柴崎友香のレビュー一覧

  • わたしがいなかった街で

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    解説読んだら理解できたようなできなかったような……「もしかしたら自分は存在しなかったかも」と、そこまで真剣に考えたことがない。けど、弾痕とか見に行きたくなる気持ちはわかるような……?
    あることについて考えてるうちに思考があっちこっちに行くような地の文は、最初は読みづらかったけど段々しっくりきた。

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    2026年07月17日
  • 帰れない探偵

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    ★3.5
    探偵というより、スパイみたい。根無草でトランジットな寄る辺のない刺激的だけど不安定な生活。
    恩田さんの香りもするし、葉村晶の生き様にも見えるし、淡々としてこれといった特徴を感じさせない主人公は玉虫色で誰にでもなれるし、誰でもない雰囲気がある。
    紀行文として読むのも面白い。砂漠の街が好き。始まりを感じさせるところでいつも国移動エンドでもどかしい。

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    2026年07月13日
  • 帰れない探偵

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    「今から十年くらいあとの話。」で始まる連作短編。
    近未来SF探偵小説かな、と思うと、それほどかっちりとした手触りではなく、どこかふわふわとした夢の中のような印象である。カフカのような不条理の世界のようでもある。

    主人公は女性探偵。とある国の出身だが、その国は探偵の出国後、統治体制が変わってしまい、容易に訪れることができないようになっている。
    探偵は、故郷から離れた国で探偵学校を卒業後、世界探偵委員会連盟から世界各地に派遣されている。第1話では、とある町に事務所を構えたのだが、どういうわけかそこに通じる小道がなくなってしまい、帰れずにいる。仕方がなく、依頼主から宿を提供してもらい、なんとかしの

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    2026年07月06日
  • 百年と一日

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    何も大きな事は起こらない
    記録のような
    小さな沢山の物語

    物語のタイトル以上でも以下でもない。
    時間軸も国も登場人物もころころ変わる。
    何だろう何故か惹かれる。
    人生って案外こんなものかもしれない。

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    2026年06月30日
  • 帰れない探偵

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    郷愁なのか、あったはずのものに想いを馳せながら読んでいた。
    探偵ものだが、派手に謎解きがあるわけではなく、全体の流れをもう少し集中して読むべきだった。

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    2026年06月11日
  • 帰れない探偵

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    手強い小説で読むのにかなりの日数を要した。
    面白くないのとは違う独特の小説。
    掴もうとすると離れてしまう文章。
    結局、最後まで読んだが今は何の感想も出てこないが、いつか読み直すかもしれない。

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    2026年06月08日
  • 帰れない探偵

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    出版区の綿矢りささん回で知った小説。
    上手くまとめられないけど、これからも大切にしていきたい本だと思った。

    主人公は世界探偵委員会連盟という組織に縁のある探偵で、急な坂の街に自身の自宅兼探偵事務所を構えた数日後、その事務所へ続く路地が無くなってしまった。街そのものが生き物のように変化しているのかもしれないが確証はない。彼女(たぶん)は自分の元に舞い込む依頼をこなしつつ部屋を探すが見つからない。彼女の故郷の国は出国した後に体制が変わってしまい、帰ると仕事に支障が出る可能性があり簡単には帰れない。そのうち連盟の指示や先輩からの依頼のために彼女は別の国に行く。

    各章の書き出しは統一されている。「

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    2026年06月07日
  • 帰れない探偵

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    ちょっとワケわかんなかったけど
    ファンタジーなのかな
    帰れない探偵さんは、帰れない場所を着々と増やしつつ各地を転々としていて、国も名前もフワっとしてるので、これはきっとあの国かなぁとか似てるなぁとか想像しながら読んでいた
    故郷の土地に帰ることもできない状況ってやっぱりなんか定まらないというか、根無し草のような、フワフワした感覚になってしまうのだろう
    この先どうなったか希望は見えた感じで終わったからなんだかわからないけどよかったのかな

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    2026年06月05日
  • きょうのできごと 増補新版

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    本当にある日の大学生たちの日常を描いた作品です。描き方がうまいのか、映画を見ているようです。淡々と進みますし、何か事件が起きるわけではないので、想像力豊かな人の方が楽しめるかもしれません。

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    2026年06月04日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    年代が違う3人の女性の物語が淡々と進んでいきます。自分が主人公の春子と一番年齢が近いせいか、一番共感できる部分が多かったです。後半はちょっと打算的な人物の態度などにモヤモヤするところもありました。

