柴崎友香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
装丁が心にストライクで、古本屋で出会った1冊。
なんで古本屋さんで出会うと、こんなにもご縁感じちゃうんだろう。不思議。
ほんと価値観って人それぞれだし、本来誰かと比較するもんでもないよなぁ。
なんで自分が思う当たり前を、振りかざしてしまうんだろう。他人にも、自分にも。
人生1回しかない。
と思いつつ、この本の評価が低めなのを見てちょっとガッカリしている自分がいる。
自分がいいと思った本に高評価がついていたらちょっと安心しちゃうし、逆だったらちょっとがっかりしてしまう。
「普通」でいたいという、マイノリティから外れたくないという思いは、無意識的にあるんだろうな。
意見が別れて当たり前のもので -
Posted by ブクログ
大阪が舞台の話なので会話が関西弁で、同じ関西に住んでる私にはすごく自然に頭の中へ入ってくるので、めっちゃ読みやすかった。
私も去年あたりから自分の住んでる、よく知ってる場所の昔の写真やらYouTubeに転がってる昔の映像やらを見るのにハマったので、主人公の歌ちゃんの気持ちにとても共感した。私は京都で育って今も京都に住んでるから、京都は昔も今もそんなに変わらないことを知って、すごく不思議な気持ちになった。お寺なども変わってないし、見覚えのある建物も沢山あったし、車や人々のファッションなどが違うだけで、ほとんど同じような景色を見ながら現代とそんなに変わらない暮らしをしていたのかなぁ〜って思った。 -
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Posted by ブクログ
滝口悠生のアイオワ日記、中上健次のアメリカ・アメリカに続いて読んだ、IWPの参加作家の本。
実は柴崎さん自体を読んだのも初めてだったけど、繊細な書き方に引き込まれる。
この人の視点、好きだなあと思った。
読みやすいし丁寧。
ちょくちょく、自分を取るに足らないものに感じられてショックを受ける様子が描かれる。
とくにラストのNY旅行で、アジア人で女で、背が低いから、と扱いが雑にされる様はわたしもよくわかるので苦しくなった。
英語が苦手ながら、周囲の作家たちといい関係でいたいと頑張る様子は新入社員のよう。
でも周囲の人はもっとクールでざっくばらんな感じ。わかるーーーう。
途中、2ヶ月中断を挟んだ本 -