週末カミング

週末カミング

748円 (税込)

3pt

30代で独身、恋愛、結婚に縁がなく、平日は生活のためにひたすら働いている女たちの何気ない日常がこまやかな感性とともに描かれている。だからこそ、週末のどこかへの旅が特別になる。
ひょんな事故から乗り合わせることになったドライブ――日常からふっと「週末」ぐらいの距離感で抜け出したその先にあるもの――。

「一瞬一瞬が奇跡的。その懐の深さが、私は泣きたくなるくらい好きだ」瀧井朝世(ライター)さんが本書の解説に寄稿。芥川賞作家が見つめる、見慣れたはずの風景が違って感じられる8つの物語。

「野性時代」「デジタル野性時代」に掲載した短編に、「モンキービジネス」に掲載、英語版にも載っている「海沿いの道」、「わたしがいなかった街で」につながる「ハルツームにわたしはない」も収録した全8篇。どれも週末にまつわる話です。(著者オフィシャルサイトより)

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週末カミング のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いくつもの、色んな人の週末を記録した短編集。
    柴崎さんは、登場人物に絶妙な距離をおいた視点でいつも文章を書いてるように感じる。私にとって、こんなに描写から様子を脳内によく描けるものはなかなか無い。

    瀧井さんの解説が本当に言いたいことを代弁してくれてる。普通に生活するという一回性の連続に対して自覚的

    0
    2023年09月11日

    Posted by ブクログ

    ・棚に並ぶ、大きさの不揃いなたくさんの本は、わたしが読めないことがいっぱい書いてある。(53:蛙大路とハリウッド)
    猛禽類のようにぴゅうっと滑空してとらえるのか、一度木に留まってからつついてくるのか、そしてあんな小さなものをどうやって見つけることができるのか、自分は知らないことばかりだと思った。(7

    0
    2021年05月29日

    Posted by ブクログ

    文庫になったのでもう一回。お風呂で何ヶ月かかけてじっくり読んだ。再読で、他の短編集で読んだのもあるけど、読むたびに気にいるポイントが違っておもしろい。
    今回は他人っぽさ。自分以外のことは、自分とは関係がないと思うこと。
    女の人の書いた小説で主人公が「おれ」っていうの(つまり男性が主人公)とか逆とか基

    0
    2017年07月08日

    Posted by ブクログ

    その懐の深さが、私は泣きたくなるくらい好きだ。
    あとがき、瀧井朝世氏の解説も含め良かった。
    ハルツームの話好きだな〜。会社で昼休みに読み進めていたが、いつもほっこり幸せ気分になっていた。

    0
    2017年03月07日

    Posted by ブクログ

    解説で瀧井朝代が言うように、確かにどの作品にも「生の一回性」を意識する瞬間がある。
    だからこそいまここにいる自分、自分がいないどこかやいつかに思いを馳せる。
    場所。時間。記憶。取り返せない過去。他人になれない自分。
    それらを「無理なく思う」のが柴崎友香の作風なのだろう。
    大雑把に言えば作中で行われて

    0
    2018年05月03日

    Posted by ブクログ

    柴崎さんの本は「ビリジアン」に続いて二作品目。

    なんかいい。
    なにがいいのかよくわからないけどなんかいい。
    どこにでもいそうなひとたちのなんとはいうことのない日常。でもその日常のひとつひとつが大切に描かれていて読んでいるうちにとても愛おしく思えてくる、そんな感じ。

    どの作品も好きだけど、いちばん

    0
    2017年04月05日

    Posted by ブクログ

    そういえば、友達の友達とか、その場で会ったよく知らない人と出会う話が多い。もう二度と会わないかもしれない人の話を聞くのは楽しい

    0
    2017年02月26日

    Posted by ブクログ

    『ハルツームにわたしはいない』が一番よかった。一番柴崎友香らしい。いつものテーマでいつもの書き口ではあるのだが、短編になったぶん旨味がギュッと凝縮してはっきりしたような印象。
    私がいつ、どこで生まれ、いま、ここで生きているのは何故なのか。その素朴な疑問を実生活の中で問いかけ続ける。無理に形而上学や哲

    0
    2017年02月17日

    Posted by ブクログ

    週末にまつわる短編集。一つ一つが短いのであっさり読める。
    どの主人公も自分とは違った週末を過ごしていて、自分と比較して読んでしまった。

    0
    2020年04月15日

    Posted by ブクログ

    どの話もこれと言って何か特別なことが起こるでもなく、それぞれのある週末が書かれている。たんたんとした書き方に全体を通して一貫性があり、登場人物の会話にはなんだか親近感が湧いた。自分の周りにいそうな登場人物たちで、そして自分もこの本の中に出てきそうな普通の人間だから親近感が湧いたのかもしれない。

    0
    2019年08月23日

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