柴崎友香のレビュー一覧

  • 続きと始まり

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    ちょうど真ん中くらいで、タイトルにもなってるフレーズが出て来たのが印象的でした。
    もはや、コロナ禍、と言うジャンルが出てもよいくらい、この時期に執筆された本を色々読みました。
    まだ収束してないフェーズで読んだのと、今読んだのでは全然印象が違います。もっともっと時が経ったら、これも昔の事になってしまうのかな。

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    2024年05月15日
  • 百年と一日

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    これはとても良い小説群だ。短編小説とも、ショートショートとも形容しがたいお話が34篇含まれていて、一日一話ずつ読んできた。どの話も、実際にあった、と言われれば納得できるようなかすかなリアリティがあって、まあとにかくすごく良い。よかったら、皆さんも読んでみてください。最近の高騰する文庫本にしてはだいぶお安くてお買い得ですし。

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    2024年05月15日
  • 百年と一日

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    ネタバレ

    諸行無常がテーマのものを探していたらこちらをお勧めされた。
    不思議な一冊。とりたててドラマチックなシーンはなく、淡々と事は起こり、動いていく。
    終わるもの、形を変えて続いていくもの。
    色々な人が話に出てくるけど、この本の主役は時間そのものだという印象。
    そんな本を今まで読んだ事がなかったので、新鮮だった。

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    2024年05月09日
  • 大阪

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    知り合いでもないのに、ここまで個人的な話を聞いてもいいのかと、ドキドキしながら読んだ。それを引きずり出してしまうほど、大阪とおふたりの人生は、分かちがたく結びついているのだろうと思った。

    おふたりの作品の根底にあるものの正体がわかったようで、ファンとして読んでよかった、読んだ方がいいエッセイ。

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    2024年04月29日
  • 待ち遠しい

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    ずっと好きで読んでる柴崎友香さんの小説。

    本作も些細な心の動きや感動・動揺が丁寧に書かれている。

    また、電車のホーム上、こちらは相手の存在に気がつくけど、相手はこちらに気が付かず、こちらから見られていない前提での立ち振舞をしてる、そんな交差が面白い。

    それぞれの送ってきた人生も違えば、見えている世界も視野も違う。

    当たり前だけど、そんなことに気が付かされる話。

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    2024年04月28日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    「普通」や「幸せ」の定義は人の数だけ存在している。自分の目に映る相手の人柄は、その人の一側面にすぎない。物語は淡々と進むけれど、心情の切り取り方が印象的だった。

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    2024年04月08日
  • 百年と一日

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    名前も知らないどこかに住んでる人たちの暮らし
    新幹線で車窓から致死量の住宅街見てるときの気持ち
    モディアノっぽい

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    2024年04月04日
  • 春の庭

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    主人公が観察した西さんが観察した青い家が主人公。青い家を中心として過去と現在をまたぎつつ、場所が持つ力みたいな、場所も生きてるんだよ、、、みたいなことを描こうとしてたのかなぁ。

    なんか主人公が主人公っぽくないな、と思いながら読んでたけど、途中で姉に視点を切り替えたりして、敢えて主観性をなるべく固定化しないように、舞台を主役にするように描いてたんだな、と納得。


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    2024年03月29日
  • その街の今は

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    大阪が舞台の話なので会話が関西弁で、同じ関西に住んでる私にはすごく自然に頭の中へ入ってくるので、めっちゃ読みやすかった。

    私も去年あたりから自分の住んでる、よく知ってる場所の昔の写真やらYouTubeに転がってる昔の映像やらを見るのにハマったので、主人公の歌ちゃんの気持ちにとても共感した。私は京都で育って今も京都に住んでるから、京都は昔も今もそんなに変わらないことを知って、すごく不思議な気持ちになった。お寺なども変わってないし、見覚えのある建物も沢山あったし、車や人々のファッションなどが違うだけで、ほとんど同じような景色を見ながら現代とそんなに変わらない暮らしをしていたのかなぁ〜って思った。

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    2024年03月03日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    ゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい!
    サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…

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    2024年02月22日
  • 続きと始まり

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    過去を消すことはできない。
    人を傷つけ、人に傷つけられた事実も無かったとこにできないし、あきらめた選択肢も戻ってこない。

    つまるところ、みなそれぞれにこれまでの「続き」を生きるしかないのだ。

    でも、新たな「始まり」のきっかけは、そんな現実や自分との向き合い方次第でいつでもだれにでも与えられるということを、この本は教えてくれる。

    待望の長編新刊。読み応え十分。
    もう少し刊行月が早ければ「今年の3冊」とか「2023年回顧・文学」にきっと取り上げられていたはず。

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    2023年12月29日
  • こどものころにみた夢

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    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

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    2023年12月26日
  • ご本、出しときますね?

