柴崎友香のレビュー一覧
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離れているけど気持ち次第で近くなる距離。
なにか、雲を掴むような話です。
といっても、いかんせん土台無理な話ってことではなくて
掴んでもそこには無い、指の間からこぼれ落ちていくような、そんな儚い話です。
短編4つなんですが微妙に繋がっています。
その薄い繋がりの描き方が上手くて何度もページを遡りました。
最後のタイトルが、その名も
『ポラロイド』
僕も使っている大好きなPolaroid690が出てきます。
おそらく柴崎さんも使っておられるのは?
描き方が細かくて、ホントに使っている人でしかわからないようなこともこまごまと書いていて
おもわずウンウンと頷きながら読ん -
Posted by ブクログ
ネタバレ柴崎友香さんの小説を読むと、いつも登場人物たちがとても身近に感じられて、本当に登場人物たちが生活していると錯覚してしまう。
今回のお話は30代の女性3人がメインで、私にちょうどぴったりで読んでみたかった。
物語は1ヶ月ごとに区切られていて、12ヶ月分の3人の物語が書かれている。
全員に大きな変化はないけれど、1ヶ月ごとに嬉しいこともあれば、そうではないことも起こる。
仕事の変化、家族の変化、恋人の変化、そうした日常の変化にいろんな感情になりながらも生活を続ける3人の物語。
どうなるかわからない未来を、それでもいまの気持ちを大切にしながら、過ごしていきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
皆様、今年も宜しくお願いいたします。
年末年始かなりのお休みがあったから、年末にまた本を何冊か買って、さあと思いましたが、掃除をしながら立ち止まり、雪の舞う年越しにちょこっと騒ぎ、テレビを観ながら整頓整頓。
箱根駅伝観て大騒ぎ、そしてまた、探し物。
そんなこんなで実家にあった積ん読。
コロナ期に買って忙殺されて読めなかったのかあと、読み始めたこの本がお休み中に読んだ本になりました。
散歩にでる時はAudible。でのこの作品はなんだか自身の振り返りとこの先をじわっと考えた作品で。
何処かで起こっていることに耳を傾けながら遠くでしか考えていなくなにもしていない自分。
コロナは全世界を巻き込んで、 -
Posted by ブクログ
日々のいろいろが跡形もなく消えていくのが切なくて、全てを記録出来たら、なんて事を思う時もあるのだけれど、ずぼらな私にそんな細かい記録は出来ず、
出来たとして、それを読むのはこんなに大変なんだなと思い知る。読むのがしんどい本だった。
親との距離感。
災害の近くにいなかった事で感じる、
どうしようもない申し訳なさ。
共感する部分はあった。
知らず口にしたり、やらかしてしまった自分の罪に
ずーっと後になって気付いてしまってうろたえる。
「答え合わせをしたい」
「傷つけてしまった人に直接謝罪したい」
って、傷つけた側の自己満足に過ぎないんだろう。
傷つけられた側からすると、
せっかく折り合いをつけ -
Posted by ブクログ
「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。
「トイレとハムレット」宇佐見りん
面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。
「私の三分の一なる軛」児玉雨子
生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深