柴崎友香のレビュー一覧

  • 虹色と幸運

    Posted by ブクログ

    最初は、あまりに目まぐるしく場面が変わるので、何の事やら良く分からないまま進んでました。
    段々と状況が掴めてくると、むしろこのテンポが心地良く、どうなっていくのか楽しく読み進めました。
    何か大事件が起きる訳でもなく、淡々と進み、しかもココロ晴れやかな気持ちにもならないし、どちらかと言うとネガティブな感じなんだけど、なんだろう、このジワジワ感。

    0
    2024年08月06日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

    0
    2024年08月04日
  • 続きと始まり

    Posted by ブクログ

    2020年3月から始まり2022年2月までの物語。ちょうどコロナ禍の話。
    タイトルはポーランドの詩人の「終わりと始まり」という詩集からきているらしい。

    1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災の頃を回想しつつ、コロナ禍の現在を生きている主人公は3人。
    3人共ある意味普通の人達なので、自分自身と比較しやすい。震災の時に募金はしたけれど、ボランティアには行かなかった事の罪悪感とか、どんな時でも「自分よりも大変な人がいる」と思ってしまう感覚。
    災害が起こると感じる、「安全な場所で『情報』を見ている」という言葉が一番刺さったかも。

    『戦争が終わるたびに
    誰かが後片付けをしなけれなばな

    0
    2024年07月12日
  • 大阪

    Posted by ブクログ

    大阪にまつわる2人のエッセイ。
    個人的に岸政彦さんの回が面白かった。
    大阪という都市を通して、変わっていくこと、失われてしまったものについての感慨。
    いいとも悪いとも言わず、絶妙な距離感で描かれる大阪の変遷は、筆者の青春時代とあいまって切ない。

    0
    2024年07月12日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    たくさんの人が来ては去って行く都市部の片隅で、建物とそこに住む人の刹那を描いた本作。

    そこに誰がいてどんな暮らしがあったのかなんて長い歴史の中では取るに足らないことだが、何かのカケラは残るのかもしれない。

    主人公は終始淡々としていて、周囲もまた淡々と変わっていくが、それこそが土地の変遷を物語っているようだ。

    静かに心が温かくなる作品。

    0
    2024年07月05日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    ⚫︎感想
    一件家、アパート、空き家、庭など、さまざまな種類の住まいを通して、1人の人間が生きるとは?に思いを馳せることができた。生活をする中で、一つ一つの出来事は些細なんだけれども、その些細なことの積み重ねで生活ができあがる。その些細なことのなかには、偶然がもたらす人間関係だったり、自分ではコントロールできないものがあったりする。
    諸行無常を思わせる作品だった。語りは優しいが、ドキっとすることも起きたりで、一気に読めた。好きなタイプのお話だった。


    ⚫︎あらすじ(本概要)
    東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示してい

    0
    2024年07月01日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

    0
    2024年06月29日
  • 本からはじまる物語

    Posted by ブクログ

    まだ本を本格的に読み始めたばかりなので、各作家さんの特徴など、自分にとって読みやすかったなどが分かり、これから本を…という人におすすめ!
    本屋を巡る話しはどれも面白かった!

    0
    2024年06月27日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・単行本では33。文庫で1増補。文庫解説=深緑野分
    ・公式HPが充実。後藤正文による書評「百年後の誰かも読む本」。作者と柴田元幸の対談「響きあう時間と場所と誰かの記憶」。
    ・読みながら思った……ある場所で、時間が流れる、何事の不思議なけれど。で検索してみたら、北原白秋「薔薇二曲」だった。〈一//薔薇ノ木ニ/薔薇ノ花サク。//ナニゴトノ不思議ナケレド。//二//薔薇ノ花。/ナニゴトノ不思議ナケレド。/照リ極マレバ木ヨリコボルル。/光コボルル。〉
    ・あるいは各話の章題から、飯田茂実「一文物語集」を少し連想した。といって「一文物語集」はそれ自体で完結しているので、拡大すればこうなるというものでもない

    0
    2024年06月26日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    長いタイトルを読んで、短い本文を読むという不思議な体験。一行毎に進む時間に、小説家のプロットを読んでいるような気分。

    0
    2024年06月11日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    淡々と人だけが通り過ぎていく。そこにいたかもしれない人、それを生きたかもしれない人生。
    これだけの物語が集まっているのだからひとつくらいはリンクするものがあってもいいのに、と思ってしまったけれど、これはもっと静謐な作品なのだ。

