柴崎友香のレビュー一覧
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待ち遠しいってどういう感じかな。
主人公は1人で無理もせず、多きな欲もなく平凡に過ごしていた。そんな中に、新しい大家さん、今まで隣にいたのに関わりのなかった若い夫婦が入り込んでくる。
私なら少し鬱陶しいかもと思うけど、昨今の隣の人も知らない中、少しだけならいいのかもと、読み進めるうちに感じた
「人と一緒にいるのはエネルギーがいるから、1人の時間にそれを貯めてる」主人公
「1人でいるのは寂しいから、賑やかな時間に力を貰う」ゆかりさん
私はどちらかといえば主人公寄りかな
と、咲希さんは今どうなんだろう、1人でいるのは辛いのか?と言うことが謎のまま思った。それが、ちょいと心残り。 -
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ネタバレ男女三人の登場人物が、2020年3月からの2年間、要はコロナ禍の間、それぞれの場所で、それぞれの暮らし、人生を、いかに送ったかが、微細ながら、淡々と紡がれる。
未曽有の国家的危機の最中、その9年まえの2011年の東日本での大震災や、さらにその前の阪神淡路の震災にも思いを馳せつつ、今を生きる市井の人びとの暮らしが、そこにある。
つまり、いろんな出来事があった「続き」の今であり、そんな中で、新たな暮らしぶりの「始まり」を描く物語。
ただ、いつまでたっても、その三人が絡んでこない。年代も、職種も、生活環境も、住む場所も異なる三人ゆえに、一向に人生が交差していかない。同じコロナ禍を過ごすこと -
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目次がもう、一つの物語みたい。
「一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話」
これが一話のタイトル。
もはや、あらすじであるのと同時に「会えて……いないのか」とあらすじの結末に少し驚く。
作中の時間の流れ方が不思議。
諸行無常、栄枯盛衰。
一日の出来事が、百年続くこともあるし。
続いたことが、あっけなく、途切れることもある。
「ラーメン屋『未来軒』は、長い間そこにあって、その間に周囲の店がなくなったり、マンションが建ったりして、人が去り、人がやってきた」が印象に残った。(分か -
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離れの一軒家で一人暮らしをする独身北川春子39歳。そして母屋に越してきた、夫を亡くした青木ゆかり63歳。その裏手の黄色い家で暮らすゆかりの甥っ子の嫁沙希25歳。
適度な距離感で暮していけたら良いのに、持って生まれた性格というのか、寂しさからなのかおせっかいをやき始めるゆかり。ここまでなら許せるけど、ここから先は踏み込んで欲しくない…て所はありますよね。沙希のズケズケ言う言い方も私は苦手。春子みたいに聞き流せたら良いなと思った。
ご近所付き合いは難しいけど、この小説のように何かあった時は遠くの親戚より近くの他人が頼りになることも。特に1人暮らしをしているとゆかりのような存在がいると安心かも -