柴崎友香のレビュー一覧
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ネタバレ映画になった「寝ても覚めても」を観て、「きょうのできごと、十年後」(河出文庫)が気になり始めて、買ったはずなのか、買ったつもりなだけなのか、どこを探してもなかったので新刊を買ってきて、まず、読んだ。すると、2000年に出て、映画も、たしか見た「きょうのできごと」(河出文庫)が気になって探すと、これは書棚にあって、もう一度読んだ。
「きょうのできごと」は、一応、柴崎のデビュー作ということだから、読み始めて18年もたつんだと思って、今、読み終わった文庫本をしげしげという感じで眺めていると表紙の写真が妻夫木聡と田中麗奈。映画のコンビ。ぼくでも名前を知っている数少ない俳優なのだけれど、田中という人 -
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ネタバレ私の好みから言うと、こういうゆるふわガーリーな筋はむしろ苦手だ。
が、柴崎友香に限定して、惹かれてしまうものがある。なぜだろう。
一見、音生という奇矯なキャラクターや、旅先のきれいな風景、が読みどころに感じられるかもしれない。
そういう表面的な読み方で満足することもできる、のだろう。
が、私は柴崎友香が何気なく書き記す、視覚描写の的確さ、に惹かれているのだと感じながら読み進めた。(つまりは保坂和志と長嶋有の解説の通りなのだが。)
例のごとく読書感想をネットで漁っていて、膝を打つ記事があった。
(以下引用)
いわゆる“行きて帰りし物語”的な、旅を通しての成長、変化が描かれる小説ではない。
け -
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ネタバレ何でこんな映画を観たのだろう、とまず思いました。
一人でどこか遠くへ行きたくて、久しぶりに何か映画を観に行こうと決めました。
映画は内容は本当に何でもよかったので、当てずっぽうでこれにしました。
内容を知っていたらむしろ観なかったと思います。
ストーリー云々より、主人公たちは、みんな若くてきらきらしていました。
まぶしかったです。
やっぱり若者の恋愛映画なんてやめておけばよかったのかな?と悲しくなってしまいました。
帰りのバスの中から見た街中のクリスマスのイルミネーションの夜景までとってもまぶしすぎて、見ていて淋しくなってしまいました。 -
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途中まで読んで、映画観て、そして読み終えた。総括感想としては、映画と小説は表現手法において同じではないってこと(当たり前ですが)。すなわち映画も独立して面白く(そうでなくっちゃ!)、小説もなんかこう不思議ワールドに引き込まれる感じで読んでいてとても心地よかった。(鉛筆線いっぱい引いたよ。) 内容に関しては、映画には映像の現実的なリアリティが描かれ、小説には文章による夢見るようなリアリティがあった。そのいずれにも、人とは何か? 人が正直に生きる、あるいは愛するということはどういうことか? そんな根本命題を否が応にも考えさせる迫力がありました。小説の文章表現の新鮮さに驚き、かつ愉楽した。
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解説で瀧井朝代が言うように、確かにどの作品にも「生の一回性」を意識する瞬間がある。
だからこそいまここにいる自分、自分がいないどこかやいつかに思いを馳せる。
場所。時間。記憶。取り返せない過去。他人になれない自分。
それらを「無理なく思う」のが柴崎友香の作風なのだろう。
大雑把に言えば作中で行われているのは、歩く。話す。それだけ。
それだけで思考が広がり、「深まりそう」になる。
深く考え込む一歩手前でまた、歩く。話す。豊かだ。
■ハッピーでニュー
■蛙王子とハリウッド
■つばめの日
■なみゅぎまの日
■海沿いの道
■地上のパーティー
■ここからは遠い場所
■ハルツームにわたしはいない
■あと -
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ネタバレ普通より少し波乱に満ちた人生と、それぞれに少し不思議な能力をもつ三兄弟の家に間借りすることになった主人公。主人公もまた複雑な過去を持ち、他人との距離感をつかめずにいる。一番共感したのはその主人公の、優しさや冷静さや諦めを含みながら周りを観察するその視点。自分やまわりを客観的に見つめながらも、思う通りの行動はできないということはよくあるものだ。。
最後、主人公が、ぎこちなさを伴いながらもちゃんと自分のしたいことを言葉にできたのは貴重な瞬間だった。それと、主人公はその優しさ、繊細さゆえに間借りしている家族たちの信頼を少しずつ得ているようにも見えたので、それもまた希望にうつった。
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難解な作品だな、というのが感想。
途中までは何も起こらない、だけど何も起こらない故の面白さみたいなものが感じられて、スイスイと読み進められたのだが、作品の終盤近く、視点が三人称から「太郎」という登場人物の姉に唐突に変わってからは、作品の様相がガラリと変わってしまったように感じられた。
視点どころか、過去・現在といった時系列も入り組んでしまったように感じる。
しかも視点は姉に変わっているはずなのに、いつのまにか三人称、つまり変わる前の状態に戻ってしまっているようにも読める。
ネットで検索してみると、この視点の変化については色々な意見が出されているのだが、「これだ!」という解釈は -
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至極退屈でドラマがなく、かすかに起承転結がある感じ。いいねー。
合コン、クラブ、といった若者の普通の日常が描かれていて、森見登美彦みたいな非モテ芸・自虐芸しか引き出しがなくて笑えない感じになってきているような作品群よりも全然リアルな青春。そりゃレコード集めたり写真集めたりするわいな、普通の人間は。くっつき別れたり。
そして、一々屈託にフォーカスせずに淡々と進行する人間関係もいい。眉間にしわ寄せて苦悩するばかりがおブンガク様ではない。
何より、登場人物が別に善人でないのか素晴らしいね。その点、原田マハより全然好きだなー。
保坂和志に近いかも、と思った。女子で、大阪で、若干リア充=人並みに努力して