柴崎友香のレビュー一覧
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30目前のOLとその彼氏と友達たちの何げない毎日。コレと言って何かが起こるわけではなくて。だけど何も起こらないわけでもなくて。このままで自分はいいのだろうか と思ったりするけど、だからって何か変えようと思うほど今に不満があるわけでもない。そんな毎日をとても丁寧に書いている。うん こういうの好きだな。何かが変わる直前ってもしかするとこんな風にじわじわと予感のような温度の変化のようなモノがあるのかもしれないな。「もっと、自分が確かだと思えるような、基準みたいな、理由みたいなもの。なんでもあって、なんでもしていいから、さあ選びなさいって言われて、これでいいって思えるような、なにか」を探しているんだよ
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芽衣と音生の、行き当たりばったり旅行物語。
思いつきでトルコ行くとかすげーと思う。
最後もいきなり沖縄いるし。
ケンカしても気まずくなっても、自分の事見ててくれて幸せを願ってくれる音生みたいな友達がいたらな、と思う。
あそこまでわがままなのは考えものだけど。
普段からわがままで言いたい放題だけど、だからこそふっと自分に優しくしてくれると心を掴まれてしまう。
音生って、そんな子だと思います。
最後の方のシーンは、芽衣に自分を重ねてしまって、自分が音生に引き込まれていくのが分かった。
透明感のある文体も相変わらず。
柴崎さん独特の、綺麗な情景描写が読めます。
読んでて楽しい本でした。 -
Posted by ブクログ
離れているけど気持ち次第で近くなる距離。
なにか、雲を掴むような話です。
といっても、いかんせん土台無理な話ってことではなくて
掴んでもそこには無い、指の間からこぼれ落ちていくような、そんな儚い話です。
短編4つなんですが微妙に繋がっています。
その薄い繋がりの描き方が上手くて何度もページを遡りました。
最後のタイトルが、その名も
『ポラロイド』
僕も使っている大好きなPolaroid690が出てきます。
おそらく柴崎さんも使っておられるのは?
描き方が細かくて、ホントに使っている人でしかわからないようなこともこまごまと書いていて
おもわずウンウンと頷きながら読ん -
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「今から十年くらいあとの話。」で始まる連作短編。
近未来SF探偵小説かな、と思うと、それほどかっちりとした手触りではなく、どこかふわふわとした夢の中のような印象である。カフカのような不条理の世界のようでもある。
主人公は女性探偵。とある国の出身だが、その国は探偵の出国後、統治体制が変わってしまい、容易に訪れることができないようになっている。
探偵は、故郷から離れた国で探偵学校を卒業後、世界探偵委員会連盟から世界各地に派遣されている。第1話では、とある町に事務所を構えたのだが、どういうわけかそこに通じる小道がなくなってしまい、帰れずにいる。仕方がなく、依頼主から宿を提供してもらい、なんとかしの -
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出版区の綿矢りささん回で知った小説。
上手くまとめられないけど、これからも大切にしていきたい本だと思った。
主人公は世界探偵委員会連盟という組織に縁のある探偵で、急な坂の街に自身の自宅兼探偵事務所を構えた数日後、その事務所へ続く路地が無くなってしまった。街そのものが生き物のように変化しているのかもしれないが確証はない。彼女(たぶん)は自分の元に舞い込む依頼をこなしつつ部屋を探すが見つからない。彼女の故郷の国は出国した後に体制が変わってしまい、帰ると仕事に支障が出る可能性があり簡単には帰れない。そのうち連盟の指示や先輩からの依頼のために彼女は別の国に行く。
各章の書き出しは統一されている。「