柴崎友香のレビュー一覧

  • つかのまのこと

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    文学と俳優さんの写真を合体しており、東出さんの雰囲気と文体がわりとマッチしていました。しかし、写真は写真、小説は小説で分けた方が集中できるかなぁ、と。この世に未練があったのでしょう。家に住みついている幽霊が家の移り変わりを見届け、やがて一番会いたかった人にようやく出会うまでのストーリーはちょっぴり切なかったです。

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    2018年12月12日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    ネタバレ

    大学生とアルバイターのテキトーで楽天的な旅。
    胸に一物隠して、とか、暗い過去が、とかではなく、ただこういう来歴の人物が4人、深夜の高速の車中にいればこういう会話があるよね、という程度の話。
    中高は非モテ、大学で多少なりともゼミのリア充友人と交流をして、かすみ程度にその匂いを感じたこともある身として、
    ああこの人は池○くんだな、とか、ああこれは兼○くんっぽいな、とか、コロ助の妙な理屈っぽさはまぎれもなく自分か平○くんか斎○くんかというところだなー、とか、連想も楽しかった。
    この日々は、きらきら輝いているわけではないが、深夜に遠くのほうでぎらっと光る遠雷がある。
    それは忘れがたいのだ。
    まったく、

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    2018年12月08日
  • その街の今は

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    ネタバレ

    喫茶店でアルバイトをしている「私」の残暑の日常。と要約。
    友達や客や知り合いや、情報やものが行き来するという点で、まずは喫茶店を舞台にしたことが巧みだ。

    次に筋は二本。
    1、男性関係。合コン。似た趣味を持つ良太郎。出張にかこつけて会いに来た既婚の男。の間をふらふら。
    2、いまいるこの街の過去を想起させる、古写真、お客さんの話、古いフィルムやテレビの映像。

    昔の映像が映っている、とメールで教えてもらい、離れた場所で見ながらメールで短くやりとりする場面があるが、
    ここは時間も空間も離れているのにつながっているという、何でもないのに何だかすごい箇所。
    突然「こういう映像を見てると、どこぞで同じ時

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    2018年11月30日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    ネタバレ

    合わないのかな、、、。☆2と迷った。ほぼナナメ読み。
    だって軽い会話文が多すぎて、内容に重みを感じない。うーん。

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    2018年11月15日
  • つかのまのこと

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    東出昌大の写真集?とコラボしたファンタジーというかある旧家に住み着いた地縛霊の話、まあちょっといい話という感じだった。

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    2018年11月05日
  • フルタイムライフ

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    あらすじを真に受けてしまっては、だから何、といってしまっておしまい、な筋。
    いつもの柴崎友香的人物が、今回はたまたま、やや昭和気風を残す職場に位置していた。
    すると彼女は場所の雰囲気を浴びたり、過去を仄かに想像したり、する。
    だからといって何を発見するわけでもない。
    この仕事はまあまあ向いていないわけではない、という感触を持つが、それが明日覆されないとは思わない、という地点で廻ったりもする。
    示唆に富んだ感想がネット上にいろいろあり、非公開メモに残すので、数年数か月後の自分に、考えることを託そう。

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    2018年10月12日
  • その街の今は

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    勤めていた会社が倒産し喫茶店でアルバイトをする、昔どんな風だったのか知りたいから古い写真がすきという二十八歳の歌の、女友達や恋人未満の男友達との日常の大阪弁が良い。古風な感じのする喫茶店もほっこりする。お好み焼きが美味しそうだった。縁あって手元に来た誰とも知れない人たちの写真という有り様が印象的。

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    2018年10月10日
  • また会う日まで

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    ネタバレ

    高校生の頃に同級生と「セ」(ックス)の一文字すら喋れなかった私とは、そもそもクラスタが異なる。
    というやっかみはさておき。
    不思議な読後感。
    何が起きたわけでもない、ただカメラアイとして存在するだけの「私」が、なぜか引っ張りだこ。
    具体的にはみんな彼女に「自分の部屋へおいで」と声をかけてくるのだ。
    最終的にはいわゆる「ゆきずり」へと。
    (宿泊場所を変えられない自分とはまた、クラスタ違い。)
    この図式的な感じは『春の庭』でも気づいたが、それがいったい何を示すのかは、やはりわからない。

    「セックスフレンド」云々のエピソードはなぜか心に残っており、それを確かめるように動く。
    つまり《過去の記憶に触

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    2018年10月02日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    朝子の視点で切り取られる街のにおいや音。現在よりも遡ったところから始まるので、おそらくその時期だろうと思いながら読む。当時の空気を感じながら。物語の進捗をテンポよく感じるというより、じっくり一枚一枚絵や写真を眺めるような小説。『フランスの港町でパステルカラーのお揃いの服を着た美人姉妹の恋物語』のタイトルが何であるか、そしてこれがマイベストムービーのひとつであること、外国のサッカーリーグの『しましまのユニフォーム』はもしかして、白黒?とかそんな部分がふと楽しい。後半はどこか夢のような印象がずっとあった。

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    2018年10月01日
  • 青空感傷ツアー

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    超美人、なだけにゴーマンな音生と音生に振り回されるのにこりごりにもかかわらず、その可愛さにやられてしまうっている私、芽衣。音生の失恋と私の失職をきっかけになぜかトルコ、四国、石垣島と旅することになる。

