柴崎友香のレビュー一覧
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⚫︎感想
一件家、アパート、空き家、庭など、さまざまな種類の住まいを通して、1人の人間が生きるとは?に思いを馳せることができた。生活をする中で、一つ一つの出来事は些細なんだけれども、その些細なことの積み重ねで生活ができあがる。その些細なことのなかには、偶然がもたらす人間関係だったり、自分ではコントロールできないものがあったりする。
諸行無常を思わせる作品だった。語りは優しいが、ドキっとすることも起きたりで、一気に読めた。好きなタイプのお話だった。
⚫︎あらすじ(本概要)
東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示してい -
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Posted by ブクログ
ネタバレ・単行本では33。文庫で1増補。文庫解説=深緑野分
・公式HPが充実。後藤正文による書評「百年後の誰かも読む本」。作者と柴田元幸の対談「響きあう時間と場所と誰かの記憶」。
・読みながら思った……ある場所で、時間が流れる、何事の不思議なけれど。で検索してみたら、北原白秋「薔薇二曲」だった。〈一//薔薇ノ木ニ/薔薇ノ花サク。//ナニゴトノ不思議ナケレド。//二//薔薇ノ花。/ナニゴトノ不思議ナケレド。/照リ極マレバ木ヨリコボルル。/光コボルル。〉
・あるいは各話の章題から、飯田茂実「一文物語集」を少し連想した。といって「一文物語集」はそれ自体で完結しているので、拡大すればこうなるというものでもない -
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装丁が心にストライクで、古本屋で出会った1冊。
なんで古本屋さんで出会うと、こんなにもご縁感じちゃうんだろう。不思議。
ほんと価値観って人それぞれだし、本来誰かと比較するもんでもないよなぁ。
なんで自分が思う当たり前を、振りかざしてしまうんだろう。他人にも、自分にも。
人生1回しかない。
と思いつつ、この本の評価が低めなのを見てちょっとガッカリしている自分がいる。
自分がいいと思った本に高評価がついていたらちょっと安心しちゃうし、逆だったらちょっとがっかりしてしまう。
「普通」でいたいという、マイノリティから外れたくないという思いは、無意識的にあるんだろうな。
意見が別れて当たり前のもので -
Posted by ブクログ
大阪が舞台の話なので会話が関西弁で、同じ関西に住んでる私にはすごく自然に頭の中へ入ってくるので、めっちゃ読みやすかった。
私も去年あたりから自分の住んでる、よく知ってる場所の昔の写真やらYouTubeに転がってる昔の映像やらを見るのにハマったので、主人公の歌ちゃんの気持ちにとても共感した。私は京都で育って今も京都に住んでるから、京都は昔も今もそんなに変わらないことを知って、すごく不思議な気持ちになった。お寺なども変わってないし、見覚えのある建物も沢山あったし、車や人々のファッションなどが違うだけで、ほとんど同じような景色を見ながら現代とそんなに変わらない暮らしをしていたのかなぁ〜って思った。 -
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