柴崎友香のレビュー一覧
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本全体の感想が、まさに「春の庭」という感じでした。
ほのかに暖かくて静かで、平和。なにか刺激的な本を読みたい方にはおすすめできないですが、静かな本を読みたい方にはおすすめです。Posted by ブクログ -
IWPというアメリカの研修制度に興味があって
関係する書籍をちょこちょこ読むのですが
…あれ?小説扱いっていことは
多少の脚色もあるってことかしら。
アイオワの町に2ヶ月近く住んで
大学の用意したプログラムに参加したり
小旅行に行って、文化交流をしたり。
英語が得意ではない上
どちらかというと人見...続きを読むPosted by ブクログ -
急に出会い急に自らの元を去って行方不明になった男性を巡る1人の女性の恋愛物語、というのが一言でまとめた筋書きであるが、単純な筋書きには収まりきらない奇妙な小説。
主人公の一人称で語られる本作では、主人公のあけすけな性格もあり、主人公の思いが比較的ストレートに語られているかのような印象を受ける。しか...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物の思考の巡らせ方がとてもリアル。
人には言えない、説明できない、したところで理解されないであろうなと思う、自分の中でぽろぽろと湧き出てくる思考が、細かく丁寧に描写されていた。
その考えを他人に話してみたり、わかってもらいたいと思っている平尾さんが自分とは違っていて、不思議な気持ちになった。
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例えば、自分のちょっとした思い出や誰かから聞いた話を文章に残しておこうとしたら、きっとこんな感じになるのではないだろうか。どこかで誰かが暮らしていて、時代の影響を受けたり、家族や仕事に事件があったり、そうしてみんな生きている。私たちの暮らしもまた一つの大きな物語である。Posted by ブクログ
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同名テレビ放送は全部観ていたので、まあ内容はわかっていた。この手の番組が1クールで終わってしまうのが非常に惜しいし、民度がわかるというもの。とはいうものの、このゲストの顔ぶれは偏向し過ぎだ。まあテレビなので小説家とはいえ、テレビ映え・トーク映えしないといけないことは重々承知だが、それにしてもだ。若林...続きを読むPosted by ブクログ
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自分が到底住めない家に憧れること、何となくわかる気がするなぁ。色々な妄想をしてみて、実際に中に入って色々感じてみて。最後の太郎は何を感じたんだろう。自分の身の丈?それはよくわからなかったけど、何となく気持ちはわかるなぁ、という感じ。Posted by ブクログ
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◎あらすじ◎
引っ越し祝いの飲み会に集まった男女7人。
各々の人生を生き、一時混ざり合う「きょうのできごと」を様々な視点から綴った1冊。映画化に伴い作者が映画撮影に立ち会う「きょうのできごとのつづきのできごと」、番外編の「もうひとつの、きょうのできごと」も収録。
◎感想◎
章ごとに語り手も、語られ...続きを読むPosted by ブクログ -
読もー読もー、と思っててやっと。
読みやすい文体。イメージしやすい大学生たち。何気ないのにそれがいいなぁ。
みんなかわいい。
いつ朝がくるんだろう、って素朴な気持ちがわかる、この日をいつ終わりにしていいかわからないような。もうとっくに学生じゃないのにそんな名残惜しさをすごく感じる。
きょうの出来...続きを読むPosted by ブクログ -
現在と過去、あちこちに思いを馳せながら「なんで私はここで生きているんだろう」と問い続ける。時代や視点の交わり方が丁寧。
途中で集中力が切れてしまったので、ゆっくり、もう一度読み直したい。
「会えない人と死んだ人と、全然違うとしたら、どこに決定的な違いがあるのか。」という一文が印象的だった。Posted by ブクログ -
読んだことのある小説家が少なく、フィクションを全然読んでいないことを理解する。社会人になると時間が限られてくるので好きなノンフィクションを読んでしまう。しかし、それもやむを得ない。Posted by ブクログ
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あやかし物かと思ったら、怪談集だった。作家が怪談を集めている設定なのに実はこの作家も奇妙な世界に生きてるという…。鏡に自分の後ろ姿が見えるって地味に怖い。Posted by ブクログ
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BSのトークバラエティを書籍化したもの。
「その人の書く小説の方が小説家より頭がいいと思う」という言葉に笑ってしまった。
もっといろんな本を読んでみたいと思った。Posted by ブクログ -
戸山ハイツの話なんだが、情景がとてもよかった。最後のところとか。都市伝説がうまい具合にひょいと出てきて、でも今の話。世代が近い登場人物がいないとちょっと入りにくいかな。私には上と下になってしまっていて。Posted by ブクログ
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ファションに対する執着とか、朝子のエゴを分かりやすく描いている分、小説は分かりやすく、ひたすら登場人物やモブのちょっとしたエピソードを書き込んで行って世界を構築する筆致も凄みがあるんだけど…
いかんせん完璧な脚本と役者、ショットでこの小説のというか人の訳のわからない怖さを最大限描き切った映画が凄す...続きを読むPosted by ブクログ