    突拍子もないストーリー展開に思えるが、旅行先と旅行から旅行への繋ぎがそう思える部分。それぞれの旅先では違った意味での我がまま二人組珍道中という感じ。

    あえて共感ポイントを探すとすると、もしかしてこれが親友?というアプローチかな。

    最後には見た目じゃない、言うこと聞くやつでもないという、本質的な人との付き合い方を示唆したような感じもするけど、たぶん改まってそんな大上段に構えているわけじゃない

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    2018年09月30日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    映画を観た後読んだ。映画を観た人は朝子に感情移入できないと言い、嫌いだという。俺は感情移入出来ていなかったと思うけど、感情の流れは把握出来て、こういう考え方の人もいるんだくらいだった。でも原作ではめちゃめちゃ嫌いになった。特にばくからパンを奪って勝手にフェードアウトするところが最悪。服とかも私に似合うと思って着たとかエゴ・自分中心感が凄い。途中途中の景観文章とかも本文とのリズムに対してノイズだとしか感じなくて合わなかった。映画がどれだけ人に対して真摯に向き合って対話している作品なのかが分かった。本だと映画以上に主観だから、感情移入したしないの観点が大きくなる?
    本だから果たしてばくと亮平が似て

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    2018年09月22日
  • つかのまのこと

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    ネタバレ

    東出昌大さんの素敵な横顔のカバーを外すと、きれいな赤の表紙。写真も懐かしい昭和の雰囲気で良いです。
    自分がだれで、ここがどこで、何をしているのかもわからない主人公。
    作品紹介で「ラスト、あなたはその<結末>に、きっと涙する。」と書かれていましたが…
    偶然の再会? でも結局誰かわからず、再会も主人公の一方的なもの  どうにかなるわけでもなく
    これで心残りなく旅立てるということだろうか?
    消えていった人たちはどうだったのか、ただ一瞬にして消えていったのか    う~ん もう一つ
    何かが欲しい。

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    2018年09月18日
  • その街の今は

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    柴崎さんの描く大阪や、全くの日常である雰囲気が好きです
    この話も、特別な結末はないけれど、昔の写真や今の大阪の空気感を通して、主人公歌さんの感受性が伝わってくる感じです。良い読後感。
    道頓堀から本町辺りの、大阪の町並みを歩きたくなります。

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    2018年04月13日
  • ビリジアン

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    非常に難しい作品でした。
    1つ1つの章は独特の目線と周囲との調和を気にしない一風変わった女の子のエピソードなのですが、全体を構成する意味、時折登場するアーティスト、前後する時制など、解説を読まなければ消化できませんでした。
    少し時間が経ってから再読する必要があるかな。

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    2018年03月30日
  • パノララ

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    2018028

    友人の家にある小屋に住むことになった女性の田中さん。同居する家族の将春さん、妻で女優のみすずさん、そして、父親が異なる3人の子供達。

    家族でいることは、どんなに時間が経っても、どんなに嫌っていても、決して変わらない事実。言いたいことは言わないと、いくら家族でも伝わらない。家族でいることは、簡単なようでいて難しいと思う。当たり前のことを毎日の様に繰り返すことは決して簡単じゃない。それでも帰れる場所があるって、それが本当の家族ではなくても、素敵なことだと思う。。

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    2018年03月22日
  • その街の今は

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    人間の等身大に近い平凡な日常の話。
    何かありそうで何もないホッとできる気がする。
    続きが知りたいような気もするけど、続かなくてもいいと思えるのは柴崎さんのうまさなのかな。

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    2017年10月08日
  • 走る?

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    未読の作家のたくさんつまったオムニバス。それぞれの作家の傾向と実力の片鱗がうかかわれて楽しい読書だった。
    走るということは苦しいけど楽しい。そんなテーマに集まった作家たちの目の付け所がみどころか。

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    2017年09月15日
  • 走る?

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    Number Doに連載されていた
    「走る」をテーマにしたアンソロジー

    ある意味読書の対極にあるものが題材ということで、
    なかなかおもしろい切り口だなと思い。

    14本の短編のうち、良かったのベスト3は
    「パン、買ってこい」 中田永一
    「ベランダと道路」 柴崎友香
    「リスタート」 恒川光太郎
    ですね。結局はどれも気持ちよく走ってる感じだったから!

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    2017年08月20日
  • 走る?

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    「走る」をテーマに14人の作家が競作。
    日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)

    14本どれもが個性的で、未知の作家さんとの出会いも。もちろん、苦手な話もありましたが、それも出会いです。
    お気に入りは「パン、買ってこい」(中田永一)、「桜の並木の満開の下」(遠藤徹)、「誰にだって言いぶんはある」(桜井鈴茂)


    人生の半分は現実ではないと彼は思う。
    なぜならば精神が摂取するものの半分以上が、現実では

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    2017年08月16日
  • 週末カミング

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    初めて読む作家さん。
    初めて読んだ時は??な印象だったが、今回(2回目)読んでみて言いたい事はなんとなくわかったと思った。
    文の書き方や説明の仕方が遠回しな気がして、あまり好きではない。

    表紙のイラストは、鮭王子とハリウッドのイメージだろうか。

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    2017年08月11日