    0
    2024年05月31日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    装丁が心にストライクで、古本屋で出会った1冊。
    なんで古本屋さんで出会うと、こんなにもご縁感じちゃうんだろう。不思議。

    ほんと価値観って人それぞれだし、本来誰かと比較するもんでもないよなぁ。
    なんで自分が思う当たり前を、振りかざしてしまうんだろう。他人にも、自分にも。
    人生1回しかない。

    と思いつつ、この本の評価が低めなのを見てちょっとガッカリしている自分がいる。
    自分がいいと思った本に高評価がついていたらちょっと安心しちゃうし、逆だったらちょっとがっかりしてしまう。
    「普通」でいたいという、マイノリティから外れたくないという思いは、無意識的にあるんだろうな。
    意見が別れて当たり前のもので

    0
    2024年05月17日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    これはとても良い小説群だ。短編小説とも、ショートショートとも形容しがたいお話が34篇含まれていて、一日一話ずつ読んできた。どの話も、実際にあった、と言われれば納得できるようなかすかなリアリティがあって、まあとにかくすごく良い。よかったら、皆さんも読んでみてください。最近の高騰する文庫本にしてはだいぶお安くてお買い得ですし。

    0
    2024年05月15日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    諸行無常がテーマのものを探していたらこちらをお勧めされた。
    不思議な一冊。とりたててドラマチックなシーンはなく、淡々と事は起こり、動いていく。
    終わるもの、形を変えて続いていくもの。
    色々な人が話に出てくるけど、この本の主役は時間そのものだという印象。
    そんな本を今まで読んだ事がなかったので、新鮮だった。

    0
    2024年05月09日
  • 大阪

    Posted by ブクログ

    知り合いでもないのに、ここまで個人的な話を聞いてもいいのかと、ドキドキしながら読んだ。それを引きずり出してしまうほど、大阪とおふたりの人生は、分かちがたく結びついているのだろうと思った。

    おふたりの作品の根底にあるものの正体がわかったようで、ファンとして読んでよかった、読んだ方がいいエッセイ。

    0
    2024年04月29日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    ずっと好きで読んでる柴崎友香さんの小説。

    本作も些細な心の動きや感動・動揺が丁寧に書かれている。

    また、電車のホーム上、こちらは相手の存在に気がつくけど、相手はこちらに気が付かず、こちらから見られていない前提での立ち振舞をしてる、そんな交差が面白い。

    それぞれの送ってきた人生も違えば、見えている世界も視野も違う。

    当たり前だけど、そんなことに気が付かされる話。

    0
    2024年04月28日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    「普通」や「幸せ」の定義は人の数だけ存在している。自分の目に映る相手の人柄は、その人の一側面にすぎない。物語は淡々と進むけれど、心情の切り取り方が印象的だった。

    0
    2024年04月08日
  • 百年と一日

    Posted by ブクログ

    名前も知らないどこかに住んでる人たちの暮らし
    新幹線で車窓から致死量の住宅街見てるときの気持ち
    モディアノっぽい

    0
    2024年04月04日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    主人公が観察した西さんが観察した青い家が主人公。青い家を中心として過去と現在をまたぎつつ、場所が持つ力みたいな、場所も生きてるんだよ、、、みたいなことを描こうとしてたのかなぁ。

    なんか主人公が主人公っぽくないな、と思いながら読んでたけど、途中で姉に視点を切り替えたりして、敢えて主観性をなるべく固定化しないように、舞台を主役にするように描いてたんだな、と納得。


    0
    2024年03月29日
  • その街の今は

    Posted by ブクログ

    大阪が舞台の話なので会話が関西弁で、同じ関西に住んでる私にはすごく自然に頭の中へ入ってくるので、めっちゃ読みやすかった。

    私も去年あたりから自分の住んでる、よく知ってる場所の昔の写真やらYouTubeに転がってる昔の映像やらを見るのにハマったので、主人公の歌ちゃんの気持ちにとても共感した。私は京都で育って今も京都に住んでるから、京都は昔も今もそんなに変わらないことを知って、すごく不思議な気持ちになった。お寺なども変わってないし、見覚えのある建物も沢山あったし、車や人々のファッションなどが違うだけで、ほとんど同じような景色を見ながら現代とそんなに変わらない暮らしをしていたのかなぁ〜って思った。

    0
    2024年03月03日