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    読書芸人の若林が小説家と対談する番組の書籍化らしい。
    常々小説大好きな人の気持ちを知りたいと思っていたが、この対談で多くの気づきを得られた。
    自分自身は現実的なビジネス書や、心理学、脳生理学などの役に立つ本を好んでいたので、なにゆえ個人の脳内で創作されたフィクションが好まれるのか不思議であった。
    本書や小説家(書くほう)の視点の言葉が多いが、彼らは読書家でもあるので示唆に富む会話が飛び交っている。

    ・「弱者」って言葉を言い換えると「大多数」のこと
    ・登場人物が自分の身代わりになってくれるような気がした

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    2023年10月05日
  • 公園へ行かないか? 火曜日に

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    滝口悠生のアイオワ日記、中上健次のアメリカ・アメリカに続いて読んだ、IWPの参加作家の本。
    実は柴崎さん自体を読んだのも初めてだったけど、繊細な書き方に引き込まれる。
    この人の視点、好きだなあと思った。
    読みやすいし丁寧。

    ちょくちょく、自分を取るに足らないものに感じられてショックを受ける様子が描かれる。
    とくにラストのNY旅行で、アジア人で女で、背が低いから、と扱いが雑にされる様はわたしもよくわかるので苦しくなった。
    英語が苦手ながら、周囲の作家たちといい関係でいたいと頑張る様子は新入社員のよう。
    でも周囲の人はもっとクールでざっくばらんな感じ。わかるーーーう。
    途中、2ヶ月中断を挟んだ本

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    2023年07月05日
  • ご本、出しときますね?

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    3.7面白かった。二人づつなのが良。ラジオとかで続いてくれないかな。その方が出てくれる作家さん増えそうだし。

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    2023年06月20日
  • 待ち遠しい

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    女性同士の心地良さと歯がゆさ
    どうにも噛み合わない人を理解しなくてもいいし、ガツンと伝えなくてはと思う時と。

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    2023年06月04日
  • 待ち遠しい

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    待ち遠しい・・・すぐには叶わないときに使う言葉、でも、焦りまくっている感じではない、イメージ。
    待ち遠しいですねえ、自分の心で感じ、自分の頭で考えて決断し、他人を気にせず結果を鷹揚に受け止められるようになるのが。

    p.164
    自分の気持ちや人の事情と食べ物のおいしさが無関係なことに、春子は安心した。

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    2023年05月01日
  • 待ち遠しい

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    ネタバレ

    隣人の咲希に、彼女の"普通"を悪意ある言葉でぶつけられても、心の中では反論しているのにはっきりと何も言わない主人公にもやもやとした感情がある。
    最終的にお互いの意見を理解し合うのかと思ったが、全てに蓋をして終わった。
    終盤で、急に親戚一同が妊娠をおめでたがっている所がリアルで気持ち悪かった。

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    2023年03月26日
  • かわうそ堀怪談見習い

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    ネタバレ

    恋愛小説家という肩書きをやめたくて
    怪談話を書こうとする主人公

    自分は幽霊を見たことがないから
    わりと霊感のある友人や知人などに話を聞いて
    怪談話を書こうという内容なのに

    1番主人公が幽霊というかこの世じゃないものと近い。それがなんてことないような話の終わりに
    ポロッと書いたりするからすごく怖い。

    最初から怖い話という雰囲気で始まるのではなく
    一見日常を書いてそうなのに
    その日常や出てくる人たち街がおかしい。

    つぎの話の移り変わりにはでもその話は
    主人公にとってなんでもない風になってるのも怖い。


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    2023年03月17日
  • わたしがいなかった街で

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    ネタバレ

    時間や距離が隔たった場所の戦争によく思いを馳せる女性がいる。
    なぜこの今が、ああではなくてこうなのか。あのとき少し駆け足をして電話に間に合っていたら、違う物語が展開していたのか。はたまたなぜ自分は他人ではなくて自分の中から世界を見ているのか。そんなこともよく考えている。
    この砂羽という女性は人とのコミュニケーションは苦手なようで、生き辛さを抱えているように見える。この辺は非常によく分かる。
    せっかくなので、引用してみる。
    ”複数の人間が関わって、二重三重に暗黙の了解みたいなもので囲われた状況が苦手だ。それは三十六歳にもなって人の気持ちを考えられない、もしくは人づきあいのルールがわからない未熟な

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    2023年02月11日