柴崎友香のレビュー一覧

  • 帰れない探偵

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    朝井リョウも綿谷りさも絶賛していたから…。
    しかしこれは上級者向け小説。分からない。難しい。

    現実のどこかのような、でもフィクションのような。現代へのメッセージがあるような、ないような。
    ずっと霧の中にいるような、何かに包まれているような浮遊感。落ち着かなくてそわそわする、とも言える。
    雲を掴むような、読んだ瞬間からほどけそうな、言葉にもならない思いを束ねたような。

    とにかく形にできない。絶対分かっていないところも多いし、でも不思議な体験。
    時間を空けてもう一度読まなければ。

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    2026年03月25日
  • 帰れない探偵

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    ネタバレ

    ★3.0
    う~ん、難しいというか雲を掴むような感覚になる1冊だった
    純文学といえば純文学なんだろうけど、著者の頭の中をそのまま書いて
    読み手に伝えるための要素を放棄したようなそんな感想を抱いちゃった。

    なんとなくこういうことを言いたいのか風刺したいのか
    みたいな箇所があったり音楽という大事なテーマみたいに扱われているところまでは
    読み取れるが、その音楽がどういうことを伝えたいのか全くわからなかった

    純文学って解釈が分かれるよねってイメージがあるけど、読んだ人ほとんどが
    しっかりとした解釈を持てなかったのではないかな…難しいといえば難しい

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    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    過去の恋愛を全部ひっくるめて今を生きていて、きっかけ次第で過去の男に戻ることも出来るし、今の男から恨まれることも耐えれる。
    そんな話です。
    女性の底の感情が上手く、間違った選択でも衝動的に選んだり、それ故に友人たちとの縁を切られても生きていける強さと弱さを感じました。
    自分は結構理屈人間なので(頭がカチカチ?)、もっと効率がいい選択しろよと思いましたが、それも含めてこのストーリーの良さなのかなと思いました。

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    2026年03月20日
  • 帰れない探偵

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    ネタバレ

    柴崎友香さんのエッセイを読み、どんな文章を書かれる方なのか興味があって読みました。

    結果、とても好きでした。
    今から10年後の話、というのも面白かった。
    寝る前に少しづつ読み進めるのにちょうど良かったです。
    途中、現実の世界にも通じるような描写が現れて、これは現実なのかな、物語なのかな、とよく分からなくなる感じも好きでした。
    結局、今私が見てる世界もそうだよな、と思ったり…本当に現実世界として実在してるのかどうかなんて分からない、見ようとしてることしか見れないよな、など考えながら読んでました。

    データで管理される世界も、もう少し先の未来という感じで、というかもう起こってることですかね。昔か

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    2026年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    小説ならではの作品。想像力がものをいう。
    一目惚れの幻想、踏ん切りのつけ方に迷い戸惑っていたのかなと。似たタイプの人を結果好きになる。一風変わった恋愛小説でした。

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    2026年03月17日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    北川春子、39歳未婚。
    実家を出て10年。
    今は大家さんの敷地内にある離れで、静かに暮らしている。

    会社勤めをしながら、刺繍や消しゴム版画を楽しむ日々。
    春子自身は穏やかに暮らしているのだけれど、両親や友だち、同僚からの
    「まだ結婚しないの?」という軽いプレッシャー。
    そして、自分らしくありたい気持ちとの間で、どこか揺れている。

    元々の大家さんだったおばあちゃんが亡くなり、代わりに娘のゆかりさんが越してきてから、春子の静かな生活は少しずつ賑やかになっていく。

    結婚や恋愛にあまり興味のない春子。
    家族と疎遠なゆかりさん。
    そして、若いけれど結婚という形に強くこだわる沙希ちゃん。

    春子の視

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    2026年03月16日
  • 帰れない探偵

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    物語は淡々と進むようで、実は描写や会話の一つ一つに謎をとく鍵が散りばめられてあり、読み終わっても不思議な感覚は残されたままでした。どこの国でいつの話なのか、分かりそうで今一分からない、何とも不思議な探偵さんです。

