柴崎友香のレビュー一覧

  • 続きと始まり

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    3人の視点から、それぞれ年ごとに進んでいくお話。
    男の人は覚えられるけど、女の人2人が読んでいるうちに、どちらがどちらかわからなくなってしまった。
    一気に読んだら良かったかな?

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    2026年04月24日
  • かわうそ堀怪談見習い

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    話がよく分からなくて、何度か同じ場所、
    読み返しました。
    ぼや〜とした怖さを表現してるのかもしれませんが
    私には、主人公が病んでいて
    幻覚症状を起こしてるんじゃないかと思えました。
    脳内に出た想像が白昼夢のようで、現実とごっちゃになってしまっているような感じです。
    その感じがちょっと難しくて
    すーっと頭の中に文章が入らなくて苦戦してしまいました。

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    2026年04月17日
  • 百年と一日

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    人名や地名などの情報をほとんどそぎ落とし、男、娘、小説家、港町などの抽象的な言葉でつづられる短編集である。そうした仕掛けにより物語のなかの時間軸についても「いま」がいつなのか読者にわかりにくくされているので、わずか数ページの掌編のなかで思わぬほど時間が過ぎ去ることもあり、この軽い驚きが『百年と一日』という表題に象徴されているように感じた。それだけの長い時間のなかでは人が死んで生まれ、建物はつぶされて更地になりまた新しく建て替わる。時には確固としていたはずの記憶さえ危うく揺らぐ(たとえば学生時代の事故の話のように)のだが、そうした変わるものや、すれ違いのなかにある変わらない風景なり、人の思いなりが空気として淡淡と漂うのがよい。

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    2026年04月06日
  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    過去の恋愛を全部ひっくるめて今を生きていて、きっかけ次第で過去の男に戻ることも出来るし、今の男から恨まれることも耐えれる。
    そんな話です。
    女性の底の感情が上手く、間違った選択でも衝動的に選んだり、それ故に友人たちとの縁を切られても生きていける強さと弱さを感じました。
    自分は結構理屈人間なので(頭がカチカチ?)、もっと効率がいい選択しろよと思いましたが、それも含めてこのストーリーの良さなのかなと思いました。

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    2026年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日
  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    北川春子、39歳未婚。
    実家を出て10年。
    今は大家さんの敷地内にある離れで、静かに暮らしている。

    会社勤めをしながら、刺繍や消しゴム版画を楽しむ日々。
    春子自身は穏やかに暮らしているのだけれど、両親や友だち、同僚からの
    「まだ結婚しないの?」という軽いプレッシャー。
    そして、自分らしくありたい気持ちとの間で、どこか揺れている。

    元々の大家さんだったおばあちゃんが亡くなり、代わりに娘のゆかりさんが越してきてから、春子の静かな生活は少しずつ賑やかになっていく。

    結婚や恋愛にあまり興味のない春子。
    家族と疎遠なゆかりさん。
    そして、若いけれど結婚という形に強くこだわる沙希ちゃん。

    春子の視点で綴られる日常は、作中で彼女自身がふと思う「一昔前のドラマみたい」という言葉に、すべて集約される気がする。

    特別すごく面白いわけではない。
    でも、なぜか見続けてしまう。
    それぞれが少しずつ問題を抱えた、そんなヒューマンドラマ。

    誰だって、私たちだって…
    何もない人生を歩む人はいない。

    見えないだけで、みんな何かを抱えて生きている。
    折り合えないことや、分かり合えないこともある。
    ときには折れて、ときには分かったふりをして「ま、いっか」「しかたないか」と生きていく。

    それでも。
    「未来が待ち遠しい」と思える今日でありたいなと思う。

    今年の7冊目

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    2026年03月16日
  • その街の今は

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    かなり久しぶりに柴崎友香さんの著作を読みました。10年ぶりくらいですかね…。
    独特の空気感があるなと勝手に思っているのですが、久しぶりに読んでも空気感が変わっていなくて、読みやすかったです。
    今回は大阪の地理に詳しい方が読むと、より楽しいのではないかと思います。

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    2026年03月02日
  • その街の今は

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    大きな事件が起こるわけではなく、淡々とした日常が丁寧に描かれている作品。その静かな雰囲気やゆったりとしたテンポがとても心地よくて、こうした“日常を大切にすくい取る物語”の魅力を改めて感じた。 風景描写も細やかで、主人公が昔の写真を収集していく様子を追いながら、まるで自分も一緒に写真を眺めている気分になって、変わってきたものと変わらずに残っているものの両方に思いを馳せた。やっぱりモノクロ写真って良いよなあ。

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    2026年02月27日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

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    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

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    2026年02月18日
  • 百年と一日

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    帰れない探偵で柴崎さんに魅了されて、他の著書も読み始めました。

    柴崎さんの、優しくて心にスッと入ってくる何気ない言葉選びがとても心地よく、朝一や疲れて帰ってきた時に数話読む、という贅沢な楽しみ方ができた作品。
    特に何かが起きたり、特筆するような話が出てくるわけではないのに、何故かスルスルと読んでしまう。
    毎話、ひとつの場所をクローズアップし、そこに関わる人々の過去から未来に流れる日常を垣間見ることができる。
    まるで、その場所にい続ける呪縛霊の様な視点で毎話を楽しむことができた。

