百年と一日

百年と一日

715円 (税込)

3pt

学校、家、映画館、喫茶店、地下街の噴水広場、島、空港…さまざまな場所で、人と人は人生のひとコマを共有し、別れ、別々の時間を生きる。屋上にある部屋ばかり探して住む男、戦争が起こり逃げて来た女と迎えた女、周囲の開発がつづいても残り続ける「未来軒」というラーメン屋…この星にあった、誰も知らない34の物語。1篇を増補し、待望の文庫化。

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百年と一日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    様々な時間と場所にまつわる短編集。
    名前があったりなかったりする人々の、日々の断片が静かに描かれている。感情の描写はほとんどないのに、行間から彼らの思いや孤独、希望のようなものが滲み出してくる。
    淡々とした筆致の中に確かな熱を感じる、まさに柴崎友香の真骨頂。
    傑作だった。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    34篇からなる本作は、見知らぬ人が繰り広げる何気ない日常の数々から構成されている。
    思い出の街角や生まれ育った故郷など様々な場所が時間の経過と共に姿を変えていくが、人々の記憶や何らかの名残となって今もその土地に根を張り続けている事に、浪漫を感じた。
    また、章のタイトルが人の人生を客観的に書き連ねてい

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    大変に好みです。これと言ったストーリーがあるというよりは場所と時間の流れが主人公のような作品です。作品自体が織り上げられたタペストリーみたいな質感で何度も読みたい作品です。

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    柴崎友香さん、初めて読んだ
    言語化できなくて悔しいけど、これだけは言える
    一つひとつの短編がすごくよかった

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    目次を見て、このタイトルから本文ってどうなるの!?と疑問に思って読んだら、どのお話も題名通りとしか言いようのない内容だった。題名通りとしか言いようがないのだけれど、短いストーリーの中に圧縮された人々の人生やはるかな時の流れが一文読むごとに頭の中に何倍にもなって広がって、まるで自分自身がこの時間を過ご

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    こんな心地よい平熱があるのかー

    自分の人生において、覚えていようがいまいが1ミリも支障のない些細なシーンなのに、なぜか何年たっても頭から離れないことや、自分以外は誰も覚えていないけど自分だけがひっそりと覚えている友達とのやりとり、みたいなもの。そんな場面を詰め込んだような短編集です。

    基本は平熱

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    時代に流されながら、またかつての場所に戻る。そこには、まったく知らない何かがあったり、変わらない何かがある。
    もしかしたら、違う世界に迷い込んだのかもと思わせたりもする。
    人間の歴史がさまざまな形で流されていく中で何かを思い出すと、必ず同じ思いをしているかつての仲間がいたり、時間の進み具合が人によっ

    0
    2024年07月23日

    Posted by ブクログ

    一編8ページ程度の短いお話が約30。
    何年経っても場所はあり続ける。
    その場所にある建物と人々を時代とともに交代させながら…。綿々と続く時間の物語。おもしろかった。

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    誰もが大きな物語の主人公になろうと成功を求め必死に努力するけれど、所詮ひとは時の流れの中に儚く溶け消えてしまうような存在なのかもしれない。けれど、この作品の一つ一つのエピソードに出てくる名もなき登場人物のような、小さな物語の地味な端役だったとしても、誰かと出会い関わり合いそして別れていくなかで、時の

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    僅か10ページ程度の掌編内で、印象深い一日があり、そして「時間が経つ」。としか言い表しようがない不思議な小説群。とても身近な感覚のような、一方でファンタジーのような独特の浮遊感。一枚の写真から多くの記憶や虚記憶が惹起されるような。「時間」というものを意識した時、無性に切ない気持ちになるのは、私がもう

    0
    2025年09月22日

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