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    2026年03月13日
  • その街の今は

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    かなり久しぶりに柴崎友香さんの著作を読みました。10年ぶりくらいですかね…。
    独特の空気感があるなと勝手に思っているのですが、久しぶりに読んでも空気感が変わっていなくて、読みやすかったです。
    今回は大阪の地理に詳しい方が読むと、より楽しいのではないかと思います。

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    2026年03月02日
  • その街の今は

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    大きな事件が起こるわけではなく、淡々とした日常が丁寧に描かれている作品。その静かな雰囲気やゆったりとしたテンポがとても心地よくて、こうした“日常を大切にすくい取る物語”の魅力を改めて感じた。 風景描写も細やかで、主人公が昔の写真を収集していく様子を追いながら、まるで自分も一緒に写真を眺めている気分になって、変わってきたものと変わらずに残っているものの両方に思いを馳せた。やっぱりモノクロ写真って良いよなあ。

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    2026年02月27日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

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    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

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    2026年02月18日
  • 百年と一日

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    帰れない探偵で柴崎さんに魅了されて、他の著書も読み始めました。

    柴崎さんの、優しくて心にスッと入ってくる何気ない言葉選びがとても心地よく、朝一や疲れて帰ってきた時に数話読む、という贅沢な楽しみ方ができた作品。
    特に何かが起きたり、特筆するような話が出てくるわけではないのに、何故かスルスルと読んでしまう。
    毎話、ひとつの場所をクローズアップし、そこに関わる人々の過去から未来に流れる日常を垣間見ることができる。
    まるで、その場所にい続ける呪縛霊の様な視点で毎話を楽しむことができた。

    未来軒のお話が好きでした。

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    2026年02月14日
  • 私の身体を生きる

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    リレーエッセイ方式で17人の書き手が
    『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。

    想像していた感じと、かなり違っていた。
    同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。

    女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・

    トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
    恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。

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    2026年02月13日
  • 待ち遠しい

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    年代によっての「普通」があって、でも「普通」ってなんだろうって。
    その人がその人の好きなように生きていればいい。そう思っていても「普通」にとらわれてしまう不思議。

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    2026年02月02日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体を生きる」というテーマのエッセイ集。
    びっくりした内容もあった。自分の性を語るのは難しい、

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    2026年02月01日
  • 千の扉

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    夫の祖父に頼まれ、千歳は広大な都営住宅で人探しを始める。同じ顔の千の扉の向こうに確かにある、「誰か」の暮らし。深く交わりはせず、他人の人生が肌近くを通り過ぎてゆく感覚が寂しくもあたたかい。いま同じ時を生きている無数の人々の存在を強く意識させてくれる作品。
    本作、時々時制も話者も不意に横すべりして、過去と現在を二重写しにしたような重なりとブレが生まれているのがいい。各々過去や事情がある他人の人生に無責任には関われないけれど、誰にでも「人生」があるのだと実感として理解していれば、尊重し合える。この距離感を大切にしたいと思った。

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    2026年01月25日
  • 続きと始まり

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    戦争も災害も疫病も「平和」な日々の続きとして始まった。皆それぞれに日々の仕事や暮らしに必死で、でも、理不尽な抑圧や小さな違和感をやり過ごす毎日の続きに、どんな日々が始まるのか。「後片付け」は誰がするのか。見て、目の前の世界を、と囁かれた気がした。
    だからといって、「正しい」ことをしすべき、行動すべき、と、そういう圧の強め方をしないのが柴崎作品。行動してもしなくても、私たちが生きるこの世界、同じ空の下に、今この時、痛み苦しみの中にいる人がいる。その事実から目を背けるなと、ただ、そう囁く。それが、心の柔らかなところに刺さる。

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    2026年01月24日
  • 百年と一日

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    場所と人と時間が織りなす34の物語。

    各篇のタイトルがとにかく長い。
    このような短篇は初めて。
    そして一作品は10ページほど。

    大きな何かが起きるということはない。
    淡々と物語は進む。
    読み終えるごとに少し遠くを見て余韻に浸りたくなる不思議な作品。

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    2026年01月10日
  • 私の身体を生きる

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    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

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    2026年01月14日