必要なのは、何かすべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う」という言葉が胸に残っている。

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    2016年08月07日
  • ビリジアン

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    雲のなかを走っているようだった。ふわふわしているけど、疾走感が溢れる。善く生きたいですに動揺したら、また出てきた

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    2016年07月30日
  • ビリジアン

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    なんとも言えない。淡々と語られる10代の記憶。何が見えていて、何が見えていないのか。思えば友達や先生、何故かロックスターは登場するものの、両親は一度も登場してない気がする。

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    2016年07月11日
  • その街の今は

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    読んでいると物事を何でもあるがままに捉えられるようなリラックスした気持ちになる。

    人物たちがものすごく自然。存在もセリフも心情も周囲を見る目も全てが自然で、物語的でない。そこが安心感を与えてくれるのかもしれない。特に人物が見ているものの描写、視点の描写が特徴的だと思った。小説的じゃないというか、物語を構成するための意図的な取捨選択が少なくて、その人物の見ている景色が本当にそのまま描写されているような感じがする。そのおかげか、小説の中の人物たちが私たちと同じ世界に実在しているように感じられ、親近感が湧く。小説の世界に没頭しているのに別世界感が全くなくて不思議な感覚だ。

    この小説から感じる温か

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    2016年04月21日
  • わたしがいなかった街で

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    現実の自分と、自分が存在していなかった過去の出来事との間に、何とも言えない違和感を感じているような女性の日常を淡々と描いた作品。なのかなぁ。
    愛嬌ある脇役たちの魅力と、1人になった時の主人公の屈折度合いにギャップを感じながらも、柴崎さんらしい繊細な描写に惹かれます。
    解説に書いてあるような複雑な分析は自分には無縁でした。

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    2016年03月25日
  • フルタイムライフ

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    5月から2月まで、新入社員の10ヶ月の物語。
    慣れない仕事でミスはするし、将来は漠然と不安だし、学生生活に未練はあるし、会社という組織は理不尽だし、でも、会社で働く日々を案外好きだと思えたりもする。自分がいま新入社員の2月なので、うなずく所ばかりだった。
    青春小説でも会社員小説でも主人公にはなれない曖昧な時期を、こうして丹念に描いてくれる小説をいま読めてよかった。1年後また読むと味わいが違うだろうなと思う。

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    2016年02月28日
  • フルタイムライフ

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     毎日毎日会社へ通って仕事をするのが大好きというわけでは決してないけど、否定ばかりしていても今すぐに辞められるわけでもないし明日も働かなければいけないので、ほんの些細なことでもいいから好きなポイントを見つけて働いた方がいいなぁ、と主人公を見ていて思った。

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    2015年12月22日
  • 虹色と幸運

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    三人の女友達。
    それぞれの暮らしがパラレルに描かれていく。

    それぞれの今を重ね続ける中、三人が顔を合わせる機会はほとんどない。三人の時間は重なることもなければ見えないところで関わったりすることもほぼないに等しい。

    抱えるものも異なるし、互いのことを思いやり心配するほどの濃密な繋がりもあるわけではない。

    誰の日常にもあり得るくらいのトラブルや小さな変化を経験しながら、それぞれが過ごす一年。

    現実世界を切り取って、そのリアリティを保ちながら描かれていく叙事詩のような作品だと感じた。そう、時系列で静かに重ねられていく三人の女性の日常は平坦で抑揚はなく、気づけば逆にそれが詩的だなあ、と思った。

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    2015年07月06日
  • わたしがいなかった街で

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    自分が今存在していて、過去には存在していなかったこと。自分以外の人になれないこと。時間は遡れないこと。当たり前に聞こえるが、それらを意識することで、日常は少し違って見えると思う。

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    2015年07月14日
  • 虹色と幸運

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    すべてはタイミングなのかな。恋愛のあれこれも仕事のあれこれも。2年後に私はどんな気持ちで読むのだろう

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    2015年05月12日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    何でもない日常は退屈そうだけど、この物語に出てくる第三者の日常は決して退屈なものじゃなくて自分を客観的に見てるような気がしてくる。起承転結があるのかないのかもよくわからないまま、物語は進むけど現実はそんなもんだ。面白いものにするのも、詰まらないものにするのも実は自分で決めているような気がする。「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」は観ておきたいな、デイヴィット・ボウイが出てるならなお更。

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    2015年05月06日
  • 星のしるし

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    神様は信じてるけどサンタさんは最初から信じてなかったし、神様は場合によっちゃとても胡散臭くて、だから、神様を信じてます、神様のようにあなたをお慕いしております、といった時にもっとかっちりくる言葉があると思ってた。
    「もしかして神さまに祈ったり願ったりするのは、こういう感じかもしれないと、思った。どこかで、自分を見ていてくれたらいいのにって思うような、そういうの。」
    こういうのを集めてたら見つかるかな。

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    2015年04月18日
  • 主題歌

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    昨日の今日なのでずいぶん読みやすかった。
    本当は☆3.5くらい。やっぱり4。
    柴崎友香の小説が好きなのは、かけがえのない今の瞬間をかいてるから。登場人物はみんな、この瞬間は二度とないことを知って生きてて、それをいちいち大事にしてるから、柴崎友香の主人公の女の子はみんなかわいい。

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    2015年01月17日
  • わたしがいなかった街で

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    これ、あらすじはとっつきにくかったけど、言ってることはすごくよくわかってよかった。
    なかちゃんにまた会えてうれしかった。

    最初のほうで、神様についての女の人の話で、神様には何かを決めるときはいつも相談するっていうの。神様は答えないのに相談するっていう話に、それ日本では「道徳」っていう感じかな? てきいたら、日本でいうと「よりどころ」だって教えてもらった、っていう話をしていて、この本の中でいちばん納得した。

    でもちょっと長い。「ここで、ここで」に気がまわらなかった。でもたしかに、「わたしがいなかった街で」といっしょに読みたい話だった。

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    2015年01月10日