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    2026年06月04日
  • 帰れない探偵

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    タイトルにもある帰れない探偵。上層部の司令に従って住処や仕事場を世界中に転々と移していく探偵は、移り住んだある場所で自分の住居が“消えて”戻れなくなる。道を間違えたのか、本当に消えたのかはわからないが、これは本作に通底している人の記憶や視覚、聴覚の曖昧さを表しているものだと思う。
    例えば、ある曲を聞いて、その瞬間に脳が反応して世界観が変わり、世界が変わって見えることがある。曲が終わった後の世界は元に戻ったようにも見えるが、実際の世界は変わっていない。ただし、曲の前後でその人の脳と目を通して見える(聴こえる)世界はたしかに変わっている。
    これを一概に良い悪いと言うことは難しく、その都度異なるとは

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    2026年06月01日
  • 帰れない探偵

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    主人公は探偵ではあるが、殺人事件の謎を解き明かしたり、難事件を苦労しつつ解決に導いたりしない。どちらかと言うと観察者に近い。
    物語は激動の10年を語っている。日本のような国が出てきたと思えば明らかにそれとわかる海外の国が出てくる。その中を主人公は飛び回るでもなく、じっと見ている。
    探偵は周囲をよく見ながら深く思考の中に潜り込むタイプなのだろう。探偵の思考を読み取っていくのだから中盤以降は展開に起伏がほしかった。
    終盤は首を傾げた。色々な事が変わって探偵も変わったのだろうが、突然ポンとこれを出されても、という気持ちになった。柴崎友香だから分かってはいたが、もっと変化を見せて欲しかった。

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    2026年05月29日
  • 帰れない探偵

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    帰れない"探偵"の自分"探し"。
    自分を消して奔走する探偵が、忘れものを見つける話。

    この小説には不思議な「浮遊感」があります。大半の人が感じるはず。短編集のような構成、定住地がないところ、依頼者や同僚の探偵たちと色々な出会いがありながらも次の章では別の国に飛んで縁が切れるところ、主人公ふくめ登場人物の人となりを必要以上に描いていないところ……このあたりに「掴みどころのなさ」「落ち着きのなさ」みたいな浮遊感があるのかもしれません。

    ただひとつ気になったのは、全体を通して「固有名詞」が異様に少ないところ。登場人物の本名、訪れる国名、各国の地名等々はみな

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    2026年05月19日
  • 春の庭

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    同じアパートに住む西が写真集『春の庭』を見て隣の洋館に惚れ込み、何とか実際を確かめたいと行動するのに着いてゆく話

    14年の芥川賞受賞作。物語性はなくシーンの断片描写。視点の移動が不思議で驚いたが審査員の評言と堀江さんの解説を読みなるほど納得

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    2026年05月10日
  • 続きと始まり

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    3人の視点から、それぞれ年ごとに進んでいくお話。
    男の人は覚えられるけど、女の人2人が読んでいるうちに、どちらがどちらかわからなくなってしまった。
    一気に読んだら良かったかな?

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    2026年04月24日
  • かわうそ堀怪談見習い

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    話がよく分からなくて、何度か同じ場所、
    読み返しました。
    ぼや〜とした怖さを表現してるのかもしれませんが
    私には、主人公が病んでいて
    幻覚症状を起こしてるんじゃないかと思えました。
    脳内に出た想像が白昼夢のようで、現実とごっちゃになってしまっているような感じです。
    その感じがちょっと難しくて
    すーっと頭の中に文章が入らなくて苦戦してしまいました。

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    2026年04月17日
  • 百年と一日

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    人名や地名などの情報をほとんどそぎ落とし、男、娘、小説家、港町などの抽象的な言葉でつづられる短編集である。そうした仕掛けにより物語のなかの時間軸についても「いま」がいつなのか読者にわかりにくくされているので、わずか数ページの掌編のなかで思わぬほど時間が過ぎ去ることもあり、この軽い驚きが『百年と一日』という表題に象徴されているように感じた。それだけの長い時間のなかでは人が死んで生まれ、建物はつぶされて更地になりまた新しく建て替わる。時には確固としていたはずの記憶さえ危うく揺らぐ(たとえば学生時代の事故の話のように)のだが、そうした変わるものや、すれ違いのなかにある変わらない風景なり、人の思いなり

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    2026年04月06日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    過去の恋愛を全部ひっくるめて今を生きていて、きっかけ次第で過去の男に戻ることも出来るし、今の男から恨まれることも耐えれる。
    そんな話です。
    女性の底の感情が上手く、間違った選択でも衝動的に選んだり、それ故に友人たちとの縁を切られても生きていける強さと弱さを感じました。
    自分は結構理屈人間なので(頭がカチカチ?)、もっと効率がいい選択しろよと思いましたが、それも含めてこのストーリーの良さなのかなと思いました。

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    2026年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日