    未来軒のお話が好きでした。

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    2026年02月14日
  • 私の身体を生きる

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    リレーエッセイ方式で17人の書き手が
    『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。

    想像していた感じと、かなり違っていた。
    同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。

    女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・

    トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
    恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。

    色々な考え方や捉え方があるんだなぁと感じる一方、敢えて?競い合って?マイノリティ側に寄って描いている様に感じるものもあり、私にはあまり馴染まなかった。

    性の話が公にはタブーとされていた時代を生きてきたからか、この歳になってそういう話ができる方が見つかると一気に距離が縮まる。
    人によっては幾つになってもタブーなので、手探りと嗅覚?笑で探し当てる感覚に近い。

    このテーマで男性バージョンもあったら読んでみたい。

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    2026年02月13日
  • 待ち遠しい

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    年代によっての「普通」があって、でも「普通」ってなんだろうって。
    その人がその人の好きなように生きていればいい。そう思っていても「普通」にとらわれてしまう不思議。

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    2026年02月02日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体を生きる」というテーマのエッセイ集。
    びっくりした内容もあった。自分の性を語るのは難しい、

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    2026年02月01日
  • 千の扉

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    夫の祖父に頼まれ、千歳は広大な都営住宅で人探しを始める。同じ顔の千の扉の向こうに確かにある、「誰か」の暮らし。深く交わりはせず、他人の人生が肌近くを通り過ぎてゆく感覚が寂しくもあたたかい。いま同じ時を生きている無数の人々の存在を強く意識させてくれる作品。
    本作、時々時制も話者も不意に横すべりして、過去と現在を二重写しにしたような重なりとブレが生まれているのがいい。各々過去や事情がある他人の人生に無責任には関われないけれど、誰にでも「人生」があるのだと実感として理解していれば、尊重し合える。この距離感を大切にしたいと思った。

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    2026年01月25日
  • 続きと始まり

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    戦争も災害も疫病も「平和」な日々の続きとして始まった。皆それぞれに日々の仕事や暮らしに必死で、でも、理不尽な抑圧や小さな違和感をやり過ごす毎日の続きに、どんな日々が始まるのか。「後片付け」は誰がするのか。見て、目の前の世界を、と囁かれた気がした。
    だからといって、「正しい」ことをしすべき、行動すべき、と、そういう圧の強め方をしないのが柴崎作品。行動してもしなくても、私たちが生きるこの世界、同じ空の下に、今この時、痛み苦しみの中にいる人がいる。その事実から目を背けるなと、ただ、そう囁く。それが、心の柔らかなところに刺さる。

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    2026年01月24日
  • 百年と一日

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    場所と人と時間が織りなす34の物語。

    各篇のタイトルがとにかく長い。
    このような短篇は初めて。
    そして一作品は10ページほど。

    大きな何かが起きるということはない。
    淡々と物語は進む。
    読み終えるごとに少し遠くを見て余韻に浸りたくなる不思議な作品。

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    2026年01月10日
  • 私の身体を生きる

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    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

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    2026年01月14日
  • 虹色と幸運

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    ネタバレ

    柴崎友香さんの小説を読むと、いつも登場人物たちがとても身近に感じられて、本当に登場人物たちが生活していると錯覚してしまう。

    今回のお話は30代の女性3人がメインで、私にちょうどぴったりで読んでみたかった。

    物語は1ヶ月ごとに区切られていて、12ヶ月分の3人の物語が書かれている。

    全員に大きな変化はないけれど、1ヶ月ごとに嬉しいこともあれば、そうではないことも起こる。
    仕事の変化、家族の変化、恋人の変化、そうした日常の変化にいろんな感情になりながらも生活を続ける3人の物語。

    どうなるかわからない未来を、それでもいまの気持ちを大切にしながら、過ごしていきたいと思った。

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    2026年01月07日
  • 続きと始まり

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    皆様、今年も宜しくお願いいたします。
    年末年始かなりのお休みがあったから、年末にまた本を何冊か買って、さあと思いましたが、掃除をしながら立ち止まり、雪の舞う年越しにちょこっと騒ぎ、テレビを観ながら整頓整頓。
    箱根駅伝観て大騒ぎ、そしてまた、探し物。
    そんなこんなで実家にあった積ん読。
    コロナ期に買って忙殺されて読めなかったのかあと、読み始めたこの本がお休み中に読んだ本になりました。
    散歩にでる時はAudible。でのこの作品はなんだか自身の振り返りとこの先をじわっと考えた作品で。
    何処かで起こっていることに耳を傾けながら遠くでしか考えていなくなにもしていない自分。
    コロナは全世界を巻き込んで、そしてかなり身近すぎて必死の毎日だったなあと思いながら、作中の「なにも終わらないのにまた始まって忘れていくばかりで」に激しく動揺した自分。2つの地震、そして10 年前の、一昨年の地震。
    何処かで起こっている戦争。また、何処かで何か悲惨なことが始まっていて。
    なのにまた、忘れている、いや忘れようとしているのか。

    今、繋がってる人はいつか何処かですれ違っていて。そんなことあった奇跡ですら忘れそうになっていて。

    「始まりは全て続きにすぎない。
    そして出来事の書はいつも
    途中のページが開けられている」
    まだ途中のページか。
    年末年始にこの本読めてよかった。

    続きに今日も行ってきますだなあ。


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    2026年01月05日